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狼ケモヒーローがいちゃらぶする話

  平和になった世界。そこは安らかで静かで…

  「っだぁ!?ごらぁ!」

  「あぁっ!?」

  そんな世界に響く怒声というか頭の悪そうな声というか。

  それを聞きながら狼―ハウル・イェーガーはため息をついていた。

  ヴィランの軍団を捕まえ、世界の平和を脅かしていた者達がいなくなった事により世界は平和にはなったのだが…

  代わり、というべきか。こういった普通の人々による小競り合いがしょっちゅう発生するようになったのだ。

  とはいえ、特に命に危機がないだけ以前より遥かにマシにはなっているのだが。

  多くのヒーロー達は引退、それぞれの道を歩んでいるおかげで中々止められる人物というのもいないのも事実。

  変わらずヒーローとして街を見守っているハウルは日々こうしてこういった諍いを止めている。

  「おい、あんたら。周りの人達が怖がってるだろ。喧嘩なんざ止めとけ。」

  二人の間にドシドシと押し入りつかみ合っている二人を引き剥がした。

  突然の乱入者に二人は苛立ちのベクトルをハウルに向ける

  「てめぇには関係ねぇだろ!」

  「すっこんでろ!!」

  「俺には関係ないかもしんねぇが、周りが怖がってるって言ってんだろ。少しは落ち着けって。」

  諭すようにゆっくりと二人に話しかけるが…ついた火というのは中々収まらないものだ。

  「んだごらぁっ!」

  「邪魔すんならてめぇからぶっとばしてやんよ!!」

  威嚇するように吼え、二人は揃ってハウルに襲い掛かってきた。

  全く、守ってきたのがこんな奴らばっかりだったとは。そんな邪な思いが少しだけよぎるが…

  すぐに振り払う。そう、こいつらだって最初からこんなんじゃなかったのだから。きっと。

  「全く、少し落ち着けってのに。」

  「るせぇぇぇ!!」

  振り下ろされる拳。ハウルはそれを掌で受け止めるとそのままいなした。

  バランスを崩し倒れるそいつをハウルは少し引っ張りゆっくりと着地するように動かす。

  蹴りをかましていたもう片方の男。腕でそれを素早く受け止め軽く捻ってやる。

  ぐるん、と回り男はずしゃあ、と無様に着地した。

  「おっと、悪いな。加減はしたんだが二人とも怪我しちまったな。で、少しは頭は冷えたか?地面は冷てぇだろ?」

  「くっ、くそっ!!」

  「覚えてやがれ!」

  そう言って情けなく立ち上がり逃げ出す二人。はぁ、とため息をつきその背中を見送るとハウルは街の中を歩き出した。

  

