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【ワーニング!!】
今回のお話ですが、非常に人を選ぶ内容となっております!以下の要素がございます!
・TF
・名状しがたき何か
・グロテスクな表現
・胸糞表現、胸糞END
・凌辱、猟奇的な表現
などなど…
これらのうち一つでも駄目な要素があった場合、読まない方がいいかもしれません!
[newpage]
「ほう、貴方がレジスタンスのリーダーでしたか。」
全身を真っ白な貫頭衣で、顔を真っ白な布で覆い隠す。
性別も年も判別できないそいつは低い声で目の前に縛られている男に話しかけた。
「…そうだ。」
しかし男は真っ直ぐにそいつを睨み付けながら臆することなく返答する。
全身には痛々しい傷痕。数々の戦いで磨きあげられた肉体は細く、だが強く。
男はそいつを睨み付けながら続ける。
「お前らの考えには賛同できない。今までも、これからも。何があったって、それは変わらない。」
その目を見つめながら、そいつはくすり、と笑った。
手袋をつけた手が男に伸びる。
「何故?私達は皆を幸せにしたいだけです。誰も不幸でいるのは嫌でしょう?貴方も。」
落ち着いた声。それに反し太い指がつう、と顎を撫でる。
「俺にはお前らのやり方が皆を幸せにするとは思えない。上から押さえつけるだけの、お前らのやり方が。」
「この世界は誰かが先導し、導かなければいけないのですよ。それが私達【上位者】の使命。神の思し召し。現に、今貴方たち人間も、不幸ではないでしょう?生命は保障され、安全に生きられているのですから。」
「不幸でいたくない。だけど、不幸でないのはイコール幸せ、って事じゃねぇ。誰かに支配されたまま人生を終えるのなんて真っ平御免だ。」
どこまでも真っ直ぐな瞳。
それを暫し眺めて…そいつは指を離した。
「思想の違いはどうしようもありませんね。だが、このまま貴方を殺してしまうのはあまりに惜しい。貴方は【上位者】になる素質がある。そう。」
そいつは頭に被っていた布に手をかけるとふぁさ、と取り払う。
「…ッ!?」
そこから現れた姿に男は絶句した。
人のシルエット。しかし、その頭は狼のそれだったのだ。
「ここまで見せてしまったら、貴方に隠す必要もないでしょう。」
貫頭衣を脱ぎ払う。
男の二倍はあろうかという体回り。銀色の毛並みが光に照らされ鈍く光る。
鋭い爪も、牙も。人間が持ち合わせていないもの。
大きな尻尾をゆらり、と優雅に揺らすと狼は獣の眼光で男の瞳を見つめる。
はぁっ、と獣臭い息がかかり。
男は体の奥底から沸き上がる恐怖に全身を硬直させた。
本能が叫ぶ。逃げろ。奴には敵わない。
だが、今縛られている彼にはそれは出来ず。
はぁっ、はぁっ、と呼吸が早くなり、心臓がバクバクと跳ねる。
脂汗が流れ出し、全身を冷たく濡らす。
まるで鋭いナイフを突きつけられているような。
狼はにぃ、と頬をつり上げ手をあげた。
ギラリ、と爪が光ったように見えて。
死
そのたった一文字が頭を支配する。
狼は…手を男の肩にのせた。
「これが私達【上位者】の姿。獣の強靭さと人間の頭脳を備えた、ね。」
「はっ、はっ…はぁっ…はぁっ…!!」
疲弊しきった男に狼は優しく話しかける。
「大丈夫ですよ。私は貴方を喰い殺したりしません。」
言葉が頭の中に融けていく。
それがまた、恐怖であった。
体の震えが収まり、呼吸が整う。本能の声が揉み消された。
「いい子ですね。貴方ならきっと、神も気に入るでしょう。…さぁ、私と共に。」
