また、夢を見ていた。
白く輝く砂浜と、太陽の光を反射する海。目の前にはそれしか広がっておらず、周りには誰もいない。
地平線のはるか彼方までどこまでも続く大海原と空の境界線が重なり、それぞれ異なる青色をぶつけ合っていた。時折吹く突風に汗を滲ませた毛皮が靡き、海特有の清々しさを感じさせる。
澄み渡った青い空、繰り返される波音、誰もいない砂浜に刺さったパラソルの下。
そんな空虚な場所に、俺は座っている。
もう1人の獣人と一緒に。
六角形の陰の下で俺の隣に座る彼は、俺よりも小さな膝を抱えて体育座りの姿勢をとっている。
少しでも強く押せば折れてしまいそうな細い腕と、それに反比例するような太く丸っこい指々が、ぬいぐるみのような可愛らしさを際立たせていた。
彼は雪豹だった。
体中を覆うのは純白の毛皮と、不規則に刻まれた斑点の模様。それは彼を象徴する特徴と言っても過言ではなく、他の獣人とは違った神秘的な何かを感じさせる。
虎であるにも関わらずスラリとした体型でありながらこれほどふっくらと見えるのは、毛皮の量が普通の獣人よりも多いからだ。
ただでさえ希少な種であるのに、おまけと言わんばかりに誰もが羨むであろう美貌を持っていた。
本当に、こんなハイエナの俺なんかが恋人になっていいのかと自分でも思うぐらい、綺麗な心と顔を持っていたんだ。
隣にいる彼は潮風に舞う砂粒に目を細め、どうにもならない自然の力を讃えるように微笑む。その顔はどこまでも眩しく、本物の天使のような慈しみを放っていた。
俺の、愛した人だ。
といっても別に結婚していたわけじゃないし、そもそも結婚を前提に付き合っていた訳でもない。
しかし確かに、俺はこの人を愛していた。今となっては過去のことだが、その気持ちに今も嘘偽りはない。
先の笑顔に恥ずかしくなった俺は逃げるように海へ目を向け、もう一度恐る恐る彼のいる方を向く。
すると、1秒もたたないうちに目が合った。彼はずっと待ち構えていたのだろうか、その表情が一度も崩れることはなかった。
彼の青みがかった鼠色の瞳は他の獣人にはない色合いで、本当におとぎ話から飛び出してきたかのような非現実感を思わせる。
透き通った水晶玉のような輝きに、一度捉えられた視線がなかなか離せないことも多くて。
抑えたくても、尻尾は正直に答えてしまう。
高鳴り続ける鼓動に相反し、毛皮にこもった真夏の暑さがすうっと消えていく。
砂浜に反射する熱も、少し生臭い潮の香りも、彼の周りには全て存在していないように思えた。
『暑いね』と、声変わりもしていないような、若々しく高い声音が俺の耳に届く。なんとも聞き心地の良いその声が、俺はたまらなく好きだった。
そう告げられた俺は、どこからともなくかき氷を取り出して彼に渡した。真っ青なシロップを纏う荒削りの氷の入った容器を受け取ると、ストロー製のスプーンで小さな口の中に運んでいく。
ちょっとだけ頭にキンときたのだろうか、目をぎゅっと瞑って笑いながら短めのマズルにシワを作る。それでもひんやりとした氷の食感が気持ち良いのだろう、見かけによらずぱくぱくと食べ進めていた。
本当に綺麗な笑顔をするなぁ。俺も、そんな笑い方ができたらいいのに。
なんてことを思っていると、彼はいつしか俺の手をとってパラソルの陰から飛び出していた。日差しを直接的に受ける真っ白な肌は日光を反射し、俺の目を眩ませようとしてくる。
それでも俺は掴んだ手を離さずに、顔に当たる潮風をかき分けながら進んでいった。
彼は海が大好きだが、泳げないため波打ち際までしか行けない。それでも俺は別に構わなかったし、むしろこうして遊んでいた方が何かと安全だった。
俺は申し訳なさそうに思いながらも、先制攻撃を仕掛ける。泡立っていた海水を掬い取って彼の周りに広げながら手を離せば、筆先についた絵の具を振り払ったような歪んだ放物線が宙に舞う。
もちろん彼の方を直接は狙わずに、わざと手前で落ちるように力を加減した。それでも水飛沫の一部が顔にかかったのだろう、驚き狼狽えながらも、真っ白な腕を波の満ちた砂浜に突っ込んで俺に仕返しをしてくる。
すぐ目の前で音を立てて水塊が落ち、膝から下が海水に濡れた。
照りつける炎天下の中で、俺と白豹の2人は夢中で互いに水をかけ合う。
そんな俺たちを見守る太陽がずっと沈むことはなく、永遠と南の空に浮かび続けていた。
気がつけば俺たちは、海の家のような木造の小屋にいた。
目を開けると丸太の天井が見えて、自分がハンモックに浮かんでいることに気づく。
勢い余って落ちないよう注意しながら降りると、その隣では彼が小さな寝息を立てて眠っているのが見えた。
