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夢の坊 現実の坊

  『ぼ、坊……ほんまに?ほんまなんか?』

  わいの目の前で覆いかぶさる坊、全裸で若干恥じらいながら顔を近づけてくる、これから何されるんか思うてどぎまぎして頭ぼぉっとしてもうて。視線が絡んでそのうち坊は口を開くとわいの口先に――

  

  「ほわぁ!」

  がばっと起きると慌てて周りを見回す、暗い部屋にわいが一人、びっしょりになりながら呼吸を荒くしてたんや。手の平を見つめて今しがたあったことを思い出す。

  「夢……やったんか」

  小刻みに震える手、ごくりと生唾を飲みこむと次の瞬間にはあ~と声を上げて両手で頭を抱えてもうた。

  「なにしとんわい、こないなことで動揺するなんて」

  どさっと布団に倒れる、いや正直言って滅茶苦茶現実的やった。触れた肌や口の感触を夢やのに覚えてるような錯覚さえある。ほんまに夢やったんか?もしかしたらあの後のことやないか?

  「……坊、わい」

  眠気もあってか、そのまま気づいたら寝てもうたんや。

  

  いつも通り荘園内や庭で荷台を引いてはこれどうや~っちゅうて品物を売り歩く、やり過ぎると怒られてまうんであくまでえぇ加減でな。結構売れるもんで今日はうはうはでしたわ。

  ご満悦になってると廊下で坊に出くわしたんや。やぁ近江って話しかけられてん、いつもやったらわいも奇遇やなぁとか言いながら普通に話せてたんやと思う、せやけど今日は違ったんや。

  「ぼ、坊!こら良いお天気でぇわはは」

  まるで取り繕うように言って目を合わせられんかった。坊は特に気にしてないみたいやったけどわいはそれどころやなかった、変に意識してどきどきしてもうてん、適当に話を切り上げて逃げるように離れてしまったんや。

  「はぁはぁ、ど、どないしてもうたんわい」

  あの夢を見てからというもの、坊を見るとあの時の坊が重なって見えてん、多分時間経てば落ち着くやねんけど今だけはどうしてもだめなんや。

  「気ぃ悪くせんかったらえぇんやけどなぁ」

  何してんやろわい、こんなん全然わいらしくないやんけ。そうや!いつもお調子者でへらへらしてからかったりからかわれたり!それが楽しいんやないか。

  ぱしっと両手で顔を叩くと深呼吸して歩き出したんや。平常心平常心、何があっても普通や。

  

  *

  

  「ふぃ~頑張った後の風呂は格別やなぁ」

  仕事とを終えた夕方、湯船に浸かる。ほんましっかり働いた後は骨身に染みる~っちゅうやつや。温かい湯が体も心も解してくれるようやでぇ。それに何といっても運良かったやろなぁ、貸し切り状態や。他の誰もおらへんから広い風呂を独り占めやでぇまるでお偉いさんになった気分や~わはは!

  

  ガララ

  

  「あん?ぼ、坊!」

  誰かが入ってきたかと思えばそれは坊やった。ただそれだけなんやけどその時のわいの衝撃ったらなかったで。全裸の坊を見た瞬間、忘れてたあの夢の坊が頭の中でよみがえってきてん。夢の中の坊は……わ、わいと接吻して、わいとま、交わって。わいと入れたり入れられたり……あ、あわわ。

  「お、おばんやす~」

  片手を上げる坊にわいもそう言って手を上げた、片手で股間を隠しながら。とても今は立ち上がることはできひんかった。や、やって今わい、勃起してもうてん。ちゃう!ちゃうで!別に坊の事をそういう目で見たわけやないんや!ちゃうんやけどなんか……あーどない言ったらえぇねん。

  ここですぐ出て行くんも気ぃ悪いやろなぁ思うてそのまま湯船に浸かってるんやけど、内心どないしよかなぁ思うててん。いやいや、別になんも考える必要あらへんがな。普通に、普通や。そやそうやろ、別にわいと坊はなんもしとらへんし。

  体を洗い終わって湯船に入ってくる坊、近づいてきてとなりいい?って聞くもんやから勿論やで~って笑顔で言ったんや。近い距離、心臓の音が伝わってしまうんちゃうか思うてハラハラやねん。