  そう、平和なのはいいことだ。こうやって諍いが起きるのも平和の証拠。

  あの頃はいつだって危険が潜んでいたのだから。こうやって諍いが起きる事もなかった。

  あの頃か。もう何年前だろうか。今でも昨日のように思い出す。

  激しい戦闘。傷つき倒れる仲間たち。そして、信頼できる仲間達。

  思い出すと背筋が凍るようだ。そう、あの頃を思い出せば今など。

  ふと、共に戦った青年を思い出した。黒い毛並みに、燃える正義の心。それと相反する凶暴な一面。

  それらを乗り越え、戦いを終えた後、姿を消した。

  「牙。あいつ、元気でやってんのかね。」

  全てが終わり、喜びを分かち合う中、何も言わずに姿を消した彼。その背中は…

  どうだったのだろうか。喜びに満ちていたか。それとも、悲哀に満たされていたか。

  それ以外は昨日の事のように思い出せるのに、それだけは思い出すことが出来ない。

  数年前。

  ふと周りを見てみる。そこは自分の管轄外であり、そして余り来たことの無い街。

  …いかんいかん、思い出に浸りすぎだ。まだそんな年でもないだろうに。

  苦笑いをしながらハウルは元来た道を戻ろうと振り向いた。そして歩き出す。

  しかし、なんでだろうか。この時に限って牙の姿が鮮やかに脳裏を過ぎていくのだ。

  とても幼く、孤独に戦っていた少年。自分と向かい合うことに苦しみ、悩んでいた青年。

  全てを乗り越え戦い続けたヒーロー。成長したら、どのような大人になっているだろうか。

  想像してみる。多分だが、丁度あそこの方にいる不機嫌そうな黒い狼のように、精悍に…

  「…?!」

  ハウルは思わず二度見をしてしまった。そう、道路を挟んだ向こう側。間違いなく。

  「牙!!!」

  人違いだったら恥ずかしいが、それ以上に驚きの感情からハウルは声をあげた。

  ぴくっ、と耳を動かしきょろきょろと黒い狼は辺りを見渡す。

  「牙!こっちだ、こっち!」

  ハウルは周りの人の目など気にせず手をブンブンと振りながら黒い狼に呼びかける。

  声の方角を向くと…黒い狼は信じられない、というような表情を浮かべていた。

  そして素早く駆け出し、ハウルの元へ。

  「ハウルさん!」

  「おぉ、やっぱ牙か!びっくりしたぜ、こんな所で!最初見た時はむすーっとした表情浮かべてたから別人かと思ったんだがな。」

  浮かべていた不機嫌そうな表情は、いつの間にやら、黒い狼―牙はぱぁ、と明るい笑顔を浮かべた。

  「いやっ、び、びっくりしました。」

  「俺のほうがびっくりしたわ。あの後黙って居なくなっちまうし。あれ、処理とか色々大変だったんだぞ?」

  「その節はすいませんでした…ただ、あの時はちょっと色々立て込んでて…」

  あの頃と同じような笑顔を浮かべながら牙は慌てたように話し出そうとするが…

  ハウルはにっ、と大きく笑い、バシバシと乱暴に牙の肩を叩いた。

  「まぁ、なんだ!ここで逢えたのもなんかの縁だろ!積もる話もあるだろうし、酒でも飲みながら話そうぜ!お前、もう飲めるもんな!」

  「は、はい!」

  牙はコクコクと頷き目を白黒させていた。

  突然の再開。そしてそれを感じさせないほど自然な流れが出来上がり…二人は見知らぬ街を歩き出す。

  

  [newpage]

  

