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これは、夢。
夢を見る事を忘れて快楽を貪り、幸福の中で生きていく、道具の見た夢。
犯されつくして、意識を失った末に見た…一つの、夢。
それが夢だと気が付いたのはすぐだ。
自分が立っているのは見たこともないステージの上。桃色の照明に照らされ、あられもない姿を曝している。首輪。乳首やへそ、肉棒の先端につけていなかったはずのピアス。
感触で分かるが耳にも何かついている。体を呼吸のために上下させると時折頭に触れる事から、タグか何かだろう、と理解できる。視線を降ろすと自分の体には文字が刻まれていた。
肉便器。奴隷。性処理道具。ちんぽ大好き。雌犬。ハートマーク。
ありとあらゆる、自分を乏しめ、道具であることを否が応でも知らされるもの。拡がった雄穴。零れだす精液。
目の前には自分を見てニヤニヤとした群衆。誰も彼も自分を見て興奮しているのだろう。股間が膨らんでいるのが薄暗い闇の中でも見える。…あぁ。夢を見るのは久しぶりだ。夢を見るだけの脳のリソースを無くすほど快楽に溺れていたのだから。
だが。
「…はひっ…♪」
夢の中でも自分は快楽を貪れるのか。そう思うと彼―ロアの表情は自然と蕩けていく。ロアはステージの上に座り込むと自らの太腿を両手で持ち上げ、雄穴を惜しげもなく曝した。
刻まれた無数の正の字。腹の中をぐるぐると満たして蠢く精液。夢なのに、すべてが生々しい。
「俺のぉ…ケツマン…いっぱぁいつかってぇ…くださっ…おひっ、ちんぽぉっ…♪」
ねだる。目の前の群衆に。そうすればきっと彼らは自分を犯す。犯してくれる。幸福の。快楽の絶頂へ導いてくれる。想像するだけで、肉棒からとろとろと先走りが溢れ出した。
そして思惑通り。群衆が合図の音と共にステージに上がり、ロアの方へ近寄った。
口に肉棒を数本突き入れられた。全ての肉棒を難なく喉の奥まで受け入れ、雄の味と臭いを愉しむ。既に何発もした後なのだろう。酷い臭いだ。だが。それが脳を揺さぶる。
拡がりきった雄穴には肉棒と張り型を同時にねじ込まれた。張り型は奥まで入り込み、ロアの腸内を割り拡げていく。肉棒が乱雑に、自分だけが快楽を貪るような動きをする。
両手で、尻尾で、両足で、腹で、胸で。肉棒を扱きあげた。
数人の雄はロアの奉仕に耐え切れず、ぼびゅるるっ、と精液をロアの体に振りかける。それが何よりも熱く、心地よく。あぁ、もっと欲しい。
体内にも注ぎ込んで欲しい。
頭を前後に振り、腰をくねらせ、腸壁を蠢かせ、舌を絡ませ。
ロアの性技は極上の腕前。それに耐えきれず、ロアの中に次々と精液を注ぎ込んでいく。
満たされていく。快楽が全身を駆け抜ける。喉元を通り過ぎて胃の中を焼く。あぁ、夢なのに。こんなに心地よいなんて。
ロアは白目を剥きながら全身を激しく痙攣させる。
ステージが終わると、ロアはシャワールームに連れていかれ、全身や腹の中を洗浄された。
まだ愉しみ足りない。もっと、もっと滅茶苦茶にして欲しいのに。このまま精液に塗れ、行為に耽りたいのに。
「ロア、そんな顔しないでもすぐまた使ってあげるから。」
と、レオポルトの声が聞こえる。その隣を歩くのはレオンハルト。頬を釣り上げ、スケジュール帳を開いている。
「これから親父の友達がお前を使うからな。…壊れねぇか心配だぜ。」
レオンハルトの言葉にロアは耳をピンっ、と立てると…はぁっ、と熱い吐息を漏らした。レオンハルトが危惧するほどに危険な。壊れてしまいそうな。
そんな相手に使われるのだ。
しかも相手はレオニード―二人の父親―の友人である。レオニードに初めて犯された時も、狂いそうなほどの快楽を与えられた。その友人となれば。
自然と雄穴から大量の腸液が溢れ出す。それを二人はにやり、とした表情をしながら見つめた。