  

  ポチャン

  

  雫が湯の中に落ちる。静かな風呂場で音が反響する。互いに何も言わんとじっとその場で湯につかる。すると坊の方から話しかけてきたんや。なんか今日の近江は少し様子が変だねって。

  「そ、そうかいな?そないなことあらへんと思うけどなぁいつもの明るい近江さんやで~」

  わいこないなこと言ぅてたんやったっけ?はははと笑う声は今はやたら大きく聞こえたわ。坊はこっちに向くと首を傾げてな、聞いてきたんや。何か悪いことした?って。

  あかんはこれ、坊に気い遣わせてるかもしれへん。ちゃんと言わなあかんかなぁせやけどごっつ恥ずかしいねんけど。

  「ちゃ、ちゃうで坊!別に何もあらへんねんこれはわいの問題でぇ……あ……」

  墓穴掘りましたわ。何かあったって言うてもうてるがな。もう言い逃れ出来へんなぁこれ。

  「はぁ、じゃぁ言うわ坊。笑わんといてな?」

  そこでわいは少し近づいてあまり目ぇ見いひんようにして説明しだしたんや。この間夢を見たこと、その夢の中で、坊はわいのことを好きやって。ほんでお互い裸なって、抱き合って、触り合って……。ちゅーしたりお互いのその、アレを触ったり、更にはそれをわいの中に……。

  「こない夢見たん初めてや!ほんまやで!たかが夢や思うかもしれへんけど、わいにはごっつ現実味あったんや。本気でわい、ドキドキして、そしたら坊のこと普通に見れへんくて」

  なっさけないわぁ自分。坊の力になりたいとか、坊のこと大事とか思うててんのに。たかが卑猥な夢一つで坊から逃げて言い訳して。こない男誰が好きになるっちゅうねん。

  自虐的になってると坊は近づいてきて肩に触れたんや。びくっとして顔を上げると坊と目が合う。

  「ぼ、坊?」

  徐々に顔が近づいてくる。場所は違うねんけど似たような状況でわいの心臓はどんどん高まってもうて。息も荒くなって、せやけど坊は止まらんくて。眼前に迫ると囁いてくるんや。夢で見たことやってみる?って。

  「なっ!何言って、ちょ、ちょい待ちぃ!わい心の準備がぁっ、んんん!」

  焦るわい、気づいたら口がくっついてたんや。それはただ触れてるだけの簡単な接吻。せやけどわいを興奮させるには十分やった。十分過ぎた。

  「んは……」

  離れると呆けた目で坊を見る、頬が赤くてわいの目にはごっつ扇情的に見えてん。

  「坊、んひゃぁ!」

  途端に体に電気が走る、吃驚して下を見ると坊がわいの竿を握ったんや。しかも軽く揉んでくる。絶対気づかれたない思うてたのに!わざわざ坊はわいに言うてくるんや、興奮した?勃起してるねって。

  「き、聞かんといてや!そらするやろ!坊とえっちする夢見たんやで!そんな坊とちゅ、ちゅーして……あぁ!あかん掴まんといてやぁ!」

  言いながらわいは抵抗せんかった、この状況を僥倖と捉えてたんや。本当はもっとしてほしいとか思うてて、でも言えるはずなくて、だめだめ言うしかなくて。

  「き、気持ちええかて、そ、そらえぇに決まってるやろ……え、ええい坊も触るで!これでおあいこや!」

  やけになって手を伸ばすと坊の竿も触りだす。あれ?これもしかして。

  「ぼ、坊も勃って……」

  恥ずかしそうにはにかむ坊、自分も興奮しちゃったって。大好きな近江とエッチなことしてると思うとって。その言葉でわい放心してもうて。

  「あ……んん」

  構わず坊はちゅーしてくる、今度はもっと濃厚なもんやった。口を開いて、舌を中に入れてきて。どないしよって心ん中で何度も叫んでて、でも何も出きんくて、結局わいの脳は欲求が生まれて、両手を伸ばしたと思うたら坊を抱き締めたんや。そんで自分から顔を押し付けた。

  

  クチュッヌチュッ

  

