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筋肉同居人の甘々癒しがエロすぎて理性飛ぶ件

  金曜の夜、玄関のドアを開けた瞬間に、あの匂いが俺を迎えた。

  肉と汗と、男の体臭。嫌いじゃない。

  「おかえり、蓮!」

  リビングから声が飛んでくる。陽向(ひなた)の声だ。俺は革靴を脱ぎながら、自然と口角が上がるのを感じた。

  「ただいま」

  廊下を抜けてリビングに入ると、そこに奴がいた。ソファに腰掛けて、タンクトップ一枚。ハーフパンツ。

  陽向——二十四歳。俺と同い年。

  奴の体は、本当にどうかしている。百八十センチ近い長身。肩幅が広い。タンクトップの生地が、胸板の厚みで限界まで張り詰めている。二の腕は俺の手が回るかどうかというくらい太い。首筋から鎖骨にかけての筋の走り方が、まるで彫刻みたいだ。目がまっすぐで、笑顔に裏がない。疑うことを知らない、純粋な男。

  「飯、作っといたぞ。今日はお前の好きな豚バラ炒め」

  陽向はそう言って、ニッと笑った。俺の胸の奥で、何かがじわりと温かくなった。同時に、もっと別の場所も、じわりと熱くなった。

  「食えよ、冷めちまう前に」

  陽向が立ち上がった瞬間、俺は目を細めた。タンクトップの裾からわずかに覗く腹筋。動くたびに、皮膚の下で筋肉が波打つ。やばい。本当にやばい男だ。

  俺たちが同居を始めたのは半年前。大学時代からの腐れ縁で、お互い一人暮らしの家賃がきつくなって、じゃあ一緒に住むかという流れだった。

  「ほら、座れって」

  陽向が俺の肩をポンと叩いた。大きな手だ。厚い。温かい。その熱が、肩から背骨を伝って、腰の奥まで落ちていく気がした。

  「……お前、今日もジム行ったのか」

  「ああ、昼過ぎから三時間。ベンチ百キロ、やっと安定してきた」

  陽向は嬉しそうに言いながら、炒めた豚バラを皿に盛り付けた。飯を食いながら、俺は週の疲れを確かめるように背を伸ばした。

  「今週きつかっただろ」

  陽向が言った。

  「見てわかるか」

  「わかるよ。お前、眉間に縦線が入ってる時は疲れてる時だ」

  こいつは、そういうことをさらっと言う。俺は箸を持ったまま、奴の横顔を盗み見た。

  夕飯の灯りの下で、陽向の輪郭がくっきりと映えている。顎のラインが鋭い。耳の後ろに薄く汗が光っている。ジムの後のシャワーを浴びたはずなのに、それでもこいつの体からは雄の匂いが滲み出てくる。石鹸と、汗と、肌の匂い。俺の鼻腔の奥がじわりと反応した。

  「ありがとな、飯」

  「いいって。俺が食いたかっただけだし」

  陽向はそう言って笑った。照れ隠しだ。こいつはいつもそうだ。人のためにやったことを、自分のためだったと言い張る。俺はそれを知っている。

  箸を置いて、俺はゆっくりと息を吐いた。本当に、疲れていた。社会人というのは、体ではなく神経を削る生き物だ。俺の体は筋肉で出来ている。体だけは頑丈だ。だが、精神はそうじゃない。

  「肩、凝ってるだろ」

  陽向が立ち上がりながら言った。

  「まあ」

  「ちょっと来い」

  奴がソファを指差した。俺は素直に従った。ソファに腰掛けると、背後に陽向の体温が近づいてくるのを感じた。大きな手が、俺の両肩に乗った。

  親指が、肩甲骨の内側のコリを押した。

  「っ……」

  思わず声が漏れた。

  「やっぱり固いな。岩みたいだ」

  陽向は笑いながら、力を込めて揉んだ。俺は目を閉じた。

  「……お前、力加減って、知ってるか」

  「でもお前の肩、これくらいやらないと意味ないだろ」

  陽向の親指が、また深く入り込んだ。

  「んっ……」

  痛気持ちいい。その境界線上で、俺の意識がとろけていく。陽向の手は本当に大きい。ジムで鍛えた指の一本一本が、筋肉の繊維を捉えて、ほぐしていく。俺の背中に、奴の胸板が当たった。

  こいつの体温は高い。いつも。まるで内側で炉が燃えているみたいだ。

  「ここ、特にひどいな」

  首の付け根。陽向の親指が、そこをぐっと押し込んだ。

  「あっ——」

  声が出た。陽向の手が一瞬止まった。

  「……痛かった?」

  「違う」

  俺は短く答えた。

  痛くない。痛くないが、下腹部がじわりと熱くなってきている。

  まずい。本当にまずい。陽向の指が再び動き出した。肩甲骨の周囲を、丁寧に、執拗に。俺は息を整えようとした。だが、背中に感じる奴の体温が邪魔をする。石鹸の匂い。その下に滲む、男の地の匂い。陽向はシャワーを浴びた後でも、こういう匂いがする。消えない。体に染みついた雄の臭気。俺の鼻が、それを嗅ぎ分けて、脳に信号を送っていた。

