「ん?あれは・・・。」
数か月前、自身の身体がナンジャモのそれとなった砂浜を歩いていたヨッキーはニャオハとともに進めていた歩みを止めると先をジッと見つめる。
視線の先にいたのは紛れもない自分の身体、なのだがその肌はこんがり焼けている上に髪型がかつてのそれとは違っている。
「確かボクの身体になったのはウミディグダ・・・随分とイメチェンしたもんだなぁ。」
すっかり印象が変わった自分の身体、ヨッキーはそれをジッと見つめる。
すると、
「ナンジャモさ~ん!」
聞き覚えのある声が聞こえ声のした方に顔を向けると少女トレーナーのレラがこっちに向かってきており、
「おーレラ氏!ウミトリオは元気でやってるかな~?」
「はい、もうすっごい元気です!」
レラはそう返すとモンスターボールから色違いのウミトリオを繰り出し、
(返して・・・ボクの身体ぁ・・・。)
ウミトリオの内の一匹となったナンジャモとともにウミトリオ全体が身体を動かすのを見ながらヨッキーとレラは会話に花を咲かせる。
だが、
フィ!
聞き覚えのある声を耳にして、その声の方に目をやってマナフィを目にした途端その場にいた全員が気を失いバタリと倒れた。
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それから少しして、皆が意識を取り戻すとその身体はまたしても入れ替わっていた。
ディグ!?
ヨッキーとなっていたウミディグダは元の姿と戻っており、
「わわ!?また入れ替わった!?でも元には戻れてないぞー!」
ウミディグダになっていたナンジャモはレラに、
ニャオ!?ニャオ!
レラはニャオハの姿となっては自分の姿に驚き立ち上がろうとするが上手く身体を立たせられず、
「うわぁ!私、人間になってる!視線たかーい!」
ニャオハはヨッキーの姿となってはかつての頃とは明らかに違い過ぎる視線をキョロキョロ動かしている。
「・・・・・・・。」
唯一ナンジャモ姿のまま入れ替わらなかったヨッキーはその様子を言葉もなく見つめていたが、自分の身体でないにしても人間の身体へと戻ったナンジャモはヨッキーに詰め寄る。
「ちょっと!これはどういう事なのさ!」
「お、落ち着いて!前回のも今回のもあのマナフィが要因で・・・。」
問い詰められるヨッキーはそう言いマナフィがいた所を指し示すがそこにマナフィの姿が無く、怒りが収まらないナンジャモはヨッキーにまたそのマナフィが現れるまで一緒にいさせてもらうとスマホロトムに撮影を命じた。
ストリーマー・レラとしてデビューするために。
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それから数か月後、ナンジャモはヨッキーとともに撮影を行っていた。
ナンジャモのストリーマーとしての才能はまさしく天賦の才というものでフォロワーの数はナンジャモ曰くシビルドン昇り、他の有名ストリーマーとコラボも出来るようになった・・・もちろん自身の姿のヨッキーとも。
そして二度の入れ替わりが起こったあの海岸にて撮影をしていたその時、
フィ~!
三度目の声とともにマナフィが現れ、マナフィはまたしてもハートスワップを行った。
しかし、
「くそぉ~!元に戻れるかと思ったのに~!」
元に戻れるかと思っていたナンジャモはそのままでありダンダンと地団駄を踏み、
ニャオ~
ニャオハは元の姿に戻ってしまいガッカリ首を垂れ、
「元に戻ってない・・・。」
ヨッキーはそう呟いては内心安堵する。
また今回は入れ替わりの要因であるマナフィも入れ替わりの対象として入っており、
フィ!?フィ!?
ニャオハ姿のレラはマナフィとなっていてピョンピョン飛び跳ねながら仰天、
「あはは、すごいや。今度はボクが人間になっちゃった。」
マナフィはヨッキーの姿となってはクスクスと面白可笑しそうに笑ってはその瞳をかつての自身の体色のように澄んだ水色へと染めていく。
そしてヨッキーとなったマナフィは自分の姿となったレラをモンスターボールで捕まえては携えナンジャモ、それとヨッキーと肩を組んでは・・・
「これからよろしくねっ。」
無邪気を帯びた声でそう言いながらパチッとウインクをしたのであった。