  「しっかしお前もでっかくなったよなぁ。俺が始めて見た時なんてこんなだったのによぉ。」

  ひっく、としゃっくりをしながらハウルはグラスに入った芋焼酎を半分ほど一気に飲み込み酒臭い息を吐き出した。

  牙はどこか余裕のある表情を浮かべながらハイボールをぐい、とあおる。

  「それ、何回も聞きましたって。」

  「いいかぁ、牙ぁ。おっさんは酔うとおんなじような話しかしなくなるんだぞぉ、覚えておけぇ?」

  二人が入った飲み屋は静かで積もりに積もった話をするには丁度良い雰囲気だった。

  敵組織を壊滅させ幹部などを捕まえ終えた後、牙が去った理由。

  全てが終わり、自分という存在が世の中に与える影響を考え静かに生きていく事を決めた。

  今は生き別れていた弟と共に世間から少し離れた所で生きている事。

  ここに来たのは本当に偶然だという事。

  もっと、もっと沢山の事。

  今こうしてハウルと話していることが、まるで夢みたいだということ。

  ハウル自身もそう思っていること。

  牙が居なくなった後、どのように世界が変わっていったのか。

  ハウル自身は変わらず、今も治安を、民衆を守るために戦い続けている事。

  もっと、もっと沢山の事。

  「もー、すっかりおっさんだよ俺もぉ。今の牙からしたらみっともねーだろぉ?」

  テーブルにぐでぇ、とだらしなく突っ伏しながらハウルは自虐的に笑う。

  牙はそれに苦笑いをしながらハイボールをもう一度口に含んだ。

  「少しだけそう思います。でも、昔に比べてずっと親しみやすいというか、近づきやすいというか。」

  「まーあの頃は余裕なんてほぼ無かったしなぁ。弱い部分もみせちゃいけねぇ、って感じだったしぃ。」

  体を少し起こしぐびぐびと焼酎を飲み干す。ぶはぁ、と大きな息を吐きまたテーブルに突っ伏す。

  「牙はいいなぁ、未だにカッコいい男だもんなぁ。俺なんてもうただのおっさんよぉ。朝起きれば腰いてぇしおんなじ話しかしねーし。年はとりたくねぇなぁ。」

  そう言うハウルだが…未だに肉体は鍛え上げているのだろう、同年代の男に比べればガタイもかなり良く未だに威圧感は充分。

  むしろ年齢を経た事によって熟成された雰囲気が漂い…ナイスミドル、というべきだろう。

  「そんな事ないですよ、ハウルさん。今でも俺は、貴方のこと、好きですし憧れてます。」

  牙の一言にハウルは耳をぴん、と張りにんまりと笑う。

  「いいねぇ、嬉しい事言ってくれるねぇ。おじさん本気にしちゃうぞー?」

  フラフラと立ち上がりハウルは牙の隣に座ると肩を抱き寄せぐりぐりと自分のマズルを牙のマズルに押し当てた。

  牙はやはり微笑んだままぐりぐり、と押し当てられるマズルを受け入れる。

  「いやぁ、すっかり大人だなぁ。こんなことされて顔真っ赤にしてくれるかと思ったんだがなぁ。」

  「心の中はあたふたですよ。」

  「またまたぁ。がっはっはっは!おじさんは嬉しいぞぉ!」

  焼酎をまたあおり、ハウルはひっく、と何度目になるか分からないしゃっくりをするとフラフラと立ち上がった。

  「わりぃ、便所。」

  「行ってらっしゃい。」

  フラフラとおぼつかない足取りで進んでいくハウルの背中はやはり大きい。

  牙は無言でそれを見送り…ぼんっ、と頭から煙を出した。心臓がばっくんばっくんと音を立てるのが分かった。

  「い、いかん…マズルぐりぐりは卑怯…!」

  すーはーすーはと何度か深呼吸。微かに残ったハウルの臭いは昔と変わらず…いや、少し熟成しているように思えて。

  

  じょろじょろと小便をしながらハウルはぼぉっ、とした頭でマズルの感触を思い出していた。

  ぐりぐり、と押し当てた部分が熱くなっているような気がする。

  昔ならあんなことされたら多分あたふたしてただろうになぁ。まさか余裕で返されるとは。

  むしろこっちがドキドキしてしまった。

  「年は取りたくねぇなぁ」

  小便が出きるとハウルはぶるぶるっ、と身を震わせる

  立派な肉棒をしまうと。テーブルに戻って。

  「ただいま。…牙、お前、顔真っ赤だぞぉ?」

  牙の表情の変化に気がついたハウルはにやっ、と笑い牙の隣にまたしても座った。

  「ハウルさんも真っ赤ですよ?大丈夫ですか?」

  「おぉぉ、酔ってるぞぉ?おじさんはぁ。こんな楽しい日に飲まなきゃ、いつ飲むってんだぁ!」

  もはや呂律すら危ういところまで酔っているようだ。とろん、とした目付き。

  焼酎を休むことなくあおり、二人飲みは続く。

  そしてやたらめったら牙に抱きついたりマズルを押し当てたり。

  「おぉぉぉ、もうすっかり大人の男よのぉ!このこのぉ!おじさんがあと十歳若かったら抱かれてるわぁ!」

  「今からでもまだいいですよ?」

  「お、いいのかぁ?おじさんの体で欲情してくれちゃうのかぁ?嬉しいねぇ!」

  …実に酔っ払いらしい言葉である。下品で。でもだから真っ直ぐで素直な。

  「抱かれたいぞぉ、おじさんはぁ!牙くぅん!」

  「そ、相当酔ってますね。帰れますか?」

  「おうともぉ、ただぁ、おじさんはぁ、牙くんにつれて帰ってもらいてぇなぁ!お家にご招待ぃ!がっはっはっは!」

  

  [newpage]

  

