特異点から帰ってきたらサーヴァントの様子がオカシイ件について【前編】

  【登場人物】

  ・アストルフォ

  クラス:ライダー。シャルルマーニュ十二勇士の1人。可愛らしく軽やかそうな鎧を身にまとっており、一見女性のように見えるが男。加えて理性が蒸発しており、非常に能天気。

  ・藤丸立香

  人類最後のマスターであり、アストルフォのマスター。こちらの立香は控えめな性格。反対の性格のアストルフォにいつも振り回されている。

  [newpage]

  夜闇に包まれた街。

  一見ロンドンの街を彷彿とさせるようなレンガで積まれた家が立ち並び、一通りのない寂しい道を点々と光街灯が見下ろし、空に浮かぶ大きな満月の光に包まれた不気味な街。辺りには顔が彫られたカボチャや、蝙蝠のような飾りなど、不気味な飾り物で埋め尽くされていた。

  それが今回の特異点、ハロウィンの時期に合わせたように現れたゴーストタウンであった。

  「はぁ…ついてないなぁ〜」

  腕を頭の後ろに組み、ため息を吐きながらぼやく英霊が1人、そんな街をうろうろと歩いていた。

  ライダーのサーヴァント、真名はアストルフォ。シャルルマーニュ十二勇士が1人。後ろで結んだピンク色の髪に中性的な顔立ち、細身の手足と一見女性のようにも見える彼、こう見えても男である。意図的に女性的な装備や服装をしていることもあり、簡単に彼の性別を判断することは不可能である。

  普段は戦闘用の装備を身につけているのだが、今回の特異点が街中である事から、人目の事も加味して一般人に目立たないよう、紫色のパーカーと黒のミニスカという、これまた誰もが女性と思ってしまうような格好をして、今回の特異点修復に乗り込んでいたのであった。

  「着いてすぐに1人だもんなぁ…」

  だが、特異点に到着して早々、彼はマスターである藤丸立香と離れ離れになってしまっていた。

  あまり広い場所でもないため、あまり人目につかないようにとダヴィンチから釘を刺され、愛用のピポグリフの使用すらも制限されてしまい、仕方なく街を徒歩で立香を探していたのだった。

  「ま、とりあえず辺りを確認しながらマスターを捜索捜索っと」

  深く思い詰める様子もなく、能天気そうに人通りの少ない通りをぶらぶらと歩く。

  赤黒く不気味に広がる空の下、手入れされた痕跡の無い不快感を覚える建物の壁の横を平気な顔をして素通りし、異様な気配の漂う路地裏への入り口すらも難なく通り過ぎていく。

  十二勇士として戦ってきた経験からか、はたまた蒸発した理性によるものなのか、ハロウィンにふさわしい不気味な街中を、アストルフォは歩く速さも変えずに歩き続ける。

  「・・・っ」

  「ん?」

  緩めることのなかった歩みを突然止める。

  たったいま通りかかろうとしていた路地裏への入り口、そこから微かに人の声のような音が聞こえ、軽やかに振っていた足を止める。

  その場に一瞬とどまり、音の聞こえた路地に耳を澄ませる。

  もしかしたらマスターがいるのかもしれないと思い、またすぐに歩みを始め、路地裏を覗き込む。

  「マスター?」

  マスターの名を呼びながら覗き込むと、路地は風の吹き抜ける音以外何も聞こえず、薄暗く置いてあるものが何なのか判別がつかなくなっていた。

  「…たい…」

  が、そんな中で微かに声が聞こえた。

  風の音に紛れ、闇の中に溶け込んでしまいそうなか細い声が、アストルフォの耳は拾った。

  「誰かー!いるー?」

  アストルフォは口の前に両手で輪を作り、拡声器の代わりにしながら路地に向かって叫ぶ。

  両側を建物の壁で挟まれていたため声はよく通り、耳がキンキンする程に響いた。

  「…いた………すけ……」

  その声に反応するように再び路地の影からか細い声が聞こえてくる。

  アストルフォは今度はよく目を凝らし、一瞬聞こえた声の元を細めた目で見つめる。

  「・・・あ!」

  薄暗くい路地の中、街を照らす月の光さえほとんど差し込まない空間、その中に佇む四角い箱型のゴミ箱に誰かがもたれかかるようだった。

  ただでさえ暗い上にその死角となるゴミ箱の影に見える小さく赤黒く汚れた足。微かな声が届かなければ気づかず素通りしてしまうところであった。

  「君、大丈夫かい?!」

  アストルフォは一目散にその声の主に向かって走る。

  足しか見えずとも、血の混じったような汚れのついた様子も含め、ただ事ではないと思い、能天気ながらも純粋な、「困ってる人を助ける」という思いが働き、大きく声をかけながら駆け寄る。

  「い…いたい……」

  そのゴミ箱の影には、血の垂れる右肩を抑え、息を荒くした10歳程の見た目の少年が地面にへたり込んでいた。

  周りにはこの少年以外の気配は無く、路地の奥に転々と続く血の跡から見て、何かに襲われてこの路地に逃げ込んだように見えた。

  「何があったの?しっかり!僕が見える?」

  少年の意識を確認するためにアストルフォは様々な言葉を投げかける。

  状況の説明が可能か、意識は保っているか、視界はハッキリしているか…

  ビリリッ

  それらを確認しながら自分の服の袖を破き、傷口を塞ぐために少年の袖の上から止血しようと巻く。その際に見えた袖の破れ目が3本の爪痕の様に見えたが、アストルフォにそんな事を気にする余裕はなかった。

