犬が虎の店長とちゅぱちゅぱくちゅくちゅ

  

  

  寒い。とにかく寒かった。

  冬の夜の街はとても寒くて、雪が降っているこんな日じゃすれ違う人すらいない状況。

  世間では恋人同士がいちゃつく日なのに、俺はたった一人で仕事帰り。

  その仕事だってやりたくてやってるわけじゃないし、日々ストレスの毎日。いつか辞めたいとさえ思っている。

  人は平等とは言うけれど、とても信じられなかった。

  うぅ寒いっ。

  無駄な事を考えてないで何とかして暖を取らないと。

  手を擦りながら歩いていると、ふと横からの明かりに気がついた。

  赤い提灯は光って照らし、暖簾には『虎食わせ』と、また妙な名前が書いてあった。

  虎食わせ?虎でも食わせてくれるのか?虎って美味いのだろうか。

  なんて事を一人考えてはバカバカしくて笑ってしまう。

  こんな所で誰かにあったら間違いなく変人に思われてしまうな。

  せっかくだし食べて行こうかな。とにかく温まりたい。

  迷いはなく、引き戸をガララと開けては中へと入っていったんだ。

  

  「へいらっしゃい!夜遅くまでご苦労さん!」

  突然飛んでくる威勢の良い言葉。

  そしてその後の静まり返った空気。

  目の前には頭に鉢巻をした虎獣人が皿を磨きながらこっちを見ていた。

  凄い笑顔だ。なんか嬉しそう?

  一つお辞儀をしてカウンターの前にある丸い椅子に座る。

  顔を上げて壁を見ると色々と書いてあった。

  ネタを見る限りどうやらここはラーメン屋らしい。虎食わせ…じゃ分らないと思うんだけど、それでいいのだろうか。

  ん~…結構品があるけど、やっぱりラーメン屋だし。ここは一つ…。

  「あの、チャーシューラーメン一つください」

  「あいよ!ちょっと待ってな」

  拳を握ると親指を立ててこちらに向けてくる。そのまま店長は動き出したようだ。

  何とも豪快な…おじさん?だ、

  おじさん…年齢はどうだか知らないが、白い半袖のシャツから伸びている腕や顔の皺、軽く出っ張った腹を見ているとどうもオヤジ臭かった。

  こんな事は言ったら失礼で怒られそうだけど。

  そしてこの店の静けさ。

  ガチャガチャと店長側では勿論音がしているのだが、他に会話など全く聞こえない。

  それも当たり前だ。なぜなら、客は俺一人だけだからだ。

  周りを見ても誰もいない。俺と店長の二人だけ。

  気を使う必要はなくて助かるのだが、少し寂しい感じだった。儲かってないとか……?

  まさかね。

  

  「待たせたな!さぁ出来たぞ。たんと食ってくれぃ!」

  ゴトっと置かれたラーメン丼を見ると熱そうでモクモクと湯気を出していた。コレは美味しそうだ。

  そして何より目を疑ったのが、そのチャーシューの多さである。

  えっと…1、2、3……え?15枚!?

  いやいやそんなわけ………。やっぱり15枚だ。そんなに入ってるのか。数え間違いじゃないようだ。

  まさか毎回お客にこんなに出しているのだろうか?

  「あの…」

  「チャーシューのこったろ?なぁに、サービスだよ」

  「は、はぁ」

  それは嬉しいが、いいのだろうか。

  すると店長は困った笑いを浮かべながら頭を掻いていた。

  「ほら…今日はあれだろ?男と女がいちゃつきやがる忌々しい日だ。そんな日にこんな古びたラーメン屋に来る奴なんかいるわけねぇだろうに。こんな所よりもっと違うところでパーッとよ!」

