宇宙の彼方イスカンダルへ

  マンドラゴラのドラゴラが、[[rb:龍 > ドラゴン]]つぽいから、[[rb:火龍 > ドレイク]]に変化した例とは違ふのだらうか。

  アレキサンダーの[[rb:al > アル]]が、アラビア語の定冠詞と誤解され、イスカンダルになつたらしい。

  これを異分析といふ。

  英語では metanalysis だ。

  ハイジャックからバスジャック、ハンバーガーから月見バーガー、気球、おぼつかないなど。

  赤切れも異分析で、もとは[[rb:足 > あ]][[rb:皸 > かが]]りだつたらしい。

  赤狩りの同音異義語だ!

  いや、結局赤に引つ張られるんかい。

  ビフテキは「ステーキ」を意味するフランス語「ビフテック」(bifteck)らしいとか。

  だから、トンテキなる語は異分析かも知れない。

  東北弁で體の事を「かばね」といふ。

  ならば「しかばね」の語は、そのまま「死体」といふ意味だらうか。

  氏姓はそれぞれウジとカバネだが、そのまま名は体を表すといふ事か?

  いや、古くは屍で「かばね」と読んだらしい。

  死体の骨も指したみたいで、「かばねやみ」の類語は「骨病み」だといふ。

  姓のカバネの語源は未詳で、骨品制などから、屍から来てゐるとする説もあるらしい。

  方言周圏論みたいで面白い。

  しかしイスカンダルは、元のアレキサンダーからkとsが入れ替わつてしまつてゐる。

  これを音位転換といふ。

  英語ではメタセシス。

  江戸つ子をイドッコと言つたり、言い間違へをイヒマツガヒと言い間違へるやうなものだらうか。

  イヒマツガヒつて書くと、禍津日(マガツヒ)みたいで怖いんだけど。

  音位轉換の例としては、ふいんき(何故か変換出來ない)や、すいせんかん(潜水艦)、オジャマタクシ(おたまじやくし)、トウモコロシ(とうもろこし)、シュミレーション(シミュレーション、sim-)など。

  新しい: アラタシ → アタラシイ

  山茶花: サンザカ → サザンカ

  舌鼓: シタツヅミ → シタヅツミ

  秋葉原: アキバハラ → アキハバラ

  (Wikipedia「音位転換」)