  で。

  二人はハウルの家に来ていた。昔は寮に住んでいたのだがヒーロー団の規模縮小に伴い追い出される形になってしまったのだ。

  あまり普段は片づけをしないのだろう。そこらへんに物が散らばり雑然としている。

  「いやぁぁぁ、まさかこの部屋に牙を入れることになるとはなぁ。」

  先程よりは少し落ち着いたのか―とはいえまだ目は座り、呂律も回っていないのだが―コップに注いだ水を飲みながらハウルは笑う。

  「俺も来れるとは思いませんでした。…ちゃんと掃除しないと駄目ですよ?」

  「おぉおぉ、耳が痛い耳が痛い。わかっちゃぁいるんだがなぁ。」

  言いながらハウルは身に纏っていた洋服を脱ぎ始める。体が火照っているのだろう、獣毛の下に見える皮膚が赤くなっているのが見えた。

  下着一枚になる。鍛え上げられた体は全盛期ほどの逞しさはなりを潜めているが、適度に脂肪をまといむっちりとバランスの良い肉体になっていた。

  じっと牙はそれを見つめ…ごくっ、と喉を鳴らす。

  「…おぉ?おじさんの体に欲情しちゃってくれてるのかねぇ?牙くぅん。」

  にんまりと笑いながらハウルは牙の方へと近づいた。牙の股間部がはっきりと膨らんでいるのが見える。

  「ハウルさん、その…だって、体つきが…」

  「丸っこくなっちまったよなぁ。やだやだ、年は取りたくねぇ。昔はもっといい感じだと思ったんだがなぁ。」

  牙の腰掛けているベッドにダイブして。ハウルはふぃぃ、とため息をついた。

  くんくん、と鼻を鳴らすと牙の臭いが脳に届いてくる。自分以外の雄の臭いを嗅ぐのは久しぶりだ。

  数年前。あれから一度も行為をしていない。自慰もそこまで…

  「…んっ…」

  どくん、と心臓が跳ねた。酒のせいもあるのだろうがどんどん血液の流れが速くのなるのがわかる。

  この感覚は…覚えている。囚われ堕とさんとする者たちに体を弄ばれ…

  「ハウルさん?」

  牙の心配そうな声にハウルははっ、とした表情を浮かべ、すぐににやぁ、と笑う。

  「し、心配してくれたかぁ?おじさんはなぁ、こーやって若い子を捕まえて食べちゃうんだぞぉ。」

  そして冗談交じりに牙に抱き着き、すりすりと首元をマズルで撫でまわす。

  牙の肉体は暖かく、しっかりと引き締まっており…見た目以上に逞しい。

  どくんどくんと心臓が痛いぐらいに鼓動する。悟られていないだろうか。

  牙をちらり、とみると顔を赤くして体を硬直させているようだった。大人になっても、根本はそこまで変わっていないらしい。

  「冗談だ。じゃあ俺、シャワー浴びてから寝っから…帰ってもいいし、寝てくれてもいいぞ。ありがとな。」

  「あ、ハウルさん。」

  「なんだ?」

  「…なんでも、ないです。」

  「そか。」

  てくてくと先ほどよりはしっかりした足取りでハウルは脱衣所に向かった。

  ドアを開き中に入るとしっかりとドアを閉める。

  

  [newpage]

  

  「はぁっ…♪」

  ぶるっ、と震えながらハウルはため息をついた。

  鏡に映る自分。その瞳の奥には赤い光を宿している。そして股間部は限界まで膨れ上がり窮屈そうに下着を押し上げていた。

  思い出してしまった。忘れていた、封印していたのに。雌が。体の奥底に眠っていた雌が表に出てきてしまった。

  下着を脱ぎ捨て全裸になる。ビクンビクンと脈動する巨大な肉棒。しかし、今弄りたいのはその場所ではない。

  片手で自らの胸を撫でまわし。そしてもう片方の手を尻の方へ近づける。

  駄目だ、してはいけない。こんなこと。止めろ。脳内のどこかで声がする。

  止められない。ハウルはぐぱぐぱと蠢きごぽっ、と腸液をこぼしている雄穴に指を突き入れた。

  「んっ…!!」

  人差し指一本。それだけでハウルの全身を稲妻の如き快楽が駆け抜ける。

  ごぼごぼと腸液はその量を増し太ももを、ふくらはぎを濡らす。

  一本では足りない。絶頂には程遠い。二本、三本。ぐちゅぐちゅと我武者羅に腸内を掻き回した。

  声を押し殺し、びくびくと全身をまるで処女のように震わせ。唾液を零し。

  目尻が下がり頬が緩む。鏡に映るのは勇壮な狼のヒーローではない。

  淫らで快楽を貪る、只の雌犬。雌の快楽に肉棒は先走りを大量に溢れさせ、脱衣所を卑猥な臭いで満たしていく。

  「あっ、んぁっ、あぅぅぁっ♪あひぃっ♪」

  必死に喘ぎ、もはや手首まで飲み込んだ雄穴。腸壁がめくれ上がり手首を抜き差しするたびに赤黒い腸壁が外へと引っ張り出される。

  ハウルは鏡に尻を向け尻尾を上げた。見える。ぽっかりと開いた穴。赤黒い腸壁。使い込まれ黒ずんだ雄穴。

  「ケツっ♪駄目だっ、こんなっ、あひぃっ♪んひひぃっ♪」

  止まらない。止まれない。止めることが出来ない。足りない。自分だけでは絶頂に達せない。

  それでもハウルの手は止まらない。腸液に塗れた片手は。あの頃に比べだらしなくなってしまった肉体を撫でる片手は。

  「んっ♪メスイキっ!ぐるぅっ♪あひぃっ♪んひっ、ひぎがぁぁぁっ♪」

  ビクン!と一際大きく肉棒が跳ねると。

  どぶぶぶびゅるるるるるるびゅるぶぶぶるるるびゅるっ、びゅるるるるっ!!

