どつちでも良い。
偖然し、大阪をOHSAKAやOSAKAと書くやうなものだ、といふ例はかなり適切なやうに思ふ。
Osakaは英語式の表記であり、さらにÔsakaやŌsakaの派閥があると思はれる。
これは、HAMASとḤamāsに対応すると思ふ。
駅名表記で見る「ô」の、o の上についている山形の記号は、「サーカムフレックス」といふらし。
日本式ローマ字と、それを元にした慣例式ローマ字において、長母音(o:)の評価に使ふ。
ヘボン式ローマ字では「ō」(マクロン)を使ふ。ヘボン式は、「外国人のための案内や日本語の翻訳用途に向いている」らしい。(Wikipediaより)
日本語の中でも、棒引き仮名遣ひといふのが短期間存在した。
「オーサカ」「キョート」「トーキョー」でんがな。
大坂なら「オーザカ」、もとの仮名遣ひでは「おほざか」。
ただ、学校が平仮名で「がっこー」なのはダサすぎる。
ダサ過ぎて、直ぐに廃れた。
そして現代仮名遣ひ「がっこう」「おおさか」になつた。
話を戻さう。
ハマースは、漢語で哈瑪斯。
原語は「حماس」で四文字。
右から数へて三文字目のアリフ(ا)は、母音(ア、イ、ウ)またはアの長母音「アー」(ā, aa )を表す。
他は全部子音字で、母音記号が無いと私は読めない。
子音に「ア(a)」の母音を振つて読むから、母音のついたHにアリフが着いたら、長母音になるのではなからうか。(教科書と交互に見た感想)
正式名称はイスラム抵抗運動(Ḥarakat al-Muqāwama al-Islāmīya、ハラカト・アル=ムカーワマ・アル=イスラーミーヤ)である。
アリフが二つ挟まつてゐるのに、ハーマースにはならなかつた。或いは最後のsに母音aがついて、ハマサやハマーサにもなつてゐない。
これは、当事者が「ハマース」と読ませたかつたのだらうか。
アラビア語には「ハマス」と「ハマース」の単語があるらしい。
長母音(アリフ)の入る「ハマース」(حَمَاسٌ)は、「激しさ、強さ」「熱情、熱意、激情、活気」「勇敢、勇猛、屈強、頑強」「闘争、戦闘」といふ意味らしい。でも母音の表記は hamaasun (ハマースン)じやない?
ハマスは「亀」、ハマサは「油炒めをする」「他人を怒らす」。
私は、ハマスとハマースの評価の違ひについて、ウクライナとウクライーナのやうなものだと思つてゐた。
今回は、OHSAKAとOSAKAに軍配が上がつた(?)。
しかし、Oposaka(おぽさか)やŌzaka(オーザカ、大坂)、Wosaka(をさか)表記なんて無いのであつた。
哀し。
せめてNANIWA(ナニワ、なにわ)の古名を忘れたくはないわな。
蛇足
本居宣長は、古代日本語に濁音は無かつたと考へてゐたらし。
伝聞でしか聞いたことが無い。
確かに古代の表記に濁音や半濁音、小さいつは無いらし。然しそれは表記が無いだけで、発音は変化し、清音で書かれてゐても濁つて読んでゐただけの事らしい?
つまり、今では否定された説なのだらうか。
ただ、神社神道の世界では、聖なるものは清音で読む慣習がある。
例へば伊勢の神宮は、内宮と外宮を「ないくう」「げくう」と讀む。
(訓読みなら「うちつみや」「とつみや」)
もし、古代に濁音が無くても、は行は半濁音で読んでゐたといふ。つまり実質唯一の濁音である。
寧ろ今の濁音は濁々音(だくだくおん)だらうか。
皇大神宮は「すめおぽかみのみや」か。
さういへば、奈良時代の萬葉集の歌に出てくる「天照らす」は、尊敬語では「あまでらす」と濁つて読んでゐたといふ説を見たことがある。
もうこれだけで、古代に濁音なんて無かつた筈といふ説は否定さる。
寧ろ、古代ではなく、神代の昔の話なのかも知れない。
ミトラスよりアマデウスに寄る。知らんけど。
然し、天武天皇統の美称「高照らす」も、「たかでらす」と讀むのだらうか。
ようわからん。