全身についた水滴を拭き取り、いつものビルと違う、館の廊下を歩く。どうやらこの夢の中では二人は娼館を開いているようだ。
清潔な廊下。いくつも並ぶ扉。ありとあらゆる扉から喘ぎ声や肉体同士がぶつかり合う音が聞こえる。余りにも激しい行為を行っている者もいるのだろうか、ギシギシと壁が軋む音すらする。
精液の、腸液の、雄の臭い。欲しい、欲しい。
ロアは二人の間に挟まれ歩きながら舌をはみ出させていた。雄穴に何も入っていない状態が、彼にとってはもう異常と言える事態だった。
あぁ、夢の中でも自分は求めるか。
どこかで自分を嘲笑う自分がいる。そしてその自分が快楽を求める。
ふわふわとした思考は夢だからか。それとも。
これは本当に夢なのだろうか。
「ついたよ、ロア。」
関係者やVIPしか入れない廊下を抜けて。さらにその極一部しか入れない立ち入り禁止のマークのついた扉が見える。
ここでこれから自分は。
「もう待ってるからな。これからたっぷり使われるぞ。」
レオンハルトの声が遠くに聞こえる気がした。どんな使われ方をするのか。自分の体は、脳は、それについていけるのか。ついていけなくていい。
全てを吹き飛ばすほどの快楽を。快感を。幸福を。絶頂を。
「何日かかって出てこれるかな。兄さんはどれくらいだと思う?」
「想像もつかねぇな。」
二人の会話が更に想像をかきたてる。それだけで達してしまいそうなほどに。
扉を開くと。中から汗の臭いと酒と煙草の臭い。嗅ぎなれたレオニードの臭いと混じって、嗅いだことの無い臭いもする。強い雄の臭い。自分を雌にし、幸福を与えてくれる臭い。
扉が閉められて、ロアは一歩一歩部屋の中を進む。
灯りの無い廊下を進んで…二人の居るであろう部屋に入る。
ただっぴろい部屋。そこにちょこん、と置いてあるベッドが一つ。それにテーブルと椅子。それだけの簡素な部屋。天井は高く…格技場のようにも思える。
背を向けていたレオニードがロアの事に気が付いたのかくるり、と振り向きにこり、と温和に笑った。
「ようやく来たね、ロア君。仕事お疲れ様。」
それはロアを犯す時と異なる、普段の表情。これから自分を使うとは思えないものだった。
「あ…」
「今日は私の友人を紹介したくて…って、二人から少し聞いてるかな。ほら、座って座って。」
促され、ロアはレオニードの横の椅子に座った。目の前にいるのは…ニコニコと優しい笑顔を浮かべる、竜だ。角は小さく、髭が長い。翠色の鱗がてらり、と光ってどこか艶めかしく。
レオニードの友人、と言う事でレオニードと似た人なのだろうか、と考えていたがそんな雰囲気は無い。自分を一回りだけ大きくしたような背丈。そこから溢れ出す雰囲気も陽当たりのいい縁側のように、暖かい。
「初めまして、ロア君。僕はカナタ。レオニード君が良い子を紹介したい、って言うから今日は来ました。よろしくね。」
握手を求められ、ロアはそれに応じる。ぎゅっ、と握った手はやはり自分とよく似ている。
…どこか肩透かしを喰らったような気分だ。レオンハルトとレオポルトの言葉では自分が壊れてしまうほどの激しさで使われる、ような口ぶりだったが。
一応表情は変えていないつもりだったのだが、レオニードはそれを察知したようであり。
「そんなに落胆しないでも大丈夫だよ。…すぐ分かるからさ。カナタ、もう結構溜まってるんじゃない?相手も居ないだろうし。」
「あ、まぁ、溜まってるけど…ほんとに大丈夫?」
「安心していいよ。ロア君は私とレオンハルトとレオポルトの三本挿しも耐えきったから。むしろ気持ちよさそうだったよ。…思い出したら私もシたくなってきた。」
その言葉の通り。レオニードの股間が膨らんでいるのが見えた。
「さ、三本!?え、ど、どうやって…?」
「凄い拡張して。だからカナタのも受け入れられるよ。」
「へ、へぇ…凄いなぁ、ロア君。…じゃあ、ちょっとベッドの方に行こうか。」
「あ、は、はい。」