  黄ばんだ精液が中空にはなたれ、びたびたと脱衣所の壁に叩き付けられた。

  数分に及ぶ絶頂の中でハウルははぁはぁと狂気を目に宿し舌を垂らしていた。

  脱力しがくん、と精液の海に倒れこむ。ぴちゃぴちゃと口元の精液を舐めとって。

  青臭くえぐい味が口の中いっぱいに。そして肺の中をその空気が満たしていく。

  足りない。足りない。

  「ケツマンに…ちんぽぉ…♪」

  自分を律する声がまだ聞こえる。しかし、ハウルは止まれない。

  精液に塗れたまま脱衣所を出る。すんすん、と鼻を鳴らすと部屋にはまだ、牙の…いや、雄の臭いがする。

  「ちんぽぉ…あひっ、たりない…♪」

  臭いだけでもう絶頂に達してしまいそうな感覚。ハウルは四つん這いで部屋に戻る。

  ベッドには下着姿になっていた牙が眠っていた。

  股間はしっかりと膨らみ、その肉棒の大きさを物語っているようだ。

  「ちんぽっ、おちんぽぉっ♪」

  口を使い牙の履いている下着にマズルを埋める。猛烈な雄の臭いにきゅんきゅん、と雄穴が収縮を繰り返す。

  この疼きを。快楽を。

  舌を使い器用に表に肉棒を露出させる。おそらく萎えているのだろう。でろん、と垂れた肉棒。

  しかしその大きさはすでにハウルと同等の大きさを持っている。

  つまり、この肉棒が勃起すれば…想像するだけで。

  「あひっ♪いひひっ♪」

  ぐぱぁ、と口を開き唾液をぼたぼたと肉棒に垂らす。そのまま咥え込もうとするハウルだったが…

  そこでぴたり、と動きを止めた。

  ほしい。ほしい。肉棒を雄穴に捻じ込んで、めちゃくちゃにしてほしい。

  駄目だ。こいつに、そんなところ。見せられない。やめろ。やめろ、俺。

  俺は、ヒーローだ。人々の希望たる、ヒーロー。

  雄の臭いに頭がおかしくなりそうだ。しかし、それでも。すんでのところでハウルは己を取り戻す。

  駄目だ。駄目だ。牙にこんな姿、見せられるわけがない。久しぶりに逢えて。それだけにするんだ。

  ばんっ、と。ハウルは自分の頬を叩いた。

  ぐばぐばと蠢く肛門。それらをすべて無理やりねじ伏せる。

  立ち上がり、脱衣所に戻ろうとするハウルに。

  「ハウルさん。」

  声が聞こえる。眠っていたと思っていた、牙の声。

  「…悪い。俺は…」

  静かにハウルは謝る。牙に背中を向けて。情けない姿を見られてしまった。

  「いや…その…」

  「情けねぇ話だ。」

  自嘲気味に笑い。ハウルは自分の髪の毛を掻き毟る。

  その時も牙に助けられた。自分を失い欲望に溺れた。何も見えなくなった自分を。

  最後まで見捨てず、声をかけ続けたのは。それなのに。

  「もう大丈夫だと思ってた。欲望に流されることもないと思ってたんだがな。お前を見てたらあの頃の自分が戻ってきちまった。」

  振り向く。暗闇の中、彼の表情は牙の目にどう映るのだろう。

  「すまなかったな、いやな思いさせちまって。大丈夫だから、俺は。だから…」

  「ハウルさん。」

  牙は薄く微笑み、ハウルに近づく。真っ直ぐな瞳が痛くて。ハウルは目をそらした。

  しかし、牙はそれを許さない。マズルを優しくつかみ、視線を合わせる。

  「俺は何があっても、ハウルさんを見捨てたりしない。それに、あんたのヒーローであり続けたいって気持ちは伝わってきた。そこまで自分を律するなんて、俺には多分、出来ない。」

  もしかしたらあり得た世界。自分も囚われ、快楽に溺れる。

  すべてを破壊し、快楽を享受し、世界を壊す。それを想像したことが何度もあった。

  押しつぶされそうになった。それに手を伸ばしたのは。

  紛れもなくヒーローである、彼だった。

  今、押しつぶされそうな彼に手を伸ばせるのは。

  「だから、今の俺の前ではヒーローでいなくていい。今の俺に、≪ヒーロー≫は必要ない。俺が、あんたの≪ヒーロー≫にでも、なってやる。」

  牙の真っ直ぐなその言葉に、ハウルはこくり、とうなずきそしてまた少し余裕のある笑みを浮かべた。

  「…すっかり大人の男になったな。牙。甘えても、いいのか?」

  「あぁ。むしろ、甘えてほしい。お礼、じゃないけど、さ。」

  真っ直ぐに見つめること。溺れる彼を。何もかも。

  少し恥ずかし気に、だけれど。

  「…んっ…」

  二人はマズルを摺り寄せ、そして唇を重ねた。

  長い舌が絡み合い、唾液を。精液を混ぜ合わせる。

  しばらくの間。呼吸が困難になるほどの時間。重ねた唇を離すと。

  「…っ…♪」

  ハウルは耳を畳み、牙をベッドの上に押し倒した。

  

  [newpage]

  

