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※注意
・ケモナーが書いた小説なので人間が出ない
・素人が書いた小説
・神話、伝承はwikiで齧った程度のにわか
・ありきたり、厨二臭い設定
・他作品のパロ、オマージュ多め(特に東方project、呪術廻戦要素多め)
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前回のあらすじ
秋が訪れ肌寒くなってきた神無月の日本。そんな中、日本各地を1週間に6回もの微弱地震が襲うという異常事態が発生していた。
これを不審に思った霊能力者の魂響 玲(たまゆら れい)がこの異常を調査するため、出雲に集まった神から事情を聞きに行く途中、鬼の大工、槌蔵 積鬼(つちくら つみき)に襲われ、彼女を撃退した、すると積鬼の口から「奈良にある法隆寺が倒壊したからそこに力持ちの神様や仏様が集まっている」という話を聞いた玲は、出雲よりも先に奈良へ調査しに行ったのだった。
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積鬼を倒してちょうど1時間が経過した頃だろうか、玲は群がってくる怪異を蹴散らしつつ奈良に向かって順調に歩を進め、今は奈良の県境の近くにいる。
玲「そろそろ奈良が見えてくる頃かな、奈良が特に地震が強かったってことはそこに震源地があるって事、つまり元凶もそこにいるわけだけど、ここまで大きな異変を起こせるようなやつなんて確実に知性があるはずなのに、神や仏への信仰が一際強い奈良を狙うなんて命知らずなことをするとはおもえな……ん?」
玲の目の前に突如として大きな結界が張られる、幸い玲は咄嗟に体を翻し躱したため無傷だった。
玲「いきなりこんな物騒なことするなんて、礼儀がないんじゃない?妖怪でもあるまいし。」
?「おっとこれはすまない、同業者だったか、許してくれたまえよ、先程妖怪に襲われた者でね、少し敏感になってしまっていたようだ。」
四季「私の名は彩流寺 四季(さいりゅうじ しき)、先程の無礼、再び謝罪しよう。」
現れたそれは名を名乗り深々とお辞儀をする、高級そうな着物を身にまとい、翡翠色の毛をしているお祓い棒を携えている男だ、どうやら同業者というのは本当らしい。
玲「ご丁寧にどうもありがとう、僕は魂響 玲、ところで謝罪の意があるなら早くそこを退いてほしいんだけど。」
四季「まぁそう睨むな、互いに何を目的としているか知らない身、ならばここを迂闊に通すことも出来んだろう、ここで出会った私と君の仲だ、多少の世間話にも付き合っても良いだろう?」
玲「僕は神の国に行くために奈良に行きたい、だから邪魔するなら例外無く倒す、それだけだよ。」
四季「ほう、まさかとは思っていたが目的も同じだったか。」
玲「目的も同じなら通してくれてもいいんじゃない?」
そう言い切る前に、四季は口を開く。
四季「辞めといた方がいい。」
四季「今神の国は"天の犬"が門番をしている、到底私たちでは敵わん相手だ。」
玲「そっか、でもさっき言った通り邪魔するなら倒すだけだよ、君もその"天の犬"も。」
四季「はっ!言ってくれるじゃないか、だがその意気はよし、もし本当に私を倒すことが出来たのならばここを通そう、だがもしそちらが敗けたのならば骨折り損で終わってもらうぞ。」
『"雪月風花"
紅葉乱舞~序章~』
四季を中心に無数の赤色の弾幕が現れる、そしてそれらが密集し紅葉の形を成したかと思えば再びバラバラに拡散される。
拡散された密度の高い弾幕に襲われるが、玲は間を縫うように躱す。