  「…ぅ…ぉ…」

  少年は微かに息を吐く様に声を漏らす。

  ゆっくりと顔を上げ、薄く閉じそうになっていた瞼を持てる力で開こうとする。

  「…ぉねぇ…さん…だれ?」

  まだはっきりとしないその視界に映ったシルエットを見て、少年はアストルフォを女性と認識した。

  「よかったぁ…」

  少年の意識がわずかに残っていることを確認し、ホッと肩の力が抜けるアストルフォ。

  「あ、僕の名前はアストルフォ!って真名言わないほうがいいんだっけ?ま、お姉さんでも好きに呼んでいいよ!」

  あっさりと自分の真名を明かすも特に気にする様子もなく、教えた上で呼び名を少年に委ねる。

  また、「お姉さん」と呼ばれた事に対しても特に動じることも無くあっさりと受け入れていることからも、彼の能天気さが窺える。

  「おねえちゃ…たすけ……」

  少年は寄りかかっていた体を前に出し、怪我をしていない手を地面について体を支えながら怪我をしたもう片方の手でアストルフォの袖を弱々しく握りしめる。

  「まっかせて!僕が来たからにはもう安心だから!」

  助けを求める少年にアストルフォは持ち前の元気と自身で答える。

  「こわい…こわいよ……」

  少年は声を振るわせながらアストルフォに自身の抱える恐怖を必死に伝えようとする。

  身を乗り出しながら地面につけていた手を離し、アストルフォの両方の手首を鷲掴みにし、前に倒れそうになっている体を支え、アストルフォの懐に頭を埋める。

  「大丈夫大丈夫!何とかしてみせ…」

  怯える少年の心配をよそに、アストルフォは閉じない口からまた言葉を投げかけようとする。

  「…あり?」

  だがその瞬間、彼は違和感を感じた。

  少年の掴む力が異様に強く、サーヴァントであるアストルフォの腕を押さえ付けるほどだった。

  安心させようと少年の頭に乗せようした手が動かず、驚きから拍子抜けしたような声を出す。

  「君、力強いね!ただちょっと離してもらえると…」

  少年の力強さにアストルフォは純粋に感心し、その事を褒めながらも正直に離して欲しい思いを伝えるが、少年の手の力は緩めることがなかった。

  「お…おねぇちゃん……」

  ガシッ

  苦しそうに息も絶え絶えの様子でアストルフォを呼ぶ少年。

  やっと手首から手を離したかと思えば、今度はその手でアストルフォの二の腕を掴み直した。

  その持ち直す速さもまた目にも止まらぬほどの瞬発力であり、いよいよ普通の少年ではない事もアストルフォは薄々気づき始める。

  「お…?」

  二の腕を急に掴まれ、またその際に少年は前に体重をかけており、その勢いに負けたアストルフォは引っ張られる様に後ろへと倒される。

  ドサッ

  押し倒され、少年に馬乗りされた状態になるアストルフォ。

  怪我をして衰弱し切っていた様だった少年に押し倒された事で思考が停止し、ポカンとしてしまっていた。

  ドクン…ドクン…

  「はぁ…こわい…なんなのこれ…はっ…はっ…おねえちゃんみてると……」

  ギギギギッ

  体を前に倒し、アストルフォの目の前に顔を近づけながら少年が喋る。体の外にまで響く鼓動に合わせて体が跳ね上がる様に痙攣し、合間に漏れ出る生暖かい吐息はアストルフォの顔を覆う。

  鼓動が鳴るにつれてアストルフォの腕を掴む力が次第に強くなっていき、軋む様な音が鳴り始める。

  サクッ

  「っ!?」

  握られるのとは違う、刺される様な痛みを感じてアストルフォの顔が一瞬曇る。少年の掴む力が強すぎてしまい、爪が食い込んだかに思ったが、普通の人間のそれとは違い鋭利なものが皮膚を貫通した様なものだった。

  「はぁ…はぁ…むねが…くルシい……!」

  少年がアストルフォの顔を覗き込む。

  その瞳は人のそれとは違い満月の様に黄色く光り、瞳孔が縦に伸びていた。まるで獣のような瞳だった。

  また苦しそうに息を漏らす口も、ハの字に歪んだ眉毛が示す感情と異なり、頬を赤らめて嬉しそうに口角を上げているようだった。その隙間からは鋭く尖った牙が顔を見せていた。

  「き…君……っ?!」

  アストルフォが危機を察した時にはもう遅かった。

  二の腕に鋭い痛みが走ってから全身の自由が効かず、何かに変わりつつある少年に抑えられるままでいるしかなかった。

  「あぁ…アぁ…おネえちャ…かわイイ……」

  気づけば恐怖に怯えた少年の姿は無く、獲物を捕らえた獣の様に喜ぶ少年が、1人のサーヴァントを抑えていた。

  力が入り、通常の倍近くにまで膨らんだ少年の腕からヒラリとアストルフォが巻いた布が落ち、その破れた服の下からは黒い毛の様なものがはみ出ていた。

  「ぐガっ…?!あ"あ"ッ!」

  突然少年は苦しそうに呻きながら上体を起こし、助けを求める様に建物の隙間から見える月を見上げる。

  パコッコキッ

  すると少年の体中から小君の良い音が鳴り始め、体が変化していく。

  細く非力そうだった手足は太く膨らみ筋肉質になっていく。握っていた手は爪が尖って掌からは肉球が膨らみ、爪先をつけ踵を上げていた足は靴を破って指が伸びて先端の爪も鋭く伸びていく。上げていた踵はさらに伸びていき、足の形が細く伸びていって爪先で立つのに適した形に変わっていく。

  ビリリッブチッ

  その手足の変化に合わせる様に胴体も大きく膨らみ、耐えきれなくなった服が無惨に破れていく。その破れ目からは弾力のあった皮膚が張り、腹筋や胸筋を形成しつつあった。

  ブチブチッ

  ブルンッ

  限界を迎えたズボンは左右に引っ張られる様に引き裂かれ、纏うものの無くなった股からは少年の腕並みに膨らんだ陰茎が勢いよく頭を出し、根本からは手のひらに乗るくらいの大きさの玉袋が2つ、アストルフォの腹部の上に力なく垂れる。

