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三十路の獣達(2)

  飛騨に来て二日目…旅館で朝を迎える。二泊三日ということで熊本さんと飛騨に観光に来たわけだけど…虎縞さんと柴さんも加わり四人ですることになった。虎縞さんは私と同じ岐阜県民だけど山育ちだそうなのでここのことは詳しそうだ。因みに私は麓の方なので余り分からない。それはさておき今日は観光に来ているということでここの店を色々と巡ろうと思っている。しかし虎縞さんと柴さんは今日も試合があるそうなので熊本さんと二人きりで歩くことになった…。

  「もう試合行きたくない…。猛と一緒に観光したい…。(またエロ試合なのかな…。)」

  柴さんと虎縞さんは溜息をついていた。昨日相手に精力増強剤という薬で酷いことされたことを気にしているようだ。偶然その効果を消す薬を私が持っていたため難は逃れた。虎縞さんは自分で塗ったけど柴さんは私がやったためまたやってほしいらしい。というかマーキングさせたいのだろうか…獣人は好きな人ができると盗られないように自分の匂いをつけておくらしい。更にその中で股間の匂いが一番強いらしく手を洗っただけでは取れないらしい。それは違う獣人の匂いをつければ上書きされて取れるけど…その獣人の匂いが残る。結局誰かの匂いをつけてないといけないのかもしれないな…。と突然電話が鳴り響いたので私は受話器をとった。

  「もしもし…井上と申します…。」

  『柴耕太郎選手と虎縞嵐選手の知り合いの方ですか?今日の試合なんですがタッグマッチになりますと伝えてくれませんか?実は対戦者がやりたいと申しまして…彼らがよければ承諾しておきますけど。』

  「今日はタッグマッチか…俺はいいぞ。実は以前やったことあってな…ただ相手が来なくて不戦勝だったけどな。どんなやつか楽しみだ。」

  柴さんの言葉に虎縞さんも頷いていた。どうやら彼もタッグマッチはしたことがあるようだ。

  「二人ともいいと言ってます。」

  『分かりました。ではパートナーの方にも言っておきますね。大会場所は飛騨の会場ですのでお願いします。』

  「今日もあそこか…近くて良かったな。少しだけど一緒に歩いて行こうぜ。」

  「じゃあ…ここでまた待ち合わせしましょう。二人のお土産…ちゃんと用意しておきますね。」

  虎縞さんと柴さんとは一時別れる。試合が終わればまた逢えるのでそれまで我慢しよう。

  [ここから三人それぞれの視点に変わります。2ページから柴耕太郎視点、4ページから虎縞嵐視点、6ページから熊本雄太郎視点になります。][newpage]

  〜柴耕太郎視点〜

  とりあえず今日は試合があるので試合会場にやって来た。猛と熊本さんとは一時別行動になる。タッグマッチと言っていたが…誰が俺と闘ってくれるのだろうか。

  「タッグなんて珍しいよな。柴さん、試合頑張ってくださいね。じゃあまた後程逢いましょう。」

  虎縞君ともここで別行動か…まあいい。俺は準備のため控室へと向かう。またエロ試合にならないように気をつけないと…いかん。そんなこと考えてたら確実にやられる。以前のあのときのように…俺はそのことを忘れることにした。控室に到着し扉を開けるとそこに白熊の獣人がいた。彼は赤のレスラーパンツを履きサポーターをつけ試合を待ち遠しくしていたようだ。

  「もしかして…パートナーの方ですか?今日はよろしくお願いします。俺は真白熊大(ましろゆうだい)です。歳は30です。柴さん…でしたよね?貴方は有名なので知ってます。貴方の試合を見て憧れて…それでレスリングを始めたんです。」

  随分礼儀正しい熊獣人だったので俺はすぐ意気投合し親しくなってしまった。それはさておき俺も準備のため服を脱ぐ。それを真白君がまじまじと見てきて…一言。

  「本当にいい体をしてますね…余程鍛えていると心受けしました。全戦全勝をしているだけありますね。」

  「褒めすぎだ。照れてしまうぞ…。」

  真白君と話しながら青のレスラーパンツを履きサポーターを付けた。レスラー姿になった俺を真白さんは目を輝かせて見ていた。

  「柴さんから人族の匂いがします。付き合っている人がいるのですね…もしよければ今度逢わせてくれませんか?それから…。」

  真白君はいきなりしゃがみ下半身に顔を近づける。雄臭い匂いを堪能したいと思いきや手を伸ばし俺のものを揉みだしたのだ。触られた瞬間体が反応し俺のものも膨らんでレスラーパンツを突き上げてしまう。

