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【閲覧注意】着ぐるみネタ習作1-4(終)
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「あっ、あっ、あっ、あっ!」
女主人は、言葉責めする事さえ忘れて、呼吸困難のように喘ぎ声を絞り出す。息をするよりも早く声が出てしまうといった次第だ。
バックからペニスを突き立てながら、空いている手で、彼女のペニスをしごくスタイルは、受けになるにも、攻めになるにも、彼女のお気に入りであった。
それに、この丈夫なタイツを破って、"彼女"の中から僕の逸物を取り出す方法は、彼女しか知らなかったので、それを独占出来るのも彼女だけだった。
"彼女"は、そんな事情で、この特別な主人を心の限り歓待した。
「一緒に出すからね! 一緒だからね!」
主人は、この手の発言の後、肛門にぐっと力を入れると、一拍おいて絶頂に達する。
このタイミングは、もう、"彼女"の身体に染みついているのだろう。ここ暫く、彼女は最大限の満足を得て、外なる彼女を褒めてくれる。撫でてくれる。
主人は、口調こそ高圧的だが、その点で、お互いに気持ちよくなれるよう、心配りをしていたのだろう。
人形らしさ、少女らしさを仕草で表現する事に関して、訓練と研究を常に要求され、そして、その報酬としての快楽は、単調でありながらも、充実しているように思えた。
しばしば、イベントに出掛けては楽しい一日を過ごし、その上、"事情を知っている"コンパニオンやレイヤーさんに遊ばれる日も出来た。
この人達が、どういう経緯で、"彼女"に興味を持ち、好意を示し、あそこまで墜ちるのか知らないが、バイブレーター付きダッチワイフには、ほぼ満足して貰っているようだった。
やはり、股間の膨らみが、突起物として存在してくれる方が嬉しいようだが、それをあの主人が許可する日が来るのだろうか?
人形然としたまま、彼女たちが腰を振る姿を、1メートル後方斜め上から眺めているような気分で過ごす。
相手にする人数は、十人を超える事もあり、要望に応えて、抱きしめたり、こちらから迎えに行くように蠢いてやることもある。
衣装を着たままの者、全裸の者、様々いるが、大抵、数人まとめて部屋にいるので、その異様な光景もまた、狂気に色を咲かせている。
非常に恥ずかしい姿のまま、大人しく待機していた者が、自分の番となれば、痴女へと豹変する。
そして、事が終われば、真面目に汚した床を掃除するし、或いはまた、他の女性と談笑したりする。
全員が殆ど場慣れしているようにも見える。しばしば、そのようでない女性が、緊張したり、おどおどしたり、はたまた、興味深そうに見つめていたりするが、それはそれで新鮮だった。
そして、そうした人に対して、常連は優しく接していた。
乱交パーティになる程ではないが、ささやかな接触はあったように見える。
イベントから帰還し、開梱され、更衣室に戻り、マスクを外すと、突然の心配に襲われる。
自身が戻ってくるから、自身についての、考えていても意識に登らなかった思考が、一斉に僕を襲うのだ。
彼女たちは、何処から来ている? そして、最初からあんなに激しく自分の"仮面"を外せるのは、むしろ、それが最初じゃなかったからではないのか? "彼女"以外にも玩具があるのではないか?
しかし、そうなると、あの主人の特別な寵愛もなにか……
考えるのは怖いことだ。
怖いから、考えない。
僕の姿が消えれば、思考も消える。
僕は、ただの傍観者となる。否、傍観者ですらなく、近くで眠っているだけのようにすら感じる時もある。
彼女は、殆ど彼女の意思で動いている。
僕自身として、快楽は確かにあるし、己のコントロールの上で、性交渉をしているのも分かっている。
しかし、それもこれも、"ケーブルで繋がれた何か"のような気がしている。
実際、僕の肉体なんてものは存在しないのではないか? そんな感じも与えるほど、僕の心身は乖離している。
ある日、目を覚ますと、少しだけ違う何かを感じていた。
その時は、確か、イベントが終わって、箱の中で寝ながら運ばれていた時だ。
いつもは、そこから這い出して、更衣室で全てを脱ぎ去っている。
眠るときも、マスクを付けてから、プレイルームで寝ている。
だから、僕が、この更衣室で目を覚ますと言う事はあり得ない事なのだ。
だから、少しだけ違うなどと言う事ではなく、一大事である筈だ。
しかし、僕自身は、そんなことよりも、身体的な感触の違いに違和感を覚えた。
僕は、自分自身を鏡で観察する事を、努めて避けていたから、今や目の前に鏡があっても、その無様な姿は、その脳裏に映ることはない。
そもそも、自分の身体を確認しようという思考すら発生しない。
何はともあれ、タイツを着ようとした時、全てが判明した。
今まで以上に、肌の滑り具合が良い。
そう言えば、今日は、シャワーの時に何処も剃っていないぞ。
一つ目の発見は、全身の毛穴が綺麗に脱毛されていたことだ。
恐らく、あの主人のことだ。永久脱毛をしていたに違いない――しかし、全身か? 全身隈無くか?