  「ガハッ…ア"ッ…!」

  突然成人男性以上の体格に急成長した少年の意識は追いつけず、白目を向きながら大きく口を開き、尖った牙から糸を引いているのが見えた。

  ビキビキミチッ

  頭上からは山のように尖った耳が登っていき、より遠くの物音が聞こえる様に形を成していく。

  サワサワサワッ

  日焼けした様に黒く変色していく肌な上から覆う様に全身を黒い毛が生え始め、少年の体は獣の様に変わっていく。

  また、腰からは尻尾の様に細くフサフサとしたものが伸び始め、左右に揺れていた。

  「ヘッ…ヘッ…ヘェッ…ヘェェ……♡」

  隙間風に揺られる体毛の感覚が心地よいのか、獣は舌を出しながら笑みをこぼす。

  「おっ…おも……」

  対してアストルフォは急激に増加した少年の体重潰され、苦しそうにしていた。

  「グギッ…!?」

  少年は突然食いしばりながら全身が硬直する。

  喉を走る血管が膨らみ、顔に力が入っているのがわかった。

  ガコッグキッミチッグググググッ

  「ガッ…オアアッ…ルァアアッ…アアアァ……」

  鼻は黒く染まり、重い音と共に口が伸びていき、顔も完全に毛で覆われ、弱々しい少年は完全に獣に成り果ててしまった。人としてのの面影はビリビリに破れた服のみとなっていた。

  「フッ…フッ…フッ……」

  体の変化を促すために鼓動を早める心臓により呼吸も間隔が短くなり、少しずつ呼吸を落ち着かせながら大きく息を吐く。

  「ウゥ…ウゥッ!」

  ビリリリッ

  血が垂れるアストルフォの腕を離し、窮屈さを解消しようと残った人の頃の名残を全て破り捨て、黒い体毛と大きく膨らんだ陰茎を月の下に曝け出す。

  「ゥォオオオオオオオオンン…」

  そのまま仰け反りながらを破り捨てた事への野生の開放感と、生まれ変わった自分自身への祝福の思いを込めて、獣は月に向かって大きく吠える。

  「お、おぉ……」

  アストルフォはそんな様を下敷きになりながらまじまじと見せられ、反応に困っていた。

  「でっか…」

  そんな中真っ先に出た言葉が、獣の陰茎への感想だった。

  胸の上でビクビクと痙攣させるそれが目に入り、少年の変化よりもそちらに目が行ってしまっていた。

  「ウウゥ…ウゥ…」

  獣は上体を前に倒し、太くなった二本の腕を地面につけて体を支え、下敷きにしているアストルフォの顔を覗き込む。

  大きく見開き、黄色く光る二つの瞳がアストルフォの女性的な顔を映し、そのままじっと見つめる。

  見るのに夢中になっているのか、口は開いたまま、垂れた舌からは涎が滴っていた。

  「あ…あの〜…僕、食べても美味しくないのでぇ…」

  睨みつける瞳と首元に垂れる涎、己を獲物だと認識されている状況だと悟り、動くことのできないアストルフォは唯一動かせる口を使って意思疎通を図る。

  「ヘッ…ヘッ…ヘッ……」

  もちろん獣には理性は微塵も無く、アストルフォの言葉など届いていなかった。

  レロッレロッレロッ

  「んっ…んぶっ…ぶぇ…」

  獣はアストルフォの顔を舐め始める。

  その端から端まで舐め回す様子は味見というよりも、好みの相手へのスキンシップに見えた。

  「カロロロロ……」

  満足したのか一通り舐め終わると獣は独特な鳴き声をあげながら舌を離していく。

  「うえぇ……」

  アストルフォはベタベタになった顔に嫌悪感を覚え、眉をハの字にし、目を瞑りながら嫌そうに声を出した。

  スゥ…

  獣はゆっくりと立ち上がったかと思うと、少し後ろに下がり、アストルフォへの馬乗りを解き、またしゃがみ込む。

  「お…?」

  アストルフォは軽くなった体への安堵感と、獣の行動への疑問から声が漏れる。

  どういう理由で獣はどいたのかはわからなかったが、アストルフォの中では思い巨体が無くなっただけでも幾分か気持ちが楽になった。

  ガシッ

  が、その安堵も服をつかんだ獣の手によって消え去ることになる。

  ビリリリリリリリッ

  「ああああああああっ?!」

  獣は容赦なくアストルフォの服を破り捨て、一瞬にして丸裸の状態にして煤や埃で汚れた地面の上に寝かす。

  「ちょっとー!この霊衣お気に入りなのにー!」

  裸にされたことよりも、気に入っていた服を無惨に破かれたことに腹を立てるアストルフォ。

  「ゥルルルルルルル…♡」

  そんなアストルフォの怒りなど見向きもせず、獣はアストルフォの裸体を眺め、涎を垂らしながら欲情していた。

  女性的な顔立ちとは似合わず、細身で多少の筋肉のついた男性的な肉体ではあったが、元人間であり女性の裸体をまじまじと見た事がない、ましてや獣と化し本能にのまれた少年にとって見ればアストルフォは雌そのものだった。

  ビンビンッ

  今の自分と同じ身につけるもののなくなった雌を前に、少年の頃とは比にならない大きさにまで膨れ上がった、先端の皮が剥けて真っ赤な亀頭が剥き出しになった人型の陰茎が一定のリズムで揺れていた。

