火の竜人、怒りの鉄槌

  「えっと装備はこれでっと」

  俺の名前はフォック、まあウタビでもいいけどどちらの名前で呼んでも構わないけど、っと俺がなんで準備してるのかというとちょっとした依頼、久しぶりの依頼で体が鈍っていたところだったのよね。

  その依頼がとある魔法薬の製薬会社らしくて、俺の知り合いの方…天馬さんという方が竜になってしまってモフモフしたかったけどそれはまた依頼終わってからになるけど。まあ知り合いの龍狼さんが俺がプレゼントした薬で止めてくれたようだけど、役に立ってよかった♪

  どうやら成分の中にはドラゴンの涙という竜が流す涙を使用していたみたい、これに俺は怒りを爆発させていた。

  竜と言っても俺とは違うし、あ、俺は竜と人の混合である竜人という種族なんだ、まあ竜と人の間に生まれた種族でもあるんだけどね~。

  そのドラゴンの涙は一般的に売ってる商品の中に紛れていて他の人達などが飲めば竜となってしまい制御が聞かない、竜の成分は一歩間違えれば危険でもある。もちろん魔力を持った人もいるから尚更。

  「これでオッケー、忘れ物は…うん、これぐらいか」

  俺は自分の家から飛んで行った。

  [newpage]

  「ここね…」

  俺はその製薬会社の前に到着してからすぐさま隠れる。色々と慎重になるのも必要だからね、っと俺は色々と頭の中を整理する。

  実は飛んでいる途中で白猫の獣人さんに会ってその人から色々情報をもらってきた。まあなんか心配してるのもあるけどね、ドラゴンってだけで相当なものだし。

  言っとくけど俺は竜やドラゴンには慣れているし、それにオスドラだったらモフモフして魔力、いわゆるMPを吸収して回復するからそんな苦でもない。ドラゴンに関しては俺の方が専門的だから。

  まあ手伝いもすると言っていたからその人は後から来るようだけどそろそろかしら?

  「お待たせしました」

  っとさっき話した白猫の獣人さんが来た、彼の名はエイブスさんって呼ぶらしい。

  「とりあえずエイブスさん、派手にやっておきましょう♪」

  「任せろ」

  俺はエイブスさんと相槌を打って正面入り口へと走っていった。

  [newpage]

  「止まれ何者d…ぐげっ!?」

  「あらごめんなさい、ちょいとお邪魔させてもらうわ」

  そう言うと俺は術詠唱に入る、魔法とかは詠唱を使わないといけないから大勢で押し寄せてきたら厄介なのよね、余程強力な魔法でない限りはね。

  「燃えろ!フレアボール!」

  俺は術で火球を生成して放ち警備してる者達を倒す。

  「やるな」

  「そちらも詠唱中のフォロー感謝します」

  エイブスさん杖で色々とやってはいた。杖って普通は回復とか術発動のサポート、武器にもなるけど恐らく色々と使い方が異世界では違うだろうね、俺が思ってる異世界のとは違うし。

  「さてと」

  俺は魔法陣を小さく展開して魔法陣に手を突っ込んで武器を取りだす、取り出したのは暗器と弓だ。あ、ちゃんと矢も用意してるから安心して。

  「オラッ!」

  暗器を数本投げて襲ってくる敵にダメージを与える。

  「ちょいと動かないでもらうわ」

  さらに矢を連発していく。暗器と矢にはちょいと痺れる毒を塗ってあるからしばらくは動けなくさせてもらうけどね。

  「む!」

  「どうしたんですかエイブスさん?あら」

  エイブスさんが反応に俺も反応した。

  ドスンと俺とエイブスさんの前にドラゴンが降りだった、黒い鱗に染まった竜のようね。

  「来ちまったか」

  「♪」

  この匂い…そしてこの感じはオスだなこいつ。

  「気をつけろ、そいつ…って!?」

  「はう~たまらないこのオスドラ♪」

  『ぎゃああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!?』

  俺は既にドラゴンのお腹辺りに移動してモフモフしだす。

  「鱗あるのにモフモフっていつの間に…」

  エイブスさんは唖然としてるけど俺にとってはむしろいいものよ♪

  「あ~モフモフ♪」

  暴れているが離さずモフモフしまくる。

  [newpage]

  「~♪」

  「うわ~…」

  黒い竜は白目を向いて燃え尽きたように気絶してる。中々だったけど。

  「吸血鬼か何かか?」

  「いや俺はただの竜人ですよ?」

  俺のモフモフは何故か吸血鬼的な感じだった、まあ慣れているオスドラだったらなついてくれるのよね、まあ俺の事はわからない事が多いからあれだけど。

  「さて…」

  まだまだ出てくる敵に俺は再び術を詠唱する。

  「唸れ雷撃…サンダーバッシュ!!」

  広範囲の雷撃が敵を一掃する。まあ命を奪わない程度にだけどね。

  「ちょうどよくいい運動になったわ♪」

  と、体を軽く動かす、実は太ってきちゃったからモフモフなどしたからスッキリはしている。

  「さて……」

  敵達を睨みつけながら。

  「よくも知り合いなどに竜に変えて挙句の果てに俺の可愛い可愛いオスドラ達に手をつけるなど…」

  俺は剣を構え。

  「覚悟はできてんだろうな?」

  ドスの利いた声を敵達に放ってから素早く敵達を斬りつけていった。