狼は男を軽々と持ち上げ、更に奥の部屋へと男を連れていく。
扉を開くと、部屋は薄暗く。
生臭い。
「神よ、新たな【上位者】の候補をお連れしました。」
「…そうか。」
錆び付いたような。地獄の底から響いてくるような声。
ビリビリと空気が震え、男を揺らす。
それは狼がまだ子供の遊びであったかのように。
絶大な、絶望。
死という言葉すらもはや生温い。
気絶してしまえたらどれだけ楽だろう。
しかしそれすら許されない。
男はじょろじょろと情けなく失禁し、身に付けていた衣服を濡らす。
「…人の身で私の声を聞いて未だ理性を保つ、か。ふむ、いいだろう。下がれ。後は私が試す。」
「はっ…」
狼は男を下ろすと頭を下げ部屋を後にし、バタン、とドアを閉めた。
「流石に動けぬか。」
神の声に。
部屋に蠢く無数の何か。無数の呻き声。
視界の隅に映るのは。
血の池。
肉。肉。肉。肉。肉。肉。血の池。血の池。
肉。肉。肉。肉。肉。肉。
びちゃり、と神が動く音。
「ぉっ…ごぼっ…おぼろっ…ぉぉぉっ、おぼろろろろっ…!!ごぽっ、げぼぉぅ…!!」
男は余りの恐怖に胃の中身をその場に全てぶちまけた。
吐き出した内容物が体にかかったとしても。
そんな不快感、感じないほどに。
「ふふふっ、そう恐がるな。まぁ、私の声で恐怖を感じ、尚理性を保つなら、上出来だ。主ならきっと【上位者】になれるであろう。」
神の姿が見えた。
それは…形容しがたい、何か。
本で読んだ悪魔でも神でも化け物でもない。
圧倒的恐怖を纏った、何か。
二足で歩き、両腕はある。
それに触手。それだけが認識できる。
それ以上の認識は、脳が拒んだ。
「ぁっ…や…めろっ…!来る…な…!」
「安心しろ。死にはしない。死には、な。」
いっそ殺してほしい。
だが、神は無慈悲に触手を伸ばし男を捕えた。
「やめ…嫌だっ…!」
必死に体に力を込めるが、その程度では逃げられるはずもない。
「ではまず、主の中から頂こう。」
言うと神は男の服を触手で溶かし、口と思しき場所から触手とは別の、管のようなものを吐き出した。
それを硬く引き締まった男の肛門に宛がうと…
無理矢理、一気に挿入する。
「ぉっ!ぉ″ぉ″ぉ″ぉ″ぉ″ッ!!」
ぼこんぼこん、と激しく腹が凹凸を繰り返し醜く膨らむ。
管のようなものがうじゅるうじゅると体内の液体を吸い上げていくのが体内を通じて聞こえた。
どんどん管は体を昇っていく。
大腸、小腸、胃、食道…
「…ッ!!ぉっ…!」
ぎゅぽん、と今までに聞いたことの無い音が鳴り響き男の口からぬらぬらと粘液にまみれた管が姿を見せる。
理解が出来ない。ただ、呼吸が出来ず、苦しい。
腹が膨らみぼこぼこと蠢いて。
「ふふふ、いいぞ。素晴らしい。」
神は上機嫌に囁き。触手を数本男の体に纏わりつかせた。
だらん、と力が抜けた男の体が宙に浮く。
首筋。太く浮き出た血管に鋭い刺のついた触手。
ぶすり、と皮膚を破り血管に突き刺さる。
ぷしゅう、と血が溢れるがすぐに塞がる。
じょろじょろと尿が情けなく噴き出している肉棒。それには孔の空いた触手。
がっぷりとくわえ込み、収縮を繰り返す。
「あぁ、甘いなぁ。素晴らしいぞ。主の体は。」
白目を剥きぴくぴくと痙攣する男に神は優しく囁いた。
ずちゅ、ずちゅ、と肉棒が扱かれ。
血液が抜き取られる脱力感と何かが流し込まれてその分歪な力が溢れる。
何も、分からない。自分が何だったか。
分からなくなる。
聞こえるのは呻き声と異常な音と。
涙が止まらない。この涙は?