二つ目の違和感は、胸やおしりにあんこを付けるときに判明した。
現実、それらの肉を付けるべき所は、既に、皮膚の下に仕込まれていて、全てが不要になっていた。
手を見つめると、いくらかごつごつしていたものが、さらりと、平たく、細く、なめらかになっていた。
これはどういう手術なのだろうか? 分からない。否、関心がない。
確かに、毎日飲んでいるドリンクに、女性ホルモンや男性ホルモン拮抗薬が含まれているだろう事は、何となく感づいていた。だから、実は、手の変化に関しては、今まで気付かなかっただけなのかも知れない。
それでも、驚愕は、"彼女"の洗練された姿を見たときに訪れた。
もう一度言うが、実のところ漸進的に事が勧められていて、豊胸手術を機会に、それに目覚めたのかも知れない。
それは、今となっては分からないし。同時に、人形にとって、過去も未来も、実際何の意味も持たない。
第一、この驚愕は数秒だけ続くのみで、一分も経てば、十年も前からそのようであったかのように、骨肉化した。
"彼女"が、新しく手に入った肉体をどうこうしようと思わなかったのは、主人への忠誠や服従、お仕置きへの恐怖によるものではなく、人形における恒常性がそうさせただけである。
僕自身は、そのようである彼女こそ、欲した彼女であり、このように考える僕自身が消えるべき存在なのだ。
それからも、主人からの寵愛と、イベントでの"お仕事"との日々が増えていったようだ。
実のところ、自分が望んだように、自分の記憶は徐々に飛び飛びになっていった。
だから、よく分からない。
イベントも、フォーマルなものも含まれるようになり、その時には、ただ、人形のようにじっとしている事を求められた。
ある時から、自分はショーケースの中に閉じ込められるようになった。
いつかのイベントの時、僕をふんだんにいじめてくれた彼女を見かけることもあったが、自分の職務のために、"彼女"が動く事はなく、また相手の着ぐるみが近付いてくる事もなかった。
月日がどのように過ぎていったか、かつては体感で数えていたが、今は一日と一週間の区別も付かない。
いつの頃からか、自分のプレイルームには、女性、男性を問わず、様々な客が訪れるようになった。
そして、そうした時、タイツはペニスサック付きのものが用意された――例の挿入を求めるコンパニオンの要望に応えたものかどうかは知らないが、"顔なじみ"が訪れたことも確かなことである。
主人にアヌスを攻められたのはいつだっただろう? もう、それもどうでも良いぐらい、ひっきりなしに奉仕し、攻められ、或いは、求めに応じて攻めていった。
主人とは、今まで様々なバリエーションで遊んできたから、要望を聞いて、自分がどのようにすればいいか、すぐに分かったし、そのように動く事も出来た。
レイプを体験したいと言う客には、必死で抵抗しながらも、ペニスを挿入され快楽に墜ちる。逆に人形に襲われる感じが欲しいと言う女性客には、嫌がる身体を必死で押さえつけつつ、無理矢理――そして求められるがまま――挿入した。
恥ずかしそうな仕草を見せながら、スカートを捲り、逸物を披露する。
客からの強い興味の視線を避けるように、嫌がるように、しかし、本当は見て欲しいという体で見せつける。
触ろうとする客を二、三度拒み、それでも、客の目前にソレを配置する。そうして、しごいたり舐めたりするのを促すのだ。
客が調子に乗ってきたところで、一度イってみる。射精は殆ど思いのままになっていたから、ペニスが脈打つ様子、ビクビクと震える様子を見せる事が出来る。サックの先端が膨らむのも分かる。
客が積極的なら、そのままベッドに向かうし、或いはその場でハメられてしまう事(男性女性を問わず成り行きだ)もある。
消極的であるなら、優しくそのように誘導する。
彼らが金を払ってここに来ているのは明白だから、満足して帰って貰わなくてはならない。自分に報酬があるわけでも、罰があるわけでもないのに、"彼女"は使命感を持っているのだ。
"彼女"は仕事を楽しんだ。
実に消極的な女性が来た時は、ペニスを見せても驚くばかりで、何もしてこない。
目の前で、自分でしごいて見せて、崩れ落ちる姿を見せても、人形に触ることも出来ない。
手を握って、優しく誘導し、手こきを体験させて、逆に、その手で、彼女自身を愛撫する。
それでも混乱した彼女を押し倒し、挿入し、腰を振った。
