不時着した惑星にて

  ビーッ ビーッ ビーッ

  宇宙船内に高らかに鳴る警告のアラーム、ガクガクガクと揺れる宇宙船を必死に制御するはヤーダ星のお姫様・ヤーダ姫でありゴミだらけとなったヤーダ星を救うために地球へと向かっていた。

  しかしその最中でこのトラブル、

  「ど、どこかに不時着しないと・・・。」

  必死に宇宙船を制御しながら不時着できる場を探すヤーダ姫、目指す地球に似た惑星を発見するとそこの森の中に無事着地する。

  そしてトラブルがエンジンによるものだと分かると修理に使えそうなものを探しに探索、森を抜け町と思しき場所に到達すると建ち並んでいる建物の中で一番大きな建物の扉を開ける。

  「すいません、誰かいませんかー?」

  ヘルメットを脱いでそう言うヤーダ姫だが返答は無し、悪いと思いながらも中に入ってみると広々としており中央にはショーケースが存在しておりそのショーケースの中には花にメイクセット、ブルーベリーパイにピンクの真珠、太いキノコに葉っぱと脈絡のないものが並べ置かれておりヤーダ姫はそのショーケースを開けると何気なく花を手に取った。

  [newpage]

  すると次の瞬間、その花が細やかな粒となってヤーダ姫の身体に入ったかと思うと次の瞬間にはブクンッとヤーダ姫の身体が膨らみだした。

  「きゃっ!?」

  驚き身体を押さえるヤーダ姫、しかしヤーダ姫の身体はそんな抵抗も虚しく風船みたいに丸く大きく膨らんでいく。

  また、

  フワッ

  と足の裏が床より離れヤーダ姫の身体が宙に浮かびだすと脚は身体に取り込まれていくかのように短くなっていって足首より上は完全に見えなくなってしまい、腕も脚程ではないが短くなっていく。

  そして少しするとヤーダ姫の姿はアドバルーンに手足や頭部がついたかのような姿となってしまい、

  「ど、どうなってるのこれぇ・・・。」

  ヤーダ姫は手足をジタバタさせては大いに困惑する。

  幸いにも建物の中であるが故に天井に身体が当たって一定以上の浮上は避けられるが身体の自由は思うように聞かず少しでも手足を動かすとあっちへこっちにぶつかってボヨンボヨン、

  「ん!んっ!」

  ぶつかるたびにヤーダ姫はそんな声を漏らしながら浮き続け、数時間が経過するとヤーダ姫の身体はシューッと空気が抜けて萎むように元の細さを取り戻した。

  [newpage]

  「・・・・・・・。」

  ポカーンと呆けた顔のヤーダ姫、先ほどの変身が衝撃的だったのはもちろんの事だがそれ以上に気持ちよさのような感覚に頭の中が蕩けていた。

  そんなヤーダ姫、またショーケースに視線を向け今度はメイクセットに手を触れるとヤーダ姫の顔にキラキラとメイクが施されていく。

  アイシャドウにチークにリップ、普段する事が無いようなメイクがヤーダ姫の顔にされていくと可愛らしいヤーダ姫の顔は大人っぽいような見た目に変化していく。

  またメイクの効果が首より下にも波及しているのかムクッと胸とお尻が膨らみスタイルも大人っぽく変化、

  「ん・・・あーし今度はどうなってぇ・・・!?」

  口から自然に出てきた変な喋り方にハッとして口を押さえるがヤーダ姫の変化は止まらない。

  そしてようやく止まるとヤーダ姫は可愛さに美しさが加わったような少女の姿へと変化、

  「これが・・・あーし・・・?」

  近くにあった鏡で己の姿を確認したヤーダ姫はそう呟くと辺りにある服をいくつも手に取り、それらに着替えては一人だけのファッションショーを楽しむのだった。

  [newpage]

  「あ~・・・んっ。」

  数時間が経過し元に戻ったヤーダ姫、今度はブルーベリーパイを手にすると口周りがブルーベリーで汚れるのもお構いなしにその美味しさを堪能しながらペロリ平らげてしまった。

  すると次の瞬間、今度はヤーダ姫の鼻が青紫に染まりだしたかと思うとその染色は顔全体、そこから更に身体全体へと広がっていってヤーダ姫の身体は髪の毛一本足の指一本に至るまで青紫色に染まってしまう。