玲「まだ攻撃の性質が生きてるな、一応確認してみるか。」
通り過ぎた紅い凶弾に単純な霊力弾をぶつける、次の瞬間霊力弾はその圧倒的な熱量に耐えきれず霧散し消滅した、先程の攻撃で玲に少しでもかすっていれば重症になっていただろう。
玲「うわ……おっかないな、多分相手の能力は熱関係だろうけど一つ一つの完成度が高い……伊達にここまで来たわけじゃないってことか。」
四季「私も冗談で忠告したわけではないということだ、それにその程度の熱量と物量で驚くのはまだ早い、私が本気を出せばその5倍は出すことは容易だ。」
そう言ったあと四季は指を鳴らす、そして空には
再び灼熱を帯びた紅葉が数を増し浮かんでいた。
『"雪月風花"
紅葉乱舞~中章~』
四季「次は三枚、これをどう対処する?」
玲(次は三枚……こっちの実力を見定めてるのか、物量に関しては霊亀なら問題ないけど、亀だから熱気に対してはそう強くない、あの熱量を防げるかどうか……)
紅葉は再び光に分解され拡散する、数が多い分先程よりも隙間は少なく、回避するだけでも至難の業だろう。
先程同様間を縫うように回避するが、その密度を前に回避しきれず、耳先が少し焦げてしまった。
玲「あちっ!」
四季「ほう、よくその程度で済んだな、これを放てば並大抵の怪異ならば火だるまになるというのに。」
『"雪月風花"
紅葉乱舞~終章~』
四季「ならばこちらも少しばかり本気を出させてもらおう!」
再び指を鳴らすと今度は五枚の紅葉が現れる、そして光に分解され拡散される、先程の比ではない勢いと密度の紅が空間を包み込み、より一層秋色に彩る、見惚れる程に美しい無数の死の花火が優しく玲を包むように襲う。
玲「これはもう、四の五の言ってる場合じゃないか……」
そう言うと玲は一気に霊力を解放する。
『"麟鳳亀竜"
式麒麟・憑依現界~神威~』
玲がそう唱えた瞬間、空気が一変し、玲の姿が変わる、雷のようなものが迸り、雷雲のような羽衣が現れ、玲の角が麒麟のものへと変化する。
憑依現界~神威~、"麟鳳亀竜''の奥義であり、自身に式神を憑依させることで能力を完全に肉体に馴染ませ、式神の持つ力、すなわち神威を自身に取り込む事が出来る強力な技、わ全体的な力が向上するためある程度の実力差ならひっくり返す事が出来るが常に霊力を放出し続ける必要があるため長くは保てず、解除した後も反動で発動中に消費した霊力は自然回復でしか治らないというデメリットもある正しく諸刃の剣である。
玲(この状態は長くは保てない、つまりここからはスピード勝負、だから麒麟を選んだんだ!)
玲("神威"発動中は麒麟の技のみ無詠唱で扱える!一瞬で決める!)
四季(あの姿……まだ策があったか、しかしなんだあの姿は、まるで妖怪のようだが同時に雷神のような気配も感じる。……嫌な予感がする、ここはもうさっさと倒して……)
次の瞬間、異様な雷鳴が轟く、それは紅葉の弾幕の全てを穿ち、ジグザグとした軌道を描いたと思えば、四季頬掠めたような気がした
四季「はっ……?」
咄嗟に振り向く、そこには目の前にいたはずの玲が黒煙をたたえたまま、その場に立っていた
玲「ちっ、弾で軌道が少しズレたか。」
玲は振り向き再び技を放とうとする、だが……
玲「んな!?」
躱したはずの弾に四方八方を塞がれる。
本来霊力弾は放った後操作するには特殊な術式を編み込まなくてはならないが、どういう訳かこの霊力弾は軌道を変え、空中に制止していた。
霊力弾に能力以外の術が施されていないのは一発目の"紅葉乱舞~序章~"で確認していた、つまりこの不可解な霊力弾の軌道変化は十中八九能力によるものだ。
玲(この霊力弾、近くにいると冷たい……今度は冷気?)
