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着ぐるみ噺14-1

  それは怪しいお誘いであったけど、何処かで一念発起しなければ、着ぐるみとの交流はないだろうと思っていた。

  僕は、着ぐるみが好きだ。一度着てみたい。でも、実家暮らしだし、何かとお金にも都合が付かない。自作する技術もなければ、人に上手く取り入ることもできない。

  それは言い訳だと言われるが、出来ないものは仕方がない。

  イベントに行って見かけて、スマホで写真を撮るのが精一杯なのだ。

  そんな僕の所に、一通のお誘いのメールが届いた。どうやら、着ぐるみを着させてくれるらしい。

  急にそんな話を来るなんて、まぁ、色々と期待はしていないが、行くだけは行くだけだ。男相手に何か悪さをする奴もいないだろうし、金もないのだから財布を掠め取られてもたかが知れている。

  と、言う事で、郊外の一軒家に到着した。

  やっぱり、着ぐるみを持てるには、それなりの収入が必要だなぁと独りごちながら、門をくぐり、チャイムを鳴らす。

  すると錠がカチャリと上がる音がした。

  これは入れという合図なのだろう。怖ず怖ずと扉を開ける。

  入れば、美しい内装のそれは、豪邸の体を成していた。いや、大きな家というのは外から見ても分かるが、中はドラマの中でしか見たことがないような状態であった。

  そして、背後では扉が静かに閉まり、そして再び錠が下りる。オートロックという奴だ。こんな自分では、ホテルでしかお目に掛かれない。

  「お邪魔します」

  消え入りそうな声で、なんとか挨拶を言いつつ、勝手に上がる事にした。

  廊下に足を踏み出して、そして、何処へ行けばいいのか、何処の部屋がいいのか分からず、立ちすくんでしまった。

  すると、すぐ脇のドアの錠が上がる音が再びした。

  何か、罠に誘われている気がしないではないが、ここまで来て、引き返すわけにもいかない。

  これまた、恐る恐る扉を開くと、目の前には、一人のドール着ぐるみがいた。

  身長は自分ぐらいあるが、肩幅が小さく、本当に、一つの動くドールのようであった。

  皮膚は、肌タイではなく、シリコンゴムのようで、見た感じはリアルドールのようでもある。

  目はキラキラと輝いているし、控えめなお口は艶っぽい。梨地の塗装は綺麗だし、表面に乱れはない。面の対称性はばっちりだ。

  衣装は手の込んだロリータで、着替えるのはさぞ大変だろうなと思った。

  見とれていると、彼女から歩み寄ってきて、両手で僕の両手をぎゅっと握ってきたのだ。

  一瞬で心拍数が増加した。と、言うよりも、飛び上がるほどびっくりしたのだ。

  そして、僕が半歩後ずさりした所を、彼女は一歩踏み出して、僕の顔を覗き込んできた。

  恥ずかしい。しかし、興奮する。

  そんな時間がずっと長く続いた気がするが、その後、彼女は抱きついてきたのだ。

  ぼくは、直立して動けなかったが、勇気を出して、手を彼女の後ろに回す。そうすると、彼女の方も強く抱きしめ返してきて、お互いはそこで静止した。

  尤も、僕のおちんちんは、おギンギンになっていて、彼女も、それに気付いているのではないだろうか?

  否、むしろ、自分の股間に当たる硬いモノこそ、彼女のおちんちんであった。

  「まぁ、そうだよね」

  心の中で噛み締めたが、しかし、身体の方は萎える事を知らなかった。この心地よい状態からすれば、中が男だろうと女だろうとどうでも良くなってくる。

  抱き合う状態から、遂に、お互いの股間を弄る方へと動きはシフトしていく。

  彼女は、恥ずかしそうにしながらも、僕の愛撫を受け容れていたし、彼女は徐々に僕のズボンのベルトを外し、ボタンを外し、チャックを下げ、そしてパンツまでずり下ろしてしまう。