小さな体ゆえか、包まれるようにすっぽりと入り切っている。寝返りすらも打てそうな余裕さに少しだけ羨ましさを感じながら俺はその隣に座り、テーブルに置かれていたレモンティーのグラスを手にとった。
扉のないドアに目を向けると、外は鮮やかな茜色に塗りつぶされている。窓は全開で冷房もないこの部屋だが、茹だるような暑さは感じられない。
頬を撫でる冷涼な風が、火照った体に心地良かった。
喉を潤しながら窓の向こうを覗いていると、夕陽が海岸線の中へと隠れようとしているのが見えた。
それはあまりに綺麗で幻想的な光景だったために、俺は彼を起こそうとハンモックへ近づいたが、そこで音もなく足を止める。
穏やかに揺れる布地の中で縮こまるように眠る白豹の姿が、夕日よりも綺麗だったから。
彼の着ている涼しげなワンポイントのTシャツとハーフパンツが、いかにも夏らしいと思わせてくれる。実はこれ、俺が似合うものを考えに考えた誕生日プレゼントだ。
人生であの時ほど悩んだことはないと思う。その甲斐あってか、誰かからあれほど喜ばれたことも初めてだった。
それを着てくれているという事実だけで、胸が締め付けられそうになる。何者でもなかった一般人の俺が、何か特別なものを持っているという高揚感が体の中を巡っていく。
耳の裏が熱くなって、また尻尾が揺れてしまう。俺は彼の眠るハンモックの隣に腰掛け、彼が起きないように息を殺してその顔を覗いた。
まるで生まれたての赤ちゃんを見るような流れであったが、俺はもうその所作には慣れている。そのまま真っ黒に染まった自分の手のひらを伸ばし、彼の細く柔らかな頬毛にそっと触れた。
爪が当たらないよう細心の注意を払いながら、斑模様の雪原をなぞる。汗などかいていなかったかのようにふかふかで、それでいてひんやりしている。
鼻の下にちょこんと数本生えた髭を弄ると、喉を鳴らして口が動く。その仕草が大好きで、俺は彼が先に寝てしまった時にこうして何度かしたことがあった。
本当に、妖精のような存在だった。
この世に存在していない、俺にしか見えていないんじゃないかと錯覚してしまうぐらい、儚くて神秘的な彼の雰囲気が俺を静かに誘う。
未だ起きる気配のない彼に、ゆっくりと俺の鼻先が近づいていく。
子供を寝かしつけるように額の毛皮を撫でながら、彼が起きていないことを確認して。
目を閉じ、耳をすませ、手のひらを優しく包む。
どくどくと耳元で鳴り響く心臓の鼓動を押さえつけながら、清涼感のある彼の香りで気持ちを落ち浮かせた。
心を決めた俺は、まだ起きる気配のない彼に向かって狙いを定める。近づきたくてもなかなか踏み出せない口を右往左往させる度に、彼の髭が俺の鼻先に当たってくすぐったい。
そんなもどかしさも、今この時点で感じている恥ずかしさも、彼の寝顔を見るだけで全てが愛おしく思えてしまって。
やっとの思いで固めることができた決意が、俺の背中を後押しした。
小さく息を吐いて、眠る雪豹の顔に覆い被さる。
震える唇を、無防備な唇へ。
穏やかな寝息を塞ぐように、俺は──
目が覚めた。
つけっぱなしのテレビと部屋の明かり。そして異様に散らばった部屋。
締め切ったカーテンの隙間から漏れる濁った光は、今日が晴れでないことを意味していた。
コツコツと壁越しに聞こえる雨音がひどく五月蝿い。それに混じって、備え付けのボロい換気扇の音も鳴り響いている。
鉛を埋め込まれたように重たい瞼はなかなか開けられず、もう一度闇の中へと落ちようと目を閉じるが、もう遅かった。
じめじめとした空気感が毛皮にべったりと張り付き、不快感でいっぱいなのだ。それに頭もズキズキするし、もう深い眠りにはつけそうにない。
むくりと起き上がった俺は、手元にあったはずの携帯を探す。程なくして見つかったそれの電源ボタンを押すと、今の時刻が表示された。
「……12時か」
この時間ではもはや驚きもしない。それは常日頃のことであり、大学生活終盤の俺にとっては何のダメージにもならないからだ。
それよりも今はシャワーを浴びたい。気持ち悪い毛皮のベタつきを一刻も早く洗い流したい。
残暑と湿気の残る部屋から抜け出したいのに、俺はただ1人茫然と横になっている。
体が、頭から発せられる命令に従わない。
動きたくないのではなく、動かせなかった。
強力な金縛りにあったかのように。あるいは、俺の体にだけかかる重力が大きくなったように。
目に見えない大きな力が、俺が動くことを禁止している。そんな感じだ。
別に病気なった訳ではないし、むしろ体の健康状態は普通に良い。だけど、最近はずっとこんな状態が続いている。
腹は減っても何か食べればすぐ腹一杯になって、朝と昼は食パン一枚で済んでしまうことが増えた。