  「ゥウ…?」

  アストルフォの裸体を舐め回すように眺めていた獣は、下半身を見て顔の動きを止める。

  そこには自分のとは比べるまでもないくらい小さく皮の被った陰茎が重力に負けて力無く垂れていた。

  「…ちょっと、何さ…」

  物珍しそうに見る獣に小さく怒りを覚えるアストルフォ。

  大層なモノを持っているのに自分のお粗末な茎をじろじろと眺める様がまるでバカにしているように見え少々イラつき始めていた。

  「ゥウン」

  獣は眺めていた豆のような陰茎に顔を近づけると…

  ペロッ

  「うぇ?!」

  アストルフォの陰茎を一舐めする。

  予想外の行動に取り乱し、変な声を上げる豆の持ち主。

  「ちょ、ななな何してんのさ?!」

  流石のアストルフォも男に舐められるのは初めてであり、自分以上の狂気さにさらに驚く。

  ペロッペロッペロッ

  相変わらず聞く耳のもたない獣は舐め続ける。

  味に興味があるのか、好奇心からか、ひたすらに舐める。

  何を思ってなのかは誰にもわからない。恐らく当の本人ですら自分が何をしているのか理解していないであろう。

  グッ…グググッ…

  すると、舌によって揺られる陰茎は次第に膨らみ、熱を帯びながら次第に上を向き始め、遂には元の数倍近くの長さまで伸びる。

  大きくなるにつれて皮は根元に向かって引っ張られ、隠れていた亀頭が少しずつ顔を見せ始める。

  ペロッピチョッ

  特に味が濃いからか、水音を立てながら獣は川の中に舌を入り込ませて亀頭を集中的に舐め始める。

  りんごの皮のようにツルツルとした表面の舐め心地にハマったのか、全体を長い舌で舐め回す。

  「んひゃっ…♡ちょ…ちょっと…あははっ」

  (あれ…これやばいかも……)

  亀頭を舐められら度に甘い声とくすぐったそうに笑みを漏らすアストルフォの頬は赤く染まっていき、体も反応してガクガクと揺れ始める。

  本来なら同じような事を人間にされても動じるような彼ではない。例え男でも女でも、あくびをしてしまうくらいに彼は何にも感じない。だが、理性を失い本能のままに動く獣、ましてや元は無知な少年であったがために全てが新しく見える今の獣から受ける行動は、どうも彼のツボをついてしまったらしい。

  ビクンビクン

  やがて陰茎は完全に上を向き、背筋を剃るように仰け反る。

  皮が剥けたことで亀頭が半分ほどはみ出しており、舐めた獣の唾液によってテカテカになっていたが、その先端からは彼自身の中で生成されたカウパーも混じって漏れ出していた。

  「はっ…はぁ…はぁ……♡」

  (なんで…こんなに僕…興奮してるの…?)

  遠慮のない舌の動きによってアストルフォの陰茎は刺激され、彼の睾丸の中が不気味に蠢き、何かを生成し始めていた。

  「ウァウ…」

  パクッ

  「ぴゃっ?!」

  舐めるのに飽きたのか、獣はとうとう陰茎を咥えてしまった。その気まぐれさはアストルフォと並ぶか、あるいはそれ以上だった。

  特に噛み切るとかではなくただ口の中に入れ、またさらに口内で舌を巧みに使って絡ませ、入念に陰茎を舐め取っていた。

  温かい口内と舌の熱に包まれ、アストルフォの陰茎はさらに硬く熱を帯びていく。

  「おっ…おおおっ……♡」

  ガクッガクッガクッ

  下品な声を上げながら英霊は、自由に動かせないはずだったがあまりの気持ちよさに自然と腰が動いてしまい、咥えた獣の口が奇しくもオナホのような役割を果たしてしまっていた。

  「こぉ…これ…気持ちいい…かも…♡」

  ジュプッジュポッジュポッ

  気づけば少年を助けようとしていた騎士の姿のアストルフォはいつの間にか消え、全裸で腰を振る変態の姿があった。

  アストルフォはもっと気持ちよくなりたい、このまま射精したいという感情が頭の中を駆け巡り、まともな思考ではなくなっていた。

  ミチッビキッ

  その時、怪我をした彼の二の腕の血管が浮き上がったように見えた。

  アストルフォの体内に流れる血に混じり、傷口から入った別の何かが体中を駆け巡り、彼の体に不可思議な変化を与える前触れであった。

  「おっ…♡な…なんで…♡腰がっ…♡」

  そうとは気づかず、アストルフォは勝手に動く腰に困惑しながらも、自分が快感を求めていることに気づいていなかった。

  普段から彼は性的欲求が強いわけではなく、この状況になってから著しく彼の心境に変化が起こっているようだった。

  「も…もう…出っ♡」

  バチュバチュバチュバチュ

  限界が近づき、さらに腰を振る速度が上がっていく。

  さらに強い力で尻の弾力で地面を叩き、その反動で獣の口内に陰茎を打ち込む。

  あと数回腰を振れば射精できる、そう察し必死で腰を振る。

  皮も完全に剥けた亀頭が真っ赤に血走ってパンパンに腫れ、睾丸も縮み始めていた。

  だが……

  ガパッ

  獣は大きく伸びた口を開いてアストルフォの陰茎を離してしまった。

  また気まぐれだったのか、飽きたかのように陰茎をいとも簡単に離し、口周りについた唾液や舐めていたカウパーを舐めとる。

  「んえっ…」

  アストルフォは腰を空振り、虚しそうに声を漏らす。

  あともう少しというところで発散できず、不完全燃焼な気持ちと、出そうで出ないギリギリのもどかしさによってアストルフォは何とも言えないモヤモヤした感情になる。

  「ひどいよぉ…お願いだよ…もう少しだったのにぃ…」

  物欲しそうな悲しい視線で獣を見つめ、惨めにアストルフォは腰を上下に振り、興味を持たせようとトロトロになった陰茎を揺らす。

  「お願いぃ…もっと…もっとぉ……♡」

  足をM字に曲げ、腰を浮かせながらヘコヘコと腰を振って気を向けようとする。

  その姿は雄を誘惑する雌そのものだった。

  揺れるたびに先端から溢れるカウパーが虚しく飛び散る。

  「・・・」

  それを見つめていた獣は揺れる陰茎でも、膨らんだ睾丸でもなく、さらに下の方に視線を向けていた。

  雄である獣は未だに陰茎を勃起させていた。これはもちろん生殖行為の準備が出来ていることを意味している。本来なら雄と雌が交わることで成立するが、今ここにいるのは獣の雄と雌に見える雄と、本来なら生産性のない交尾にしかならない。