  どさっ、とベッドの軋む音。牙の体に指を這わすとハウルは熱い息を漏らし牙の下半身に顔を近づける。

  先ほどより硬く、大きくなりつつある肉棒はもわ、と濃い雄の臭いを放っていた。

  じゅるじゅる、と口の中に溜まった唾液をぽたぽた、と牙の体に零し、そして。

  「ちんぽっ…♪」

  ぱく、と牙の肉棒をすべて咥え込む。ねっとりと暖かい粘膜と唾液に包み込まれた牙の肉棒はびくびく、と微かに震えた。

  口の中で少しずつ体積を増していくそれにハウルは淫靡な笑みを浮かべじゅぼじゅぼと音を立てながら牙の肉棒に奉仕し始めた。

  「ぐぅ…!」

  頬をすぼめ、必死に吸い上げる。亀頭を舐めまわし、肉の竿を軽く噛む。

  喉の奥を使い肉棒全体を締め付けて。その極上の奉仕に牙はうめき声をあげ、ベッドのシーツをぎゅっ、と強くつかんだ。

  どくんどくんと血液が集まり牙の肉棒は大きさを増していく。どぷどぷと先走りがあふれ出して。

  「ちんぽっ…♪しょっぱいのきらぁ…♪」

  ハウルは口を離し、うっとりとした表情で唾液と先走りに塗れた牙の肉棒に頬ずりをした。

  グロテスクに血管が浮かび上がり、時折脈動するとハウルの頬をびたん、と叩く。

  その大きさたるや、すさまじいものだ。子供の腕ほどはあろうかという太さと長さ。

  鍛えられているがスリムな牙の肉体には不釣り合いなモノである。

  「せーえきっ、いっぱいっ♪ちんぽっ、んひぃっ♪」

  そしてもう一度ばくり、と咥え込む。今度は先ほどと違い全力で吸い上げ、顔を上下に動かし。

  びくびくっ、と一際大きく肉棒が跳ねて。

  「グゥゥゥゥッ!!」

  牙は背筋をのけぞらせるとハウルの頭をがっしりと掴み吼えた。

  直後。

  どぶぶびゅるるっ、びゅぶぶるるるっ、どぶどぶぶっ!