立ち上がるカナタ。それに続きロアはベッドの方へ向かう。相当頑丈に作られているのだろう、少々乱暴に座っても軋むことすらしない。
隣同士で互いの体に触れてみる。竜独特のつるりとした鱗は冷たく、しかし内皮からの熱も感じられ不思議な感覚だ。
「ちょっと待ってね。」
そう言うとカナタは身に着けていた下着を脱ぎ始める。晒される全身はやはり自分に似ている。レオニードの友人、と言う事もあり年齢はそれなりに重ねているだろうに、引き締まった全身。僅かにのった脂肪と相まって、若いだけでは醸し出すことの出来ない豊潤さを保っている。
翠色の鱗は腹に行くほど色素とその密度を減らし、太腿の辺りから再び首や腕と同じように密度を増していく。股間部分はつるりとしており、一本のスジがそこにはある。その中に…
「はい、お待たせ。…ロア君、もう我慢できない?」
その言葉にロアはこくこくと頷いた。…唾液が止まらない。腸液が溢れ出してベッドのシーツに染みを作り、卑猥な臭いを立てている。肉棒はびくびくと震え先走りをまき散らして…雄穴は塞ぐものを求めるように蠢くばかり。
へっ、へっ、と本物の犬のように浅ましい呼吸をするロアに対してカナタは愛おしさを覚えつつ、ロアの頭を撫でた。
「いいよ、じゃあしようか。」
そう言うとカナタは手をロアの頭から離しベッドに上半身を横たわせた。ロアは嬉しそうに頬を釣り上げると、早速カナタの股間へ顔を埋める。一本のスジからはすでに熟成された雄の臭いが強く漂い、ロアの鼻から脳へと駆け巡り脳内麻薬を分泌させる。
欲しい。この雄のモノが欲しい。ただそれだけを望んで。
ロアはスジへと舌を這わせた。蓄えられていた唾液がぺちょぺちょとスジをまんべんなく濡らしていく。カナタはくすぐったそうに身悶えしながらほほ笑む。
「気持ちいい…やっぱり凄いなぁ、レオニード君のペット。よく躾けしてるね。」
「そうだろう?…もともとはレオンハルトとレオポルトが見つけ出してね。私も自分を忘れて犯す事があるよ。」
上機嫌そうに聞こえる声をよそに、ロアは目を少しだけ血走らせながら、必死にスジを舐めまわしていく。びくびく、とスジの奥から雄の気配がする。自分が求めてやまないものの気配。
我慢できない。欲しい。今すぐに。
ごぼり、と零れだした腸液がシーツを汚して。ロアは上目遣いにカナタの瞳を見つめる。その瞳の奥はレオニード達と違い…とても優しい。そう、彼を犯す者たちからは感じ取れたことの無い優しさ。
「いいよ。」
何かに気が付いたカナタが合図すると、ロアはスジにマズルを捻じ込んだ。そして中に収められている肉棒を咥えると…外気に露出させた。
…十分な大きさ。そう、十分な大きさなのだ。だが。
硬く、そそり立つ肉棒はロアのモノより大きい程度で…レオポルトやレオンハルトよりも小さい。とてもあの二人が言っていたように激しい行為をするものとは思えない。
目を丸くしているロアに、カナタは苦笑する。
「あはは、やっぱりがっかりするよね。だから言ったのに…」
それにロアは首を振り、ペロペロと肉棒の裏筋を舐めまわした。
「そ、そんな事、な、無いです…よ…?」
そう、彼はレオニードの友人であり、つまり客人。客人に対してはしっかり奉仕をしなくてはいけない。そして満足させなければ。そうしなければ自分が快楽にたどり着くことが出来ないのだ。
「…カナタ、いいんだよ?出しても…」
「え、あ、いや、その…そうしたら流石に…」
「…まぁ、カナタがそう言うならいいけどね。私はじっくり見させてもらうよ。」
そう言いながらレオニードは高級そうな酒瓶を手に取った。どうやら今は行為をするつもりはないらしい。とぽとぽと酒をロックグラスに注ぐとくい、と一口煽った。
苦笑いするカナタの肉棒をしっかりと勃起させると…ロアはカナタの腹部に跨った。そして見せつけるように尻たぶを割り拡げ、雄穴を曝しだす。
「うわっ、凄い…!トロトロで…」
ユルユル、と言いかけた言葉を飲み込み。カナタはロアの太腿を掴んだ。
