大魔王は甘えたい

  「ここかな?フォックさんが新しく建てた学園って」

  一人の青年が校門前に来ていた。

  彼は天馬今吉、普通の人間だが条件によっては色んな姿になったり普段は人間姿やペガサス獣人へと姿を変える。

  またフォック達とは仲が良く今回はフォックがこのドラゴンアカデミーに体験入学という形で招待したのだ。

  「えっと…とりあえず中に入ればいいのかな?」

  そう言い天馬は校門へと入っていった。

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  「わあ~」

  天馬は驚愕していた。

  この学園は広くそれぞれ学園なのかと思わないほど施設が多かった。

  「あ!天馬さん来てくれたんですね!」

  そこにフォックが駆け付ける。

  「こんにちはフォックさん、招待ありがとうございます」

  「いえいえ、最近フォックさんとも会う機会なくて寂しかったですから」

  と、フォックは寂しく言う。

  最近天馬と会っていないためか天馬は他の人と会う機会が多くフォックと会う機会がなくてフォック自身も寂しく感じていた。

  そこで丁度大魔王となってかつドラゴンアカデミーを造ったためこの機会に天馬を来させようと思っていたようだ。

  「とりあえず立ち話もなんですから一緒に校内を歩きながら色々説明いたしますね」

  「お願いします」

  二人は校内を歩きだす。

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  「これで全て歩きまわったかな」

  「かなりあるんだね」

  歩き終えて若干疲れが出てしまう天馬、校内で案内する場所が多く大変だった。

  「すみません、うちの校内と後は俺の屋敷などもありましたし」

  フォックは天馬に謝る。

  「いえ、でもすごいですね大魔王になってからここまで」

  「はい、別になりたくてなったわけではないですしそれにうちの組織を動かすのも大変ですよ」

  苦笑いしながらも天馬を心配させまいと笑顔を崩さなかった。

  「あ、もうこんな時間、これは体験入学は明日になりそう」

  ふと空が夕焼けとなっていて皆帰る時間でほとんどの生徒などは寮や家へ帰っていっている。

  「そのようだね、そういえばお腹空いてきちゃった」

  と、お腹を抑える。

  「丁度いいですし夕食にしましょう、食堂に行きます」

  二人は食堂へと向かった。

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  「なんかいっぱいいますね」

  「この時間はうちの組織スカルドラゴ団『風蒼』が食事を取る時間なんです」

  そう説明するフォック、食堂には料理を待ちかねないと楽しみにしている『風蒼』の面々がいた。

  「はいお待たせ」

  「待ってました!」

  『風蒼』の面々が食事をする。

  「お、フォック」

  「蒼剣、こっちも天馬さんの案内で食事をするところよ」

  蒼剣に挨拶するフォック。

  「こ、こんにちは」

  天馬も続けて挨拶する。

  「しばらくだな天馬も、一週間ぐらいだけどよろしくな」

  「うん!」

  天馬は返事をする。

  「おう!こっちも頼むぜ!」

  そこにライザオ率いる『轟獅子』の面々がやってきた。

  「ちょいと待ってな、客人もいるのだから」

  「わかった」

  「獅子獣人!?」

  天馬もライザオに驚く、まさかフォックが新たにメンバーを多く加えるとは思ってもみなかった。

  「驚きますがライザオは元大魔王四天王の一人そしてそこの連中達は元ロケット団の連中ってとこです」

  「彼らをもなんだ…」

  これには天馬も唖然としていた。

  「すみません驚かせてしまいまして」

  「ううん、フォックさんも僕が此処に訪れるまで色々やっていたんだって」

  関心はしていた。

  「フォックさん、それとお客人ご注文お願いできますか?」

  「あ、ごめんね、俺はオムライスで」

  「僕もフォックさんと同じので」

  『レディドラ』のメンバーに注文を言われ注文する。

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  「お待たせしました」

  「ありがとう」

  オムライスが来た。

  「それじゃあいただきます」

  「いただきます」

  二人はオムライスを食べる。