  「……蓮」

  陽向が、低い声で俺の名前を呼んだ。俺は目を開けた。

  「なんだ」

  陽向は、ゆっくりと俺のほうに体を傾けた。大きな手が、今度は俺の頬に触れた。

  「疲れてるだろ。ちゃんと、癒してやるから」

  陽向がそう言う時の声のトーンを、俺は知っている。優しい。でも、確信がある。

  「……それがどういう意味か、俺にはわかるんだが」

  陽向はニッと笑った。漫画の主人公みたいな爽やかな笑顔だ。俺の頬を大きな手で包んでいる。

  脳が焼けそうだ。俺は陽向の手首を掴んだ。引き寄せた。

  唇が重なった。

  陽向の唇は厚い。柔らかい。でも、力がある。

  「ん——」

  奴の口から、くぐもった声が漏れた。

  俺は深く押し込んだ。舌を入れた。陽向の舌が、俺の舌に絡みついてきた。ぬるい。熱い。唾液の音が、静かなリビングに響いた。

  陽向の手が、俺の後頭部に回った。引き寄せられた。こいつの力は、本当に加減がない時がある。

  「んっ、んぐ——」

  俺の唇が、奴の唇に押しつぶされた。息ができない。でも、離したくない。

  陽向がゆっくりと唇を離した。銀の糸が、俺たちの口の間に一瞬光って、切れた。

  「……顔、赤い」

  陽向が言った。

  「お前のせいだろ」

  「そうだな」

  陽向は笑いながら、俺のシャツの襟を引っ張った。

  「脱げよ」

  「……お前が脱がせろ」

  「わかった」

  陽向の指が、シャツのボタンを外し始めた。一つ、二つ。丁寧に。急がない。

  シャツが床に落ちた。陽向の視線が、俺の胸板を撫でた。

  「やっぱりお前の体、好きだな」

  「何が」

  「全部」

  陽向はそう言って、俺の胸筋に手を置いた。温かい。大きな手のひらが、胸板の上で、ゆっくりと円を描いた。

  「……陽向」

  「うん」

  「お前のタンクトップも脱げ」

  「はいはい」

  陽向は笑いながら、タンクトップの裾を持って、頭から引き抜いた。

  何度見ても、こいつの体は反則だ。

  俺は陽向の胸板に手を当てた。大きい。温かい。皮膚の下で、筋肉が固く盛り上がっている。

  俺の指が、陽向の乳首に触れた。

  「っ——」

  陽向の体が、びくんと揺れた。俺は親指で、乳首をゆっくりと押し込んだ。陽向の息が乱れた。

  「はぁっ——、蓮……」

  「なんだ」

  「もっと、やれ」

  こいつは本当に、欲しいものをまっすぐ要求する。俺は両手で陽向の胸板を掴んだ。左右の乳首を、同時に指で転がした。

  「あっ、んっ——」

  陽向の眉が寄った。口が半開きになった。こいつの喘ぎ声は、低い。でも確かに漏れる。それが俺の下腹部を直撃する。

  俺はソファに陽向を押し倒した。奴の体が、ソファのクッションに沈んだ。でかい体が、それでもソファに収まっている。俺は陽向の上に乗った。股の間に膝を入れた。陽向のハーフパンツの股間が、すでに盛り上がっていた。