分からない。
「良いぞ。やはり主は上位者になるべきだったのだ。」
優しい。神の声。
[newpage]
時間がどれだけ過ぎたのか。
自分がかつて何者だったか。
何故生きていたのか。
それすら分からなくなった。
身体中に駆け巡っているのが苦痛なのか、快楽なのか。
涙も枯れ果てた。
呼吸の仕方も。何もかも。
「そろそろ頃合いか。」
その間聞こえ続けていた神の声。
そう呟くと神は男の全身に纏わりつかせていた触手を解放していった。
そして、肛門から一気に管を引き抜く。
「ぉ″…ッ!?」
宙に浮いている体がびちゃん、と様々な液体が混ざった水溜まりに落ちる。
全身の皮膚が粘液によってふやけていて。
「あっ、はぁっ…」
呼吸をしてみる。苦しい?苦しいのだろうか。
神はにぃ、と笑い男の頭に手を乗せた。
「よく意識を保ったな。さぁ、そろそろ、変貌が始まる。耐えて見せよ。」
「ぇ…」
手を離し。直後。
「あがぁっ、がぁぁぁぁ!ひぎがぁぁうぁぁぁ!」
男は目を見開き獣のように悲鳴とも遠吠えとも判別できない奇っ怪な声をあげ始め、全身を捩らせた。
「あっ、あがぐぅぅぅ!」
全身の筋肉がぶちぶちぶちと凄まじい音をたてながら何度も千切れ、修復される。
激痛を繰り返し、全身が膨らんだ。
爪が、歯が剥がれ、抜け落ち。
血が吹き出し真っ赤に染まる。
全身の骨がバギィ、と砕け、再構築される。
耳が千切れた。
再構築された顎は前にせり出して。
皮膚を突き破り三角形の大きな耳が生えた。
爪が、牙が。何もかも切り裂けそうなものが肉を突き破り露出する。
「がぁぁぁぁ!あぐぁぁぁっ!ゥゥゥゥゥ!!」
鋭く伸びた爪で全身を掻きむしる。
皮膚が破け、血と、獣毛が飛び出した。
尾骨が肉を突き破り。
それを修復するように真っ赤な肉が覆う。
ファサ、とそこにも毛が溢れ出して。
想像を絶するような激痛の後に。
「…今、主は産まれた。我らの領域にようこそ。新たな上位者よ。」
静かな言葉。
男は…立ち上がる。
しかし自分の体を支えきれず、ふらふらと倒れかけた。
神はそれを受け止める。
「産まれたばかりだ。立ち上がらずともよい。」
「オレ…ハ…ダレ…ダ…?オマエハ…」
男はしゃがれた声で神に問う。それは純粋な疑問。
この場所に居る前のことが思い出せない。
いや、覚えているが、分からない。
狼に死を叩きつけられた。
神に恐怖を覚えた。
自分は、人間だった…はずだ。
「オレ…ドウナッテ…ル…?」
水溜まりに写る自分は。
歪に膨らんだ全身。
血塗れの毛並み。
狼の頭。
あれ。自分は。
「主はかつて人間だった。しかし、我の洗礼を受け上位者に生まれ変わった。我らの同胞だ。」
それは…
「ソウナノ…カ…」
神は触手で男…いや、狼を優しく包み込んだ。
「気分はどうだ?」
「…ワルク、ナイ…」
あれ。
なんでこの神に、自分は恐怖を感じ続けていたのだろう。
こんなに、慈悲に溢れた存在に。
どくん、と心臓が跳ねマグマのような血液が全身を駆け巡る。
激しい破壊衝動が。
「ゥゥゥゥゥ…!!グゥゥゥゥゥ!!」
狼は牙を剥き出し、唸った。
肉が暴れる。壊したい。切り裂きたい。喰い千切りたい。犯したい。我慢できない。
「ガァァァァ!!」
狼は血走った目で狂ったように吼えると自分を包み込んでいる神に牙を突き立てた。
鋭い牙はあっさりと神の皮膚を破り、そこから緑色の体液がびしゃびしゃと飛び散って。
狼の顔を汚し、口の中一杯に体液が広がる。
それは熱く。そして。
人間だった頃には味わったことの無い程に甘く。
ブヂブヂと鈍い音をたてながら肉を抉り喰い千切る。
「ハァッ…!!」
体一杯に血を浴び、肉を咀嚼すると狼は恍惚の溜め息を吐き出した。
続けざまに爪を突き立て肉を切り裂く。
「ォォッ、ォォォンッ!!」
夢中で肉を、触手を切り裂き、喰い千切り。
止まらない。
止めることが出来ない。
狼は本能のままに神を滅茶苦茶にする。
原型を留めないほど。
しかし、神は千切れた首を触手で支えながら笑う。
「好きにするといい。お前の望むままに…がふっ…ふふっ…」
「ォォッ!!ゥゥゥゥゥ!!」
狼の狂喜は、留まることを知らずに。
