第十二章 革命の日―軍事同盟の締結― 1

  翌朝。

  ベルーガ中央にある広場には数百人の民衆たちが集まっていた。

  広場に集まった獣人たちの多くは歓喜の笑みを浮かべ、一方の半獣人たちは悲しみの表情を浮かべていた。

  そんな民衆たちに囲まれるようにして置かれた木製の舞台。その上には頑丈な鉄の檻が置かれ、その中に泥にまみれたナハトが閉じ込められていた。

  「……ベルーガの獣人たちよ、見るがいい! これが我々を家畜のように扱ってきた女の正体だ!」

  檻の前に立ち、民衆に向かってザルガが叫ぶ。

  その声に反応した獣人たちから次々にナハトを断罪する声が上がる。

  「ざまあみろ! お前も俺たちと同じ地獄を味わえ!」

  「私の妹はお前の遊びに参加させられて殺されたんだ!」

  「ガキのくせに! 俺たちを何だと思ってるんだ!」

  「私の旦那を返してよ!」

  「……ごめん、なさい……ボクが、悪かったらかぁ……みんな、許してよ……ぉ」

  檻の中でボロボロと涙を流し、泣き叫ぶナハト。だがそんなナハトを見ても獣人たちの間に広がるのは同情ではなく、冷え切った嘲笑と、燃え盛る怒りだった。

  獣人たちは知ったのだ。

  自分たちを支配していたのは強大な神などではなく、ただの「性格の歪んだ、力に依存しただけのガキ」であったことを。

  「獣人たちよ、今こそ我々が受けた恨みを晴らすときだ! 女王に報いを受けさせるときだ!」

  ザルガの言葉に民衆から「うぉぉぉっ!」といううねりの声が飛ぶ。

  「だがその前に……罪人たちをここへ!」

  ザルガの言葉にトラ獣人たちが壇上へと連れてきたのは、首枷に首と両手を突っ込まれた三人の半獣人の女たちだった。

  彼女たちは一糸まとわぬ姿のまま、民衆に自ら尻をさらし、その股間を見せつけるように横一列に並べられていた。

  その光景を見たナハトから思わず声が漏れる。

  「ツキ……スイ……それにモク……」

  三人ともナハトの幼馴染であり、ナハトの政策に手を貸してくれていたナハト陣営の幹部たちであった。

  「この女たちはナハトと共に我々を差別した半獣人の幹部たちだ。見ろ、今のこいつらを!」

  三人は民衆に自ら尻を振りながら、

  「あぁぁ……ああああっ」

  「はぁ……はぁ……」

  「んはぁぁ……」

  口から大量の唾液をたらし、焦点の定まっていないその目は虚空を見つめている。

  「特権階級という虚飾をはぎ取れば、ただの発情期のメスでしかない。なんと情けないことだ! こんな奴らに我々は支配を受けていたのだ。良いか、皆の衆。こいつらの自分のことしか考えない甘言を聞いたナハトの、気まぐれな政策により、俺たち獣人の権利は無意味に奪われ、自由も奪われ、そして差別の対象とされてきたのだ。この三人はこの国を貶める手助けをした罪人である。ゆえに彼女たちは断罪されなければならない。そう! その身をもって罪を償わせるべきなのだ! 国民たちよ、彼女たちを凌辱しろ! 犯しまくれ! 今こそ、うっぷんを晴らすときだ!」