  「お陰で商売上がったりだぁ。ったく、まぁこんな所来る奴なんてよっぽど寂しいやつ……あ」

  色々言った後に店長は口をあんぐりと開けてしまった。

  まぁ…そうだな。うん。今日は男女が楽しんだり、家族でどっかに行ったりして楽しむ日だな。

  それに俺は恋人もいないし一人暮らしで今日も仕事を休めない。夜遅くまでだから誰かと楽しむ暇もない。

  寂しい奴なんだよなぁ俺。っはは。

  色々心の中で思っては苦笑する。だが店長はそれどころじゃなかったようだ。

  青い顔して汗をだらだら流しながら真剣な顔で俺を見ていた。

  そして次の瞬間――

  「すまねぇ!ひでぇことを言っちまった!あんたは確かにここにいるのにな…。すまねぇ。俺ぁ最低野郎だ…」

  「い、いやそんな!事実ですし!自分は別に気にしてませんから!」

  カウンターに頭をぶつける勢い、いやぶつかったかもしれないが頭を下げると謝罪の言葉を口にしたんだ。

  別に大してダメージは無かったしそれほど思ったりもしなかったから、気にしないでと言うのだがぁ。

  どうも店長側が気になっているらしい。

  本当に大丈夫ですからと何度も言った後に、「すまねぇ…」とだけ言って横の流し台に行ってしまった。

  俺に背を向けてコップを磨いているが、さっきの姿とは違って肩が下がっている。

  なんだかいいおじさんがあぁやって落ち込んでる姿見ると可愛く見えてしまうな。

  っとと、早く食べないと伸びてしまう。せっかくのご馳走なんだから美味しいうちに食べてしまおう。

  

  ズズ…ズ…

  

  「ん…はぁ、はぐ…んぐ」

  箸を取ってチャーシューを食べ、飲み込むようにラーメンを口に運ぶ。

  これはかなり美味しい。スープも多少濃い目だがしつこくなくて、ラーメンとよく合っている。

  チャーシューも厚めだし枚数も多いし、言うことなしだ!

  いや、一つだけ言いたい。もの申したい。

  それは…。

  「あの…食べづらいんですが」

  「う"、す…すまん」

  背を向けて作業している店長、先ほどのことからか、ちらちらとこちらを覗き見ていたのだ。

  気にしなくていいって言ったのになぁ。

  ん?何か持ってきたようだ。

  

  ゴト

  

  「ほれビールだ。飲めるか?こいつは奢りだ。さっきは悪いこと言っちまったしなぁ」

  「え?いやいいですよそんな。申し訳ないですって」

  「いや受け取ってくれ。こうでもしないと気がすまねぇんだ。まぁこれで許してもらおうとは思ってねぇが」

  ホント、申し訳ないって顔してるなぁ。

  せっかくだしじゃぁと受け取ったけど、空気が気まずい。それになんか罪悪感。

  なんで俺が今日みたいな日にこんな事を思わなくちゃいけないんだ?

  そう思うとイライラしてきた。なんかイライラしてきた。

  だから思わず言ってしまったんだ。

  思えばこれがきっかけだったかもしれない。

  「店長!!」

  「うわ!な、なんだ?さっきのことやっぱ怒って……」

  「どうせ二人きりなんだし、自分の話し相手になってくださいよ!」

  「え!?お、俺みたいなおっさんがか?」

  「色々遠回しに言ってくれたでしょ?」

  「…やっぱり怒ってねぇか?まぁいいや。じゃぁちょっと世間話でもしようか」

  あ、なんか笑ってる。

  

  店長はこちら側に来て、ラーメンを食べる俺の隣りに座ったんだ

  そこで色々話したな。

  店長はなんでこんな所でラーメン屋をしているのか。名前をあんな風にしたのか。

  はっきりいってこの道は人通りもそれほど多くないし、他に大きな店がある分客は入りづらい気がする。

  それに、いっちゃ悪いがあまり大きくない店だ。うっかりしていると気づかないで通りすぎてしまう人もいるだろう。

  だがそれがいいらしいそうだ。

  「そんな目立って客を呼びてぇわけじゃねぇんだ。気づいてくれて、本当に好きだって言ってくれる奴だけ来てくれればそれで満足なんだよ俺ぁ。趣味みたいなもんだからな」

  その言葉に俺はすこしジンと来てしまった。この人は豪快だけど、些細なあんなことをちゃんと謝ってくれるし、こうやって訳を聞けば自ずといい人だということが分かった。

  でも名前の由来が、虎獣人が食べ物を出して食わせるから虎食わせ…って、ちょっと安直じゃないか?