  「んぶっはぁ、坊っ、んん」

  いつ誰が来るかもわからへんのに夢中やった。こないな事この先ないかもしれへんと思うと止められへんかった。自分から舌伸ばして、坊の熱いベロと絡めて、唾液拭って飲み込んで。あぁわい今坊の体液飲み込んでるんや。あの坊の……。

  「っぷは、あかん坊わい、もう限界かもしれへん」

  よう我慢した方やと思う。気持ちが持たへんのや、だってわい坊のこと大好きやねんから。

  「めっちゃ恥ずかしいんやで?わ、わい……坊とエッチしたい」

  視線を逸らして弱々しく言う、すると坊はくすくすと笑いだすんや。せっかくわいが勇気出して言ったゆうんに!

  「わっ笑わんといてや!酷いで坊!」

  ごめんごめんと謝ってくる、まぁ許したるわ。するといつもはもっと陽気で明るいのにって。随分女々しいなぁと意地悪なことを言うんや。しゃあないやろ慣れてへんのやから。腕を組んでぷいっと横を向くと許してよーと。いくら坊やからってそない簡単に許されると思うたら――

  「え?ほ、ほんまに?ほんまにするんでっか?」

  断られるやろな思うとった、せやけど坊はじゃぁしようかって。一瞬自分を疑ったけどそのまま坊はわいの手を掴むと立ち上がったんや。釣られて立ち上がると一緒に歩き出す。

  「ぼ、坊!あ、あの!」

  頬を真っ赤にしてこう言うしかなかった。

  「お、お手柔らかにお願いしますわぁ」

  

  *

  

  バタン

  

  坊はわざわざわいの部屋を選んだ、中に入って襖閉めて、奥まで行くと躊躇せずわいの服を脱がしにかかる。手際の良さに驚くとあっちゅうまに丸裸にされてもうてん、そんで自分も裸になった。

  「あ、あかんめっちゃ恥ずかしい……」

  体中が熱くなるのを感じるんは風呂入ったからだけやないと思う。暗い部屋で坊は抱き締めてくる、一度してからというもの戸惑いもなくちゅーしてくる。少しだけ慣れたわいも目を閉じて口を開く。

  「んぶっん」

  

  クチュッジュブッ

  

  暗い部屋にわいらの吐息や粘着質な音が木霊する、色んな混ざった欲求に支配されたわいらは正直無我夢中やったと思う。

  「んんっ!んっんん!」

  体がビクンと震える、見んでも分かる。坊はわいの股間にある立て割れに指を入れてきたんや。ここまでくるのに流石に萎えてわいの竿は中に仕舞われてん、坊は指を奥まで突っ込んで柔くなったわいのを指で擦るんや。それがごっつ気持ち良くて、誰かに中に入れられたんは初めてで。ほんまやで?人に触られるっちゅうんはこない気持ちえぇんやって思った。

  ……多分、それが坊やったからなおさらなんかなぁ。

  

  ズチュッヌチュッ

  

  「んんぁ、はぁ!ぼ、坊ちょい待ち!わい立ってられんくて、あぁ待って言うとるやろがぁ~!」

  徐々に膝が笑い出して、力入らんくなってその場で倒れてもうたんや。すると坊はわいに覆いかぶさって乗っかってくる。あの夢とそっくりな状況。でもこれは夢やない、現実なんや。

  わいは今、えっちしとる……。

  「はぁはぁ、な、なんや?え、中に?」

  鼻息を荒くした坊はわいの中に入れたい言い出した、立て割れん中に。驚いたで、せやけど不思議と嫌やなかった。むしろ坊やったら入れてほしいとさえ。わいの初めてを坊に貰ってほしいって、そう思うた。

  「しゃ、しゃぁないなぁわがままでスケベな声聞士様やでほんま。せやけど大事な所やから優しくしたってなぁ?」

  言葉の途中で坊は指で横に広げると舌を中に入れて舐めまわしてきたんや。いきなりの刺激と快感はわいに大声を出させた。

  「んひあぁ!や、優しく言うとるやろ!坊のいけず!」

  むすっとして言うと苦笑しながらえへへとな。えへへちゃうがなまったく!