  ただここで2つの要因が絡み、話はややこしい方向に進む。

  1つは獣がアストルフォを雌と勘違いしていること。

  もう1つは…

  ガシッ

  「わっ!」

  獣の中身が性知識がほぼ未熟な少年であり、本能で何かに陰茎を入れたいと欲していることだった。

  獣はアストルフォの両足を掴み、お互いの股を近づけ合う。

  「フゥ…フゥ…フゥ……」

  鼻息を荒くしながら獣はアストルフォの足を持ち上げ、しゃがみながらガニ股で開いた股の中心に生える自分の大きな陰茎をアストルフォの唯一の穴である肛門に近づける。

  「えちょ、そっちじゃなくてぇ…!」

  アストルフォは獣が肛門に入れようとしていることを察したが、そんな事よりも自分の陰茎の方をどうにかして欲しいと懇願する。

  呑気なのかはたまた慣れているのか、もしくは今の彼には余裕がないくらい陰茎のもどかしさに耐えられなかったのだろう。

  グチュッ

  が、カウパーの垂れた陰茎を捻じ込ませる獣の耳には何も入ってきていない、今ある路地に流れる風の音すら感じず、獣は初めての交尾を始めるので頭の中がいっぱいだった。

  グニュッグチッ

  人の腕程の大きさのある陰茎が、小さな肛門を押し広げながら少しずつ中に入っていく。

  先端から入り、亀頭も咥えられ、そのまま力を込めて残り8割ほどの陰茎を全て押し込んだ。

  ジュプンッ

  「ンルゥア…♡」

  「んおっ…♡」

  ミチッミチッ

  アストルフォの肛門が獣の陰茎を全て咥え込み、きつそうな音を立てながら蓋をされた。肛門だけでなく腸も押し広げられ、アストルフォの下腹部は獣の陰茎の形に膨らんでいた。

  片や初めて味わう陰茎を穴に入れる快感を、片や肛門に捩じ込まれた圧迫感からくる快感を味わい、野生的な声を上げる。

  「おっ…おっお?!」

  そしてこれが引き金となり、無理矢理捩じ込んだ陰茎によってところてんのようにアストルフォの睾丸に溜まっていたものが押し出される事となった。

  ビュルルルッビュルッ

  「んおっ…おっ…おおっ…♡」

  アストルフォはひょっとこのように口を尖らせ、白目を剥きながら硬直し、念願の射精をした。

  真っ赤に充血した亀頭の先端から白く濁った精液が吐き出され、腰を上げられた事で逆さを向いた陰茎によって液体は全てアストルフォが浴びることになった。

  ビチャチャッ

  「ほっ…ほっ…ほぉ…?」

  絶頂により一時的に思考が定まらなくなり、呆けた顔で出したばかりの精液に塗れ、その温もりに包まれる裸体を満月の下に晒す。

  「ウゥ…ウゥン…♡」

  対して獣も腸内の温かさに包まれた陰茎の感覚を味わい、小刻みに体を震えさせながら、嬉しそうに甘い声を漏らす。

  この時点で知らず知らずのうちに獣は雌を屈服させ、雄として優勢的な立ち位置を手に入れていた。

  「ゥルルルルルルル…♡」

  グチッニチュッ

  獣はゆっくりと根元まで入った陰茎を抜いていく。中からは腸液に塗れた陰茎が現れ、テカテカと光に照らされていた。

  ジュプンッ

  「んぎぃ?!」

  半分ほど抜いたところで獣は再び強く陰茎を押し込む。

  性に関する知識は皆無だが、本能と快楽によって自分が持つ陰茎の使い方を理解し、穴に見立てた雌の肛門に何度も突き立てる。

  パチュンッパチュンッパチュンッパチュンッ

  肛門に陰茎を出し入れする度に鳴る水音と、尻に下腹部が当たる柔らかい音が混ざり、狭い路地の中で反響しより響く。

  引っ込めばへこみ、押し込めば膨らむ。そんな動作をアストルフォの腹は何度も繰り返す。

  「ンゥ…クゥ…アァ…♡」

  獣は陰茎から伝わる気持ちよさで顔が蕩け、視界も定まらずぼーっと空気を眺めていた。

  緩んだマズルからは舌が飛び出し、その先端からは涎が滴り、犯されているアストルフォの腹の上に一滴ずつ垂れていく。

  「んっ…んっ…んうっ……♡」

  射精の脱力感に襲われていたアストルフォは体こそ先の誘惑のように動けなかったが、肛門で感じており甘い声が押し出される。

  (やっぱり変だ…なんでこんなに感じるんだろ…)

  アストルフォは射精後に来る落ち着きから思考が少しずつ定まり、敏感になった自分の体に違和感を覚える。

  陰茎や肛門だけでなく、先ほど全身にかかった精液、垂れてくる獣の唾液、流れ込む空気ですら肌に当たるとむず痒さを感じる。

  (あ…だめだ…あれみたら…あたまが……)

