ハロウィンに出会ってしまった友人達

  今日はハロウィン。そしてここに不運な男がいた。男の名前は轟 正樹(トドロキ マサキ)。まだ就職してから1年しか経っておらず19歳で身長184cm98kgと体格が良く真面目な性格をしていた。

  轟は非番でコンビニに買い物に来ていた際フードで顔を隠した毛むくじゃらの手をした男の人に話しかけられていた、、、

  不「おう、あんちゃん、いい体してるな。あんちゃんは仮装せぇへんのか?」

  轟「はい、自分はもう大人ですし、そもそもハロウィンは子供がお菓子をもらい歩くイベントですよね。」

  不「ハハ、最近はそうかもしれんが元々は死後の世界との扉が開くんで悪い魔女や悪霊から身を守るために仮装するんだよ」

  轟「ふーんまぁ俺には関係ない話だな面白い話をありがとな」

  と、一通り話が終わり轟が帰路に着こうとすると不敵な笑みをこちらに浮かべ

  不「ちょっとまちなあんちゃん、なんでこの話をあんちゃんにしたか…」

  轟は訳もわからず戸惑っていると

  不「勘の悪いおまわりさんに教えてやるよ。簡単な話だ。仮装するのは子供だけじゃねぇって話だ」

  轟「な、なぜ俺が警察だと思ったんだ⁉︎俺は名乗ってないぞ?」

  不「何言ってんだ学校の時の記憶を忘れたのか?」

  轟「何を言っ…」

  言い終わる前に轟は不審者の顔を見て思い出した。

  不審者の名前は犬飼 豪(イヌカイ

  ゴウ)17歳で身長168cm体重65kg

  実は轟の同じ高校の後輩だった。高校での1年の豪は家も近かったためかとても仲が良かった。

  しかし面影はあるものの今の見た目は明らかに3.40代で恰幅がよくなっていた

  轟「お前、俺より背低かったよな…なんなんだよその姿」

  豪「はぁ面白かった〜もう話し方戻しますね。実は先輩と同じですよ。去年のハロウィンに仮装せずに歩いてたら悪い魔女に会ってイタズラでこの姿にさせられてしまったんですよ」

  轟「そうだったのか。災難だったな…ん?俺と同じ?どういうことだ?」

  豪は不敵な笑みを浮かべ

  豪「どういうことって言った通りですよ。先輩をここれからこっちの世界に連れ去ってこっちの住民になってもらうんですよ」

  轟「やめてくれ豪冗談だよな?」

  豪「残念ながら大真面目ですよ。楽しみだなぁ。」

  豪はそう言い轟の手を持ち路地裏に行こうとする。轟も初めこそは抵抗していたが豪の力に勝てないことを悟り途中で諦めた。そしてとある家の扉の前で立ち止まる。

  豪「サァ着きましたよ」

  轟「着いたって他人の家の扉じゃないか」

  豪「毎年変わるみたいですよ去年も違いましたし今年はここから出てきたので間違い無いですよ。んじゃ一緒に行きましょう。先輩はどんな姿になるのかなー俺と同じ狼男かなぁ」

  轟「決まってるんじゃないのか?」

  豪「正直わかりませんよ。自分の時は魔女に連れ去られてるので。」

  そう言って扉を開けると向こうの景色は外だった

  轟「向こうが外?ってことはほんとに向こうは別世界なんだな」

  豪「はい警察の前では流石に嘘つけないですよ〜。ここで逃げられても俺の鼻からは逃げられないのでさっさと向こうに行きましょう。先輩との生活楽しみだなぁ」

  轟「まさか一緒に生活するのか?」

  豪「いやっすか?嫌ならいいんすけど手続きとかめんどくさいかなって思ったんで」

  轟「そう言って俺といたいだけだろ?もう逃げられないだろうしさっさと行くなら行くぞ。」

  豪は轟の話を聞いている間に尻尾を生やしながらマズルを生成させ毛を生やし完全な狼男になっていた。そして生えた尻尾をブンブンと振りながら豪の手を引き二人は扉のなかに入っていった。

  そこには魔女や狼男、ゾンビなどいろんな人(?)達がおり普通に生活していた。

  豪「んじゃ俺の家まで行きますよ。あ、多分こっちの空気を吸っている間に二足歩行の何かしらに変身すると思うので心配しないでください」

  そう言って豪は俺の手を引き歩いていく。その間に俺はお尻がむずむずし始めて尻尾が生えたんだなと思った。ここで豪が立ち止まり

  豪「着きました。お、尻尾が生えたんですね。どうします?自分には何になるかわかりましたが教えたほうがいいです?」

  とか言われたがちょうど手足が粘土みたいに動き蹄を作り出し俺でも何に変身するかわかった為

  轟「いや大丈夫。オークと言ったところだろ」

  豪「多分俺もそう思うっす。美味そうになってくれっすよー」

  轟「悪い冗談はやめてくれ…」

  と話してる間に首から下は強そうな腹筋を作り出し屈強な体へと変貌していた

  豪「あとは頭だけっすね〜。あ、お腹とかすいてないですか?」

  轟「あぁ、そのためにコンビニに行ってたからな、そしてお前に連れ去られたんだよ」

  豪「俺ももしやと思って声かけて良かったっすよ」

  と他愛もない話をしていると最後の変化が始まった

  轟の鼻が前に飛び出し耳が上に動き出すとともに髪の毛は飲み込まれてしまった。そして首元から人の肌からピンクに浸食され轟は完全なるピンク色のオークとなった。彼もまた人間の時より身長は伸び恰幅が良くなってしまっていた。

  豪「んじゃこれカボチャスープです。にしても可愛らしいオークになりましたね」

  轟「うるせー」

  轟さんはこのあと豪くんと楽しく過ごしたらしいです。

  そうそう豪くんの時間の進みが違うのはこっちの世界と向こうの世界では進み方が違うだけみたいだったみたいです。

  さて皆さんはこんなことにならないようちゃんと仮装をしてハロウィンを楽しんでくださいね

  今回の話はハッピーエンドでしたが本当に悪い魔女さんに会ってしまったら…

  え、ニュースになってないって?それはこちらの世界のことは皆さんの記憶から消されるからですよ…その人が生きていたという記憶もね