  その後はゆっくりと舌を動かしまるで感触や中身を確かめるように動かしてたわ。少し擦れるだけでも相当気持ちええ、慣れない刺激と快感に我慢したりおどおどしたりしとったけど、時間が経つとそれにも慣れてきて素直に快楽を享受することができたんや。

  「はぁ……坊の舌柔っこくて熱くて凄いわ……」

  ぼぉっと天井を見上げて目は半開き、あぁこの時間が長く続けばええのになぁなんて。

  ある程度満足するといよいよ坊は膝立ちしてわいの股間に自分の竿を当ててきた、いよいよ……そう思うと心臓の鼓動も一段と速くなった気がした。喉が渇いて、唾液がいっぱい出て、あかんわい爆発するんとちゃうかってくらい体が熱なった。

  

  ズブブ……

  

  「あっあぁぁ!坊っ、太……!ああぁぁ!」

  ゆっくりと中へ入ると途端に下半身がじんわり熱なって、強引に広げられた肉が閉じようとして坊の竿に纏わりつくみたいで、それらがほんの少し擦れるだけでびっくりするぐらいの快感が津波のように一気にわいを飲み込んだんや。熱くて、硬くて、太くて。坊だけのがわいの体を貫いてる。わいらは今繋がった……。

  「ぁぁぁ、はぁはぁ、坊、坊っ!」

  

  ジュブッジュブッ

  

  すぐにでも腰を振り出す坊、絶えず擦れ続ける肉と肉はわいの脳をおかしくさせる。何も考えられんくなって、涙目にもなって。気持ち良すぎやこんなん、病みつきになってまうかもしれへん。

  「はぁはぁ、ど、どしたん坊?」

  腰を振りながらわいのことをじっと見ててん、聞くと可愛い顔してるって。はっとしてわいは慌てた。呆けてたけど今めっちゃ恥ずかしい所見せてるんちゃうこれ?あかーん!

  「み、見んといて坊!だー見るな言うとるやろがぁ!こないなっさけない顔、もう堪忍してー!」

  目をぎゅっと瞑って叫ぶと坊は体を低くして腹の上に乗ってくる、坊の鼻先が口に当たって目を開けると顔がすぐそばにあって驚いたわ。今エッチしてるんだからむしろもっと晒してほしいと。そういう時でしょ?って。その言葉でいくらか楽なった。

  「い、今だけやで……」

  ちゅーをすると互いに抱き締めあったんや。

  

  ズブッズブッ

  

  「あっんあぁ!ぼ、坊!激し、も、もっと優しく!そこ敏感やから!」

  徐々に腰の動きが激しなって、体を起こすとわいの胸を掴んでくる。こない風に言うと坊は面白がってむしろどんどん速めていくんや。そうするとさっきよりもずっと刺激も快感も強なるわけでな、耐えられるかちゅうねん。

  いやほんま!ちょいまちぃな!こないがっつかれたらわい狂ってまうわ!

  

  パンパンパンッ

  

  「あああぁぁ!坊堪忍やぁ!わいのそこ壊れてまうっんはぁぁ!やめ、おかしなってまうううう!」

  どうやら坊も近いようでわいの懇願を無視して腰を振り続ける、あっちこっち汁を飛ばしながら根元まで差し込む度に甲高い音が鳴って、一突き一突きが抉られるようやった。

  頭変になってきた頃、切羽詰まった坊は表情を強張らせるとずしんと腰を押し付けてきた。

  

  ドプッドプッドプ

  

  「はぁはぁ、ぼ、坊の種がわいの中に……こ、こないぎょうさん……」

  中で液体が動く感触が分かって、沢山出た坊の精液はわいの立て割れから溢れてはわいの尻や尻尾の付け根を白く汚していったんや。

  数秒して全部出すとゆっくり引き抜く坊、ごぷりと音立てるとわいの股間はべちょべちょになってた。

  「はぁはぁ、だ、出し過ぎやでぇ」

  上に乗っかってくる坊は頬を赤くし荒く呼吸しながら満足げやった。それだけ気持ち良かったってことだよって。片手を添えてくる坊とちゅーをして、お互いもう遠慮もなく舌を絡ませる。

  「んはっんん」

  暫く唾液を交換して、口を離すと糸になって繋がった。坊は体をずり下げるととわいの乳首に目を付けたみたいや。指で弄って、まるで赤ん坊のように吸い付いかれてもうてん、これがなかなか気持ちえぇ。

  「あぁ……くぅ、え、えぇで坊。たまらへん、ちゅうか何でこない上手いんや」

  わいは色々いっぱいいっぱいやのに坊はまだ余裕を見せる、なんやねんこれ。わいの方が大人やで?せやのにこんな先導されて、なんかちょっと悔しい。

  「まさか坊わいが知らんかっただけであちこちしまくっとるちゃうか?」

  顔を上げるとえー……って。じとっとした目で見られて慌てて言い訳考えてたけどそれがおかしかったんか、ふふふと笑ってた。それでどうなんや?