  ひねりもへったくれもないではないか。

  「な、なんだよ悪いかよ!俺はオツムは良くねぇの」

  「あ、自分にあんなこと言っておいてそういう態度取るんですか?」

  「う…わ、悪かったよ。根に持つなって」

  俺がこういうとヘコヘコしてくるのが本当に可愛い。可愛いです。

  そうやって話ながら食べて飲んでを繰り返していたら、いつの間にかラーメンはスープまでしっかり飲み干しており、ビールも空になっていた。

  ここでビールを飲んでしまったのが悪いのかもしれない。

  俺…アルコール弱すぎるんだよ。

  「店長さんはぁ、奥さんとかいらっしゃるんですぅ?」

  「あぁ?いや、いないぞ。その、今までずっと独り身だ」

  酔いからか、俺は店長の今までの恋愛経験について聞いていたんだ。

  聞く所、好きな人が出来て告白したことは2度3度はあるらしい。

  だがどれもふられてしまったそうだ。

  そのまま普通に歳を取り、働き出した後にお金を溜めてこの店を。そういうことらしい。

  ラーメン屋をして最初のうちは恋沙汰に現を抜かす暇すらなくて、ただただ時間だけが過ぎていった。

  そして気づけば今の、40歳という歳になったようだ。

  「この歳で未だに付き合ったことすらねぇなんて笑っちまうよなぁガハハ…。恥ずかしい話だ」

  「そんなことないですよ~。自分だって今まで一度も無いんですから」

  誰にもそんなことを言ったことがなかったのに、気づいたら店長に言っていた。

  それを聞いて最初は驚いていたが、それが嬉しかったのか、店長は俺の首に手を回してきたんだ。

  「じゃぁ仲間だな!こんな夜は何度も越してきたが今日はあんたみたいな奴に会えて良かったぜ」

  「自分もですよ!店長みたいないい男に出会えて!」

  「なんだお前は~。照れるじゃねぇかよ」

  赤くなりながらまんざらでもないらしく、さっきからガハハと…あれ?

  アルコールが入って注意力が散漫していたのかしらないが、気づいたら店長の前にはビール瓶が3本も転がっていた。

  いつの間に飲んだんだ…道理でだんだん間延びしてきていると思った。

  ガハハと笑いっぱなしだ。

  「もう~店長離してくださいよー。オヤジ臭いですよ」

  「あんだ?そう言われるとだなぁホレホレ」

  完全に酔っ払ったおやじになってしまい、今では俺の顔をその汗で透けてるシャツに押し付けてくる程だ。

  汗臭いしオヤジ臭いし。でもなんだか少し楽しかった。

  「やめてくれないと、えい!」

  「うぉ!ど、どこ握って…やりやがったな!」

  戯れに俺は店長の、その股間を握ったりしたんだ。自分でもよくわからない。酔いの勢いだと言いたい。

  普段じゃ絶対しないだろうが、店長相手には嫌悪感はまるでなく、酒の力もあってニギニギと揉み解す。

  すると店長はお返しにと俺の股間を握ってきたんだ。

  互いに揉んで揉まれて、そういう趣味はなかったがなんか子供が馬鹿騒ぎしてるみたいで楽しかったんだ。

  だが、やり過ぎは行けない。厳禁だ。

  「う、お…おいおい。あんたなぁ」

  店長はパッと手を離すと目を逸らして頬を掻いていた。

  耳まで真っ赤になる理由は凄く簡単だ。俺が揉んで、店長の股間はテントを張ってしまったんだ。

  明らかに勃っている。酔ってはいるが俺でも分かる。

  「あれ~?揉まれて気持ち良くなっちゃったんですか?」

  「ばっ!あ、あんたのせいだろうが!」

  「最初散々自分に言ってましたよねぇ~?」

  「そ、そればっかり卑怯だぞ!」

  怒っているがどこか申し訳無さもあるのだろう。強く出れないようだ。

  それをいい事に俺は、何を思ったのか…店長の股間に再び手を伸ばしたんだ。

  そのままむんずと掴む。

  「うわっ!またかよ!」

  「良くしてあげましょうか?」

  「い、いいって…やめてくれよ。誰か入ってきちまったら…」

  