  「……もう硬いのか」

  「お前が触るから当然だろ」

  陽向は開き直ったように言った。

  俺は笑った。こいつのこういうところが好きだ。

  俺は顔を下げた。陽向の首筋に、鼻を埋めた。深く、吸い込んだ。

  石鹸の残り香。その下に、じわりと滲む汗の匂い。ジムの疲労が染みついた、雄の体臭。

  「っ……くそ、いい匂いだ」

  「俺は汗臭いだろ」

  「それがいいんだ」

  陽向の首筋に、唇を押し当てた。舌を出して、皮膚を舐めた。塩辛い。汗の味。陽向の体が、また震えた。

  「んっ——蓮、それ……」

  「やめろって言うか?」

  「言わない」

  俺は首筋から鎖骨へ、唇を移動させた。鎖骨の窪みに舌を這わせた。陽向の息が、荒くなった。

  俺はさらに下へ。陽向の胸板。大胸筋の盛り上がりの上。乳首の手前で、俺は止まった。

  「……蓮」

  陽向が、かすれた声で呼んだ。

  「なんだ」

  「意地悪するな」

  「してない」

  俺は乳首に唇を当てた。軽く、吸った。

  「あっ——♡」

  陽向の腰が、びくんと浮いた。俺はそのまま吸い続けた。舌で乳首を転がした。歯の先で、軽く引っかいた。

  「あっ、んぐぅ——っ、はぁっ——」

  陽向の声が、低く震えた。大きな手が、俺の頭を掴んだ。押しつけてくる。

  こいつは本当に正直だ。

  俺は両手で陽向の胸板を揉みながら、乳首を吸い続けた。分厚い胸筋が、俺の手のひらの中で形を変える。固い。でも、皮膚は柔らかい。俺の指が、その弾力を何度も確かめた。

  「んっ、んっ、蓮——はぁっ——」

  陽向の喘ぎが、連続して漏れてきた。俺は乳首から口を離した。

  陽向の胸板が、荒い息で上下している。汗が薄く光っている。

  「はぁ……はぁっ……蓮、お前……」

  「なんだ」

  「俺に、もっとさせろ」

  陽向はそう言って、俺の体を押し返した。力が強い。逆らえない。

  気づいたら俺がソファに押し倒されていた。陽向が、俺の上に覆いかぶさってきた。でかい体が、俺の視界を塞いだ。

  「今夜は俺がやる」

  陽向の声が、低く落ちた。

  「……好きにしろ」

  俺は言った。陽向はニッと笑った。その笑顔のまま、俺の首筋に顔を埋めてきた。鼻で、俺の匂いを嗅いでいる。

  陽向の舌が、俺の首筋を舐め上げた。じわりと湿った熱が走る。

  「んっ——」

  陽向の大きな手が、俺の胸板を鷲掴みにした。力が強い。

  「今夜は俺が全部やる。お前は受け取るだけでいい」

  陽向の声は、穏やかだった。でも、揺るぎない。

  俺は何も言えなかった。

  陽向が、俺のベルトに手をかけた。

  外した。ジーンズのボタンを外した。ファスナーを引いた。俺の股間が、もうとっくに限界だった。ボクサーパンツの布地が、盛り上がっている。

  「……でかいな」

  陽向が言った。

  「お前に言われたくない」

  陽向は笑った。

  俺は手を伸ばして、陽向のハーフパンツの腰ゴムを引っ張った。

  ずり下げた。ボクサーパンツも一緒に。陽向のものが、解放された。

  「……」

  俺は少し黙った。何度見ても、これは反則だと思う。太い。長い。根元から先端まで、血管が浮き出ている。亀頭が赤い。すでに先走りが滲んでいる。

  「……お前のも脱がすぞ」

  陽向がそう言って、俺のジーンズとボクサーパンツを一気に引き下ろした。

  リビングの灯りの下で、互いの体が晒されている。

  陽向の体は、本当に彫刻みたいだ。筋肉の陰影が、光と影でくっきりと浮かび上がっている。汗が、胸板から腹筋へと伝っている。

  ジムの後のシャワーでも落ちなかった雄の体臭が、俺の鼻腔を満たした。

  「蓮」

  陽向が呼んだ。

  「なんだ」

  「ちゃんと、癒してやるからな」

  俺は喉の奥で、何かが詰まるのを感じた。

  「……ああ」

  陽向は俺の隣に座った。大きな手が、俺の太ももに乗った。ゆっくりと、内側に向かって動いた。

  「あっ——」

  俺の息が止まった。陽向の指が、俺の根元を包んだ。太い指が、俺のものを握った。ゆっくりと、動き始めた。

  「はぁっ——、んっ——」

  陽向の手の中で、俺のものが脈打った。先走りが、亀頭の先に滲んだ。陽向の親指が、その先走りをすくった。亀頭の先端に、塗り広げた。

  「んぐぅ——っ」

  俺の腰が震えた。

  「気持ちいいか」

  「……ああ、くそ——」

  陽向はゆっくりと手を動かした。

  根元から先端まで。

  先端から根元まで。

  丁寧に、執拗に。

  俺の先走りが、陽向の手のひらに広がって、ぬるぬるとした音が立ち始めた。

  ぐちゅ、ぐちゅ、と。

  「陽向——っ、そこ——」

  「ここか」

  陽向の親指が、亀頭の裏側の筋を押した。

  「あっ——♡、んぐぅ——っ、はぁっ——」

  俺の声が上ずった。

  こいつは俺の弱いところを全部知っている。

  陽向の手が、速さを上げた。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ——。

  先走りと唾液が混ざって、音が淫らしくなっていく。

  「んっ、んっ、はぁっ——陽向——っ」

  俺の腰が勝手に動いた。陽向の手に向かって、腰を突き上げていた。情けない。でも止められない。

  陽向の手のひらが、俺のものを完全に包んでいる。分厚い、温かい、鍛えた男の手。その手が、俺の先走りで濡れてぬるぬると滑る。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ——。音が、部屋に響く。