  「え?ほ、ほんまにしまくってたん!?ほんまにほんま!!?え?じょ、冗談?わいが初めて?もー!わいで遊ばんといてや坊!」

  怒って言うんやけどただ笑うだけ、なんかどうでもよくなってため息ついてもうた。でもまぁあれや、言わんかったけど正直、坊がわいとするのが最初や言うてくれて嬉しかったんは事実やで。

  

  その後もわいの胸舐めたり腹揉んだりと愛撫されとったわ。脇の下まで舐めてきた時は流石に呆れたけどなぁ。

  「坊はこの後どうしたいんや?」

  聞くと今度はわいに入れてほしい言うて来た、それはつまりあれや。わいが坊の中にやなぁって言葉のまんまか。

  上から退くと畳の上で仰向けんなって足を持ち上げる、尻丸出しにしてわいに見せつけてきたんや。正直めっちゃすけべやった。

  「あ、あんなぁ坊。一応聞くけど、恥ずかしないんか。わいそないなこと自分から出来へんけど」

  近づいて尻を両手で持つと横に広げる、桃色の蕾がひくひくと動いててそれだけで興奮するわ。

  顔を近づけて舌を出し力が抜ける時を見計らって中に入れる、そのまま唾液を流しながら中の感触を楽しんだ。熱くて舌が絞られるようやった。しっかし狭くてちっこい穴に入るんか?

  「っぷは、ほんなら解してくで」

  指を一本入れると坊の呻く声が聞こえる、さすがにわいも慎重なって、呼吸を見ながら止まったり進んだりを繰り返す。まぁ先にいじめられたからちょい仕返ししてやろかなぁなんて、いや、思っとらんで。ほんまやで!

  

  ヌプッグプッ

  

  「大丈夫か坊、大分慣れてきた?ほんならもう入れてもえぇんか?」

  すると汗をかきながらニヤニヤする坊、そんなに入れたいんだ?って。むきー!まぁたわいのことからかって来よって!

  「せ、せやで坊!言ったるわ!入れたくてしかたあらへんがな!もうずっと興奮しっぱなしや、わいのこれで坊のことメロメロにして虜にしてやるさかい覚悟せえや!」

  指を引き抜くと体液を自分の竿に拭いつけて穴に近づいて当てる。

  「い、入れるで」

  わいと坊が一つに……わいの初めてが、わいの大事な……大好きな人に捧げられる。これがどんなに幸せなことか。

  

  ズブブッ

  

  「くぅぅ!はぁ!は、入ったで坊!」

  ぬぷりと摩擦なく飲み込まれたわい、中はあない解したのにきゅうきゅう締め付けて、ごっつ熱くて中に襞という襞がわいの竿全部に引っ付いてくるんや。動いてへんのに吸われてるみたいで、思った以上に気持ちえぇ。

  「あぁあかん動くで坊!わい自分で抑えられへん!」

  

  パンパンパン

  

  欲求っちゅうもんは怖いもんや、もっと繋がった余韻に浸りたいのに、さらなる快楽を欲してまう。理性でどうにかなるもんやないんや。

  両手で坊の腰を掴みながら、ひたすら腰を振りつける。単純作業やけどこの時間が何よりもたまらんかった。体も心も、全部余すことなく気持ちえぇ。一心不乱に腰振って、無様に情けなく快楽貪って。相手求めて。認めてほしくて。わいは愛してるんやーって相手に伝えたくて。

  

  ジュブッジュブッジュブッ

  

  「はっはっはっ!ぼ、坊!坊!」

  体を倒して坊の背中に腕を入れると強く抱き締める。大人の余裕を見せたかったんやけど、それどころやなくて、浅ましく発情期の動物みたいに押し付けて求めた。坊はそんなわいを見ても馬鹿にせず受け入れてくれた。

  「ちゅ、ちゅーしてええか!?ダメって言っても遅いで!んんん」

  舌で坊の口をこじ開けると中に無理矢理入れて舌を探し、見つけると巻き付けながら擦る。上も下も全部、今だけはわいのもんや!