  席を立つ俺。そのまま抱きつくように店長の肩に顔を乗せる。

  驚いて離そうとするが俺はしっかりしがみついていた。

  そして耳元で呟く。

  「今日はもう閉店にして…いいですか?」

  「いいですかってあんた、それはつまり俺と…って、ことか?」

  「独り身なんでしょ?一回ぐらいいいじゃないですか。それにこうなったのは自分にも責任ありますから」

  「だ、だけど…男となんて…」

  「店長にだって悪い所あるんですよ?」

  今思えば俺は何をやってるんだと、本気でそう思う。

  まるで悪魔が囁くように、誘うように。優しくねっとりとした口調で話していた。

  今の今まで男性経験はおろか、誰かとそういうことをしたことだってない。

  ただ、でも…店長だったら、いい気がしてきたんだ。

  いや違う、店長と……したかった、んだと…思う。

  「く…あぁわかったよ!好きにしろ!ったく、俺だって一人きりで寂しかったしよ!」

  「現にあんたと話してて楽しかったし、その…随分ご無沙汰だったし、も、揉まれて良かったしよ!」

  強引に俺を引き離すと店長は端の壁に掛かっていた閉店と書かれた札を取ると、玄関から出て行った。

  そして数分、がららと開けて入ってくると鍵を閉めたんだ。

  「こ、これでいいんだろ。ったく…俺も何考えてんだかな」

  赤い顔で俺に近寄ると、ここじゃしづらいからとお客用のテーブルがある場所まで歩いて行く。

  そこで靴を脱ぐと互いに上がったんだ。

  

  俺はスーツを脱ぐ。

  行為自体は初めてだが、思ったより緊張はしていなかった。これもそれも相手が店長だからか?

  上半身裸になると店長に近づいた。

  「う、や…やるんだよな。あぁ分かってる…はぁ、ふぅ…」

  「そんな硬くならないでくださいよ。リラックスして」

  「わ、分かってるけどよぉ…俺ぁ初めてだし…」

  困る店長をそっと座らせると、店長の胸をシャツ越しに揉んでいく。

  強く弱く、時に乳首に触れると「んんっ」と呻き声を上げた。

  初々しいなぁ店長さん。可愛い。

  我慢出来なくなってそのシャツの中に手を突っ込むと、直に揉んでは乳首を弄くる。

  すっかり硬くなった乳首は触り心地が良かった。

  「うぁ…そ、そんな所、俺は女じゃ…んひぃ!」

  「でも、感じるでしょ?こんなシャツなんか脱いじゃって、さぁさぁ」

  「うぉ!ま、待てって!んは!」

  やや強引に脱がすと店長を横に押し倒す。

  驚いているが無視して覆いかぶさり、その胸を掴むと店長の乳首に吸い付いたんだ。

  口の中で舌を動かしベロベロと舐めまわす。

  「ひやぁ!が!ま、待ってくれ!へ…変になりそうだ!あぁ!あ"!ん"ん!」

  身動き出来ないのをいいことにやりたい放題。揉んだり舐めたり。

  勢い余ってついでに顔に口を持っていく。

  そのまま…かぶりつくようにキスをした。

  「んん!?」

  嫌がって逃げようとする彼の頭を無理やり抑えて何度も深く口をつける。

  舌を入れて、牙や口の壁をなぞった後に店長の熱くでドロドロと塗れた舌に絡める。

  「んっんん…ぶへ!まっ…んん!」

  軽く涙目な店長が可愛くて乳首を弄りながらキスをすると身悶えていた。

  暫くその口を堪能した後離すと店長の目は半開きになっていたんだ。

  ようやく気分が乗ってきた。

  俺は一旦体を離すと、店長の下半身に体を持っていく。

  ズボンに手を掛けると一気に脱がしに掛かった。

  諦めているのか、店長は抵抗しなかったな。

  パンツ姿になった店長。これまたグレーの地味ぃなパンツだなぁ。てっきり俺の為に勝負下着でも穿いてるのかと思ったのに。

  すっかり立ち上がって染みまでつくってる店長の一物を、パンツの上からしっかりと掴んだ。

  「んぁ!や、優しくだぞ!デリケートな所…ぐあぁ!」

  ほぼ無視だった。聞こえていたかもしれないが、欲望に駆られた俺はそんなことはどうでも良かったんだ。

  嬌声を上げて喘ぎ、悶える店長が蠱惑的で、何度も俺を煽ってくる。

  俺に醜態を晒したくないのか、ひっしに我慢しているようだが、それも無駄だろう。

  それに初めてとなったらきっとその感触は凄まじいはずだ。

  

  グチュッグチュッグチュッ!

