Ad
amore a lunga distanza
_ 01Side
01「 寂しいんですか?その年になって。 」
とある日の夜中。次の日がオフだっていう日に新井さんは電話をかけてきた。
新井さんとは新井さんが来て直に付き合いだした。新井さんが広島へ戻ってからも付き合いは続いていた。
いままで、寂しい時はLINEやメールをしていたのだが新井さんが‘寂しい’っていうのは珍しい。
25「 違う!暇じゃったから電話しただけじぇけえ。 」
新井さんは否定した。でも、普段は電話をまったくしない新井さんが電話をしてくるのだからよほどだったのだろう。
でも新井さんは年上だからプライドがあるのだろう。素直じゃない。
01「 暇なだけなら、電話しないでください。さよなら。 」
俺は、わざと冷たくして切ろうとすると新井さんは小さい声でボソッと呟いた。
25「 ...寂しかった。声..聞きたくて電話した。...悪いか。 」
きっと顔を真っ赤にしながら言っているんだろう。想像がつく。でも、あの新井さんが言ったのかと思うと嬉しくて思わず口元が緩んでしまう。
01「 ...声なら試合中でも聞けるやないですか。 」
25「 ...それは他の人と話してる時じゃろ。...2人だけで話した事って..何年もない。 」
新井さんは、いまにも消え入りそうな声で呟いた。俺にとって新井さんは可愛い生き物。
素直じゃない所も、いじられた時の少し照れた表情も身体を重ねている時の感じている表情も _
一つ一つの行動も表情も可愛いのだ。周囲から見たらおかしいと言われるだろう。
_ かなり重症かもな、俺。
01「 はいはい、きりますよ。」
俺は電話を切り、ジャケットを羽織ってバイクを走らせ広島へ向かった。
その後、新井さんは‘なんで来るんだよ’と言いながらも嬉しそうに微笑んだ。
‘きてほしかったくせに’と言いながら俺は新井さんが寝ている寝床へ入った。
Ad