  ふと仰向けの姿勢で見た空には大きな満月がこちらを見下ろしていた。

  その満月を見ると頭の回転が鈍り、また思考が乱れていってしまう。

  ファサファサファサ

  すると次第に腕の傷口付近から毛が生え始め、少しずつ広がっていく。

  ドチュドチュドチュドチュドチュドチュ

  「ん…んっ…うん…んんっ…おっ…おっ…おっ…♡」

  次第にペースの早くなるピストンに対し、思考が歪んだアストルフォの喘ぎも加速していく。

  瞬く間にアストルフォの顔も蕩け、目にはハートを浮かべ、口を尖らせながら獣のように唸る。

  「いい…なんか…どうでもよくなってきた♡あっ♡」

  ググッミキミキミキッ

  何度も出し入れされる度に肛門の中の前立腺が刺激される。

  そこが陰茎によって擦られる度にアストルフォの陰茎と睾丸が少しずつ膨らんでいき、獣のものと同じくらいの大きさにまで膨らんでいった。

  「あ"あ"♡ぼくのチンチン♡おおきくなってる♡」

  頭の中がピンク色になっていき、向ける関心も語彙力も性の方に偏っていく。

  「ウゥン…ウッ…ウッ…ウッ…ウッ♡」

  獣も下半身から感じる何かが迫り上がってくるような感覚に怖気付くも、その恐怖も快感と生存本能に負け、腰を止める事なく登ってくる何かをそのまま吐き出そうと声を漏らしながら必死に振る。

  「あっ♡しゅごい♡ぼくもまた♡イグッ♡イグっ♡」

  アストルフォも獣と同じく絶頂が近づき、自然と声が漏れる。

  「ンルゥアアオオオッ♡オオッ♡」

  ボビュッビュブブブブブブブブブブッ

  「イグウウウウゥッ♡」

  ビュブブブブブブブブブッ

  獣は雌の腸内で初めての射精をして流し込み、雌は打ち上げ花火のように勢いよく宙に先以上の量と濃さの精液を吐き出す。

  「ウゥン…ゥン…オォ…♡」

  ビューーーッビュッビュブブブブブッ

  何が何だかわからず、ただ「やりたい」という本能だけで行った初めての射精、獣はその感情を声に出し、気持ちよさそうに体を震わせながらアストルフォの腸内に流し続ける。

  肛門から逆流して腸内に流れる精液はやがてアストルフォの腹を膨らませ、妊婦のようなお腹にさせる。

  「お"っ…んおぉ…おおっ…はへぇ……♡」

  ビュッビュルルッビュクッビュッ

  膨らんだ分力も濃度も増え、ゼラチンのような質感になった精液を出しても出しても勢いが収まることはなく、尿道を通る刺激に慣れるまで出し続け、アストルフォと獣の体に雨のように降りかかる。そのあまりの気持ちよさに、獣と同じく舌を垂らしていた。

  「フッ…フッ…フッ…♡」

  「へぇ…へぇ…へぇ…♡」

  やがて互いに射精も落ち着き、肛門で繋がったまま双方は動かずその場に留まっていた。

  獣が肩で息をすれば雌の腸がうねり、アストルフォが体を揺らせば少年の陰茎が動かされる。

  「ウッ…ウゥ…ウッ…」

  射精したばかりで敏感になった陰茎を、蠢くアストルフォの腸が刺激し、獣は情けない声を上げる。

  「えっ…♡えへっ…えへへへへぇ…♡」

  おかわりをねだるように視線を向けるアストルフォ。

  大きく呼吸をしながら彼の陰茎をさらに刺激し、また離したくないと言わんばかりに肛門を強く締め付ける。

  それがさらに獣と化した少年の思考を狂わせ、より野生の本能を刺激させる。

  ガシッ

  「グゥ…ウウッ!」

  獣はアストルフォの腰を掴み、陰茎を軸にひっくり返し始める。

  「んおっ♡」

  ミチミチミチミチッ

  アストルフォは陰茎を締め付けていた肛門を無理矢理回され、引っ張られるような音を立てながら苦しそうだがどこか甘い声を漏らす。

  ギチギチギチギチギチ

  「ちょ♡ま"っ"て"♡め"く"れ"ち"ゃ"う"♡ほ"く"の"お"し"り"め"く"れ"る"う"♡♡♡」

  少しずつ擦りながらアストルフォの体を回転させる。

  対応に追いつけず締め付けたままの肛門が摩擦によって引っ張られ、捻られながらその熱と痛みでみっともない声で叫ぶアストルフォ。

  「んおっ…おっほぉ……♡」

  やがて回転が終わり、アストルフォは腹を地面に向け、獣に後ろから突かれ、一般的な獣の交尾の体勢となっていた。

  「ゥルルッ…ゥアゥ…♡」

  パチュンパチュンパチュンパチュン

  再び獣は腰を振り始める。

  獣の体が馴染み、背後から突く体勢が不思議と慣れているのと、陰茎に加えられた刺激によって彼の思考は半分暴走しており、睾丸に溜まった精液を吐き出すためだけに動く体となっていた。

  「んおっ…おぉっ…ふ…ふかいぃ……♡」

  受けるままの雌はより深く入り込んでくる肉棒に圧迫され、快楽とも苦痛ともいえない声を上げる。

  いつの間にか頭は下がり地面に近くなり、その両脇に手が置かれ、つま先によって上げられた腰以外は伏せをする犬のような体勢になっていた。

  「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ……♡」

  文字通り発情した犬のように腰を振る獣はより本能に忠実になり、興奮で息を荒くさせて次の射精を楽しみに早く出そうと淫らに腰を振る。とにかく突く事しか頭に無く、乱れたリズムで不器用に腰を当てていた。

