顕性遺伝と潜性遺伝

  今日は、顕性遺伝(優性遺伝)と潜性遺伝(劣性遺伝)について、知つておかう。

  メンデルの法則だね。

  丸か[[rb:皺 > しわ]]か。

  Aaとaa を掛け合はせると、A:a=1:1 になつてしまふ。

  メンデルの法則を出すには、どうにかして AA を見つけ出さないと……。

  (これは人間の血液型の、AAとAO、どちらもA型、とBBとBO、どちらもB型、の関係に似てゐる。)

  そして苦労して見つけたAAと、aaを掛け合わせる。

  (血液型の話でいふと、aaはOO型、つまりO型になる。)

  第一世代はAaだけが生まれる。

  

  これをaaと掛け合わせると、1:1に逆戻りだ。

  第一世代同士を掛け合わせてやる。

  すなわち、Aa × Aa だ。

  すると、A:a=1:3で生まれる。

  

  市販されてゐる植物の種は、全てこの「第一世代」だてふ話では無からうか。

  

  第一世代が実り、種として植ゑたら、3:1が入り亂れるであらう。

  例えば、丸と皺以外に、緑と黄てふ区別があつたとしやう。

  

  AaBb × AaBb

  =AABB +……+ aabb

  

  Aaの子世代でさへ、四通り(AA:Aa:aa=1:2:1)あるのに……。

  

  まあ、四かける四で、十六通りだらうな。

  

  AB : aB : Ab : ab は……。

  さて、どうなる事やら。

  

  孫以降に出易い潜性遺傳(劣性遺傳)は、「隔世遺傳」とも言ふ。

  ほら、丸と皺を掛け合わせた時に、子世代に潜性遺傳(劣性遺傳)は現れなかつたのに、

  それら顕性遺傳(優性遺傳)の子たちを合わせたら、それらが持ち合わせてゐなかつた潜性遺傳(劣性遺傳)が突如として現れただらう?

  

  それが、隔世遺傳だよ。

  

  しかしAaとaaの交配では、子供に二分の一の確率で、形質aが發現した。

  これは潜性遺傳(劣性遺傳)ではあつても、隔世遺傳ではないね。

  偖、ひ孫の代でも、隔世遺傳を引き起こしてみやうか。

  (1)孫A(AA : Aa=1:2)同士を掛け合わせたら、A : aは何對何となるかな?

  (2)また、孫Aを孫aと掛け合わせた時は、ひ孫の形質は何對何になるかな。

  

  上は3×3通りの組み合わせが考えられるね。

  AAどうし :AA×Aa: Aaどうし=1:4:4だね。

  Aa同士の時にはじめて3:1で、aaが現れる。

  (1)A:a=5:1だつた。

  

  ほんまか? 知らん……。

  

  AA×aa : Aa×aa=1:2だね。

  AA×aaは1:3になるよ。1Aと3aとしやう。

  Aa×aaは1:1だね。これを二倍して、2Aと2aだ。

  足して、3Aと5aだ。

  (2)のこたへは、3:5

  

  ほんまか? 知らん……。

  じやあ早速畑に豆を撒いてみやうね……。

  

  

  おまけ:5代目の眞實

  

  A×a→Aa→3:1(孫)

  孫A同士→5:1

  ひ孫A同士を掛け合わせた時、[[rb:玄孫 > やしやご]]の形質の割合はどうなる?

  

  孫の時、AAどうし :AA×Aa: Aaどうし=1:4:4だつた。

  AAどうしはAAだ。1AAとおく。

  AA×Aaは、3AA : 1Aaだ。12AAと4Aaとおく。

  Aaどうしは1AA:2Aaだ。4AAと8Aaとする。

  足して、17AA:12Aaだ。

  計算がどんどん複雑になるので、無限に続けるのは無理さうだ。

  てつきり3:1、5:1、7:1、9:1、…、2a+1 :1になると思つたのに。

  

  すなはち17×2+14=46のAと、12のaの組み合はせについて考へれば良い。共に偶數なので、23Aと6aに約分してしまはう。

  AA:Aa:aa

  =23×23 : 2×23×6 : 36

  =529:276:36

  ひ孫の形質について、

  A:a

  =529+276 : 36

  =805:36

  

  1:0、3:1、5:1、805:36だつたね。

  さういふ事もある。

  

  じやあ!