[newpage]
理性を喪った。頭の中を暴れまわるのは獰猛な声。壊せ。殺せ。喰い尽くせ。犯せ。
「ガァァァァァァッ!!!」
檻の中で狼は吼えた。それを見つめるのは獅子の頭を持った上位者。
「無理もないな。俺も最初はこうだった。」
まるで赤子をみつめる大人のように。いつくしむような表情で。
獅子は狼の檻に手をかけた。狼は鋭い眼光で獅子を睨みつけるとその腕に爪をふるった。
びしゃっ、と腕が裂け、真っ赤な液体が飛び散る。
しかし、狼がつけた傷はすぐさまふさがった。
狼はにぃ、と笑い地面に落ちた血液に顔を突っ込む。ぴちゃぴちゃと音を立ててその液体を啜る。
甘い。甘い。甘い。
「ォォォォンッ!」
吼える狼に。獅子は満足そうに頷いた。
「血に対する本能は十分。じゃあ、そろそろ≪食事≫の時間にしよう。」
そう言うと獅子は狼の前から一度姿を消す。
もう一度戻ってきた時に、その腕に持っていたのは。
「離せっ!このっ!化け物がっ!」
全身を筋肉で覆われたガタイのいい中年の男性。体格は普通の人に比べれば大きい方だ。
だが、上位者の前には子供に等しい。暴れる彼の腹を獅子はぐっ、と少し強く握りしめた。
ばぎばぎぃと骨の砕ける音。
「ぐがっ…!!」
咳と共に血を吐く男に獅子はしまった、と言いたげな表情を浮かべる。
「おっと、すまない。どうも人への力加減が分からないんだ。」
「てめっ…!」
「まぁ、どうせこれからお前は死ぬ。その痛みももう終わるさ。」
「なんっだと…!?」
檻の扉を開き、ぽい、と男を放り投げる。扉を閉めると獅子は腰を下ろした。
「好きにして…あぁ、もう準備は万端か。」
獅子の言葉が理解できなかった。
男の目には暗闇と、そこにある赤い二つの光しか見えないのだ。
グゥゥゥ、と唸り声。そして。獣の臭い。血の臭い。死の臭い。
狼に男はどういう風に映っているのだろうか。かつて、自分と共に上位者達に抗い続けていた男。
「ォォォォォッ!」
唾液があふれ出る。雄の臭いに肉棒が反応する。
男が狼の姿を視認できたのは、息がかかるほど近寄られそして押し倒された瞬間だ。
どんっ、と全身を地面に叩き付けられる。がはっ、と血を吐き出す男。
男に覆いかぶさると狼は男の身に着けていた衣服を全て切り裂いた。
晒される皮膚は傷だらけで精悍。盛り上がった胸に割れた腹筋。腕は丸太のようにも見える。
それに狼はこれ以上ないほど発情していた。
「フゥゥゥゥゥ!!!ゥゥゥゥゥ!!!」
唾液がぼとぼとと男の体を濡らす。
「ひぃっ…!!!」
表情を引き攣らせ、歪ませる。狼は勃起しきった肉棒を。
子供の腕以上の太さの肉棒を。男の肛門に近づけると。
容赦なく。何の躊躇いもなく。
捻じ込んだ。
「っがががぁぁぁぁぁぁっっあぁぁぁっっ!!!」
雄を受け入れたことがないであろう肛門は全てを受け入れることなど出来ない。しかし今の狼には関係ない。
無理矢理肉棒を捻じ込む。肉の千切れる音が聞こえる。激痛が男に襲い掛かる。
腹筋が肉棒によって歪に膨らんだ。
男の腸内はきつく狼の肉棒を締め付ける。熱く、ぎゅうぎゅうと。
「ハァァァァァァッ…!」
ぞくぞくと全身に快感が駆け巡る。同時にこの心地よさをもっと味わいたいと。
あの感覚を味わいたいと。本能が知っている、あの快楽を。
狼は激しく腰を振り始めた。
「ぎゃあぁっ、んがぁぁぁぁっ!!!」
「ッォォォォッ!ォォォォン!!!」
血と腸液と先走りが飛び散る。男は白目を剥き口から泡を噴き出していた。
狼はそんなものかまわずさらにさらに奥へと肉棒を押し込んでいく。
じぃっ、とそれを見ていた獅子は笑った。
「ははっ、いきなり犯すか。最初は喰うかと思ったんだがなぁ。」
その股間には狼と同じ程度の大きさの肉棒をぶら下げていた。
狼が肉棒の抽送を繰り返すたびにピンクの液体が飛び散り男の立派な腹筋を歪な形に変える。
男の胸にマズルを近付け狼はべろべろと男の体をたっぷりと堪能する。
盛り上がる胸を。えらの張った顔を。筋でしっかりと形作られた腕を。
全てを舐めまわし。貪る。
甘い。甘い。甘い。
頬を吊り上げ。狼は大きな口をがぱり、と開けた。
そして。
ばぐんっ!