「何これ、何なの? おかしいよ! おかしくなっちゃうよ!」
と叫んだところで、彼女は豹変する。身体を捻って、人形に覆い被さられた状態を逆転させ、「もう我慢出来ない! 奧に、奧に!」と強く、鋭くピストンを繰り返した。
あとは、人形として出来る事は、好きなだけ玩ばれるだけだった。
逆に、経験豊富と言う風情でやって来た女性客もいる。
大きく膨らんだモノを見せても、そんなものは何度でも見てきたのだと言う顔をして、手こきもフェラも慣れていますと言う顔で――実際はその手の感触を味わうように――充分に味わう。
そして、私が客をベッドに招くと、突然躊躇した。
どうやら、彼女は処女であったようだ。
それでも強がって見せて、「勿体ぶってやる」と言いつつ、単に決心も付かぬまま、人形の突起物を、自分の穴の手前で擦り付けているだけだった。
それでも、彼女は気持ちのいい顔をしていたので、驚かしてやろうと、丁度よいタイミングで一気に挿入した。
彼女は驚き、腰を重力に任せて落としてしまった。
「う!」
声にならないひとときが続く。
その後、「そんなに欲しいなら、動かしてあげる」と、途切れ途切れの声で言いつつ、上がらぬ上半身を何とかして動かそうと健気に努力していた。
彼女の期待に応えるべく、こちらも感じているように見せて、最後の最後に、人形の方からピストンして、彼女を半狂乱まで追い詰めた。
ぎこちない歩きをしながら、「また来てあげるわ」と強がった女性も、今は常連だ。
強いSEXは苦手だというのに、未だに強がっている。
或いは、(異性も同性もだが)カップルが訪れる事もある。
人形に襲われる恥ずかしい姿を見せて、興奮する人や、或いは嫌がる彼女(或いはネコ)をレイプ(もどき)させて、自分がオナニーをする人もいる。
また、自分達のSEXを"人形"に見せて喜ぶ人もいる。
「○○ちゃん! ○○ちゃん!」と相手の彼女を見つめながら、人形に犯される女性。相手の女性は、心配そうに、信じられない事が起こったのだと言う顔をしつつ、自分の股間をまさぐっている。
そうして、一回戦が終了すれば、攻められていた女性は、蹲り、放心状態になる。そして、レイプ目となった彼女を、パートナーが荒々しく介抱するのだ。
愛撫するうちに、お互いに相手を求め合い、人形に見られている事を語りながら、気持ちを高めていく。
最後に、人形に対する仇討ちと、3Pへと展開していく。
別なあるとき、このカップルは、攻守を逆として――表情や身のこなしまで逆なものとして現れた。
先回"彼女"に犯された女性が、"彼女"を猛然と襲い、それをパートナーが必死に止めようとする。
「○○ちゃん、こんなのおかしいよ」
などと言う言葉は、むしろ、「もっと攻めよ」と言う意味に翻訳され、激しさを増していく。
そして、この女性がイクと、パートナーに対し、同じ事をするように強要する。
「××も、やりたいんでしょ?」
その刺激的な表情だけで、充分におかずになりそうだ。
始め、相手は恐る恐るペニスに触れるところから始めて、嫌々ながら人形とまぐわっていく。
そして、「もういいでしょ?」と聞いても、「イクまでやめないでよ」と言って、玩具で攻撃を仕掛けたりする。
こんなやり取りの後も、結局は3Pとなり、何が何だか分からなくなり、それまで保持したキャラクターを融かしていく。
こうした客の行動を見ていると、世間でも自分の本性を隠して演技をこなしている人々が、こうした場でも高揚した気分で演技しているのを見ると、"自分を偽って生きるのは辛い事だ"と言う巷のぼやきが、俄然嘘くさく見えてくる。
性欲を発散させることは、必ずしも自己をさらけ出すことではない。
人は自分の性器や性交を第三者に晒したところで、精神的な露出なんて僅かにしか行われない。むしろ、それは誤魔化されるのだ。
過去と現在を見渡せば、必要以上に嘘を吐きながら生きている人ばかりだ。自分の本性を隠して、隠していった末路として、自分が何を考えているかも分からなくなるのだろう。
同じようなものだ。それを僕は、人形としての彼女に純化していく過程と思っている、自己抹殺の過程は、単に他の嘘で覆い被して、そしてそれが現実と区別が付かなくなっていく鈍化なのだ。
では、自分自身の願いは何だろうか? 自分を殺すことが目的なのか? 人形と一体化したいのか? それらの動機が右へ左へとぶれていく過程で、その奥にある筈の何かを忘れているのではないか?