  「すみません…余計なことをしました。あまりに漢らしさがあったものでつい…。」

  「もういい…気にするな。」

  「でも…それでは試合に集中出来ないと思いますけど…それなら俺が抑えます!」

  真白君はいきなり俺のレスラーパンツを掴むと一気に摺りおろした!?勃起した俺のものが彼の目の前に曝される。彼は俺のものを掴むと根本まで咥えしゃぶり始めた。舌も使い先端も同時に刺激してきて俺ははあ…と声を漏らしてしまう。それが彼の闘争心を上げてしまい動きを早めさせてしまう。しかも吸い付きながらしゃぶってくるので腰が動いてしまっていた。

  「ま…真白君。もういいから…もう立っていられない。少し座らせてくれ…。」

  俺は足が痺れてきて立っていられなくなり尻もちをついてしまう。その時彼の目の前に尻穴を見せてしまった。それに気づいた真白君はレスラーパンツを脱ぎ自分のものを出し…それを俺の尻に捩じ込んだ。上と下を同時に攻められ俺はとうとう射精してしまった。大量の精液が彼の口の中に入っていった。

  「うわ…大量に出ましたね。柴さんの精液…濃かったです。気持ちよかったですか?」

  「…やりすぎだ。まあ…すっきりしたからそれはそれで感謝している。」

  『これから試合を開始します。選手は待機場に集まって下さい。繰り返します。これから試合を開始します。選手は待機場に集まって下さい。』

  「さて…今日はよろしくな。」

  「はい!こちらこそ!」

  漸くいい奴に出逢えたと思った俺だった。が後程嫌な予感があることをまだ知る由もない。[newpage]

  「さあ!始まりました!今回はタッグマッチ!柴耕太郎選手と真白熊大選手の対戦相手は猪獣人の茶土猪吾郎(さどいのごろう)です!さあみなさん!どちらが勝つか予想して賭けて下さい!」

  …?タッグだというのに相手は一人しかいない。審判の人はそれを無視してリング場から降りていった。

  「審判、相手が一人しかいないですよ?」

  「なんか知らないけどそこの猪獣人が一人でいいとか言い出して…言い返すのが怖かったのでそれで通しました。文句があるならそこの猪獣人に言って下さい。では…試合開始!」

  ゴングがなり試合が始まる。2vs1なのに奴はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。真白君には興味がなく俺が標的になっていた。

  「今回は犬野郎か。まだやったことないからラッキーだ。おい!そこの…熊野郎!こいつを捕まえておけ!」

  「…嫌です。俺は…柴さんに憧れてレスラーになったんだ。お前の言うことなんか絶対に聞かないぞ…!」

  震えながらだが真白君は反論した。今まで闘ってきた中で初めての善人だ…。

  「チッ、使えねえ奴だな。まあいい、お前ら纏めて相手してやる。ただ…お前は邪魔だから少し気絶しててもらおうかな。」

  猪獣人は猪突突進し真白君を標的にした。俺は動くことができず…あっという間に彼は気絶させられてしまう。更に奴はレスラーパンツを剥ぎ取り真白君のものをしゃぶり始めた。

  「俺に盾突いた罰だ。しっかり味わって射精させてやるからな。お前の精液を絞り取ってやる。」

  結局エロ試合になってしまった。猪獣人は速攻で真白君のものを射精させると俺にすぐ突進してきた。

  「お前もそこの熊野郎のようにしてやる…!」

  猪獣人は熊獣人に次いで力が強い。犬獣人である俺は種族によるが彼らと互角の力を持つ者もいる。因みに俺は柴犬だが力は平均的である。やはり俺は力負けし倒されてしまい…そしてレスラーパンツを剥ぎ取られ俺のものが奴の目の前に曝される。