  「……声、もっと聞かせろ」

  陽向が、耳元で言った。低い声だ。腹の底から出てくる声。

  「うるさいだろ——んっ——」

  「うるさくていい。俺しかいないんだから」

  陽向の手が、少しだけ速くなった。

  「あっ——♡、んぐぅ——っ、くそ——」

  俺の爪先が丸まった。

  陽向の親指が、亀頭の先端を円を描くように撫で回した。尿道口に、親指の腹が当たった。

  「ひっ——んっ、そこ——そこはっ——」

  「ここが好きなんだろ」

  陽向はわかっていて、やっている。俺の尿道口を、親指で軽く押し込んだ。

  「んぐぅ——っっ!♡」

  腰が跳ね上がった。先走りが、どろりと滲んだ。

  「たくさん出てきた」

  陽向が言った。声に、余裕がある。こいつは今、楽しんでいる。俺が崩れていくのを、嬉しそうに見ている。

  「……陽向、お前——」

  「なに」

  「胸、貸せ」

  俺は言った。

  陽向は一瞬だけ、きょとんとした顔をした。

  それからニッと笑った。

  「いいよ」

  陽向が体を動かした。俺の頭を、自分の胸板に引き寄せた。大きな手が、俺の後頭部を支えた。陽向の胸板が、俺の顔の前にある。厚い。温かい。汗が薄く光っている。

  乳首が、すぐそこにある。

  俺は迷わず、口を当てた。

  「あっ——♡」

  陽向の体が震えた。

  俺は吸った。強く。

  「んぐぅ——っ、蓮——っ」

  陽向の声が、低く揺れた。

  俺のものを握ったまま、手を動かし続けている。

  ぐちゅ、ぐちゅ——。

  俺は陽向の乳首を吸いながら、腰を揺らした。

  口と腰が、同時に動いている。陽向の胸板に顔を押しつけて、乳首を舌で転がした。

  「はぁっ——、んっ——、蓮、それ——いい——っ」

  陽向の腹筋が、ぴくぴくと収縮した。強く吸うと、陽向の体が必ずびくんと揺れる。

  歯の先で、軽く噛んだ。

  「んぐぅ——っっ!♡ はぁっ——」

  陽向の手の動きが、一瞬だけ乱れた。

  「……効くだろ」

  俺は乳首から口を離して、言った。

  「効く。わかってるくせに」

  陽向は荒い息で答えた。

  「俺も同じことされてるからな。お互い様だ」

  俺は反対側の乳首に口を移した。今度はゆっくり、舌の腹で舐め上げた。

  「っ——んっ——」

  陽向の手が、また速くなった。

  ぐちゅぐちゅぐちゅ——。

  音が、どんどん淫らになっていく。俺の先走りが、陽向の手を伝って、太ももに垂れてきた。

  「はぁっ——、陽向——っ、俺——」

  「まだだめだ」

  陽向がきっぱり言った。

  「え——」

  「まだ。もっと気持ちよくしてやるから」

  陽向の手が、俺のものから離れた。

  「っ——、おい——」

  「待て」

  陽向は俺の体を、ゆっくりとソファに横たえた。大きな手が、俺の膝を持ち上げた。

  「足、広げろ」

  「……」

  俺は従った。恥ずかしい。でも、陽向の前では恥ずかしさが別の熱に変わる。

  陽向が、俺の太ももの内側に顔を近づけた。鼻を、皮膚に押しつけた。深く吸い込んでいる。

  「……お前の匂い、濃くなってる」

  「お前が散々いじったからだろ」

  「そうだな」

  陽向は笑った。それから、舌を出した。太ももの内側を、根元に向かって舐め上げた。

  「あっ——んっ——」

  俺の腰が浮いた。陽向の舌が、俺の根元の際まで来た。

  でも、触れない。

  「陽向——っ、意地悪——」

  「してない」

  陽向は俺の股間を素通りして、反対側の太ももを舐め始めた。

  「んっ——くそ——っ」

  焦らされている。完全に。

  こいつは普段、真っ直ぐで、策略とは無縁に見える。でも、こういう時だけは違う。俺を焦らすのが、上手い。

  陽向の舌が、また根元の際まで来た。今度は、そのまま上に進んだ。俺のものの根元を、舌の腹で舐めた。

  「あっ——♡ んぐぅ——っ」

  陽向の舌が、根元から先端まで、ゆっくりと這い上がった。

  「はぁっ——はぁっ——陽向——っ」

  先端まで来た陽向の舌が、亀頭の先端を一度だけ、ちろりと舐めた。

  「んっっ——!♡」

  俺の体が、大きくびくんと跳ねた。

  「……反応いいな」

  陽向が言った。顔を上げて、俺を見ている。唇が、光っている。俺の先走りで。

  「うるさい——っ」

  「褒めてる」

  陽向は再び顔を下げた。

  今度は、亀頭を口に含んだ。

  「んぐぅ——っっ、はぁっ——♡」

  陽向の口の中が、熱い。

  ぬるぬると、舌が亀頭の周囲を舐め回した。裏筋に舌を当てた。

  「あっ——っ、そこ——そこっ——」

  陽向はゆっくりと、深く咥えていった。喉の奥まで。

  「んぐぅ——っ、くっ——陽向——っ」

  陽向の喉が、俺のものを締め付けた。熱い。濡れている。くぐもった音が聞こえる。

  陽向がゆっくりと引き上げた。また深く下ろした。

  「はぁっ——はぁっ——んっ——」

  俺の腰が、勝手に動いた。陽向の口の中に、押し込もうとした。

  陽向の大きな手が、俺の腰骨を押さえた。動けない。

  「……っ、陽向——っ」

  陽向は俺の腰を押さえたまま、ゆっくりと自分のペースで動いた。

  俺が求めるより、少しだけ遅いペースで。焦らしている。絶対に焦らしている。

  「んっ、んっ、んぐぅ——っ、はぁっ——」

  俺の声が、どんどん上ずっていった。先走りが、陽向の口の中でどろりと溢れているはずだ。陽向の喉が鳴った。飲んでいる。

  「くそ——陽向——っ、飲むな——」

  陽向は答えない。動き続けた。

  じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ——と、湿った音が部屋に満ちていく。

  陽向の口が、俺のものを根元まで飲み込んだ。

  「んぐぅ——っっ!♡ はぁっ——、くそ——っ」

  喉の奥が、俺のものを締め付ける。熱い。ぬるぬるとした粘膜が、亀頭を包んでいる。陽向の唾液が、根元まで伝って、俺の陰毛を濡らしていた。

  生臭い。先走りと唾液が混ざった匂いが、鼻腔を直撃する。

  「はぁっ——、陽向——っ、もう——」

  「まだ」

  陽向は口を離さずに言った。くぐもった声が、俺の下腹部に振動として伝わった。

  「んっっ——!♡」

  声が裏返った。

  陽向がゆっくりと引き上げた。じゅぷ、と音がした。亀頭が口から出た瞬間、銀の糸が伸びた。唾液と先走りが混ざった糸が、陽向の唇から俺の先端まで繋がって、揺れた。

  陽向の唇が、光っている。

  「味、どうだ」

  「お前の味だ」

  それだけ言って、陽向はまた俺のものを口に含んだ。

  「んっ——、んぐぅ——っ」

  今度は深く、一気に。喉の奥まで咥えた状態で、陽向の喉が動いた。飲み込もうとするような動き。その収縮が、俺のものを締め付けた。

  「あっ——♡ っっ、そこ——っ」

  腰が、浮いた。陽向の手が押さえる。でも、俺の腰の力が勝った。

  喉の奥まで押し込んだ。陽向が、くぐもった声を上げた。

  「んぐっ——んっ——」

  それでも、こいつは逃げない。受け止めた。喉を開いて、俺のものを咥え続けた。

  俺は陽向の後頭部に手を置いた。

  引き寄せた。

  「んっ——んんっ——」

  陽向の喉が、俺のものを締め付けた。

  「くそ——っ、陽向——っ、出る——っ」

  陽向は動きを止めなかった。

  むしろ、吸い上げた。

  強く。

  「あっ——♡ んぐぅ——っっ、はぁっ——っっ!」

  俺の腰が、大きく跳ね上がった。

  どくん、どくん、どくん——。

  熱いものが、陽向の喉の奥に放たれた。脈打つたびに、快感が脊髄を駆け上がる。

  「はぁっ——はぁっ——っ、んっ——」

  俺の指が、陽向の髪を掴んだ。陽向は飲み続けた。全部。一滴も逃さない勢いで。喉が動くたびに、俺のものが締め付けられた。余韻が続いた。

  「……はぁ、はぁ——」

  俺の息が、荒い。

  陽向がゆっくりと口を離した。

  じゅぷ、と音がした。

  陽向の唇の端に、白いものが少し光っていた。

  こいつは、それを舌で舐め取った。

  「……全部飲んだのか」

  「うん」

  陽向は平然と言った。

  「量、多かっただろ」

  「多かった。でも好きだから」

  俺は天井を仰いだ。

  こいつは本当に、反則だ。

  [newpage]