溢れ出す腸液が肉棒をコーティングし、あっという間に挿入の準備は整った。少しずつ体を沈めていくロア。
ずぬぶ、と粘液の音と共に…熱く硬い肉棒があっという間に全て挿入された。はぁっ、とロアは目じりを下げながら熱い吐息を漏らした。
難なく飲み込んだ肉棒は、ロアの拡がり切った雄穴を塞ぎきることが出来ず。挿入されているにも関わらずロアの雄穴からは止め処なく腸液が零れカナタの腹部をしとどに濡らす。
物足りない。もっと欲しい。熱が、この拡がり切った穴を、腸を。一杯にして欲しい。
「んっ…ロア君の中…あったかくてにゅるにゅる…気持ちいい。」
囁く声は優しく甘く。カナタはゆっくりと腰を動かし始めた。それは恋愛感情を持つ雄と雌が交尾をするように穏やかで、緩く。
ずにゅ、ずにゅ、と粘膜が擦れるような音。カナタは快楽からだろう、その身を震わせていた。
そう、甘く緩いこの行為に。
しかし、ロアは。
足りない。足りない。これだけでは何も足りていない。
もっと拡げて、もっと乱暴に、もっともっともっと。
視線が自然とレオニードの方へ向かってしまう。だがレオニードはただ上機嫌に酒を煽るだけだ。
ずにゅ、ずにゅ。ぐち、ぐち、と粘液の音が響く部屋の中で。カナタは顔を歪める。
限界が近いのだろうか。いや、それにしては肉棒が震えたり、先走りが溢れ出している感覚が無い。何だろう。ロアはそこで違和感に気がつく。
「ほっ…ほんとにっ…大丈夫…なの…?フゥッ…」
「へぁっ…?」
その言葉にロアは首をかしげた。それはレオニードに対する質問だったらしく。レオニードはあぁ、と頷いた。
「挿入れて分かるだろう?カナタのにだって耐えられるって。」
「…うん…」
「だから大丈夫。ロア、これからお前の欲しいものが貰えるぞ。」
この二人は何について話しているんだろう。ロアの疑問を他所に話は進んでいく。
カナタは苦しそうに呼吸を荒くすると。ロアの目を真っ直ぐに見つめた。その奥に。見たことのない色が混ざっている。本能が警告を鳴らすほどの何か。
「ロア君…体勢…変えるね…み、見られたく…ないから…」
そう言うとロアの言葉を待つことなく、カナタはロアを後ろに向かせる。…背面騎乗位、と言うやつだ。
体も肉棒も見えない分、より強く体内の感覚が脳に伝わる。
ずちゅずちゅ、と肉棒が体内をかき回して、かき回して…
「あっ…ふぐっ…ゥゥゥゥ…!!」
カナタの声が、低くなる。唸り声。ロアは何かを感じ取り、振り向こうとした。しかし。
「見るなッ…!あ、見ないでッ…!」
カナタの悲鳴のような、恫喝のような、喜悦のような。そんな声にロアは全身を硬直させた。
振り向いてはいけない。脳に叩きつけられたのは明確な命令。
「グゥゥッ、ゥゥゥゥ!!」
カナタの唸り声と同時に。メキリ、メキリ、と何かが千切れ、裂け、軋み、破れ、歪む音が聞こえる。
[newpage]
ロアの太腿を掴んでいる腕が盛り上がった。
ぶちん、ぶちん、ごきん、ごきん。
文章にすれば簡素な音。しかし、その音は聞いてはいけないものだった。
「…おごぉっ…!?」
ロアは目を見開く。
腹の中で、どくん、どくん、と大きくカナタの肉棒が震えたと思った直後、あり得ない勢いで肥大化し始めたのだ。
それはあっという間にロアの緩くなってしまった雄穴や腸壁を圧迫し…そして。
「ぐひぃっ…ひっ、おほぉっ…?!」
腹がぼごんっ!と一気に膨れ上がった。
鍛え上げられたロアの腹筋。それを歪に膨れあがらせているのはカナタの肉棒。
腹が膨れあがること。それ自体はレオニード達に犯された時に経験した。しかしこれはそれを上回るかもしれない。
圧迫感は三本挿しされた時ほどでは無い。しかし、変形した異形の肉棒がロアのハラワタに突き刺さる。
雁首の少々下から生えた突起物。そして肉棒の根元には大きな瘤。先程まで優しく太腿を掴んでいたカナタの手がギリギリと強く、壊れてしまいそうなほどに強くロアの太腿を握りしめた。