  

  「がぁぁ!んぁ!はぁっ!もっとゆっくり!ダメだって!あぁぁ!!!」

  手をせわしなく動かして握ったり離したりと落ち着きが無い。

  相当気持ちが良いんだろうな。

  なら、ついでにここも刺激してやろう。

  俺は更に後方に手を持って行くと尻を通り越してしっぽの付け根に手を伸ばす。

  そのまま尻尾を掴むとゴシゴシと擦ったんだ。

  「んひやぁあ"あ!!」

  途端に目を見開いて仰け反る店長。凄く面白い。

  俺も獣人だから、しっぽの付け根が異常に感じることは分かっている。

  だからこそだ。

  「だ、だめだ!そこはかんべんしてくれぇ!おかしくなっちまう!気が狂れるぅう!」

  涙を流し、涎を飛ばしながら叫ぶと手をぐっと掴んだんだ。

  そして――

  「あ"!あ"ぁ!あ"あ"あ"!ダメだ!イク!イク!!イクゥウ!!!!」

  

  ビュル!ビュルルルル!ビュクビュクッ!

  

  「あぁ、はぁ…ゲホ…ぜぇ………」

  パンツの中で射精したようで、だらだらと太ももを通じてパンツから漏れ出ていた。

  量も大分多い。本当に久しぶりのようだったらしい。

  俺はそれを掬うと、余韻に浸っている店長の顔に近づいて手を口に持っていったんだ。

  「はぁっはぁっ…あぁ?んぉ!」

  そのまま口の中に流し込んでいく。

  「自分で出したんだから自分で片付けないと。そうでしょ店長」

  「んんん!」

  何やら怒っていたようだが俺が笑うと諦めてぺろぺろと手を舐めまわした。

  ある程度綺麗に舐めとると引き抜く。

  「げほげほ、うぇ…な、何しやがるんだあんた…うぇ…」

  「精液の味に慣れないとこれから飲めませんよ?」

  「な、なれるわけねぇだろ!」

  ガオガオと怒るが、怒れる立場ですか?色々文句言ったでしょ?と言うと、ブルブル震えて押し黙ってしまった。

  なんだか少し可愛そうだがこれもまた一興ということで、いいよな?

  さぁ次だ。俺はもう我慢の限界なんだ!

  立ち上がって一気にズボンを脱ぐと出てくる俺の一物。

  それを店長の眼前に晒すとう"っと声を出して顔を背けてしまった。

  「店長!気持ちよくしたでしょ?次は自分の番ですよ」

  「んなこと言ったって、他人のちんこなんかこんな間近で…ちょ、ちょっと時間くれよ!」

  そう言うと深呼吸した後、店長はそのごつい手で掴んできた。

  まさに恐る恐るといった感じだ。形や熱、怒張を確かめるように、ゆっくりと掴んでは扱いていく。

  その玉を片手で掴んだりと、思ったより興味はあるようだ。

  熱心ですねぇとからかうと、うるせぇ!と真っ赤になって言ってきた。否定はしないらしい。

  せっかくやってくれてるんだから黙ってみていると決心ついたようで、舌を出してきたんだ。

  ゆっくりゆっくりと…それを見た俺に悪魔が囁く。

  その囁きは思っている以上にすんなりと頭が受け入れてしまった。

  いや、こうあるべきだと自分で思っていたのかもしれない。

  慎重に動く店長の耳を両手で掴む。

  「はぁっ…ん?」

  そのまま一気に腰を振った。

  「んご!ゴホゴホ!」

  休憩は与えず、引き続きピストン動作を行う。

  「んん!んご!ごほ!んんん!」

  たんまストップと手を開いて静止をかけてくるが、俺はそれに気づかなかった。

  前を向いてひたすら肉欲に支配された俺は腰を振るだけだ。

  「んん!はぁっ!んん、うぇ…ん!」

  ごめんよ店長。でも気持ち良くて我慢できないんだ。

  …っていうかもう、本当に我慢できそうもない。

  で、出る!!