「…ッ!!!!!ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ッ!!!!」
筋肉で形作られた胸を食いちぎる。大量の血液が飛び散って顔を汚した。
引き締まった肉を噛み千切り。
狼の肉棒がびくんびくんと男の中で跳ねるのが傍目に見ても分かった。
絶頂の時が近いのだろう。何度も何度も歪に男の腹を膨らませる。
男にはもう意識は無い様だ。狼のなすがままされるがまま。
じょろじょろと肉棒から小便を垂れ流し。雄の臭いと混じり合う。
「ォォッ!!ォォォォォ!!!」
全身をびくびくっ、と痙攣させ、狼は口の端から唾液を零しながら。
男の腹を、一突き。
そこで動きを止める。静寂の中。
噴水のような音が男の中から響き渡った。
腰を揺らし、狼は愉悦に頬を吊り上げ絶頂の感覚に酔いしれていた。
止まらない。欲望は止まらない。男の腹を膨らませ。食道を通り。
口から泡と共に黄ばんだ白い液体を吐き出す。
あらゆる体液に塗れた男を。まるでおもちゃか何かを扱うように。
狼は自らの快楽を貪る。飽きたら。
そのまま、口の中に放り込む。ごしゃりごしゃりと咀嚼音。
獅子は愉快そうに笑った。
「かなりいい感じだな。…やべぇ、俺も興奮してきちまったよ。」
じゅるりと溢れた唾液を飲み込む。そして獅子は立ち上がった。
そろそろ来る頃だろう。そう。
「リーダー!!」
人間達が。情報をわざと流した。捕えていた部屋の鍵を簡単に開けられるようにしていた。
そうすれば彼らはきっと来る。その獅子の思惑通りに。
「なんだ、この臭い…!」
先頭に立っていた男の一人が鼻を抑える。
「お、来た来た。」
「化け物っ…!?てめぇ、リーダーはどこに!」
「あぁ、いるじゃねぇか。そこに。見えないか?」
言うと獅子は壁にかかっていた松明をぽい、と檻の前に放り投げた。
火に照らされる狼。本能をむき出し、快楽を貪り、食事をしている姿。
そこにもはや人間であったころの面影などなく。
「それがリーダーだよ。感動の再開って奴だな。」
小馬鹿にしたように獅子は肩を竦めると檻を開けた。
狼がゆっくりと檻から出てくる。男達はまるで蛇に睨まれたカエルのように。動くことも出来ない。
「じゃあ、お前ら。」
獅子はにこっ、と笑うと両脚に力を込めて。
びゅんっ、と跳ぶ。そして。
「死のうか」
ごしゃあ。
音にすると単調な。しかし壮絶な音を鳴らしながら戦闘の男を肉塊―いや、ただの液体にまで変貌させた。
「あぁ、やべぇやべぇ。これじゃあ食えねえや。ま、いいか。代わりはまだいるしな。」
獅子。狼。
彼らの顔にもはや理性は無く。
「いただきます…♪」
それが彼らが聞いた、最期の言葉だった。
[newpage]
「…夢、か。」
狼はむくり、と起き上がり呟いた。
ベッドと机しかない簡素な部屋。
机の上に畳んでおいた貫頭衣と白い布を手に取り狼はそれらを羽織る。
異様に膨らんだ全身。爪、牙。
今はもう慣れてしまった。
「おはようございます。」
部屋から出るとほぼ同タイミングで部屋から出てきた他の狼―彼と始めて出会った―がにこやかに挨拶をする。
それに彼はうなずいた。
「おはよう。えぇっと、今日は…」
「神の言葉を伝えるのと…≪祝福≫ですね。」
彼らの手には小さいメモ帳を広げながら狼はにぃ、と頬を吊り上げた。
その発言と表情に彼は首をひねる。
「言葉は分かるけど…≪祝福≫?って、なんだ?」
「あぁ、貴方は上位者になってからは初めてですか。すぐに分かりますよ。すぐに、ね。」
「??…おう。」
二人は掃除が行き届き、ピカピカと輝く―しかし血の臭いの染みついた―廊下を歩く。
今の彼はただの獣ではない。
少しずつコントロールする術を身につけさせ…今では、本能を理性で抑えつけることが出来るようになったのだ。
今では他の上位者たちと共に人々を先導する立場にいる。