「グゥゥゥゥ…!フゥゥッ…!」
荒々しい呼吸は、畏怖と圧倒的な存在感に満ちている。ロアの腹の中を満たし、膨らませる。それはまだ膨らみ切っていないのか、未だにロアの腹の中でビグンビグンと蠢いていた。
「むっ…むぐっ…うがぁっ…ごわれっ…ぬっ…あっ…ひっ…♪」
肉棒から力なく精液を噴き出しながら…ロアは苦痛に満ちていたはずの表情に少しの喜悦を混ぜ始めた。痛い。苦しい。体が真っ二つに千切れそうだ。それなのに。どうしようもなく。
「ぎもぢっ…いひぃっ…!」
天を仰ぐように、消え入りそうな…だが、確実な声でロアは言葉を零した。
零した言葉を拾い上げたカナタは驚いたように目を丸くする。
その姿はロアには見えていないが…既に人の形を欠片も残していなかった。まさしく、竜そのもの。伸びた尻尾は野太くベッドを叩き壊さんばかりの勢いで地面にたたきつけられた。
肉体はレオニードよりも遥かに大きく、広いと思っていたはずの部屋すら一杯に満たしており…背中からは凶器のように棘がいくつも生えており全ての者を拒絶するようだ。
黒い瞳に、紅い色。それはロアが見たことの無い色。圧倒的強者。そして捕食者の色。少し伸びた首でロアの方へマズルを伸ばす。
「痛くない…?」
「いだっ…いっ…しっ…くるしっ…けどっ…ぎもぢぃっ…おひっ…ひぎ…おひひっ…♪ぐちゃぐちゃっ…に…してっ…ほひっ…いれすっ…♪」
心配するような口調のカナタに対してロアはむしろもっと、もっと滅茶苦茶にして欲しいと懇願する。その瞳はカナタとは違う、そしてとてもよく似た色欲の、狂気の色を混ぜていた。
拡がりきった雄穴を少しでも締め付け、相手に奉仕しようと。尻尾で腹を撫で回し、快楽を与えようと。
カナタは…かぷり、と軽くロアの肩に噛みついた。牙をあてるだけの、痕をつけるだけの。それだけの甘噛み。
それが、カナタの出来る優しさ。
そして。
「…グゥッ…ゥゥゥ…!ならっ…思い切り…するよっ…手加減…」
「しないでっくだ…イひぎぃぃぃぃっ!!!?」
「するわきゃねぇだろうがよ…!!」
ずるずるずるっ、と勢いよく肉棒を引き抜く。まるで腸壁が引っ張り出されるように、腹が捲れ上がってしまったように。棘に引っかかった腸壁がぶちぶちと嫌な音をたてた。
ズゴドンッ!と凄まじい勢いでもう一度カナタの凶悪な肉棒がロアの奥深く…いや、ロアの入り口まで突き上げた。
「ロア君、ごめっ…駄目ッ…おらぁっ!ひゃははっ、最高だぜ、このオナホがよぉっ!ちがっ、もっとゆっくり、いやだねぇッ!犯して犯して犯してやるよ!!!」
優しい声と恐ろしい声が入り混じる。そうしながらもカナタはロアの腰を持ち、ずごんずごんと何度も腰を打ち付け、腕を動かす。
それはもはや暴力。だがしかし。
「ひぐぅっ♪ぉ”っ、ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ッ!!!」
びゅるるるっ、とロアは腸内を掻き回されるたびに悦び、肉棒から精液を噴出させながら、びくんっ、と何度も体を跳ねさせる。
自分を掴むカナタの腕が、異常と言えるほど膨らんでるのが目の端に入り。自分を今犯しているのが、人でなくなった事を理解しても。
ロアの脳は警告や、危険を知らせる、ということはしなかった。むしろ、もっと啼き、悦べと。快楽を全身に走らせる。
「ロアッ…く…あっ…くくくっ…!レオニード、お前の言う通り…最高だッ…!このオナホはよっ…!」
優しい声は消え失せた。残虐で、冷たく。どこまでも冷たい声で。『カナタ』は言いながらロアの首筋をべろり、と舐めまわした。
太い舌が首を這うと、ロアは引き攣った笑みと蕩けた笑みを浮かべながら振り向く。…その目に映るのは人ならざる者。まさに、竜。
正しく、竜。
ふぅ、と叩きつけられる息は冷たく、鋭く。空気が動いただけだというのに重量を感じてしまいそうなほどだ。