  「もう既に勃起してるじゃねえか。先走りも出てるし…雄臭いもする。まあいい、早速味わわせてもらおうか。お前の精液を頂くぜ。」

  奴の体臭と体重で動けない。猪獣人は俺のものをしゃぶり始める。先走りが出ているせいかそれがローション代わりになり俺のものを刺激してくる。

  「いい塩梅だな…これは相当楽しめそうだ。さっさと射精して楽になっちまいな。」

  奴の動きが早くなる。もう…限界だ…。とその時真白君が猪獣人に突進したではないか!奴はリング場外にまでふっ飛ばされていった。

  「柴さん!大丈夫ですか!?」

  「ああ…助かった。もうすぐイキそうだった。」

  「…もうすでに出てますよ。もう少し速く起きていればこんなことには…。」

  「くそ…覚えてろよ!!」

  猪獣人は尻尾を巻いて会場を出ていってしまった。真白君のおかげで俺は全戦全勝を守りきったのだった。そして試合が終わり控室に戻ってきた。俺は試合にはほとんど参加してない気がする。最終的には真白君が倒してくれたからな。それはそれで感謝である。

  「柴さん、今日はありがとうございます。」

  真白君は最後まで礼儀正しい。こんな奴ばかりだったら良かったと思うが…そうもいかない。

  「柴さん、その…貴方が住んでいる家に行きたいんですけど…いいですか?」

  「…今は無理だな。家というよりシェアハウスに棲んでいるんだ。場所は東京にあるんだが今はここの旅館に来て休んでいるところだ。」

  「そうですか。では…今日一緒に行ってもいいですか?人族にも逢いたいです。」

  「(猛に逢わせて大丈夫かな…。だが折角親しくなったのにそのまま帰すのは悪い気がする。)…分かった。もう一人連れがいるから待っててくれないか?」

  「分かりました。」[newpage]

  〜虎縞嵐視点〜

  とりあえず今日は試合があるので試合会場にやって来た。猛と熊本さんとは一時別行動になる。タッグマッチと言っていたが…誰が俺と闘ってくれるのだろうか。柴さんともここで別行動か…まあいい。俺は準備のため控室へと向かう。またエロ試合にならないように気をつけないと…いけない。そんなこと考えてたら確実にやられる。以前のあのときのように…俺はそのことを忘れることにした。控室に到着し扉を開けるとそこに狼の獣人がいた。彼は黒のボクサーパンツを履き黒のグローブをつけ試合を待ち遠しくしていたようだ。

  「もしかして…パートナーの方ですか?今日はよろしくお願いします。俺は黒葉紫狼(くろばしろう)です。歳は30です。虎縞さん…でしたよね?田舎では有名だったので覚えています。実は貴方と闘ったことがありまして…また逢いたいと思っていたんです。」

  随分礼儀正しい狼獣人だったので俺はすぐ意気投合し親しくなってしまった。それはさておき俺も準備のため服を脱ぐ。それを黒葉君がまじまじと見てきて…一言。

  「本当にいい体をしてますね…余程鍛えていると心受けしました。全戦全勝をしているだけありますね。」

  「褒めすぎだ。照れてしまうぞ…。」

  黒葉君と話しながら青のボクサーパンツを履きグローブを付けた。ボクサー姿になった俺を黒葉さんは目を輝かせて見ていた。

  「虎縞さんから人族の匂いがします。付き合っている人がいるのですね…もしよければ今度逢わせてくれませんか?それから…。」

  黒葉君はいきなりしゃがみ下半身に顔を近づける。雄臭い匂いを堪能したいと思いきや手を伸ばし俺のものを揉みだしたのだ。触られた瞬間体が反応し俺のものも膨らんでボクサーパンツを突き上げてしまう。

  「く…黒葉君。まさか…君も…。」

  彼は黙ったままボクサーパンツを掴み一気に摺りおろす。俺のものが彼の目の前に曝すと手を伸ばし扱き出したのだ。勃起しているせいかすでに先走りが出ていて…それがローション代わりになり俺のものを刺激する。俺は我慢できず喘ぎ声を出してしまう。それに気づいた黒葉君は動きを早くし…そしてとうとう俺は射精してしまうのだった。

  「うわ…大量に出ましたね。気持ちよかったですか?」

  「…やりすぎだ。まあ…すっきりしたからそれはそれで感謝している。」

  『これから試合を開始します。選手は待機場に集まって下さい。繰り返します。これから試合を開始します。選手は待機場に集まって下さい。』

  「さて…今日はよろしくな。」

  「はい!こちらこそ!」

  漸くいい奴に出逢えたと思った俺だった。が後程嫌な予感があることをまだ知る由もない。[newpage]