  ザルガのその呼びかけに最初に反応したのは獣人たちだった。

  「ぐおおおっ!」

  「がるるるるる!」

  獣人たちは各々雄叫び上げながら壇上へと駆け上がると、枷につながれた三人に群がっていった。

  「んぶううっ! んぐううっ!」

  「ああいいいいっ! ひああああっ!」

  「んにぃぃぃぃっ!」

  三人の口と膣口に、獣人たちの図太い肉棒が次々に差し込まれていく。

  前戯などは一切なかったが、凌辱の始まる前からすでに発情状態にあった三人はすんなりと獣人たちの欲望をその身に受け入れていく。

  「んぐううぉぉっ! おほっ! あぎいいいいっ!」

  巨大な肉棒を背後から二本差し込まれた猫の半獣人、ツキは醜い獣のような声を上げた。そこにさらにもう一人、背後から別の獣人が近づき、

  「あいいいいいっ!」

  そのアナルに図太い肉棒を突き刺した。

  「三本んんんんっっ! 私に、獣人様のおちんぽ様がぁぁぁ、三本も入っているるうぅぅぅっ! じあわぜええぇぇぇっ! んぶぼううっ!」

  そう叫ぶツキの口に、さらに別の獣人の肉棒が突っ込まれた。

  肉棒を喉の奥まで差し込まれてえづく彼女の顔を獣人はがっちりとつかむと、その喉奥に肉棒の先端を突き刺すよう、腰を激しく前後に動かす。

  そのあまりの苦しさから、ツキは声にならない悲鳴をあげる。

  だがそんな苦しみさえも今の彼女には快楽に置き換わってしまうらしく、

  「んぶうぅぅっ! んぐううぉぉっ!」

  悦びに染まった表情で獣人の肉棒を飲み込んでいた。

  一方、その隣では、

  「んぃぃぃっ! きもちぃぃぃ! おちんぽ様ぁ、気持ちいいですぅぅ!」

  数人の獣人たちが牝牛の半獣人、スイのその巨大な胸やわきの下、膝裏に肉棒を挟みこみ、腰を懸命に振っていた。

  「あああっ、あつぅういぃぃっ。身体中にぃぃ、おちんぽ様がこすられてぇぇぇ、すっごく興奮してるのぉぉぉっ……もっとぉ、もっとこすってええぇぇぇぇっ!」

  もちろん彼女の膣もアナルもすでに肉棒が挿入されている。

  そこからあぶれた獣人たちが、彼女の柔らかな肢体の全てを用いて快楽を得ていた。

  「あぁあっ! おちんぽぉ、もっとおちんぽぉぉっ! 口も、口もぉ! おちんぽ様でふさいでぇぇえっ! うぼうっ!」

  そう叫んだスイの口に、容赦なく肉棒が突っ込まれる。

  「おらっ! もっと奥までしゃぶれ、このメス牛が!」

  「おおっ! このメス牛の胸、柔らかくて気持ちいぃぃぜ! たまんねぇ!」

  彼女の柔らかくて大きな胸の形が変わるほど、強く肉棒を押し付けられる。

  さらにその隣では、

  「いぃぃっ! んひぃ!」

  ウサギの半獣人、モクの小さな体躯にも複数の獣人たちが群がっていた。

  「おぶぅぅ! んぶぉぉぉ! んぐぅっぅ!」

  口には極太の肉棒が二本も挿入され、膣穴も徹底的に蹂躙される。

  三人ともおぞましい仕打ちを受けているにもかかわらず、その表情は嬉々としたもので、全員が快楽を享受していた。

  「……あぁ、モク様、ツキ様まで……」

  「スイ様、おいたわしや……」

  三人の様子にその様子を見ていた半獣人たちは、最初こそ恐れおののき、犯される三人の姿を悲しんでいたのだが、やがて、

  「あああっ! もっとぉぉ! もっとしてえええぇえっ!」

  「うぶううっ! んぼ、ひうぐうううっ!」

  「んいいぃぃぃぃぃっ!」

  三人がまき散らす嬌声と、立ち昇る性臭に当てられ始めたのか、徐々に半獣人たちもその狂乱の渦へと飲み込まれていく。

  「はぁはぁ……も、もう我慢できねぇ」

  ずっと耐えていた半獣人の男たちもよろよろと、壇上の三人に近づいていく。

  「あぁ……はぁ……だれかぁ……私のオマンコを、ちんぽで塞いでぇ。誰でもいいからぁ……」

  「あああっ! もう、私も我慢できないのぉっ! お願い! 犯してぇ!」

  悲しみに暮れていたはずの半獣人の女たちも、動物の本能に抗えなくなったのか、近くにいた獣人や半獣人を誘い、あるいは自ら押し倒し、淫蕩にふけり始めた。

  広場のあちこちで獣人、半獣人に関係なく、男女の性の饗宴が始まった。

  悦びの声が広場のいたるところから上がるその光景を見て、ザルガは壇上で満足そうな表情を浮かべていた。

  そんなザルガにカイルが声をかける。

  「満足そうだなザルガ」

  「……あぁ、素晴らしい光景だ。見ろよ、カイル。今、この広場では獣人も半獣人も関係なく、みな淫欲の渦の中で一つに溶け合っている。そこには差別も、区別もない。これが理想の共生社会だとは思わないか?」

  「狂乱と快楽にふける共生社会か……ザルガ、お前もナハトに負けず劣らずだいぶ狂ってるな」

  カイルのその言葉にザルガは小さく笑うと、

  「おいおい、カイル。狂ってなけりゃ一国の王なんて務まらないぜ」

  そう言い放った。

  予想だにしなかったザルガの答えに、

  「……そうか……ならお前は、新たな王としてふさわしいな、ザルガ」

  カイルはそう言葉を返した。

  「誉め言葉として受け取っておこう」

  「……あぁ、ザルガ様ぁぁ」

  「私たちに、おちんぽ様のお恵みをくださぁい」

  半獣人の女たちがザルガの人一倍太い肉棒を求めて壇上に登ってきたのを見たカイルは、ゆっくりとその場を離れた。そしてそのまま、檻の中でガタガタと身体を震わせているナハトのもとへ向かった。

  檻の周囲でも、ナハトが檻から逃げないように見張っていた獣人が、壇上に上がってきた半獣人の女を背後から犯しており、もはや見張りの意味をなしていなかった。

  カイルは檻の隙間からナハトに声をかける。

  「おはよう、ナハト女王陛下。いや、元女王だな……どうだ? 今の気分は」

  「……ぼ、ボクはこの国の女王なんだ……こんな屈辱……許されるわけ」

  「おいおい、この期に及んでまだ自分を女王だなんて思ってるのか。全く……いい加減わからせてやらないな。お前の今の立場を」

  カイルは檻の扉を開くと、中で怯えているナハトを無理やり外へ引きずり出した。