『カナタ』はロアの体を自分の体に押し当てながら耳に口を近付けた。
「どうして欲しい?」
その問いに、ロアは迷うことなく答える。
「滅茶苦茶に犯しでっ…ほじいれずっ…!」
「…くかかっ…!いい顔だ。いい声だ。いい態度だ…!いいぜ、お前みたいな奴、大好きだ。ぶっ壊してやるよ。レオニード。壊れてもいいんだろ?」
「あぁ。むしろ壊して欲しいね。ロア君が壊れる所、私には想像出来なくて。」
「面白れぇ。」
ぺろり、と舌なめずりをすると。『カナタ』はロアの体を持ち上げた。ずるるる、と凶悪な肉棒がその姿を晒し。ロアの腸液に塗れたそれは今にも爆発し、周りにいる者を傷つけかねない様相を見せている。
視線を降ろし、ロアは…笑った。確実に笑った。
「ひひぃっ…いひっ、いひひ♪」
「…行くぞオラァッ!」
ロアの様子に気を良くしながら、『カナタ』は一気に肉棒をロアの中へと突き入れる。どごんっ、と腹が『カナタ』の肉棒の形そのままに膨れ上がり、ロアは口を大きく開き。
「ガァァァァッ…!!」
遠吠えをする。
圧倒的な苦痛と、莫大な快楽がない交ぜになり、脳が処理しきれず遠吠えをする事しか出来なかったのだ。
腰と腕を同時に動かし、何度も何度も肉棒の抽送が繰り返され。腸がかき回される。ずたずたに引き裂かれてしまうのではないかと言うほどに。
いや、僅かずつ引き裂かれているのだろう。泡立った腸液は薄いピンク色になり、『カナタ』の腹を汚した。鉄の臭いが、さらに『カナタ』の興奮を昂らせる。
「たまんねぇ、たまんねぇよなぁっ…!腹ん中ぐっちゃぐちゃでよぉ!」
「ひぎっ、ひひひっ、いひぃぃっ!?」
「ほれ、見ろ!俺のチンポ!」
ぐりぐりぐり、と体を無理矢理『カナタ』の方へ向けさせられ。ロアはそこで改めて『カナタ』の肉棒を見る事になる。
竿の中央には禍々しい鋭い棘のような返しが付いており、雌を屈服させ、そして膣壁を掻き毟ることに特化しているのだろうか。
睾丸は恐らくスリットの中に格納されているのだろう、スリットの入り口周辺の竿は―他の部分に比べて、だが―細い。
しかし、そのすぐ上には亀頭球によく似ている瘤が存在しており…その細さなど到底気になるものでは無い。細いのもそこまで入れる必要が無いからだろう。
ロアの拡張され切った雄穴でも、『カナタ』の瘤まで受け入れる事は不可能に思えた。当の本人ですらどこかに残っている理性でそう判断しているはずだ。
恐怖に身が竦む。壊される。本当に、壊される。
「…ひひぃっ…♪」
その恐怖や理性を凌駕して。それ以上に。あの瘤を受け入れられたら。激流をその身に受け入れたら。口からそれこそ噴精するほど精液を注ぎ込まれたら。
そのまま犯され続けたら。自分自身が壊れてしまったら。どこまで壊れられるのか。それはどれだけ心地よいことなのか。
それだけを追い求め、それだけの為に今ここに自分はいるのだから。受け入れないでどうする。尻尾がゆるり、とゆれた。
「どうだぁ?」
べろんっ、とロアの体を舐める『カナタ』。…ロアは笑い返した。
「もっとおぐまでぇっ…いれっ、いれでぐだざっ…いぎぃぃっ!!」
「くかっ、くかかかかかっ!!!最高だッ!最高だぜてめえはよぉ!気に入った!ぶっ壊してやる!全身からザーメン噴出させてやるからなぁ!破れようがどうなろうが知るか!イき狂わせてやるよぉっ!」
大口を開け、狂ったように笑うと。『カナタ』はロアの体を握りしめると腕だけでロアの全身を上下に動かし始めた。
容赦などない。ある訳がない。…ロアも望まない。
まるで
「オナホより頑丈だ!ケツマンがきゅうきゅう締め付けて気持ちいいぜロアぁぁぁぁ!」
もはや音として聞こえているのか、自分の体が悲鳴を上げているのかロアには理解が出来なかった。
ただ腹が棘状の返しによって掻き回され、その形に浮かび上がる。へこんだと思えばまた更に奥へ挿入される。