  「うぉっ…く"…く"る"し"い"…♡き"ほ"ち"い"い"…♡」

  腸を押し広げられ獣の陰茎の形にさせられる感覚に息苦しさを覚えるも、それすらも快感に感じているアストルフォ。

  パキッ

  その快感が高まるのに合わせてアストルフォの爪が割れていき、下から新しい鋭く尖った爪が生えてきていた。

  手の甲からは濃いグレーの色をした毛が生え始め、次第に手を覆い始める。

  パキッゴキッグググッ

  同じように足も獣のように形を変えていき、爪や毛に加えて足が伸びていき、下半身を支えていたつま先により力が入りやすい、犬のような足の形へと骨を鳴らしながら変わっていく。

  「え"っ…え"っ…え"っか"っ…あ"っ…♡」

  ビキビキッ

  さらに変化は顔にまで現れた。

  歯が音を立てながら伸びて肉を割くのに適した形に変わり、鼻も先端が下を向いた三角のように形を変えていき、次第に犯している雄と似たような顔の形に変わっていく。

  その痛みすらも今のアストルフォには快感になっていた。

  「ハフッ…ハウッ…フッ…ウゥン♡」

  獣は感情が昂ってきたのか、次第に上体を前に倒しながらアストルフォの背中に近づける。

  アストルフォに覆い被さるようにして腰を振る姿勢は、少年が人間の名残である知性を無くして獣の本能に忠実に従っていることを表していた。

  「っお♡せ"…せ"な"か"あ"…♡」

  今のアストルフォは全身が性感帯のようになっており、背中に触れる雄の体毛は肌をくすぐり、上昇した体温は温もりとして伝わり、アストルフォの興奮をさらに高める要因となり、さらに雌として堕としていく。

  [uploadedimage:16673366]

  ブルンッブルンッブルンッ

  突かれて体が揺れる度にアストルフォの肥大化した腹と陰茎、睾丸が重そうに揺れる。

  腰を上げているにも関わらず陰茎は先端が地面に付きそうなくらい大きくなっており、スレスレのところをぶらぶらと揺れていた。

  ビュルッビュルルッ

  揺れながら先端からは精液が押し出されるように漏れていた。

  地面に落ちた精液は白く濁り、液体よりもスライムのように粘着性の高いものになっており、大した量でなくとも大量の精子が詰まっているようだった。

  「ホッ…ホッ…ホッ…♡」

  バチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュ

  後ろ足を大きく開き、前足は雌が逃げないように雌の足をがっしり掴み、雌の背中に体重を預けながら獣は腰を振る速度を上げ、絶頂に備える。

  「お"お"♡ほ"お"お"♡お"っお"お"お"ん"♡」

  雌は白目を剥きながら舌を出し、涙や鼻水、涎を垂れ流してびしょびしょになった顔になっていた。

  肛門を突く陰茎によって擦られる腸と、膨らんだ互いの睾丸がペチペチと音を立てながらぶつかる痛みと、乱暴に揺れる陰茎と、全身から感じる熱によって言葉すら出せなくなり、雌の獣として甘く吠え、絶頂を迎えようとしていた。

  グググッ

  やがて互いの睾丸が縮んでいき、弛んでいた袋が張っていき表面が固くなっていく。

  ザワザワザワザワザワ

  絶頂が近づくとアストルフォの手の毛が生える速度が上がり、一気に肩まで登っていく。

  「ゥウン…!」

  「お°っ…♡」

  ボビュルッボビュブブブブブブブブッビュルルルルルルッ

  そして互いに宣言することもなく、遠慮なしに盛大に射精をする。

  雄は腰を押し当て、雌と肌を重ねながら溜まった精液を再び腸内に流し込む。先に流した分に押し返され、入りきらなかった液体は肛門と陰茎の隙間から漏れ出す。量が多すぎてしまい漏れる勢いも鯨の潮吹きのように強かった。

  雌は蕩けた顔で小刻みに震え、雌としての快感と雄としての快感の両方を堪能し、さらに精液を地面に向けて吐き出す。あっという間に2匹の立つ地面は互いの精液で溢れ、異様な湿度が2人を包む。