  「♪っ、んぐっ♪ごぐっ、むぶっ、あむっ…!」

  凄まじい量と半分固体のようになっている精液。それをハウルは一滴たりとも零すまいと必死に飲み干していく。

  数分にもわたるその射精にも関わらず、ハウルはすべてを飲み干し…ぶはぁ、と満足そうに精液の臭いが染みついた息を吐きだした。

  口を離す。いまだに震え、大きく勃起している牙の肉棒。どろどろと少し溢れている精液を舌でかき集め、牙に見えるように舌の上にためた。

  「んひぇひぇ、じゃーめんじぇりー…♪くっしゃくれぇ…んぶっ、おいひぃ…」

  恍惚の表情を浮かべるハウル。そこにいるのは。

  「すっかり雌犬みたいですね。…次は、俺の番だ。」

  呟くと牙は体を起こし、ハウルと位置を交換する。ハウルをベッドに押し倒し、肩を抑えて。

  ハウルの肉棒はこれから起こるであろう出来事に期待しびくんびくんと跳ねて。

  「ちんぽっ、ちんぽぉ♪ケツマンに、はやくっ、はやくぅっ♪」

  ぐちょぐちょに濡れているハウルの雄穴。ぐぱぐぱと淫らに蠢きそこを塞ぐものを求めているようだ。

  がちがちに勃起した肉棒を押し当てると、それだけでハウルは唾液を零し嬌声を上げる。

  「挿入れますよ。」

  耳元で優しく甘く囁き、かぷ、と軽く歯形を残し。

  牙はぬぷぬぷ、とハウルの雄穴へと肉棒を挿入していった。

  「おっ…ぉっ、ぉごぉっ…♪ちんぽっ…おぉ、ぉっ…♪」

  挿入されていく分だけハウルは息を吐きだし目を見開く。

  巨大な肉棒すべてを受け入れてなお余裕のある腸内はもはや異次元だ。

  しかし腸壁は肉棒に吸い付き快楽を貪ろうと蠢いている。肛門はきゅう、と肉棒の根元をを心地よく締め付ける。

  「ふっ…うぅっ…!」

  ぐにょぐにょと蠢き扱き上げる腸壁の感触に牙は思わず声をあげ腰を震わせた。

  完全に勃起しきったと思っていた肉棒は更に膨れ上がり血管が腸壁越しにハウルの脳を揺らす。

  「デカちんぽッ…あひっ、ひひっ♪なかっ、かきまわしてぇっ…!うぉ、オゥゥン♪」

  切なげに瞳を潤ませハウルは腰をかくかくと動かし牙の肉棒を更に扱き上げる。

  そのハウルの浮かべる表情に、牙は壊れたようににやぁ、と頬を吊り上げ激しく腰を振り始めた。

  ずばん、ずばんと肉同士がぶつかる音とハウルの嬌声が部屋の中に鳴り響く。

  「あひっ、ゥゥッゥゥン♪けつっ、けつまんっ、いぎぃっ♪ちんぽっ、はやくっ♪んひぃぃ♪」

  よがり狂いながらハウルは肉棒からだらだらと先走りを溢れさせ自分の腹部をべとべとに汚しながら牙に抱き着き爪を立てる。

  その痛みすら今は心地よい。牙はハウルの豊満に膨れた胸を乱暴に揉みしだく。

  「こんなにいやらしい体でっ…!ここですか…?気持ちいいのはっ!」

  乳首の先端をこりこりと弄り回し。千切れるのではと思うほど強くつまみ上げる。

  「あひぃぃ!らめらっ!しょこっ!らめぇっ!」

  「そんな顔して言われてもっ!止められませんよ!それに、止めてほしくないっ…でしょう!?」

  ずばんっ!とひときわ強くハウルの奥深くをえぐりあげる。

  それがトリガーとなり。

  「いぐっ!イグイグイグっ!!めしゅいぎっ!ぎぢまうぅぅぅ!!」

  どぶっ…どぶるるるびゅるるるっ!びゅるるるっ!!