  またヤーダ姫が着ている服もジワリジワリと青紫に染まっていくと下腹部辺りが丸くなり身体が花を取った時のように膨張を開始、お尻が膨らみだすと・・・

  「んっ!」

  そんな声とともにヤーダ姫はバランスを崩しそうになるも堪えるがそうしている間にもヤーダ姫の身体は膨張を継続、タプンタプンと柔らかく震える身体の中からはチャポチャポと中から液体のような音が聞こえ腕と脚は胴体に取り込まれるように短くなって最早手と足しか確認できなくなる。

  そして少しするとヤーダ姫は巨大なブルーベリーのような姿となり、

  「ん~・・・んぶぅ~・・・。」

  そんな声をさせながら身体をゆっくり揺らしていたがその顔はどことなく嬉しそうであった。

  [newpage]

  「次は・・・これっと。」

  数時間後、元に戻ったヤーダ姫はピンク色をした真珠に手を伸ばす。

  キラキラと輝く美しい真珠、今度は一体何が起こるのだろうかとワクワクしているとヤーダ姫の滑らか華奢な脚がゆっくりと癒着を始め出す。

  「きゃっ!」

  一つとなっていう脚でバランスを崩し倒れるヤーダ姫、だが脚はくっつき合って一つとなると真珠と同じ色をしたピンクに鱗に包まれていく。

  また一つとなった足はみるみる平たくなっていき、薄衣のようになると形を変えながらいくつもの縦筋を浮かべては魚の尾ひれへと変わっていく。

  そしてヤーダ姫の頭に貝殻の髪飾りがつけられるとヤーダ姫の姿は美しい人魚へと変身、

  「わぁ~。」

  人魚のそれとなった下半身にウットリしてはピチピチ尾ひれを動かすのだった。

  [newpage]

  「んむぅぅぅぅぅ!」

  頬を膨らませながらそんな声を漏らすヤーダ姫、数時間が経過した彼女はまたしても身体を膨らませていた。

  しかし花の時、ブルーベリーパイの時とは違い顔も首も太く大きくなっていっておりどこが頭部でどこが首、どこが胴体なのかがハッキリ分からなくなっていく。

  また腕と脚は膨らむ身体にめり込んで見えなくなっていき、

  「あうっ!」

  そんな声とともにドシィンと尻もちをついてしまうとその勢いでゴロンゴロンと転がりだす。

  「うぅ~!」

  そんな声ともにゴロゴロボールのように転がる巨大真ん丸なヤーダ姫、だが目を回しながらもその顔はしっかりと楽しそうな表情を浮かべていた。

  [newpage]

  「お、お尻がキツイ・・・。」

  数時間後、元に戻ったヤーダ姫は顔をしかめながらお尻に手を当てているがそんな彼女のお尻部分では何かがモコモコと盛り上がってきており・・・

  ビリッ

  そんな音とともに一本の尻尾がその姿を現した。

  茶色と黒色二色で構成されたサツマイモのような太い尻尾、タヌキの尻尾だ。

  「・・・・・・・。」

  ポカンと驚きで声が出ないヤーダ姫だがその尻尾はヤーダ姫の意識に従って上下左右に振れ動く。

  またその尻尾に生えている茶色と黒の毛がヤーダ姫の身体を包み込みだすとヤーダ姫の顔は変形、毛に包まれた耳は丸くなって髪の中より姿を現し細く引き締まったお腹がポッコリ膨れ出てくるとピッタリと生地が密着しているお股も膨れてくる。

  そして少しするとヤーダ姫は狸と人間が組み合わさったような姿に変身、膨らんだお股に手を伸ばし・・・

  「んっ・・・んっ・・・。」

  そんな声を漏らしながら顔を緩めると生えたタヌキの尻尾はまた上下左右に振れ動くのだった。

  [newpage]

  こうして名も知らぬ惑星にて変身を繰り返したヤーダ姫、最初はトラブルを解消次第すぐさま惑星を脱するはずであったが変身を繰り返した結果数週間もするとすっかりその変身に慣れて虜となってしまった。

  そしてすっかり惑星に居心地を感じたヤーダ姫は宇宙船の修理、ならびにヤーダ星の事をすっかり忘れてしまい・・・

  「今日はどれにし・よ・う・か・な?」

  と暇になったり寂しさなったりすると変身して楽しみ、惑星で一人暮らし続けていくのであった。