  陽向が、俺の隣に上がってきた。大きな体が、ソファに並ぶ。

  俺の肩に、陽向の頭が乗った。

  「……まだ終わりじゃないからな」

  陽向は笑った。俺の肩に頭を乗せたまま、笑っている。

  こいつの体温が、俺の肌に染み込んでくる。汗の匂い。体臭。先走りと精液の生臭い匂いが、部屋に漂っている。俺はそれを、深く吸い込んだ。

  陽向の手が、俺の腹筋の上を撫でた。

  「……体、ちゃんと緩んできたか」

  「まだ」

  「そうか。じゃあ続きをやる」

  陽向が体を起こした。

  「寝室、行くぞ」

  陽向が立ち上がった。俺の手を引いた。

  陽向の背中を見ながら、廊下を歩いた。広い背中だ。肩甲骨が動くたびに、筋肉の陰影が変わる。腰の上のV字のライン。尻の丸み。

  俺は歩きながら、陽向の尻を平手で叩いた。パン、と乾いた音がした。

  「っ——なにすんだ」

  陽向が振り返った。

  「お前の尻が目の前にあったから」

  「……変態」

  「お互い様だ」

  陽向は苦笑いして、また歩き出した。

  寝室のドアを開けた。

  ベッドに、陽向が先に乗った。

  俺はその後に続いた。

  ベッドのスプリングが、二人分の体重で沈んだ。

  陽向が、俺の上に覆いかぶさってきた。大きな体が、俺を覆う。

  「……仰向けのまま、いろ」

  陽向はそれだけ言って、俺の胸板に顔を近づけた。俺の乳首に、唇を当てた。

  「っ——」

  軽く吸われた。

  「んっ——」

  陽向の舌が、俺の乳首を転がした。

  「はぁっ——」

  同時に、陽向の手が俺の腹筋を撫で下ろした。

  根元に向かって。一度出したのに、俺のものはすでに半分起きていた。陽向の指が触れた瞬間、完全に硬くなった。

  「……回復早いな」

  陽向が言った。乳首から口を離さずに。

  「お前のせいだ」

  陽向の手が、俺のものを握った。

  ゆっくりと動き始めた。

  「んっ——、んぐぅ——っ」

  俺の腰が、また動いた。

  陽向の手のひらが温かい。さっき先走りと唾液で濡れた手が、そのままぬるぬると滑る。

  ぐちゅ、ぐちゅ——。

  「はぁっ——、陽向——っ」

  陽向の乳首への愛撫と、手こきが同時に続く。

  俺の神経が、両方の快感を処理しきれなくなってくる。頭の中が、白くなっていく。

  「……陽向」

  「なに」

  「そろそろ——本番、しろ」

  陽向は動きを止めた。

  顔を上げた。俺の目を見た。まっすぐな目だった。

  「……わかった」

  陽向が俺の体から離れた。ベッドの横のナイトスタンドの引き出しを開けた。ローションのボトルを取り出した。

  俺はその動作を、黙って見ていた。

  陽向の背中が、灯りの下で光っている。汗が薄く、肩甲骨の間に溜まっている。腰の筋肉が、動くたびに収縮する。

  こいつは本当に、どこから見ても反則だ。

  陽向が振り返った。

  ローションのボトルを持って、俺の目の前に立った。

  「準備する」

  陽向はそう言って、自分でボトルを傾けた。透明な液体が、陽向の指に垂れた。陽向は自分の後ろ手に回した。

  「俺がどうなるか、ちゃんと見てろ」

  陽向はそう言った。挑発するように目が笑っている。俺を焦らして楽しんでいるのが、手に取るように分かった。

  陽向が、ゆっくりと自分の指を後ろに入れた。

  「んっ——」

  小さな声が漏れた。陽向の顔が、わずかに歪んだ。でも、目は俺から離れない。

  「……見てろ」

  陽向が言った。俺は目を離せなかった。陽向の指が、ゆっくりと動いている。二本目を加えた。

  「はぁっ——んっ——」

  陽向の息が、少しずつ乱れてきた。腹筋がぴくぴくと動いている。太もものあたりが、うっすら震えている。

  「……陽向」

  「なに」

  「もういいだろ」

  「まだ」

  陽向は三本目を入れた。

  「んぐぅ——っ、はぁっ——」

  陽向の声が、今度は隠しきれなかった。低くて、湿った声。

  俺は我慢できなくなった。陽向の手首を掴んだ。引き抜かせた。

  陽向の目が、一瞬だけ揺れた。それから、ニッと笑った。

  「……わかった」

  陽向がベッドに上がった。俺の腰の上に、跨った。でかい体が、俺の上に乗った。陽向の太ももが、俺の腰の両側を挟んでいる。熱い。筋肉の塊が、俺の皮膚に直接触れている。陽向の体重が、俺の腰にずっしりとかかった。

  「……自分で入れる」

  陽向が言った。

  まっすぐな目で、俺を見ている。

  [newpage]