  「さあ!始まりました!今回はタッグマッチ!柴耕太郎選手と黒葉紫狼選手の対戦相手は犀獣人の原灰犀太(はらばいさいた)です!さあみなさん!どちらが勝つか予想して賭けて下さい!」

  …?タッグだというのに相手は一人しかいない。審判の人はそれを無視してリング場から降りていった。

  「審判、相手が一人しかいないですよ?」

  「なんか知らないけどそこの犀獣人が一人でいいとか言い出して…言い返すのが怖かったのでそれで通しました。文句があるならそこの犀獣人に言って下さい。では…試合開始!」

  ゴングがなり試合が始まる。2vs1なのに奴はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。黒葉君には興味がなく俺が標的になっていた。

  「今回は虎野郎か。まだやったことないからラッキーだ。おい!そこの…狼野郎!こいつを捕まえておけ!」

  「…嫌です。俺は…虎縞さんに憧れてボクサーになったんだ。お前の言うことなんか絶対に聞かないぞ…!」

  震えながらだが黒葉君は反論した。今まで闘ってきた中で初めての善人だ…。

  「チッ、使えねえ奴だな。まあいい、お前ら纏めて相手してやる。ただ…お前は邪魔だから少し気絶しててもらおうかな。」

  犀獣人は猪突突進し黒葉君を標的にした。俺は動くことができず…あっという間に彼は気絶させられてしまう。更に奴はボクサーパンツを剥ぎ取り黒葉君のものをしゃぶり始めた。

  「俺に盾突いた罰だ。しっかり味わって射精させてやるからな。お前の精液を絞り取ってやる。」

  結局エロ試合になってしまった。犀獣人は速攻で黒葉君のものを射精させると俺にすぐ突進してきた。

  「お前もそこの狼野郎のようにしてやる…!」

  犀獣人は熊獣人、猪獣人に次いで三番目に強い。虎獣人である俺は大体中間くらいの強さである。やはり俺は力負けし倒されてしまい…そしてボクサーパンツを剥ぎ取られ俺のものが奴の目の前に曝される。

  「もう既に勃起してるじゃねえか。先走りも出てるし…雄臭いもする。まあいい、早速味わわせてもらおうか。お前の精液を頂くぜ。」

  奴の体臭と体重で動けない。犀獣人は俺のものをしゃぶり始める。先走りが出ているせいかそれがローション代わりになり俺のものを刺激してくる。

  「いい塩梅だな…これは相当楽しめそうだ。さっさと射精して楽になっちまいな。」

  奴の動きが早くなる。もう…限界だ…。とその時黒葉君が犀獣人に突進したではないか!狼獣人の力はそれほど高くないのだが全体重と勢いで犀獣人をリング場外にふっ飛ばしたのだ。

  「虎縞さん!大丈夫ですか!?」

  「ああ…助かった。もうすぐイキそうだった。」

  「…もうすでに出てますよ。もう少し速く起きていればこんなことには…。」

  「くそ…覚えてろよ!!」

  犀獣人は尻尾を巻いて会場を出ていってしまった。黒葉君のおかげで俺は全戦全勝を守りきったのだった。そして試合が終わり控室に戻ってきた。俺は試合にはほとんど参加してない気がする。最終的には黒葉君が倒してくれたからな…それはそれで感謝である。

  「虎縞さん、今日はありがとうございます。」

  黒葉君は最後まで礼儀正しい。こんな奴ばかりだったら良かったと思うが…そうもいかない。

  「虎縞さん、その…貴方が住んでいる家に行きたいんですけど…いいですか?」

  「…今は無理だな。家というよりシェアハウスに棲んでいるんだ。場所は東京にあるんだが今はここの旅館に来て休んでいるところだ。」

  「そうですか。では…今日一緒に行ってもいいですか?人族にも逢いたいです。」

  「(猛に逢わせて大丈夫かな…。だが折角親しくなったのにそのまま帰すのは悪い気がする。)…分かった。もう一人連れがいるから待っててくれないか?」

  「分かりました。」[newpage]

  〜熊本雄太郎視点〜

  今日は飛騨の観光巡り。柴さんと虎縞さんとは一時別行動になる。今日も二人きりで歩ける…それはとても嬉しかった。猛は少し寂しそうだけど…俺がなんとかしよう。それから…二人がいない間に告白も…。

  「熊本さん、じゃあ行きましょうか。」

  猛はそっと手を出す。どうやら手を繋ぎたいようだ…本当に三十路なのか?