  シリコンのような手は、ペニスにしっとりと纏わり付き、それでいて、スムーズにグラインドしてくる。

  すぐに限界になりそうだ。と、彼女は手を止めて、また身体を撫で回し、そして、再びペニスに戻ってくる。

  気付けば、僕は全身真っ裸にされていた。

  まだ射精できていないのは奇跡的だった。

  そんな僕を、彼女は遠巻きに見つめつつ、遂にラバースーツと面を持ってきたのだ。

  促されるまま、足を通していく。

  ラバーだから、さぞかし苦労するだろうと思ったが、するりと入っていく。腿や尻は肉厚になっていて、持っていて恥ずかしくなるほど柔らかく心地の良い質感であった。

  「ああ、コレが自分の身体の一部になるのか……」

  などと感慨にふけりながらも、一刻も早く、彼女の側に行きたいという気持ちばかりでいた。

  スーツが腰の所まで来ると、一気に腕を通してしまう。

  ペニスケースも付いているので、これにもちゃんと突き刺す。

  そう言えば、彼女にも逸物が付いているのだ。自分もそうしないわけには行くまい。

  彼女は後ろに回って、着る事をサポートしてくれるようだったので、両腕とも通して、顔まで被ってしまう。

  胸が重たくぶら下がる。顔は、目と鼻と口の所だけが空いているので、窮屈だが、呼吸は辛くない。尤も、面を被ったらどうなるかと言う所だが。

  彼女は、スーツの腰の所を左右から引っ張り、それを片手で押さえながら、ファスナーを上げていく。

  かなりのテンションが掛かっているのを感じる。

  こんな風な上げ方なら、ファスナーが戻ったりして大変だろうと思いながらも、案外すんなり行くものである。手慣れているのだろう。

  うん、考えれば、特別なのが自分だけという事はないだろう。今まで、何人も誘っているに違いない。

  そう思っていると、遂にファスナーは頭の所まで来た。

  多少息苦しさを感じたが、徐々にそれが身体に馴染んでいるのが分かる。

  人間の適応力は凄いモノだと感じるのだ。

  次に、面である。

  自分の肩幅から考えると随分小さいように思う。否、顔に填まるかどうかも些か怪しい感じはある。

  だが、彼女に躊躇はなく、先ず、顔側の半面を宛がった。

  やはり、これもキツイ気がする。そこを無理矢理押し込められる。自分もコレは無理だと腹を立てようと思った所で、ピタッとそれが填まるのだから凄い。

  まるで、自分の顔に合わせたかのように思える装着感である。

  そして、視野が狭窄している中で、後ろの半面を取り付けられる。これも、何か頭蓋骨を押さえつけている気がしたが、最終的には、上手く収まってしまう。

  面がカッチリ噛み合ったあと、彼女は、髪を整えてくれて、そして、漸く鏡で、新たな自分とのご対面である。

  それは、信じられない光景であった。

  自分とは思えないほど細身で華奢な人形がそこにあったからだ。

  否、それは、言ってみれば、目の前の彼女のようでもあった。

  それが、あのキツイボディスーツによるモノだというのは、間違いない。

  あらゆる事に感動して、あらゆる事に感謝した。

  そして、鏡の中の自分に欲情した。

  乳も腰のラインも、臀部の肉質も全て生々しく、そしてエロかったのだ。

  大きな姿見の前で感動する僕を置いて、彼女は、その後ろに座り開脚した。

  そして、スカートをパンパンと叩き、自分に注意を向ける。

  僕が振り向くと、どうやら、その足の間に座れと言っているようである。

  彼女の事だから、当然、何か気持ちのいいことをしてくれるに違いない。

  当然、素直に従う。

  僕が座ると、彼女は、胸から脇から腰から腹から兎に角、後ろから手の届く範囲を全て撫で回した。

  それに身悶えをする僕の姿が鏡に映ると、それが実に愛おしい。何故、彼女は裸なのか、そしてこんな目に遭っているのか。そのストーリーが実にエロい。

  既に、自分のちんこは緊張状態にあったが、その硬さや角度は、より緊迫していて、今まで以上に強く大きく実っていた。

  そんな状態を確認したのか、彼女は僕のチンチンを、焦らしながらなぶり始める。

  少し手コキしてみたり、周りを撫でてみたりと絶妙に攻めてくる。

  こんな時に、自分でオナニーしたら無粋なのだろうなと理解した。しかし、いかんともしがたい。兎に角切ない。

  尤も、そんなことをしていても、限界はいつか来てしまう。

  彼女は、そんなタイミングを実によく見抜いて、最後は気持ちよくフィニッシュさせてくれた。

  精液は信じられないぐらいに濃く、大量に飛び出した。そして、この実に妖艶なボディに解き放たれた。

  気付いたら肩で息をしていた。そして、それでも、ちょこちょこいじる彼女に対して、身体をビクつかせて答えると言うことをしていた。

  その姿も健気で可愛い。

  この状態で暫く余韻に浸っていたのだ。

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