  俺はローションのボトルを掴んだ。自分のものに、たっぷりと垂らした。透明な液体が、亀頭から根元まで伝った。ぬるぬると、俺の手が滑った。

  陽向が手を伸ばしてきた。

  「俺が塗る」

  大きな手が、俺のものを包んだ。ゆっくりと、ローションを塗り広げた。

  「んっ——」

  俺の息が詰まった。陽向の手のひらが、亀頭の先端まで丁寧に撫でた。

  「……準備できた」

  陽向が言った。自分の後ろに手を回した。俺のものの先端を、自分の後ろに当てた。

  「っ——」

  陽向の体が、少しだけ緊張した。腹筋が、ぴくりと動いた。

  「……ゆっくりでいいぞ」

  俺は言った。

  「わかってる」

  陽向はそう答えて、ゆっくりと腰を落とし始めた。

  先端が、入った。

  「んっ——」

  陽向の口から、小さな声が漏れた。

  眉が、寄った。でも、目は逸らさない。俺の目を見たまま、陽向はさらに腰を落とした。じわじわと、奥まで。

  「んぐぅ——っ、はぁっ——」

  陽向の声が震えた。太ももが、俺の腰の両側で小刻みに揺れている。入っていく感覚が、俺の下腹部から脊髄まで直撃した。熱い。固い筋肉に包まれた体の内側が、こんなに柔らかくて熱いのが信じられない。

  「っ——、陽向——」

  「だいじょうぶ」

  陽向が先に言った。俺が心配するより先に、こいつはいつも答えを出す。

  腰が、完全に落ちた。俺のものが、根元まで陽向の中に収まった。ぐちゅ、と湿った音がした。

  「はぁっ——、んっ——、全部、入った——」

  陽向が荒い息で言った。眉が寄っている。でも、口の端が上がっている。

  こいつは今、痛みと快感の境界線の上にいる。俺はそれをわかっていて、黙って待った。陽向の体が、俺の上で落ち着くのを待った。

  「……動いていいぞ」

  陽向が言った。

  「お前が動け」

  「わかった」

  大きな手を、俺の胸板に置いた。

  体重を預けた。

  それから、ゆっくりと腰を引き上げた。俺のものが、陽向の中から引き出されていく感覚。ぬるぬると、熱い粘膜が滑る。

  「んっ——」

  俺の息が詰まった。陽向が、また腰を落とした。

  「あっ——♡」

  陽向の声が漏れた。俺のものが、奥まで押し込まれた。腹の底まで届く感覚。陽向の中が、ひくひくと収縮した。

  「くっ——、陽向——っ」

  「気持ちいい——っ?」

  「ああ——くそ、最高だ——」

  陽向の中が、また収縮した。ひくひくと。脈打つように。俺の亀頭を、奥の粘膜が包み込んでいる。熱い。ぬるぬると濡れている。ローションと陽向の体液が混ざって、ぐちゅぐちゅと音を立てている。

  陽向が腰を引き上げた。また落とした。

  「あっ——♡ んっ——、はぁっ——」

  リズムが生まれた。陽向の腰が、ゆっくりと上下し始めた。俺の上で、でかい体が揺れている。腹筋が、動くたびに収縮する。胸板が、荒い息で上下する。汗が、陽向の首筋から鎖骨を伝って、胸骨の溝を流れ落ちていく。

  「んっ、んっ、んぐぅ——っ」

  陽向の声が、動くたびに漏れてくる。低い。男の声だ。でも、今は震えている。こいつが乱れていくのを、俺は下から全部見ている。

  最高の眺めだ。

  「陽向——」

  「んっ——なに——っ」

  「腰、もっと落とせ」

  陽向は一瞬だけ眉を寄せた。

  それからニッと笑った。

  次の瞬間、陽向の腰が深く落ちた。俺のものが、奥の奥まで押し込まれた。

  「んぐぅ——っっ!♡ はぁっ——、深い——っ」

  陽向の体が、大きくびくんと震えた。太ももが、俺の腰の両側でぴくぴくと痙攣した。

  「くっ——っ」

  俺も声が出た。奥の締め付けが、亀頭を直撃した。ぬるぬると熱い粘膜が、俺のものをぎゅうぎゅうと包んでいる。

  「はぁっ——はぁっ——、蓮——っ、そこ——そこだ——っ」

  陽向の声が、完全に崩れた。俺は腰を突き上げた。下から、陽向の動きに合わせて。

  ぐちゅっ、ぐちゅっ——。

  「あっ——♡ んぐぅ——っっ!」

  陽向の体が、大きく揺れた。俺の腹筋に、陽向の汗が垂れてきた。熱い。べたりと肌に張り付く。

  「はぁっ——はぁっ——、蓮、下から——っ」

  「気持ちいいか」

  「最高——っ♡」

  陽向がそのまま腰を落としてきた。

  俺が突き上げるリズムと、陽向が落とすリズムが噛み合った。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ——。

  音が、どんどん大きくなっていく。

  陽向の中が、ぬるぬると濡れて滑る。ローションと体液が混ざって、俺のものを飲み込むたびに淫らな音を立てている。陽向の太ももが、俺の腰を挟んでいる。筋肉の塊だ。でも今、その太ももはぴくぴくと細かく震えている。

  こいつの体が、限界に近づいている。

  俺にはわかる。

  「陽向」

  「んっ——なに——っ」

  「胸板、こっちに寄せろ」

  陽向が前傾みになった。胸板が、俺の顔の目の前に来た。

  汗で光っている。乳首が硬くなっている。

  俺は口を開けた。

  乳首を、思い切り吸った。

  「んぐぅ——っっ!♡ はぁっ——蓮——っ」

  陽向の腰の動きが、乱れた。リズムが崩れて、無意識に速くなった。

  「あっ、あっ、んっ——、そこ吸うな——っ」

  「なんで」

  「おかしくなる——っ♡」

  俺は返答の代わりに、もっと強く吸った。歯の先で乳首を軽く挟んだ。

  「んぐぅ——っっっ!♡♡」

  陽向の腰が、完全に制御を失った。がくがくと、不規則に落ちてくる。俺の腰の上で、陽向の体が揺れる。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、べちゃ——。