  「ッ…ッ…ッ…♡」

  少年は脈打つように体を揺らし、舌を出しながら満足そうに微笑む。

  「おっ…お"ー…お"ーー……♡」

  アストルフォは意識が抜けたように声を漏らし、目に映る情報を理解していなかった。

  グチュッ…ズニュルッ

  満足した雄はそのまま陰茎を引き抜いた。

  精液と腸液のおかげで滑りは良く、まだ勃起していても簡単に引き抜けた。

  ブッ…ブプッ…

  肛門が下品に鳴きながら流し込まれた精液を押し流す。

  精液はそのまま地面に落ち、受精という役割も与えられぬまま乾くのを待つ。

  「ハフッ…ハフッ…ハッ……」

  ドスン

  引き抜き、立ち上がった後に少年は背中から倒れ込み、そのまま眠りについてしまった。陰茎は相変わらず空を向いて脈打っていた。

  「うっ…ううっ…うっ……」

  対して雌は小刻みに震え、四足歩行の姿勢で腰を上げたまま固まる。

  その顔はつい今まで蕩けきってたと時と打って変わり、強張った表情になっていた。

  「ふぅ…うっ…うううっ……」

  ヒタッ…ヒタッ……

  低く唸るように声を出しながら裸のアストルフォは4本の足で歩き始め、何かを求めるように路地と倒れた雄を後にする。

  相変わらず勃起した陰茎と睾丸を揺らしながら、ゆっくりと歩く。

  ザワザワザワザワザワ

  やがて肌の色は綺麗な美白から黒ずんだ色に変色していき、腕周りに生えていた毛は体全体に広がっていき、全身が毛で覆われた獣と化していく。

  「し"ん"し"ん"す"る"う"…お"し"り"も"…ち"ん"ち"ん"も"…お"…♡」

  ビュルルッ

  ぽっかりと空いた肛門と、中途半端に舐められた陰茎がまだ疼き、不満そうに言葉を吐くアストルフォ。

  歩きながら尿道に残った精液を吐き出す。その精液からは禍々しい魔力が感じられるが、吐き出す張本人はそんな事を気にする余裕もなかった。

  ドクン

  路地から出て月明かりがより強く当てられた時、アストルフォの鼓動が大きく高鳴り、それを合図に体はさらに人間の姿から離れていく。

  ゴキッグキッ

  「うっ…うううっ…!」

  周りに置かれた顔の彫られたかぼちゃの置き物やコウモリの飾りに見守られながら、アストルフォの変化は始まる。

  背骨が浮き上がり、前に曲がり猫背のような前傾的な体型になる。

  苦しいのかアストルフォは歩みを止め、倒れ込むようにしてその場に留まり、体を震わせながら悶えるように声を出す。

  ミチッギチチチチッ

  毛で覆われた体が次第に膨らんでいき、先ほどの少年のようにより筋肉質な体になっていく。が、大きさは先の雄よりもさらに大きく、腕や足は丸太のように太く盛り上がり、毛に覆われず黒く変色した肌の胸筋は膨れ、腹筋は6つに割れ、ボディビルダー並みの体型になっていく。

  ドクンドクンドクンドクン

  心臓は鼓動を早め、体中に血液と怪しい魔力を循環させていき、次の変化を彼に与えていた。

  ズニュッジュルルルルルルッ

  「ぐげっ…ごっ……♡」

  生々しい音を立てながら尾てい骨が伸び、長い尻尾となる。

  獣は犯された肛門が近いのもあり、その感触が快感となって脳に響く。

  ミチッググググッ

  「こっ…ごっ…おおっ……」

  重い音と共に首が膨らみ、これから起こるであろう変化に適応しようとしていた。

  首の膨らみに合わせて声ものぶとくなっていき、キャピキャピとした高い声も面影を失っていく。

  グググッ…ピョコッ

  その首から押し出されるように二つの尖った耳がアストルフォの頭上から飛び出る。

  いよいよアストルフォの面影はピンク色の髪と、女性的な可愛らしい顔だけだったが…

  ゴキッ

  「ごがっ?!」

  アストルフォの口周りから骨が鳴る音がする。

  最後の人間としての名残であった顔すら、醜い獣へと姿を変えようとしていたが、理性は愚か意識も獣の本能にのまれつつあったアストルフォには理解はできず、ただ痛みに耐えるしかなかった。

  グキッガコッグググッ…バコッ

  「ぅあ…あ…あああアアア…ルアアアアアアアア!!」

  不気味な音を立てながら口が前へ前へと内側から釘を打つように段階的に膨らんでいき、それに伴って顔も毛で覆われていく。

  顔の痛みに対し苦しそうに目を瞑り、自然に口には力が入り大きく開いてしまい、涎が勝手に垂れていた。

  「ハアッ…ハアッ…ハアッ…ハアッ…」

  地面に蹲りながら獣へと変わり果てたアストルフォは、体の変化を促すためにフル稼働していた心臓を抑えるために呼吸を整え、伸びた口で大きく呼吸をする。

  「ウゥ…フッ…ゥウン…ウァウン……」

  何かを言いたそうに声を上げながら、上から引っ張られるように上体を起こし、膝立ちの体勢になりながら顔を上に向ける。

  ガパッ

  勢いよく開いたら目は満月を写し込んだように黄色く、白目も空を表すように黒く変色していた。

  「グァオオオオオオオオオオオォォン…」

  瞳孔が縦に伸びた獣の瞳で月を見上げ、母に甘える子のように、慣れない遠吠えを上げる。

  ビュルッビュルルルルルルルッ

  月を見つめていると自然と体全身が疼き、勝手に体が絶頂したと錯覚し射精してしまう。

  「オオッ…オォン…オォ……」

  獣はその快感に体勢を崩し前に倒れそうになる。

  太く逞しくなった腕で倒れるのを支え、そのまま今の体と釣り合った大きさの陰茎を見つめる。

  「オォ…ホォ…ホゥン……」

  それを見て何かを感じたのか、あるいは気が変わって何かを思ったのか、不思議な声を上げながら獣は起き上がり、獣は辺りをキョロキョロと見渡す。

  「ウゥッ…ウオォ…ウオオォォォオオン…」

  [uploadedimage:16676044]

  獣は誰かを呼ぶように、どこか虚しさを感じる鳴き声を上げる。

  それは今も残る陰茎と肛門の疼きを癒し、心身ともに獣へと堕ちた事で高まる生存本能に応えてくれる雌、あるいは雄を求める、彼なりの求愛の鳴き声だった。

  場所は変わって、街全体から見てアストルフォが襲われた位置とちょうど反対側に当たる街中にて……

  「・・・?」

  アストルフォのマスターである藤丸立香は、何かを感じ取り足を止める。

  「どうされましたか、先輩?」

  それに気づき共に足を止め、立香にたずねるもう1人のサーヴァントのマシュ。

  「あ、いや、何か聞こえた気がして…」

  藤丸は遠くで自分を求めるような声が聞こえたと答える。

  「? いえ、私には何も…」

  マシュも一緒に並んで歩いていたが、彼女の耳には届いていなかった。

  「そっか…ごめんね、急いでアストルフォ探さなきゃなのに」

  「あ、いえ!そんな…この特異点もまだ何があるかわかりませんし、用心して進みましょう!」

  「うん、そうだね」

  そう言うと2人はまた歩みを進め、はぐれたアストルフォを探すために、気味の悪い満月が見下ろす夜の街を探索するのだった。

  続く