腸壁を圧迫される。…入るわけが無いと思っていた瘤が一度入ると。
「ぎっ…!?ぎぃっ、ぎぎいぎぃぃっ…!」
ロアは白目を剥き、ひびが入るほど牙を食い縛る。瘤が前立腺を容赦なく圧迫し。少しでも動かそうものなら暴力的な快楽が襲ってくるのだ。
もちろん。
『カナタ』は少しでも、というレベルを遥かに超えた動きをしてくる。ロアの腸液をたっぷりと纏った瘤。二度目は呆気なく挿入された。
ずごんっ!と。
「気絶なんてしねぇよなぁ!?ロアぁぁ!したらその首捩じ切ってやるからなぁ!?」
その声は怒気すら孕んでいて。聞くものを圧倒的な恐怖に陥れ、屈服すらさせるだろう。意志の弱いものなら気絶してもおかしくないだろう。
ロアは耐えられる。ロアでしか耐えられない。ロアにしか。
「じないっ、気絶なんでじまぜんっ!だがらっ、もっどぉぉぉ!!ごぼっ、うぉぇぇぇっ…!」
ロアは懇願する。口から『カナタ』の出した先走りが溢れ出しても。それだけ奥まで肉棒を挿入されても。
『カナタ』はこの上なく上機嫌そうに尻尾を地面に叩きつけ、大きく咆哮する。…あぁ、このためにそれだけの広さの部屋があるのか。
「ったりめぇだろうがよ!今までの奴らは貧弱でなぁ、俺がイく前に逝きやがってよぉっ!クッソつまんなかった!てめぇなら逝かねえよなぁ!?」
「はいッ!逝ぎまぜんっ!だがらぁっ、チンポッ、もっどぉおぎぉぉっ!?」
「くかかかっ、かかかっ!!!」
『カナタ』の笑い声は止まない。腕の動きは止まらない。本物の道具を扱うように、ロアを扱う。己が欲を満たすためだけに使う。
ロアはそれを至上の快楽だと思う。前立腺と瘤がぶつかり合い、押しのけられ、押しつぶされて。肉棒からはもはや精液と呼べるかどうか怪しい薄さの粘液が壊れた蛇口のように、びゅるっ、びゅるっ、と溢れ出すだけだった。
腹の中で『カナタ』の凶悪な肉棒が暴れる。蹂躙する。腸壁はそれを撫で上げ、摩り、締め付け。拡張される。その形に。『カナタ』が心地よいと思うように。
胃の元まで届いた肉棒。幽門洞が雁首を締め付けて。『カナタ』は腰を震わせ、ロアの中を更にかき混ぜる。上下だけでなく、今度は前後へ。腰を掻き回すように動かして。
「ぎっ、ひぐぅっ、おぎっ、いひひっ、ひぐっ、ぎぐぅぅっ!?おぎっ、おぼぼっ、おぼぼぼぉぉっ!!」
人の限界など当に迎えている。だがロアは壊れない。気絶しない。そうしてしまえば捨てられる。この快楽を味わえなくなる。
絶頂を超えた絶頂。もはや意識と言えるのか。…ロアは啼き、奇声となり果てた嬌声を上げ続ける。
もはやどこをどうしたらどう心地よいのか、そういう次元では無かった。
やがて『カナタ』の動きが大きくなって。そこから腕の動きが小刻みになる。
「ハァッ…!たまんねぇっ…!てめぇのアヘ顔も…!ケツマンもッ…!全部最高だッ…!」
「ありっ、ありがとうございまっ、おぎぃっ!?」
「今から種…全部注いでやるッ…!嬉しいかッ!?」
「はっ、はぎっ!?うれじっ、嬉じいれずぅっ!」
「くかっ…!そうだよなぁ!嬉しいよなぁ!イくぞッ!全部ッ!てめぇん中に注ぎ込んでやるッ!…グゥゥッ!ォォォォォォ!!!!」
ビリビリと部屋が振動する。それだけの遠吠えを上げると『カナタ』は瘤も超えて、完全に肉棒をロアの中へ納めた。
…一瞬部屋が静寂に包まれる。瘤がぼごんっ、と膨らみ、ロアの前立腺を限界以上に押しつぶした。熱を伴い。
浮かび上がっていた血管が腸壁を擦り上げ。竿の中を熱い奔流が駆け巡っていく。来る。来る。来る。
ロアの表情が喜悦に歪んだ。
「…ぐぶっ…!!?」
そして。
どぼんっ!
と、まずは一つ。そう、一つ、と表現して差し支えないほどの濃さの精液。それがロアの腹を更に膨らませる。さながらそれは、勢いよく粘液を注ぎ込まれた水風船のようだ。
思い切り膨らみ…直後、ロアは口から一つの精液、その鱗片を吐き出した。
ごぼんっ、どぼんっ、どぼんっ、ごぼぼっ!