  「んっ!ん"!…んんん!!!?」

  

  ビュルビュル!ビュルルルル!!」

  

  「ぐっ…んは!店長、の、飲んで!自分の…種汁、はぁ!飲ん…ぐぅ!」

  最後に根本まで押し込むと大量に口の中で射精を行う。

  久しぶりというわけでもなかったが、俺だって初めてしゃぶられたし凄く気持ちよかったから多分いつもより量は多い。

  俺が何度もお願いすると、折れた店長は目をぎゅっと瞑って飲精していた。

  「んぐ…ぐ…んぐ、ぶへぇ!げほげほ!うぇまじぃ…げほ」

  「はぁ…気持ちよかった…」

  「お、おい!無茶しすぎだぞ!初めてで優しくっつったのにちくしょう。怒るぞ!」

  もう怒ってるじゃないですかと突っ込みを入れると手をグーにして更に激怒していた。

  ちょっと悪いことしちゃったかな?

  「すみませんでした店長。店長さんに気持ちよくなってほしくて……自分…」

  「お、お…おぉ。まぁな、なんだ。俺も良かったしよ。ただあんまり無理はするなよな」

  落ち込む動作をすると握っていた手を離して腕を組み、赤くなりながらそんなことを言ってきた。

  本当に可愛いなあ。俺そっちには興味なかったはずなのに、店長には凄く興味が出て来てしまった。

  「次は優しくだからな」

  「え?次?」

  っていうと…またしてもいいと?

  「いや!その…なんだ、今のは間違いで!俺は別に……」

  急にどもると目をあっちこっちに動かしている。尻尾も忙しく動き回っていた。

  近づくと離れるし、俺の目を見ないし、どうしたんだろう。

  試しに手を握ってみたりする。

  「うわ!な、何だいきなり!」

  驚いて離されてしまった。これ…嫌われた?

  あぁそうか。色々激しくしちゃったからなぁ。まぁ嫌われてもしょうがないか。

  でもこんな体験二度と出来そうもないし、またここ来たいな。大丈夫か聞いてみようか?

  「あの、すみません俺無理矢理ばっかりだったみたいで。こんな俺でいいならまた来ていいですか?」

  「え?あ、あぁ勿論だ!っていうよりその…俺ぁ…」

  暫く黙っていたが何かを決めたように一度畳を殴ると俺の肩を掴んできた。

  そしていきなりキスをされる。

  驚いて目を皿にように広げるが行為は止まらず、俺の喉深くまで入れてくる。

  何度も絡めては唾液を吸ってきたんだ。

  ぐちょぐちょと卑猥な音を立て、口の合わさった部分から地面に向かって唾液が溢れる。

  ようやく口を離す頃には糸がつつっと繋がって、やがて切れた。

  「はぁ…はぁ…その、あれだ!俺は、い、今までずっと一人だったんだよ!」

  「誰かに告白しても結局ふられちまうし、こんなふうに誰かに触れたことなんて一度もなかったんだ」

  「こんな歳になっちまったが俺だって人肌恋しいんだ!そ、そろそろ誰かと一緒にいてぇんだよ!」

  涙目で叫んでくる店長。

  耳まで真っ赤だ。ブルブル震えて、相当緊張しているのがわかった。ヘタしたら行為よりもだ。

  それよりもその言葉の方が気になった。。

  意味を考えるのに多少時間がかかったが、それはつまり…。

  俺が何かを言う前に店長は言ってきたんだ。

  「あぁくそ!いいおやじがなに震えてんだ!そのなんだ…あれだ、お、俺と…」

  「俺と…!」

  