  「これだと親子に見えますね…熊本さんが私のお父さん…なんかいいかも…。」

  猛は両親が亡くなっているため一人なのは知っている。彼の心を癒やすことは出来ないが恋することは出来る。

  「し…仕方ないな…猛が言うならそれでいこう。」

  まず来たのは地酒を売っている酒屋。飛騨で作っているものから他の地域のものまで様々である。値段もそこそこで…買うのは辞めておこう…。

  「いらっしゃい。試飲も出来ますのでどうぞ。」

  まあ試飲くらいならいいかな?酒は結構強いほうだが口調が悪くなる。ここにあるのはほとんどアルコール40度以上だから少しだけ飲むとしよう…猛はというと一気に飲み干していた。その瞬間顔が赤くなりへべれけになっていた。そしてそのまま俺の方に倒れてきたのだった。

  「猛!酒に弱いなら一気に飲んだら駄目だろ!すみませんが水を一杯頼めますか?」

  「すみません…水は提供してないんです。試飲してもらったらそのままお帰りしてもらってるんです。どこかにお泊まりならそこで飲ませてあげてくだたい。」

  普通は提供していなければおかしいのだが…仕方無い。俺は猛をお姫様抱っこし店の外に出る。そしてそのまま旅館へと戻るのだった…。[newpage]

  旅館までもうすぐだ。しかし猛が試合会場で待ち合わせしようと柴さん達に言っていたので待っていた。柴さん達はその数分後に会場から出てきたのだが二人の後ろに誰かいるようだ。

  「二人共いたのか…ん?猛はどうしたんだ?」

  「地酒が飲める酒屋に行ってたんだ。それで試飲してたんだが猛は酒に弱いみたいでぐっすりと…。それより後ろの二人は誰なんだ?」

  「会場で親しくなってしまったんだ。そのまま帰すのは悪い気がしてそれで一緒に来たんだ。俺の後ろにいるのは真白雄大君だ。そして虎縞君の後ろにいるのは黒葉紫狼君だ。この二人も俺達と同じ三十路だそうだ。」

  いつの間にそんなことに…まさかこの二人も一緒に旅館に連れて行くのか?何を考えてるんだ…。

  「猛に逢わせるくらいならいいかなと思っただけだ。でも俺達がシェアハウスに棲んでいることを話してしまったから…二人もそこに棲みたいと言っている。」

  そんなこと猛が許しても俺は許さない。俺は柴さん達に嫉妬のオーラを放っていた。その時猛が漸く目を覚ましたのだが…。

  「あ…皆さん揃ってたんですね。すみません…私ぐっすりと寝てたんですね…。これから旅館に戻りますので後ろにいる二人も来て下さい。」

  やはり言うと思った…俺は猛に反論できず黙って溜息をついていた。結局告白も出来ないし散々だ…。そして数分後旅館に到着。猛は真白君と黒葉君のために料金を支払いし部屋に一緒に入れる。

  「柴さん達がシェアハウスに棲んでいると思いませんでした。俺も…一緒に棲みたいんですがいいですか?」

  真白君の言葉に黒葉君も頷いている。猛はそれに対して歓迎はしているけど俺はそうもいかない。

  「熊本さん…すみません。私…獣人に対して素直になってしまうので許して下さい…。」

  「もういい…俺は先に温泉に入ってくるからな。」

  もう呆れて声を出したくない。俺は一人廊下を歩き温泉に向かう。すると後ろから猛が抱きついてきた。

  「熊本さん…すみません。私が悪いんですね…。」

  「そうじゃない…俺がただ嫉妬してたんだ。猛が悪いわけではないからな。」

  「熊本さん…ずっと一緒にいて下さいね…。」

  猛は涙を流しながら俺に抱きついてキスをしてきた。俺は猛が泣き止むまで慰めていた…。

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