人は脆く、愚かで弱い。愛おしい存在であり、守らなければならないと教えられた。
人間であった頃の記憶はうっすらとしかないが、その頃だったらその言葉は否定していただろう。
だが、今。上位者になってわかる。その言葉が真実であること。自分たちが守るべき存在だと。
そして、神のために彼らが必要だということ。
神の言葉は伝えた。脆弱で抗うことを忘れた人々はその言葉を信じ、生きる。
安寧。外敵には高くそびえたつ壁と上位者によって守られ、畑を耕し、家畜を育て、生活を営む。
それは平和で、退屈で、でも、満ち足りたものだ。生まれ、育ち、生きて、そして。
上位者たちが数人集まり、一つの集落に来ていた。
「ここが今回の≪祝福≫の場所ですね。」
「…ふふふふふっ…!」
上位者の一人―獅子の頭の男がこらえきれずに笑った。狼はそれをみてやはり首をひねる。
祝福。なんだろうそれ。言葉の意味としては神に愛され、受け取ることのできる幸福。
それに対して、なぜ彼らは喜んでいるのだろう。牙を剥きだし、頬を吊り上げ。
その表情は、自分が理性を持っていなかった時と同じようにも見える。
「直ぐに、わかります。えぇ。大丈夫ですよ。」
彼と別の狼が肩にぽん、と手をのせにっこりとほほ笑んだ。
それに対し獅子はこくり、とうなずいた。
「あぁ。安心しろ。」
上位者達は貫頭衣を身に着け町の往来を進み集落の広場に立つ。
人々は上位者達に群がり、そして口々に神への感謝を述べていた。
「皆、よく祈り、よく生きてくださいました。神はいたく感動され、この村を祝福したい、とおっしゃっています。」
おぉ、と人々から歓声が上がり、ぱぁ、と笑顔に満ち溢れる。
貫頭衣の下に隠された、邪悪な笑顔を知らずに。
「さぁ、祝福を受け入れなさい。そして、私たちの」
貫頭衣を上位者達は取り払った。
人々から歓声が消え、静まり返る。水を打ったように。静けさに支配された広場で。
狼は凄絶に愉楽から表情をゆがめた。
「餌となり、道具となれ。」
上位者達の姿が、消える。人々には少なくともそう見えた。
しかし、上位者の一人である狼―彼は、見ていた。
狼の一人が人の腸に食らいつき、食い破ったところを。
獅子の一人が強靭な肉体から生まれる力で、首を捩じ切ったところを。
血飛沫が飛び散り、≪祝福≫を受けた人の近くにいた人々を真っ赤に汚した。
「あっ…ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
それに気が付いた人々は広場から一斉に蜘蛛の子を散らしたように逃げ出した。
狼は口から臓物をぶら下げ、獅子は光を失った瞳の頭を食い散らかす。
「さぁ、分かったでしょう?…殺せ、喰らえ、犯せ、本能のままに…!」
そうか。≪祝福≫。彼は血まみれの狼に対して頷いた。
あぁ、早く、血が欲しい。
じゅるじゅると口から唾液があふれ出てくる。自由にしていいのだ。
この燃え盛るような本能を。抑え込むよう言われていたこの本能を。
彼は転び、這っている女に飛びかかった。
そのまま爪を振り下ろし、背中の肉を切り裂く。
「ぎゃっ、ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!ぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁあぁぁ!!!」
柔らかでしなやかな肉体が千切れ、白い骨が露出する。しかしそれはすぐに噴き出た血液によって真っ赤に染まり。
ぐじゅぐじゅと蠢く筋肉。絹を引き裂くような悲鳴に。
「ははっ…ははははっ!!くかかかかっ!!ぐぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」
彼は、狂ったように笑った。今まで抑えつけていた本能を解き放つように。