単なる性的欲求によるものなんかじゃないと言えるだろうか? 自己実現らしく感じる達成感は、本当は投企性を無視する為に、己を誤魔化しているのではないか?
仕事が終われば"彼女"を脱がなければならない。そして、脱いだときに後悔と絶望に襲われる。
男性客の存在は、身体的な気持ち悪さではなく、自分も同じようなことをするだろうと思われる気持ち悪さで再生される。
そして、それから逃れるために、僕は再び"彼女"を着るのだ。それはまるで、禁断症状に苦しむ麻薬中毒患者のようなものだ。
女主人の姿を見なくなった事を、考える余裕が出てきた――むしろ、余裕がないから考えるのか?
兎も角「捨てられたのだろうか?」と言う考えは、無意識のうちに努めて無視してきた考えだった。
確かに、彼女のお気に入りであったのなら、他の者に好きに遊ばせるような事はしないだろう。
赤の他人に襲われるのを好むタイプであったのなら、その場で"彼女"を言葉責めにしたがるだろうし、堪え性なく人形を求めるだろう。
ぼんやりと、イベントで出会う、あの着ぐるみの彼女を思い浮かべる。
きっと、あの娘が女主人の新しい玩具なんだな。
理想通り、現実の女の子みたいだし、紛い物が太刀打ち出来る事ではないだろう。
せいぜい、彼女の食い扶持の為に、自分が必死になって働くしかないだろう。
仕事は嫌いじゃない。"彼女"も嫌がっていない。
この"嫌いじゃない"と言うのは、そのようにして現実を美化しなければ、生きていく事が出来ないからではないか?
脱いでいる時間が短くなればなるほど、こうした分析はより苛烈なものへと変化していく。
一方、"彼女"でいる時、"僕"の意識は徐々に消えて、うっすらとした記憶と共に、"僕"へと帰ってくる。
それが最後のイベントであると感じたのは、ここ最近薄くなってきた自我が、ここに来て更に遠ざかるように感じていたからだ。ただ、意識の低下は、このところ徐々に起きている現象だし、今日が特別に感じたのは、虫の知らせ程度の、無根拠な、非科学的な理由だろう。
このところよく行われる、ショーケースの中のフィギュアと化した。
ポーズを決めながら、殆ど動かずに一日を過ごす。要望があれば動くが、基本的にはマネキンに徹する一日だ。
相変わらず、バイブレーターや低周波治療器が身体のあちこちに仕込んである。
これらは、客の声や、特定の言葉、接近、或いはフラッシュか何かをトリガーにして、発動されるように出来ている。
最初は訳も分からず、突然襲う刺激に怯え、後半には、その刺激が欲しくて堪らなくなるように出来ている。
その部屋に、"あの娘"が入ってきたのは覚えている。
同じように、マネキンに徹するためだと言うのも覚えている。
そこから先、僕自身は、殆ど暗闇の中に閉じ込められている。
目に見えているものが現実なのか、虚偽なのか、夢なのか、記憶を遡っているだけなのか――恐らく現実以外の全てのものが渾然一体となっているのだ。
その意味で、僕は良く言われる意味の発狂とは、逆のベクトルで発狂した。
あの女になれない哀れな男の娘に、"着ぐるみ"を紹介したのは私。
私としては、あの娘に着て欲しかったけど、本人は、着ぐるみの私を、生身の自分自身で抱きたい趣味だったから、長く関係は続かなかった。
あの娘は、私の代わりに、自分好みの着ぐるみを探しにイベントに出掛けて、誘拐ばかりしている。
そうして、着ぐるみ中毒患者を作っては、すぐに厭きてしまう。
厭きられた着ぐるみは、投資を回収すべく、性風俗みたいな仕事をさせちゃうんだから、酷い"男"ね。
私が、あの着ぐるみに出会ったのは、もう随分前の事。
イベント会場で、見かけて、一目で気に入っちゃった。
大体、この手のイベントは、私やあの娘のような趣味の人間が、自分の手持ちの人形を見せびらかすためのもの。
最初、あの娘の着ぐるみだって知ったときには、ちょっとだけ惜しかった。
すぐに接触して、売ってくれるように頼んだけど、厭きたらお下がりをあげるだなんて言うの。酷いじゃない?