瘤が膨らみ、雄穴からは一滴たりとも零れない。行き場を失った精液は…
「ぐぶぅっ…!うぶっ、ごぼっ…おぼぉぉぉ!?!?」
ロアの腹をどんどんと膨らませていった。…そして。
「まだ全部じゃねぇぞ…!オラァァァッ!グゥゥゥゥゥ!!!!!」
『カナタ』は思い切り吼えると。
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どぼごぼぶぶびゅるるっ、ぶびゅっ、びゅるっ、びゅぅぅっ!
「ひぎぃぃぃぃ!!!!」
勢いよく注ぎ込まれる精液に、流石にロアも苦痛の表情を浮かべ少しでも逃れようと体を捩じる。しかしそんな事をしても状況は変わらない。
それどころか。
「そんなに動くなよ。…興奮してよぉ…そそるじゃねぇか…!!」
『カナタ』はロアのその動きに気を良くしたのだろうか。ロアの体を掴み、ぐりぐりと捩じり、自らの肉棒を更にロアの中へ押し付ける。もはや掻き回されてるのが腸なのか、胃なのか。
まったく理解が出来ない。
「ぼぶっ…おぼっ…」
全身の力が抜ける。いや、もはや力を抜くしか生きられないと脳が本能的に判断したのだ。
だらんっ、と両腕と両脚から力が抜け、壊れた人形のように。ロアは反射的に声と精液を口から零しながらびくんっ、びくんっ、と全身を痙攣させていた。
動くことが出来ない。…死ぬのかもしれない。そう思うと…
「ぶぐぅっ…ひっ…いひひっ…ひっ、ひひっ…♪」
脳がそれを少しでも遠ざけようと、脳内麻薬を分泌し始める。異常な多幸感。幸福感。自分の全てが性感帯であるかのように。
ロアは…笑った。
数分にも及ぶ噴精。ロアの体内も対外も。全てを白く塗りつぶして。
それから数回は行為を行った。
行う事が出来てしまった。
「こいつ…すげぇ…!」
『カナタ』は興奮を隠そうともせず、とびきりの玩具を目の前にした少年のように無邪気で、だけどこれ以上ない程残酷な笑みを浮かべていた。
「そうだろう?私自慢の道具だ。…まさか本当に壊れないとは思わなかったが。ロア、気持ち良かったか?」
頭を撫でられる。
全身を白濁液に包まれ。溺れそうな中。ロアはこくりとゆっくり頷き…笑った。
「ぎもぢ…よがっ…いひっ…ひひぃっ…♪はらっ…孕んだぁ…♪」
膨らみ切った腹。拡がり切った雄穴。
死ぬ直前。そこまでいきつきながら。ロアは甘い甘い快楽を味わった。
「気に入ったぜ。…また犯しに来るからな。」
『カナタ』はべろり、とロアの顔を舐めると…目を閉じた。
すると…姿が急激にしぼんでいく。その瞬間をロアはぼんやりと眺め…意識を手放した。
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「ひっ…ん…」
そこでロアは目を覚ます。そこは見覚えのある部屋。天井。…あぁ、先程のは夢だったのか。
そう思いながら身を起こす。全身は精液塗れ。拡がり閉じる事を忘れた雄穴からは無数に出された精液がどぼどぼと零れだした。
あぁ、そうか。自分は犯されつくして気絶していたのか。
既に陽は昇っており…昼時だろうか。テーブルの上に手紙。仕事に行く。しばらくは留守にする。
それだけ書かれた簡素な手紙だった。…捨てられた…いや、そんなはずはない。
少々浮かび上がる不安を、ロアは首を振って否定する。直後。ドアが開く音がした。
「ね、ねぇ。レオニード君。いいの?仕事…」
「あぁ、大丈夫だよ。あれぐらい私の部下達がさっさと片付けてくれるさ。優秀だからね。それよりも休みを愉しもうじゃないか。」
聞き覚えのある声と、聞き覚えの無い声。
…いや?
ロアは期待から既に舌をはみ出させている。
扉へ四つん這いで向かい…二人を出迎える。
「おや。…ただいま、ロア。」
「この子?」
「そう。ロア君。いつもはレオンハルトとレオポルトが使ってるんだけど、しばらく留守にするみたいだからね。」
「そうなんだ。」
「そうだ、ロア君にも紹介するよ。この人は私の友人で…」
「カナタって言います。よろしくね、ロア君。」
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