飛び散る鮮血。何かを護るようにうずくまった女の脚を踏み潰す。骨が、肉が砕け飛び散る。
甘美な液体が彼の足元を真っ赤に染めた。ガクガクと震える女。
腕をつかみ、捩じ切る。ぶぢんっ、と凄まじい音が鳴った。
もはや女に意識は無い様に見える。口から真っ赤な泡を吹きびくんびくん、と激しく痙攣して。
彼は捩じ切った腕をぽい、と口に放り込みごぎゃごぎゃと咀嚼する。
甘く、柔らかな肉。骨髄からとろり、と髄液が溢れて。
血液と唾液と髄液の混じった液体が彼の口からどろどろと零れる。勿体ないが、かまわない。
悲鳴がそこいら中から聞こえる。そう、まだ、獲物はいる。大量に。
白目を剥き痙攣しているだけの女だったもの。ひっくり返し、臓物を喰い漁る。
脂肪に包まれた乳房を引き裂き、出てくる液体を全身に浴びて。
彼は天を仰ぎはぁっ…と恍惚の、血生臭いため息をつく。
血で出来た水たまり。肉塊をすべて喰い漁る。血と体液で出来た水たまり。
そこから、おぎゃあ、と声が聞こえてきた。そうか。
この女は。
水たまりに手を伸ばすと、全身を深紅のソースにくぐらせた、赤子。
まだ産まれて間もないのだろう。髪の毛すら生えそろっていない。
ぐぅ、と腹が鳴った。あぁ、いい匂いだ。産まれたての赤子というのは。
ぎゃあぎゃあと泣き続ける赤子。彼はがぱ、と大きな大きな口を開ける。
そして。
「んぐっ…はぁぁぁぁっ…!!ォォォォォン!!!!」
口の中一杯に広がった甘い甘い肉の塊に、彼は遠吠えをした。
反響するように、集落の至る所から上位者達の遠吠えが聞こえる。
まだまだ、いくらでも、代わりはいる。
そうか。ここは…
「くかかかっ…!牧場…ジャナイカ…!」
彼は狂喜に満ちた表情でつぶやき、一歩を踏み出す。
すんすんと鼻を動かすと、血の臭い。人の臭い。耳を立てれば悲鳴。血飛沫の飛び散る音。
がすん、と何かが倒れる音がした。
ぎょろり、と彼は音の方を向く。音のした方角には小さな小屋。
そこからするのはまだ若く、新鮮な男の臭い。少年だろうか。
ずしん、ずしんとわざと足音を鳴らし一歩一歩近づく。
全神経を耳に集中させると、ふぅふぅ、と必死に息を殺す音が聞こえる。どくんどくんと心臓の音がする。
いる。そこに、いる。
食欲は満ちた。次は…
彼は股間の毛並みから肉棒をずるり、と露出させた。脈動するそれは萎えているにも関わらず巨大であり、血管が浮き出て酷くグロテスクだ。
そこに血が集まり、硬さと大きさが増していく。子供の腕以上の太さになったそれはこれから行われるであろう行為に期待するように先走りを垂らした。
ずしん、ずしん。ふぅふぅ。
恐怖は、最高のスパイス。彼は今、それを知った。だから。
わざと彼は、その小屋の前を通り過ぎる。
気が付かないふり。何も知らないふり。耳を澄ましたまま少し離れる。
ほう、とため息が聞こえた。その瞬間。
彼はにやぁ、と頬を吊り上げて、小屋を吹き飛ばした。
小さな希望は、大きな絶望を生み出す。自分を守るものを無くした少年は、恐怖から涙を流し、失禁する。
いい表情だ。彼は肉棒を更に大きくさせる。
「見ィツケタァ…!」
血にまみれた右手を、少年の体よりもずっと太い腕を伸ばす。
動くことすら出来なくなった少年を持ち上げた。軽く、そして。
牙を使いビリビリと衣服を破り捨てる。少年の体はまるで彫刻のように美しく、傷を、穢れを知らない。
あぁ、この無垢な体を。穢れを知らない体を。
滅茶苦茶に出来るのか。自分が思うように蹂躙し、嬲りつくすことが出来るのか。
彼は少年の太ももを舐めまわす。ビクビクと震える少年。雄を知らないその肛門は硬く引き締まっている。
たっぷりと少年を堪能すると、彼は自らの凶悪な肉棒を少年の肛門に押し当てた。
にゅるにゅるとした先走りが少年の肛門を濡らす。
先端を突き刺し、肛門を少し割り拡げると少年は苦悶に表情を歪める。