  ハウルは肉棒から大量の精液を吐き出し舌をはみ出させながらびくんびくんと激しく痙攣した。

  吐き出される精液は2度目の射精よりもずっと濃く、そして夥しい量である。

  白く二人の腹部を汚し。ハウルの胸まで飛び散った精液を牙はかき集めハウルの全身に擦り込むように優しく愛撫した。

  「こんなに濃くって…相当我慢してたんですね。いいですよ、もっと気持ちよくなっても。」

  昔に比べやはり柔らかい。ハウルの肉体を揉み、腸内を抉りながら牙はその感触に酔いしれる。

  絶頂に達してもなお萎えることを知らないハウルの肉棒がびたんびたんと互いの腹を叩き。

  きゅうきゅうと締め付ける雄穴は腸液を淫らに零してベッドを汚していく。

  腸内は激しく蠢き牙の肉棒を離そうとはしない。

  「やっ!そこっ!はひっ♪んひひぃっ♪ぎもぢぃっ!イグぅっ!イグのッ!とまんねぇ!おほぉっ!ォォォッ!ォォン!」

  遠吠えをあげハウルは耳を畳み激しく尻尾を、腰を振り始める。

  ぐちょぐちょぐぢゃぐぢゃといやらしい音が、卑猥な水音が、濃い雄の臭いが。

  二人の脳内を犯して。理性を熔かしていく。

  牙はハウルの耳にマズルを近づけると長く太い舌をハウルの耳の中へ突き入れた。

  ぴちゃぴちゃと舐めまわし、耳の付け根に歯形を残して。

  「ハウルさんっ…!可愛いっ…!もっと、もっとイかせてあげます…!!」

  「もっどぉぉっ!ちんぽっ!ざーめんっ!どびゅどっびゅっれぇ!ほひぃっ♪」

  一突きするごとに栓を忘れた蛇口のようにどぷどぷと精液を大量に吐き出すハウル。

  その表情は崩れて見るに堪えないものだ。しかし、牙はそんな人間臭いハウルに愛しさを覚え始めていた。

  もっと崩れた表情を見たい。もっと極上の快楽を。

  自分自身ももっと昇りつめたいと思った。始まった宴は、狂っているのか。

  分からないが、もう自分を止められない。

  「ハウルさんっ!ハウルっ…!お前はっ!俺のっ!俺ノォォッ!!」

  全身の毛を逆立てその瞳に狂気と狂喜を宿して。

  肉棒が大きく跳ねて、さらに大きさを増す。腸壁を圧迫され、ハウルは。

  「んごぉぉぉぉっ!!ぉぉぉっ、ォォォンッ!がぁぁぁぁぁぁっ!!」

  本物の獣のように雄たけびを上げ、全身を激しく痙攣させる。

  白目を剥きだらだらと唾液を零して、全身に駆け巡る稲妻のような快楽を少しでも表現する。

  何度も絶頂に達しては精液を垂れ流し、きゅんきゅんと雄穴を締め付けて。

  ハウルの極上の肉壺を掻き回していた牙。そろそろ限界が近づいたようだ。

  頬を吊り上げ、眉をしかめ。腰の動きを大きくゆっくりとしたものへと変えていく。

  「出すぞっ…!全部ッ!中にッ!」

  びたんびたんと肉を叩き付け、ぶつけ合い。

  ハウルは牙の腰に足を絡め何度も何度も壊れたように笑いうなずく。

  「たねっ!ぜんぶっ!らひれ、くれぇっ!」

  「ぐっ!ぐぉぉっ!出すぞっ!…ォォォォォッ!!!」

  すべての体重をハウルに委ね、牙は絶叫を上げた。

  一瞬の静寂。牙の睾丸がびくん、と跳ねて。

  「あっ…ぁぁぁぁぁぁっ!!!ぉぉぉっ!おぁぁがぁぁっぁぁぁぁぁっ!!」

  ハウルの体内で爆発が起きたかの如く。

  白目を剥きがむしゃらに吼えるハウルの腹がぼこんっ!と激しく膨らんだ。

  射精を続けながらも牙は腰を振りハウルの中を掻き乱す。

  「おごぉっ!あひっ!らめらぁぁぁっ!うごいたらぁっ!あひぁぁぁっ!!」

  「そんなとろけた顔してやめろなんてっ!無理だっ!イけっ!もっと!もっと!!!」

  肉棒が抜き差しされるたびにぶぴっ、と卑猥な音を立ててハウルの雄穴から精液と腸液があふれ出す。

  それに汚れることもいとわず。牙は腰を振る。

  そして無理やりハウルの唇を奪い舌で口腔内を舐る。粘膜は暖かく心地よく牙の舌を受け入れて。

  「ちゅぶっ…むふぅっ…!あふぁっ…!」

  「んぐっ…まだ…だっ!俺の子っ!孕ませるッ!!」

  「はらませれぇ!もっろぉ、いっふぁい、じゃーめん、そそいれぇぇぇっ!くれぇぇっ!!」

  二人の行為は始まったばかりだ。硬さを失わず、むしろさらに大きく膨れていく牙の肉棒。

  とろとろに蕩け、緩み切りながらも心地よく締め付けてくるハウルの雄穴。

  行為を行えば行うほど、快楽が増していく。

  行為が終わるのは、いつになるのか。

  「あひぃっ!イくの、どまんねぇぇぇぇ!!」

  「出るっ!またっ!中にっ!」

  二人にもわからなかった。

  

  [newpage]

  

  ハウルが目を覚ますと…太陽が天高く昇り眩しいものだ。明け方まで行為をしていたことは覚えているのだが…

  途中であまりの快楽に気絶してしまったようだ。ベッドのシーツはぐちゃぐちゃになり、床にまで精液などのいろいろな体液が混じった液体が滴っている。

  ハウル自身、腹の中がパンパンに膨れ上がり、胃にまでこみあげているようだ。…というか。

  「俺、逆流したな、多分…」

  口の周りやら胸あたりが不自然なほど―まぁ全身ぐちゃぐちゃなのだが―濡れているのだからそう思うのも無理はない。

  部屋の中には自分以外誰もおらず。

  ハウルは頭をぼりぼりと掻きながら脱衣所に向かった。

  ドアを開けると…精液の酷い臭いがしている。しかし、自分が壁に解き放った精液は拭き取られた跡があった。

  「…ん?」

  そこでハウルは洗面台の上に置かれている手紙に気が付いた。

  どうやら牙からのものらしい。

  

  【ハウルさん

  家族が心配するので今日は帰ります。起こすのも悪いと思って手紙、残しておきます。

  昨日は色々すみません。ありがとうございました。

  下に書いてある電話番号、俺の携帯の番号です。連絡くれればいつでも会いに行きます。

  というか、俺から連絡したくなることもあると思うので、是非連絡ください。】

  

  下に続いているのは電話番号とメールアドレス。

  そして、さらに。

  

  【追伸

  ハウルさんのイキ顔、とっても可愛かったです。また見せてください

  体もとってもエッチでした。】

  

  かぁぁぁ、とハウルは顔を赤くして苦笑いをした。

  いかんいかん、なんつーもん記憶されちまったんだ。

  とりあえず…

  「シャワー浴びて、寝るか。」

  手紙を洗面台に―濡れず、目立つ場所に―戻して。ハウルはシャワールームに入った。

  

  

  

  世間が求めていなくても。世間は知らずに。ヒーローは活動している。

  「まったく、諍いが絶えねぇなぁ。」

  「そうですね。でも、それだけ平和ってことですよ。」

  「それもそーだな。…ま、完全に平和になったら俺も廃業になっちまう。」

  「そしたら俺の所に来てください。」

  「…恋人宣言?」

  「そう受け取ってもらっても。」

  「…もっと初々しい反応してくれよなぁ。」

  「それは昔散々しましたから。」

  二人のヒーローは、きっと、今もどこかで。

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