  「自分と付き合ってください!」

  「えっ!!!?」

  後ろに手をついてオーバーなリアクションを取る。

  それもそうだ。今まさに俺に言おうとした言葉を俺が言ったんだから。

  正座して、頭を下げてお願いをした。

  そうだ。店長は俺のことをそう思っているのかもしれない。だとしたら嬉しい。

  そしてそれは実は俺も思っていたことだったんだ。

  最初は、気の良い人だと。話してて気分のいい人だなって思ったんだ。

  そして話をしていくうちに、自分とどこか似通った部分がある所に親近感がわいた。

  初めて触った時にドキドキした事、そうなった理由。気持ち。

  そして店長に触られて、嬉しくて気持ちよくて、行為ができると聞いて俺の心がはじけたこと。

  自分を隠すことなど到底出来ないこの気持ちは、行為が終わる頃には爆発してたんだ。

  そして今溢れでた。

  「さっきめちゃくちゃなことしちゃって、初めてだったしよくわからなくて…怒ってるだろうし、殴ってもいいです」

  「いい加減なことばかりだと思ってますけど、この気持ちは本気なんです」

  「い、いや…お、俺も実は…」

  「店長さん!!!」

  「は、はい!」

  「付き合ってください!」

  バッと手を前に出した。正直ブルブル震えた。

  さっき店長が思っていたこと考えていたこととまさに同じ状況。

  手は震えるし尻尾は落ち着きないし汗は止まらないし顔は真っ赤だし。

  断られたらそれはそれでしょうがないと思った。帰りに酒でも買ってやけ酒するかとか考えていた。

  だから、店長の一言に俺は本当に嬉しかったんだ。

  「あぁ…こちらこそ頼むな。もう一人は嫌なんだよ。あんたとなら、上手くやっていけそうだ」

  「俺と、付き合ってくれ」

  「…はい」

  差し出した手は握られ引っ張られる。

  そのまま俺は抱きしめられた。

  きつく、強く。

  互いの心音が聞こえるのがわかった。早く、どっとも高鳴っている。

  あぁ…嬉しいなぁ。

  

  「っふ~。がはは…まったくこの歳になって男の恋人ができるたぁなぁ」

  「自分もですよ。まさか店長みたいな恰幅のいい腹の出たおじさんが恋人だなんて」

  「い、言ったなぁ!!…その、嫌か?」

  「なんの!その姿だからいいんです。有難うございます店長」

  「敬語はやめてくれ。俺達はもう恋人同士だろ?」

  「…っへへ。そう…だね」

  こうして俺は、あの日の夜に、恋人がデキたんだ。

  豪快で荒っぽいところもあるけど、可愛くて憎めない素敵なおじさんの恋人が。

  

  ――――――――――――――――――――…

  

  その後、俺達は掃除をして別れたんだ。

  今はしょうがない。俺も仕事帰りだったし、アパートに住んでいるから。

  ちょっと名残惜しいけど店長は言ったんだ。

  「いつでも来いよ!待ってるからな!」

  だから俺は寂しくなかった。いつだってやっている。会いにいける。

  だから今日は店を後にしたんだ。

  

  そこで俺は思った。いつでもとは言ったけど、やっぱり近くにいたい。

  恋人だし、そう思うのは不自然じゃないだろ?

  だから、時間を見つけて休みの日に申し出たんだ。

  「あのさ店長、俺、この店手伝いたいんだ」

  「な!?おいおい、これは趣味でやってることだぞ?そんな無理に手伝うことなんか…」

  その言葉を俺は制す。

  その代わりに言った。

  「無理じゃない。そう思ったなら言わない。もっとずっとに居たいし、この店も好きだから」

  「それに店長のラーメンも凄く美味かった。俺にも、仕事とラーメンの作り方、教えて欲しいんだ!」

  「だめかな…?」

  諦め半分といったところか。そこまで期待はしていなかった。

  邪魔してしまうだろうし、遊びじゃねぇと怒られる覚悟もしていた。

  だがそれは杞憂に終わったんだ。

  「ガハハハ!駄目なもんか!むしろ嬉しいぞ!ありがとよ。実を言うと一人でてんてこまいだったりする日もあるからよ」

  「助かる!頼むな!」

  「…あぁ!」

  

  こうして俺は、今の会社をやめてここで働いています。

  辞表を提出しても割とあっさりだったし、他の皆もお疲れ様の一言だ。特に後腐れもなかった。

  働いてると言っても、給料とかは貰ってない。そんなものは必要ないから。

  だってそうだろ?出かけるときはいつも一緒、欲しくなったらその時いえばいい。

  いつも一緒なんだ。給料はいらない。

  俺にとっては店長がそばに居てくれるだけで幸せなんだ。

  本当に、店長に会えてよかった。

  

  これからもずっと…そばに居てください。…店長。

  

  ガララ

  

  「へい…」

  「いらっしゃい!!」

  「あ"!それ俺のセリフだぞ!」

  「ごめんごめん。その代わり今日はそっちが中でいいからさ」

  「ばっ…!!!!!あ、あはは、いえいえなんでもありませんぜ!さぁさぁこちらへ」

  「(可愛いなぁ店長…)」

  

  完