「いだいっ…!やだ、やめてっ…!!!」
彼は笑い、僅かに入っている肉棒の先端を引き抜いた。
もちろん。それは。
「ガァァァァッ!」
「ひぎぃぃぃぃぃ!!!!」
ぶぢぶぢぶぢ、と少年の肛門が引き裂かれ、少年は悲鳴を上げた。
ぼごんっ、と膨らんだ腹からは彼の肉棒の形がうっすらと…いや、はっきりと分かる。
雁首が膨らんで。少年は口から泡を噴きだらん、と両手足を力無く垂らした。
だが、そんなこと今の彼には関係ない。少年の体を片手で掴み、乱暴に上下に動かし始めた。
ぎちぎちと閉まる肛門が心地よい。絶対的な暴力で支配する感覚。腸壁が異物を排除しようと活発に動き、腸液を溢れさせる。
潤滑がどんどんと良くなっていき、彼の肉棒は更に膨れ上がった。
もはや少年に意識は無い。だが、彼は右手を上下に動かし少年の体を貪る。
「グォッ!ォォッ!!」
ぎちぎちと締め付ける肛門と腸壁に、彼は早くも絶頂に達しようとしていた。
理性を保つために禁欲をしていた彼の睾丸は解放の時を待っている。
びくんびくんと腹の上からでもわかるほどに彼の肉棒が跳ねて。
「ォォォォォォン!!!!」
少年の腹がぼこぼこと膨らむ。大量の精液は少年の体を隅々まで埋めていく。
口からごぼり、と精液と体液の混じった液体を吐き出し。少年は、道具と化した。
はぁはぁと彼は荒くため息をつき、手の中の道具を使い始めた。
≪祝福≫は、陰惨で、凄絶なものだった。家はそのままに。
その居住者たちは、一人残らず、ただの肉の塊となっていた。
上位者達は熱に浮かされたように恍惚の表情を浮かべて血を啜り、肉を貪り。
そして互いを犯しあっていた。それは、獣ですらない。ましてや人間でもない。
上位者である彼らの本能。自らの快楽を貪り、喰らう。
「ふふっ、楽しんでいるようだな。」
空から声が聞こえる。ヴン、と空間が切り裂かれそこから神が現れる。
気が付いた一人の上位者が動きを止め呟いた。
「…神…」
ふらふらと近寄ろうとするが神はそれを制する。
「よい。私は私で楽しませてもらった。さぁ、食事の時間だ。」
神の背中から大量の触手が伸びて、上位者達が食い散らかした肉の塊を持ち上げる。
神が喰らうもの。それは、肉であり、肉でない。
肉であった者たちの絶望と、恐怖。その感情。
「あぁぁぁ、甘いなぁ…力が溢れてくるようだ…!」
呟き、神は手を上げる。ぱぁ、と黒い光が集落を、壁を包む。
直後。そこには何もなくなった。誇張表現でも、何でもない。
先ほどまで確かにあったはずの集落が。集落を守っていた壁が。
何もかもが消えうせた。
「ごちそうさま。…さぁ、また作ろうではないか。町を、集落を。」
血にまみれた上位者達は誰もかれもが動きを止め、膝をつき頭を垂れる。
その頬に笑みを張り付けて。
「貴方の望むままに。」
安寧。外敵からは高くそびえたつ壁と上位者によって守られ、畑を耕し、家畜を育て、生活を営む。
それは平和で、退屈で、でも、満ち足りたものだ。生まれ、育ち、生きて、そして、上位者達に喰われる。
そう。彼らの住む場所は、町でも集落でもない。牧場。
偽りの平和の中で、彼らは何も知らず、上位者と神に身をゆだねる。
何も知らず。知る時には、もう彼らの胃の中にいるのだから。
さぁ、今日も生活を続けよう。安寧の中で。緩やかに。穏やかに。
それが、極上の味を生み出すのだから。
「次の≪祝福≫は、いつだ?」
「まだ先ですよ。ふふっ、すっかりあなたも上位者ですね。」
「あぁ。人々は、俺たちが導かなければな。」
「そうですね。…放置しては、旨くない。」
「あぁ。…そうだ。」
「お前の≪牧場≫の様子は、どうだ?」
「≪祝福≫は近いですよ。ねぇ…?貴方…?」
伸ばす
手は
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