  「お、おいしい!?」

  「『レディドラ』の皆など当番を決めて料理を作ってくれていますし結構おいしいですよ」

  と、フォックはオムライスを食べていく。

  「んじゃこれもどうだ?」

  「こっちも食ってけよ」

  「わわっ!?」

  そこに食べていた『風蒼』の面々が天馬に色々と勧められる。

  「あんまり一遍に来られると困るでしょ?」

  フォックの一言で『風蒼』の面々がかたまる。

  「少しずつね?」

  そう言われ彼らは頷いた、フォックを怒らせることになると察したようだ。

  「それじゃあ食べる続きしましょうか」

  「う、うん」

  と、食事をするのであった。

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  「ごちそうさまでした!」

  「こっちもごちそうさま」

  食べ終えて食器を『レディドラ』の面々に渡して食堂を出るフォックと天馬。

  「うっぷ…どれも美味しかったけどすごいね」

  おくびをもらしながら歩く天馬『風蒼』の面々に少しずつ勧められたためかお腹が少し出ていた。

  「モフモフできるから俺はいいですよ」

  フォックはモフモフできるからと気にしないようだ。

  「それじゃあお風呂とか色々済ませて俺の部屋に行きましょう」

  「フォックさんの部屋に?」

  どうしてフォックの部屋なのか疑問に思う天馬。

  「天馬さんに甘えたいですもの…」

  若干顔を赤らみながらもそう呟く。

  「それじゃあお言葉に甘えて」

  二人は色々済ませてフォックの部屋へ。

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  風呂など済ませて二人はフォックの部屋へ。

  「アギャ~」

  そこに一匹のポケモン、一緒に旅をしてきたコライドン…コランドだった。

  「コランドも食事など済ませてきたようだね」

  と、コランドを撫でたりする。

  「いつもフォックさんはコライドンと寝てるの?」

  「はい、この子が大好きですしそばにいると安心できます、天馬さんと一緒に寝たいですしすみません」

  どうやらコランドと一緒に寝ているようだ。

  「そうなんだ、フォックさんコライドン好きなんですね」

  「はい!ドラゴンタイプですしこの子可愛いですから!」

  フォックは熱弁してくる。

  「アハハ…とりあえず寝ましょうか」

  「はい!」

  二人と一匹はベットに横になる。

  「それじゃあ明日から体験入学になりますのでおやすみなさい」

  「おやすみなさい」

  「アギャ~…」

  眠りについたのであった。

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  次の日、朝食を終えて授業の一部に天馬が参加した。

  生徒は皆竜人や獣人などが多くさらには魔物達までもいた。

  生徒の中には魔王城の配下達などが先生になったり生徒になったりと様々である。

  そしてお昼。

  「天馬さ~ん」

  教室にフォックが迎えにくる。

  「フォックさん、すごいですね魔物達と授業受けるなんて」

  「えへへ、まあ元は魔王城の者達が生徒になったり先生になったりですからそれにうちの子達もいますし」

  そう説明する。

  「制服も中々です」

  「はい、制服もちゃんとしていますしサイズとか何かあった時には頼んでおきますね」

  制服も白などを基準に普通の学生が着ている制服だ。

  「それじゃあお昼行きましょう」

  二人は食堂へと向かう。

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  「これどうだ?」

  「あ、ありがとういただいておくよ」

  『風蒼』だけでなく『轟獅子』の面々からも料理を勧められる天馬。

  「フォックさんも」

  「ありがとう~いただいておくよ」

  食べる量も増えてしまう。

  「美味しいですね、今回は『轟獅子』の皆さんが料理を担当みたいだね」

  「『レディドラ』の皆は今日はお休みなので今回は『轟獅子』の皆が当番をやっていますのでみんな食事も作れますし何より『風蒼』と『轟獅子』は量が多いので。

  と、食べていくフォック。

  「ガハハ!どうだボウズ!俺達の料理は?」

  そこにコック姿のライザオが二人の元へ来た。

  「とっても美味しいよ」