でも、イベントで見かける度に、人形っぷりが増していくから、もう、プライドとかどうでもいいかな。ってなっちゃったの。
それから色々意地悪なことを言われた挙げ句に、「あの着ぐるみが正気を失ったら」って条件を出してきた。
ちょっと可哀想だったけど、私だってどうしても手に入れたかったから、薬をちょっと使っちゃった。
背中に手を回すフリをして、口紅の形をした注射器で、脳みそのある部分を壊す薬を注射。
後は、あの子が私の姿に発情するのを待つだけ。
一緒になってポーズを取っていたら、意外にあっさりと私のことを襲ってくれた。
このお人形さんも、私のことが気になっていたのかな? 悔しいけど、あの娘の調教の仕方は流石だったのかな。
私の欲しがるお人形さんは、私を正面から抱きしめると、自分の股間をグイグイと押し付けてきた。バイブレーターが激しく震えているから、服の上でも感じちゃう。
わざとよろけて、床に倒れると、あの子は、自分のスカートを捲り、次いで私の下半身を露出させた。
このお人形さんは、私のタイツの女性器にスリットがあるのを見つけて、本当に喜んでいるようだった。
身に染みついたジェスチャーもそうだし、それを見ただけで、ペニスがビクビクと震えているのが見える。
ああ、来て! すぐに来て! 衆人環視の中で、襲われてみたいの!
本気で襲ってくるお人形さんなんて始めて! 本当の狂気、純粋な狂気で!
必死でカメラを回している人達がいる。
私が、笑顔のままのお面で、笑顔のままのお人形に襲われている姿を、みんなが記録している。
どれほど蔑んだような、可哀想なものを見るような目をしていようと、興味がこの二人の人形に集中している!
そして、挿入される。ピストンされる。
まるで、安物の食玩のように、同じ動きをバタバタと繰り返すだけの、惨めで哀れなお人形。
ああ、そんなものに犯されて、何をこんなに悦んでいるのだろう!
ショーケースは、バックヤードへと引っ張られていく。その間も、沢山の人の目に曝された。
淫らな凶刃に貫かれながら、私はその束縛を逃れようと藻掻いてみせる。
それでも、ケースは狭いから、角へと追い立てられ、満面の笑みのまま犯される風景を、延々と見せつけるのだ。
人だかりが酷くて、先に進めない――ショーケースを隠そうとするテーブルクロスは、小さくて、中の様子を隠せないでいる。人混みをかいくぐって迫るカメラ。
ああ、酷い。こんなに最低で、最高な気分は、暫く無理だろう。
同好の士から、妬みの声が聞こえるようだ。
声!
自分も快楽のために、どれほど声を出そうとしたことか。
私の後ろのお人形さんは、声一つ立てずに。それでも、何度か射精しているのは分かる。
私の"本気ではない"本気の抵抗は、絶え間ない振動、強く激しい一定の振幅によって、遂に力尽きる。
倒れ込んだところを、あの人形は仰向けにして、足を持ち上げ、正常位へと持っていく。
無抵抗なまま、私は揺れに任せる。
本当は、この手を伸ばして抱きしめたいけれど、でも、無理矢理犯されていると、周囲に見られる快感には代えがたい。
大きな扉が近付く。
もう、このお芝居が終わってしまう。
"彼女"もそれが分かっているのだろう。一層激しく責め立ててくる。
ペニスの先端に取り付けられたバイブが、私の中で暴れている。
もう終わってしまうのか。
ああ、この視線はもう、消えてなくなってしまう。
バックヤードに入ると、"彼女"は倒れ込んでしまう。
私はそれを抱きしめて、優しく――ありったけの愛情を込めて愛撫してあげる。
こんなモノの為に。ああ、こんな酷い目に遭わせたのに。
ショーケースは、屋敷に運ばれるまで、そのままにされた。
私は、力尽きた"彼女"を思う存分可愛がってあげた。
スイッチが切れたのか、本当に疲れているのか、それとも薬の所為なのか、私は身じろぎもしないお人形さんを、精一杯愛した。
勿論、動かないのは身体だけで、息子さんだけは元気だ。
可愛い! 可愛い! 私のお人形さん!
これからは、ずっと私と一緒。ずっと大切にしてあげるから。
どのお部屋に飾ろうかしら。どんなお洋服を着せてあげようかしら。
眠れない夜は、あなたを抱きしめながら眠りたいな。そうしたら、朝にはきっちり襲ってくれるかしら?
そして、その姿を私の愛するあの人に見て貰いたいな。犯されながら感じてる酷い顔を。それを、どんな表情で見ていてくれるかしら。
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