国のために、アルファのために役に立てること。
それは"子を宿せない"と分かってしまったその日から。
僕にとっての、紛れもない"救い"なんだ―――――
僕が務める、検診センターの。
その――重要度検査室。
白を基調とした壁面、飾り気のない無機質な床。
デスクの上には、PCとモニターと。
何枚かのカルテと―――今まさに。
検査中のアルファの生体情報がリアルタイムで映し出されている。
部屋の中央には、ベッドが一台だけ。
一般的な医療ベッドとは違って。
"性行為時の衝撃"を想定して設計された特注品だ。
マットの柔軟性や耐久、角度などが整えられている。
―――そんなベッドの上で。
僕はいま、俯せで横たわって完全に脱力していた。
膝を曲げて立たせ、尻を突き出し。
膣口を差し出すように角度を調整する。
けれどそれ以上はできない。
重力に引かれたように胸と頬はマットに沈んで。
ただ一つの目的のために。
僕はいま、この身体を差し出している―――
「おっ……んっ、ふっ……♡」
ピッ、ピッ、ピッーーー……
僕の、突き出した下半身へと。
規則正しく押し寄せる衝撃とともに――視界端に映るモニターには。
いくつかの項目が更新されていて。
【被検体No.7121-A】
・心拍数:132/分
・血圧:156/96
・射精回数:2
・勃起硬度:4(維持)
・―――……
・――…
:
:
まるで誰かの睡眠データのように。
客観的な数値が並んでいる。
だがそのすべては"ベッドの上で"計測された情報だ。
「……は、ん……っ、ふ……っ♡」
ぬぢゅっ、ドちゅっ♡ぶしゅっ、ブちゅっ♡
「…っ、お、んっ、ふ、ふん…っ!」
――低く、野太い声。
それは快楽の声というよりも本能に従っただけの単純なもの。
まるで。
ポンプのようにくみ上げられた吐息代わりに漏れ出た音。
その正体は。
2メートルを優に超える巨体を持つ、中年のオーク族のアルファで。
肩幅だけで俺の背中がすっぽり隠れてしまうほどの厚み。
爆発的な筋肉の塊と、重厚に重なる脂肪。
とくに腰回りは一段と分厚く。
大きな臀部と、それを支える強靭な大腿筋は。
まるで"獣"そのもの。
そんな圧倒的に巨大な体躯が、いま。
ベッドの上で脱力する僕の後ろから。
そこに立ったままの姿勢で――
黙々と工業機械のように腰を動かしている。
「……っ、ふ……ん……」
ドちゅっ、ぶぼっ、ドごっ、ドちゅんっ♡
後方位・生体挿入検査姿勢。
世俗的に言えば――
立ちバック、とでもいうんだろうか。
『っ、ぁ、は……っ、んぐっ♡』
ぬぼっ、ぶちゅっ♡
なんとも濁った水音。
拳ほどもある大きな手が僕の腰骨を左右から鷲掴みにして。
立ったままの姿勢で――
彼自身の腰の高さに僕の尻を合わせながら。
僕の下半身目掛けて――強靭な腰肉を振りたくる。
その腰振りのパワーたるや。
ベッドの端を掴んでいなければ落ちそうなほど。
俯せでいる僕の背後から。
――バこっ、バこんっ♡と無遠慮に突き上げてきて。
逃げられる余地などない。
けれど、無論、僕はこの体勢を受け入れ――
むしろ自然に背中を反らせて。
雄膣を押し出すようにしてあげる。
――作業。義務。役割。
この行為に、情はないんだ。
ただ、彼の"繫殖力"を診断してあげるべく――
僕はこの体を使ってもらうだけ。
中年オーク族の彼も、僕も。
お互いに名前さえ知らない。
ただの番号と、検査対象としての役職。
けれどそれが普通の事。
「んっ、ふっ……ふんっ、ふん"っ!!」
ゴン、ゴン、とぶつかる肉の音。
段々と腰の打ち込みが深くなり、膣奥にぶつかる感触が鋭くなって。
すでに出された精液の残滓がさらに奥へと追いやられてくると。
そのたびに。
モニターに表示された数値が小さく変化して。
ベッドのすぐ脇の、モニター端末。
その画面上にアラートが表示される―――……
【※ 射精予兆検出:準備を推奨します】
僕は微かに呼吸を整え、内側の筋肉を引き締める。
受け止め、保持し、正確にデータを記録するために──
その一連の動作はもう習慣のように手慣れたもの。
―――その僕の微弱な変化に反応して。
「……く、出るっ……っ!!」
ドちゅん……―――ぶぼっ♡ドぼっ、ドびゅるるるるるっ♡
ぶぼぼっ、びゅっぶびゅっ♡
びゅるるるっ、びゅびゅるるるるぅぅ―――……♡
雄膣の奥で爆ぜたような圧とともに。
滾った白濁が洪水のようにぶちまけられて――
熱い衝撃が膣壁にぶつかってくる。
生体情報モニターには"3"という数字がカウントアップされ。
同時に。
このベッド上にあるあらゆる情報が自動計測され始める。
・心拍数:144/分
・累計挿入時間経過:47分14秒
・射精回数:3
・射精量:6.7ml(予測基準値を上回っています)
・保持時間:記録中
・―――……
・――…
:
:
カメラ、音波系、あらゆる機械が。
僕の雄膣のナカに吐き出された命の重さを――正確に記録していき。
僕はそれを誇りと共に受け止める。
これが、僕の日常なんだ―――
―――――
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