  体液の音が部屋に満ちた。

  陽向の汗が、俺の腹筋に雨のように落ちてくる。生臭い匂い。汗と先走りと、男の体臭が混ざった匂い。俺の鼻腔が、それを深く吸い込んだ。

  最高だ。

  「はぁっ——はぁっ——、蓮——っ、俺——」

  「出そうか」

  「んっ——まだ——っ、まだ出たくない——っ♡」

  こいつは本当に欲張りだ。俺は乳首から口を離した。

  陽向の顔を見た。

  目が潤んでいる。眉が寄っている。口が半開きで、荒い息が漏れている。

  唇が、薄く開いて、閉じて、また開く。

  喘いでいる。

  この顔を、俺以外には絶対に見せないだろう。

  「……陽向」

  「んっ——」

  「かわいいな」

  「っ——言うな——っ♡」

  陽向の顔が、耳まで赤くなった。

  恥ずかしいのに、腰は止まらない。

  「あっ、あっ、んっ——」

  俺は両手を陽向の腰に回した。

  「はぁっ——はぁっ——蓮、もっと——っ、もっと奥——っ♡」

  俺は陽向の腰を引き下ろした。

  強く。一気に。

  「んぐぅ——っっっ!♡♡♡」

  陽向の体が、大きくびくんと跳ねた。奥の粘膜が、俺の亀頭を締め付けた。ひくひくと、収縮が続く。

  「くっ——っ、陽向——っ」

  「あっ——♡ あっ——♡ そこ——そこ当たってる——っ」

  陽向の中の、奥の奥。前立腺に、俺の亀頭が当たっている。こいつの体が、それを正直に伝えてくる。

  腹筋が痙攣する。太ももが震える。背中が反る。俺は陽向の腰を掴んだまま、下から突き上げた。

  「あっ——♡ んっ——♡ はぁっ——♡」

  陽向の声が、完全に喘ぎになった。もう抑えようとしていない。

  「あっ、あっ、あっ——!♡ 蓮——っ、そこ——っ、そこばっかり——っ」

  「嫌か」

  「嫌じゃない——っ♡ 嫌じゃ——んぐぅ——っっ!」

  俺は腰を使った。角度を変えながら。陽向の反応を見ながら。どこで声が大きくなるか。どこで体が震えるか。

  全部わかっている。

  「はぁっ——はぁっ——、蓮——っ、俺——っ、もう——っ」

  「出そうか」

  「んっ——出そう——っ♡ でも——っ」

  「でも、なんだ」

  「もっとしたい——っ♡♡」

  俺は笑った。本当に欲張りな奴だ。

  「お前、本当に正直だな」

  「んっ——だって——っ、気持ちよすぎる——っ♡」

  陽向の腰が、また速くなった。自分でコントロールできなくなっている。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ——。