  

  パンパンパン

  

  「んっんんん!ん!っぷは!あかんもう出てまう!い、イクで坊!イクっい……っあぁ!坊っ!あああああああ!!!」

  

  ゴポッゴポッゴポッ

  

  背をのけ反りながら我慢できず坊の中に大量噴射してもうた。出てる間も絞りとってきて体がぶるぶる震える。あぁ気持ち良すぎや、頭吹き飛びそう……。

  どうやら坊に一緒に果てたようでわいの腹や自分の体を汚していった。

  「はぁ……はぁ……」

  過去一番出たかもしれへん、数秒掛けてようやく収まると全身の力が一気に抜けてん、そのまま坊に覆いかぶさってもうた。余韻に浸りながらゆっくり横に転がると穴から抜けてごぽりと音立てて精液が漏れでとった。

  「はぁ、坊、わいもう動けへん」

  そう言うと坊はわいの方に来てわざわざ上に乗っかってきてな、見下げてくる坊、顔が近くて赤い顔。

  「まるで夢みたいや」

  でもこれは現実だよって。わいに聞いてきたんや、夢ではなんて言ってた?って。今更やさかい教えたわ、坊はわいのこと好きやって言うてくれたって。

  そしたら坊はわいに向かって言った。

  「え?わ、わいのこと愛してる?ほ、ほんま?」

  こくんと頷く、近江のことが大好きだよ、愛してる。結婚しちゃおうかって。流石に最後のは冗談なんやろうなってのはわかったわ。それでもわい、めちゃくっちゃ嬉しくて、坊に愛されてるんやって知れてそれだけで感情ぐちゃぐちゃになってもうた。

  「ぼ、坊がいじめるー」

  涙が出てくると苦笑しながら顔を近づけてちゅーをした。わいも心を込めて返事をした。

  「わいも、わいも愛してるで……坊……んんぅ」

  

  *

  

  その日は良い天気やった。青空を見上げながら頑張るで~と意気込んでいると廊下で坊と出会う。

  「おぉ坊ー何しとるんや~」

  互いに手を上げると坊は仕事の休憩中みたいやった。それやったらえぇもんあるでぇと荷車から握り飯やすたみなどりんくを取り出す。仕入れ先は秘密や!

  「わはは!商魂たくましいやろぉ?あ!お偉いさんがたには秘密にしとってな?坊?坊は見逃してくれるやろうに」

  どうしようかなぁと指を顎に当てる姿を見て焦るわい、いやほんまにな!?割引したるさかいわいらの仲やないか!

  「え?ま、またしてくれたら見逃すって、それその……あのこと言うてはります?」

  頬を染めて照れ隠しに頬を指でかく、結果的にはやれてよかったんやけどなんか坊が積極的になったような。いや嬉しいねんけどな?

  「わぁちょ!ま、待ちぃな!あかん今はあかんて!そないなとこ触らんといてや~!」

  相変わらずのすけべっぷりに呆れつつも黙っててくれるという理由で頷いた。こない所でおっ勃った所見られたらそれこそ騒ぎになるわ。

  「もう行くんか?ほんなら応援してるから頑張りぃや。その握り飯とどりんくは今回だけただにしたるわ。今回だけやで?わはは!」

  礼をう言うとそれを持って歩いていく坊、手を振るとわいも息を吐いて気持ちを入れ替えた。

  「よぉし!ぎょうさん儲けるでー!」

  この後のことを考えてちょくちょく褌の位置直したんは秘密や。

  一時はどうしようか焦ったりもしたけど、終わりよければ全てよし。もう今では坊とのスケベな夢は見いひんくなった。

  

  

  「はぁはぁ!ぼ、坊毎回激しすぎやて!あかーんがばがばなってまううう!」

  

  見る必要なくなったからな!

  

  

  完

  

  

  

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