桜坂しずくは部室に入ると、お皿置いてある動物の形を取ったチョコレートを発見した。
しずく「わぁ…美味しそうですね!いただきます。」
しずくは熊の形をしたチョコレートを食べた。
しずく「ん〜!美味しいです♪」
チョコレートの美味しさに喜びの表情を浮かべるしずく。すると、次の瞬間彼女の体に異変が起きる。
ポンッ
しずく「え、えっ!?な、何ですか!?」
チョコレートを食べたしずくの腹がポンと膨れてしまったのだ。
そしてそのあとすぐに、今度は耳と腕がジワジワと茶色い毛皮で染まっていった。
耳は形を変えて丸みを帯びた人間の耳から獣のような三角の耳へ変わる。
爪は鋭く黒くなり、足の大きさも大きくなっていったためか靴がミチチと音を立てて破けそうになっていた。
しずく「な、何これ…何が起きてるんですか…?」
自分の身体の変化に戸惑うしずく。しかし、まだ変化は終わらない。
しずくの身体は更に膨張し続けており、茶色い毛皮は身体の方へとだんだん広がってゆく。もともと着ていた制服はブチブチ、ビリビリと音を立てながら敗れてゆき、靴はついにしずくの足の大きさに耐えきれなくなったのか、パァンと音を立ててはじけ飛んだ。
手の爪と足の爪は更に鋭くなり、手のひらも一部が黒く平べったく変化している。
しずく「ぅ…がぅ…わ、私…どうなってるんですか…?」
収まらない変化に困惑しているしずくの顔が段々と茶色の毛皮で染められ、鼻の先端が黒く塗りつぶされる。変化を遂げたしずくの顔と身体はどこからどう見ても、熊そのものと化していた。
破けていない部分の制服も、大きくなった身体を無理に包み込んでいるためかパツパツという擬音がしそうなほどきつくなっており、少し動いただけで破れそうになっていた。
そして、とうとう制服の耐久の限界が近づいたのか、制服のボタンからパァン!とかわいた音が響いた。
しずく「へ?」
しずくが熊に変化した時の身体の膨らみで悲鳴をあげていたためか、身体の締め付けの負荷に耐えきれなかった彼女の制服のボタンが外れ、制服が台無しになってしまった。胸元のリボンは外れ、スカートもかなり幅が拡がってしまっている。
しずくの外見はリボンと髪の毛以外は実際の動物の熊と変わらない状態になっており、ボタンが外れて壊れた制服からはぽっこりと腹が出ており、破けた肩の部分から下は太くなった腕が出ている。体重や骨格の変化のためか上手く立つことが出来ず、その場でどしんと座っている状態になる。どっしりとした巨体を地べたに置いて、周りをキョロキョロと見ながらしずくは呟く。
しずく「私…これからどうすれば良いんでしょうか?」
どうすれば元に戻れるのか、どうして自分が獣の姿へ変身してしまったのか、様々なことを考えながらしずくは途方に暮れるのだった。