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着ぐるみ噺14-3

  気が付けば、脱ぐことのできぬ着ぐるみ姿のまま、一人、部屋に残されていた。

  部屋はすっかり片付いていて、衣装や下着も洗濯されたものが補充されている。そもそも、裸であった自分が、可愛い衣装に着替えて、ベッドに寝かされていた。

  全ては不思議ではあったのだが、一人で不思議がっていても仕方がなかった。

  部屋の出口は鍵か掛けられ外に出られないでいた。思いっきり蹴飛ばしてみたが、全く動じぬ様子である。また、この部屋に窓はない。

  完璧な形で監禁されてしまったのだ。

  茫然としているところに、外からの物音を感じる。

  外の鍵が開き、そして、部屋のドアの鍵が開く。

  始めて、この部屋に入ったときの事を思い出せば、今、この瞬間、訪問者を薙ぎ倒して突進したところで、家のドアに阻まれるだろう事は明白だった。

  そして、僕は気付く。この来訪者を満足させれば、僕は再び自由の身なのだと。

  そんなわけで、僕は部屋に入ってきた男を全力で堕とそうと心に誓ったのだ。

  案の定、入ってきたのは細身の男なのであった。

  僕は、彼を歓迎の抱擁で迎え、彼のペニスが高揚しているのを感じ取ると、すぐさま手コキに移行していく。

  男は戸惑いながら、それを受け容れるが、すぐに飽きたのか、僕の方を攻め始めた。

  それじゃぁと身を任せていると、さっさと射精されてしまう。

  この時、漠然と、上手くいかなさを感じ取っていたが、すぐさま着ぐるみを差し出すと、相手も徐に着始める。

  相手が着ぐるみになればこっちのものだ。何より、可愛い着ぐるみを相手にする方がずっと気分がいい。

  そう思って、何度も掘られたが、こっちから攻めに回るタイミングが掴めない。

  そうこうしているうちに、眠りに落ちてしまった。

  夢は見たような見ないような。確か、このタイミングで、自分にアナルの穴が出来た筈だ。

  それを思いつくやいなや、気合いを入れて起き上がった。

  が、そこには、着ぐるみの姿はなかった。自分を除いて。

  脱ぎ捨てられたはずの肌や面は、ちゃんとメンテナンスされて元の位置に収納されていた。

  思ったよりも長く、深く寝ていたのだろう。

  次のチャンスも割とすぐに訪れた。

  しかし、同じ事を繰り返してしまい、かなり凹んだ。

  何もない時間は、何もすることがないので、オナニーをするしかなかった。

  幸いなことに、何度射精してもすぐに回復するし、ちんこも痛くならなかった。

  こんな毎日が続いていく。

  毎日続ければ、少しは慣れるようになり、そして、なるべく可愛く振る舞うように練習し、何度もの実践から、相手の気持ちよくなる方法が研究されていく。

  尤も、そんな日々が長くなれば、個々の事象に無頓着になる。思えば、今まで来てくれた人々の顔は誰一人覚えていやしないのだ。

  中には、訳知り顔を隠さないような連中もいたが、そんなのでも、奉仕する事を忘れない。自分は必死なのだ。

  もう、何年経ったか知らないが、全ては変わらず、ただ、相手を気持ちよくする技術だけが向上していく。

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