  「それはよかった、後でデザートも作っておくぜ」

  「それはいいけど授業の時間もあるから考えてね」

  後ろで手を振って合図するライザオ。

  「豪快だけどいい奴だから」

  「そうだね」

  食事を食べていくのであった。

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  五日目に入ったある日。

  「きつくなったかな?」

  天馬は制服のズボンがきつくなっていることに気づく。

  「どうぞ天馬様」

  そこにせばすが代えのズボンを持ってきてくれたようだ。

  「ありがとうございます」

  ズボンを履き替えていく。

  「(太ったかな?色んな人達に勧められたから僕自身お腹が目立ってきたような)」

  自分の腹を見ると段々とお腹が膨らんでいたのだった。

  『風蒼』や『轟獅子』の面々はかなり食欲旺盛な者達が多くまた後輩などそういう面々には優しいためか料理を勧めていくことが多い。

  「天馬さん大丈夫ですか?」

  そこにフォックが入ってきた。

  「大丈夫だけど太ってきたかな?」

  と、お腹をつまんでみる。

  「あら、じゃあ明日の夜俺がモフモフでなんとかしてみますので」

  フォックがモフモフで解決してくれるようだ。

  「ありがとう、それじゃあ教室に行こう」

  天馬は教室へと向かった。

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  『風蒼』と『轟獅子』の面々が料理を勧められるごとに天馬のズボンがきつくなっていくがそこはせばすなどが変えてくれるため何とかなるが段々と天馬の体重が増えていき横から肉が出てさらにお腹が膨れていって大分肉ついてきたようだ。

  そして六日目の夜には。

  「結構食べちゃったな~」

  と、お腹をさする天馬。

  腹はさらに広がってぽっちゃりどころではなかった。

  脇腹にも余分な肉がつきお腹も曲線をかいていた。

  「それじゃあ寝る準備をして俺の部屋に」

  「うん」

  寝る準備をしてフォックの部屋へ。

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  「アギャ~!」

  「マスター、準備できました」

  コランドとさらにレイリュウが待っていた。

  「ありがとね、そんじゃ横になってください」

  「わかった」

  ベットに横になる、フォックとコランドの間に天馬が入る、レイリュウはフォックの横に。

  「それじゃあいきますよ」

  「うん」

  フォックはそのまま天馬をモフモフしていく。

  「うわ…」

  「あ~モフモフ久しぶりに天馬さんモフモフできていい~」

  フォックは満足そうにモフモフしまくる。

  「アギャ~♪」

  さらにコランドまでもモフモフされるという。

  「挟まれてモフモフされるなんて」

  「コランドも俺のモフモフ大丈夫ですしこの子も気に入っていますしそれじゃあモフモフしながら寝ましょう」

  そう言い眠りについた。

  「はあ~天馬さんいい…」

  眠りながらフォックは天馬をモフモフしていく。

  甘えたい…そんな感情が寝てても出ていた。

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  次の朝。

  「う~ん…」

  天馬が起きると。

  「あ!?元の体型に戻ってる」

  昨日かなり肉ついていたのが嘘のように元の体型に戻っていた。

  「おはようございます~ふわあ~」

  フォックも起きる。

  「もう体型戻ったみたいですね、まあ天馬さんモフモフできましたし」

  フォックは満足だった。

  「マスター、天馬さんもおはようございます、ほらコランドも起きて」

  「アギャ~」

  レイリュウが挨拶してコランドも起きる。

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  「今日はありがとうございます」

  「こちらこそありがとうございます天馬さんと楽しめてよかったです」

  校門前にフォックと天馬がいる。

  「それじゃあ僕はこれで」

  「また遊びに来てください、俺も天馬さんと色々やりたいですから」

  天馬はそのまま帰っていった。

  「また来てくださいね天馬さん」

  そう言いフォックは校門に入っていった。