四季(私の能力"雪月風花"は四季の移り変わりを元にした能力、そしてその効果は"温度操作"、ただ熱を帯させるだけではなく冷気を扱うことも可能だ、熱とは言わば粒子の運動、つまり冷気を操り霊力弾から熱を奪うことで制止させ、解除しまた熱を付与することで再び別の方向に拡散させる、そして再び冷却することで冷気の結界を作り出す、今ある霊力弾を維持し使う方が新たに霊力弾を生成するより燃費は良いからな。)
四季「私に一撃打ち込むことが出来たことは評価しよう、だがもう君に逃げ場はない、チェックメイトとというやつだ。」
そう言い終わり四季は冷却を解除する、拡散する霊力弾は玲に向かう、それは灼熱地獄を極めて写実的に表現したかのような様子だ、一点に集まりきった霊力弾は大爆発を起こし轟音を響かせた。
四季「ここまでするつもりはなかったのだがな、しかし安心しろ、辛うじて生きている程度に加減はした、これに懲りれば無謀な妖怪退治は控えるのだな。」
爆煙の中花火のように火花を散らすそれを見下ろしながら言う、四季は勝利の余韻に浸りながら葉巻に取りだし火をつける。
「まぁ、少し甘く見てたことは僕の落ち度だけど、そんな簡単に勝った気になるのは少し油断しすぎじゃない?」
背後から声がする、その声は先程の技で木っ端微塵にしたはずの少年のものだった。
四季「……何故だ、君は最後私の奥義を真正面から受けたはずだ、なのに何故君がそこにいる?」
玲「君の能力、"温度操作"でしょ、さっきの攻撃は霊力弾の温度を操って繰り出していた、正直驚かされたよ……でも」
いたずらっ子のように微笑み玲は続ける。
玲「霊力弾を二度も冷却したのミスだったね、おかげで"鳳凰"の熱操作で相殺出来るくらい熱が下がってた、あとは爆煙と霊力弾の爆発で乱れた霊力に紛れて背後を取ったんだ。」
四季「ハハ……まさか君も力を隠し持っていたとは……」
『"雪月風花
玲「させないよ」
攻撃しようとした四季に対して"神威"を発動した玲は攻撃速度で上回り四季目掛けて落雷が落ちる、雷速の極光に咄嗟に反応できず、四季がついにまともにダメージを受けた。
玲「さて、落雷を受けたから体が麻痺してまともに動けないでしょ、これ以上戦うことは出来ないと思うけど、どうする?」
四季「……クク……」
そう問いかけた玲を前に四季は不気味に、不吉な笑みを浮かべ笑う、その様子に「まだなにかあるのか」と玲は警戒を強める。
そんな間が少しの間続く、そして四季は再び口を開く。
四季「アーハッハッハッハ!こりゃ参った参った!降参だ!!」
その言葉を聞き「ほっ」と玲は胸を撫で下ろし能力を解く、降参という言葉に嘘はないようだ。
四季「まさか短期間に二度も打ち負かされようとはな!しかも片方は齢二十にも満たぬような小僧にだ!」
四季は手を叩きながら心の底から楽しそうに高笑いをする、それに反して玲は少しむっとした表情になっている。
四季「おっと、子供扱いは不快だったか?」
玲「……別に、事実だし、言われてすぐ大人になれるようなものでもないし……うん、気にするだけ無駄だもん……」
四季「そうかそうか、ならば謝罪の意も込め、件の"天の犬"についての少し話そう。」
四季「ヤツの強さは単純、"尋常じゃないほど早い"ことだ、ただし早さだけではない、力もただの妖怪では太刀打ち出来ないほどに強い上にそこに早さも加わり凄まじい破壊力を実現している、私の能力では捉えることが出来ないまま翻弄され敗北した、だが弱点も存在する、ヤツは自身が圧倒的に強いが故にコントロールや戦略技術は私よりも弱い、脳筋な上に小回りも効きづらいということだ、それに一時的なものだろうが君の先程の"神威"という技を使った時の速度なら捉えることは可能だろう、手負いとはいえ君は私を倒した、期待しているぞ?魂響 玲。」
そう言い残し四季はどこかへと飛び立ち空へと去る。
玲「いきなり結界張って邪魔してくるし謝罪の意を込めとか言っておきながら"天の犬"のこと全部話してくれないし無駄にプレッシャー与えてくるし子供扱いしてくるしその癖無駄に強いし……なんかムカつくヤツだったな……」
四季が飛び去った方向を見ながらため息混じりに独り言をこぼす、もう既に疲労困憊といった様子だが、まだ始まったばかりだ。
玲「とりあえず"神威"で消費した分の霊力は自然回復でしか治らないし、休憩と気分転換も兼ねてここからは飛ばないで歩いて行こう……あれくらいの発動時間なら一時間くらいでほぼ回復出来るだろうし、次の相手はさっきのより強い"天の犬"だ、しっかり準備していこう。」
玲は次の目標について考えながら再び目的地に歩を進める、次の目標は"天の犬"だ!
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四季「さて、これで私の役割は終えた、後は叢風を倒すことが出来たのならばといったところか……これで良いんだろう?伯迅よ……」
第参話に続く
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