  音が、どんどん湿って、濃くなっていく。陽向の汗が、俺の胸板に滴り落ちる。べたりと肌が張り付く。陽向の体温が、俺の体温と混ざっていく。

  「あっ——♡ んっ——♡ はぁっ——っ、蓮——っ、蓮——っ」

  「ここにいる」

  「わかってる——っ♡ でも——っ、名前——呼びたい——っ」

  俺の喉の奥で、何かが詰まった。

  「……呼んでいい」

  「蓮——っ♡ 蓮——っ♡♡」

  陽向が俺の名前を呼ぶたびに、中が締まった。ひくひくと、収縮が強くなっていく。

  「くっ——っ、陽向——っ、締めるな——っ」

  「止められない——っ♡ 蓮——っ、俺——っ、出る——っ」

  陽向の体が、ぴんと張り詰めた。腹筋が、完全に固まった。太ももが、俺の腰を強く挟んだ。

  「んぐぅ——っっっ!♡♡♡ はぁっ——っっ!」

  陽向の腰が、最後に深く落ちた。

  どくん、どくん——。

  俺の腹筋の上に、熱いものが飛んだ白い。

  どくん、どくん、どくん——。

  陽向の精液が、俺の腹筋の上に降り注いだ。

  熱い。粘い。生臭い匂いが、鼻腔を直撃した。

  どくん、どくん——。脈が続く。陽向のものが、何度も収縮して、白いものを吐き出し続けた。

  「んぐぅ——っっ、はぁっ——、はぁっ——っ♡」

  陽向の声が、完全に崩れた。

  体が、ぴくぴくと小刻みに震えている。

  腹筋が痙攣している。太ももが、俺の腰を力なく挟んでいる。

  俺は陽向の腰を掴んだまま、動きを止めなかった。

  下から、ゆっくりと突き上げた。

  「んっ——っっ!♡ はぁっ——、蓮——っ、まだ——っ」

  「まだ終わってない」

  「わかっ——てる——っ♡」

  陽向の中が、射精の余韻でひくひくと収縮し続けていた。

  その収縮が、俺の亀頭を直撃した。

  くっ、と俺の奥歯が鳴った。

  白い。濃い。生臭い。

  でも俺は気にしなかった。むしろ、その匂いが俺の下腹部をさらに熱くさせた。

  「陽向」

  「んっ——」

  「一回出たからって、終わりじゃないぞ」

  陽向が、荒い息のまま俺を見下ろした。

  潤んだ目だ。眉が寄っている。唇が半開きで、荒い息が漏れている。

  それから、ニッと笑った。

  「わかってる——っ♡ 俺が——っ、癒してやるって——言っただろ——っ」

  こいつは本当に…………

  陽向は一瞬だけ息を呑んだ。

  それから、腰を動かし始めた。

  さっきより速い。

  さっきより深い。

  「あっ——♡ んっ——♡」

  陽向の声が、すぐに戻ってきた。

  射精の余韻で感度が上がっているのが、俺にはわかる。

  中の粘膜が、さっきより柔らかく、熱い。

  ひくひくと、収縮が細かく続いている。

  「くっ——、陽向——っ、中——」

  「わかってる——っ♡ 敏感になってる——っ」

  陽向は自分でそれを言った。

  恥ずかしげもなく。

  まっすぐに。

  「一回出た後のほうが——っ、気持ちい——っ♡」

  俺の下腹部が、さらに熱くなった。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ——。

  陽向の腰の動きが、リズムを刻んでいる。

  俺の腹筋の上で、陽向の精液がまだ温かい。

  白く、濃く、生臭い。

  陽向の汗が、その上にまた落ちてきた。

  混ざって、べたりと俺の皮膚に張り付く。

  「じゃあ続けろ」

  陽向は答えなかった。

  言葉の代わりに、腰を落とした。

  深く。

  「んぐぅ——っっ!♡」

  俺の亀頭が、奥の一番柔らかいところを押した。陽向の体が、大きく反った。背骨が弓なりになった。汗が飛んだ。

  俺は下から突き上げた。

  「あっ——♡ あっ——♡ はぁっ——っっ!」

  俺の手が、陽向の尻肉を掴んだまま離さなかった。

  ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ——。

  音が、部屋の壁に吸い込まれていく。

  「蓮——っ、蓮——っ♡」

  陽向がまた俺の名前を呼んだ。その声のたびに、俺の下腹部が締まった。こいつに名前を呼ばれることが、こんなにも効くとは思っていなかった。

  「ここにいる」

  俺はまた言った。

  「わかってる——っ♡ でも——っ」

  「でも、なんだ」

  「好きだから——っ、呼びたい——っ♡」

  俺の息が、止まった。

  一瞬。

  陽向の腰は止まらない。ぐちゅ、ぐちゅ——と、音が続いている。陽向の汗が俺の胸板に落ちてくる。でも俺の頭の中は、今その一言だけが残っていた。

  「……陽向」

  「んっ——なに——っ♡」

  「俺も」

  陽向の動きが、一瞬だけ止まった。

  俺を見下ろした。潤んだ目だ。眉が寄っている。頬が、じわりと赤くなった。

  「……蓮」

  「なんだ」

  「もう一回、言え」

  「欲張りだな、お前は」

  俺は陽向の腰を引き寄せた。深く。奥まで。

  「んっ——♡」

  陽向の声が震えた。

  「好きだ」

  俺は言った。

  短く。でも、迷いなく。

  部屋が、静かになった気がした。

  ぐちゅ、ぐちゅ——という音だけが続いていた。陽向の腰が、俺の上でゆっくりと動いている。さっきより穏やかに。さっきより深く。急がない。

  俺は陽向の背中に腕を回した。大きな背中だ。肩甲骨が、俺の腕の下で動いている。汗でべたりと湿っている。でも、離したくなかった。

  陽向が顔を上げた。俺の目を見た。

  まっすぐな目だった。

  泣いていた。少しだけ。目の端が、光っていた。

  「……なんで泣いてる」

  「わからん」

  陽向はそう言って、また顔を埋めてきた。今度は俺の首筋に。

  温かい息が、俺の皮膚にかかった。陽向の腰が、ゆっくりと動き続けていた。さっきまでの激しさとは違う。深くて、穏やかな動きだった。

  「陽向」

  「うん」

  「重いぞ」

  「知ってる」

  動かない。俺も、どかせなかった。こいつの体温が、俺の全身に染み込んでいた。汗と精液と、雄の匂いが混ざった空気の中で、陽向の体が俺の上にある。

  陽向の腰が、最後に深く落ちた。

  俺の息が詰まった。奥の粘膜が、俺のものをぎゅうと包んだ。

  「んっ——」

  「蓮」

  「なんだ」

  「出していいぞ」

  陽向の声は、静かだった。さっきまでの乱れた声ではなかった。落ち着いていた。でも、その静けさの中に、確かな熱があった。

  「……言われなくてもわかる」

  「言いたかっただけだ」

  俺は陽向の背中に回した腕に、力を込めた。

  引き寄せた。陽向の体が、俺の体に密着した。胸板と胸板。腹筋と腹筋。汗でべたりと張り付く。

  俺は腰を使った。最後の、深いところで。

  「んっ——」

  陽向の声が、俺の首筋で漏れた。

  どくん、どくん、どくん——。

  脊髄を、熱いものが駆け上がった。俺のものが、陽向の奥に向かって脈打った。

  「っ——、くそ——っ」

  「蓮」

  「ああ」

  「ちゃんと、出てるか」

  「出てる——っ、くだらないことを——っ」

  陽向は笑った。俺の首筋で、くぐもった笑い声が聞こえた。

  どくん、どくん、どくん——。

  脈が、収まっていった。俺の体から、力が抜けていった。陽向の体重が、俺の上にある。重い。べたりと汗で張り付いている。でも、動く気にならなかった。

  部屋には、俺たちの体温と混じり合った汗の匂いだけが満ちている。陽向の心臓の音が、俺の胸に直接響いてきた。荒かった呼吸が、ゆっくりと俺のリズムに重なっていく。

  俺は天井を見ていた。陽向の重さを、背中で感じていた。

  「……蓮」

  陽向が呼んだ。

  「なんだ」

  陽向は俺の首筋に顔を埋めたまま言った。俺は何も言わなかった。

  「俺は今週、楽しかった」

  「何があった」

  「お前が毎晩帰ってきた」

  俺は目を細めた。

  「それだけか」

  「それだけで十分だ」

  俺は返す言葉を探した。見つからなかった。代わりに、陽向の背中に回した腕に少しだけ力を込めた。陽向は動かなかった。動かなくていいと知っているみたいに。

  天井の木目が、薄い灯りの中でぼんやりと見えていた。

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