小腹が空いてもお菓子と飲み物でなんとかなり、夕食を逃したらご飯を作るのもコンビニに買いに行くのも面倒くさいので寝た方が早い。
かといって、数少ない講義を受けに大学に行けば友達にメシを誘われ、それなりに満足した食事をすることもある。
けどそう言う日の夜は決まって疲れ果て、風呂も入らずに寝ることが多かった。
夕方に眠くなることも増え、一回でも眠ってしまうと起きるのは夜中。それも一旦起きてしまえば眠れなくなり、結局朝日が昇る頃に急激に眠気に襲われて気絶するように寝落ちする。
狂った生活リズムを戻す気力すらも起きない。
それほどまでに、とにかく体が重たかった。
腕も、足も、頭も首も尻尾も何もかも。生きるために必要な最低限の動作でさえ、動き出すまで相当の時間が必要になってしまったのだ。
「……はぁ〜っ…!シャワー浴びるぞ、シャワー」
最近はこうして、自分自身に言い聞かせるようにして体の細胞を奮い起こす。誰もいないこの部屋で、俺はいつ着替えたかも分からない部屋着を脱ぎ、洗濯機に投げ入れた。
小さなユニットバスに入り、シャワーの蛇口を捻る。時間が経つにつれ湯気の出てくる熱水の温度を確かめながら、寝汗と湿気に塗れた毛皮を洗い始めるのだった。
彼は。
雪豹の彼は、俺とはまるでかけ離れた身分の持ち主だった。
元々の数が少ない彼らの種族は辺境の地に住み、長い間自国だけで繁栄を繰り返してきたという。
彼はその国王様の息子で、俗に言う王子だった。
気品、高潔、裕福、名声、希少。ありとあらゆる高尚な概念に縛り付けられた、籠の中の鳥。約束された不自由。
そんな出自に嫌気の刺した彼は、条件をつけてこの国にやってきたのだという。社会経験と称した、一年とも満たない大学への編入をもって。
初めは俺もひどく困惑したが、彼が示す様々な証拠や、電話すれば一瞬で駆けつけるSPを見せられて信じない方が難しかった。
色々と国際的な問題があったらしいけど、彼の国にかかればそういう部分は大目に見てくれると彼自身が言っていたのだから、多分大丈夫なのだろう。
そんな彼があろうことか、俺に一目惚れしたのだという。
これについては本当に俺も意味が分からなかった。綺麗事になるかもしれないけど、まさに運命とでも言うのだろうか。
同性が好きだということを隠してきたお互いにとって初めこそ距離を縮めるのに苦労したが、付き合い始めるまでにそう時間は掛からなかった。
そうして俺の部屋で住み始めたのが、つい2ヶ月ほど前のことだ。
今思えば、とても短い時間だった。
もちろんデートにも出かけたし、大学で一緒にご飯も食べたし、それなりに恋人らしいことはやり尽くしたつもりだった。
ただ一つ、性的な意味合いのものに関しては、お互いに知りつつも避けていた。
俺なりにそれは流石にマズいと思ったし、彼自身も考えてはいただろう。というか、俺もそこまで下品な考えを持っていた訳じゃない。
むしろ初めてできた恋人との付き合いをどうすればいいかが分からなくて、その日その日を過ごすのに必死だった。振り返ってみればその過程が、大変でもあり楽しかったと思う。
けれども彼が醸し出す不思議な雰囲気に、侵してはならない領域があったように感じざるを得なかった。俺がその一線を超えてしまうのは、どこか禁忌にも似たような感情を覚えてしまって。
結局それらしいこともできぬまま、やがて時は来てしまった。
かろうじて手は繋げたが、キスもしていない。
怖くて、できなかった。
つまり俺の見た夢は、ただの妄想。果たせなかった情けない自分が見せている、仮初の世界。
悲しみを忘れようとしていたはずが、いつしか叶うはずのない理想という逃げ道を作ってしまっていたのだ。
本当に嫌気が刺してくる。自分という存在をメチャクチャに引き裂いてやりたい気持ちになるが、脳裏に焼きつく雪豹の笑顔がそれを鎮静する。
そうして俺はまた、流れ落ちる温かい雨に打たれながら、涙も流せずに座り込んでいた。
シャワーを浴び終え、適当な服に着替える。乾かした毛皮からふわりと香るボディソープの匂いに、俺の鼻が少し喜んだ。
彼からの貰い物である。彼の国でしか使われていないものだというそれは、今まで嗅いだことのない柔らかな香りを放つものだった。
きっと超がつくほどの高級品だ、もしかしたら王族の人しか使わない貴重なものだと思って、初めは使わなかった。
でも今は、早くこれを使い切ってしまいたいという気持ちの方が強かった。
彼の匂いを、思い出してしまうから。
いないはずの彼を、近くに感じてしまうから。
なら捨てればいいのにと思うかもしれないが、せっかく貰ったものを使わないのは流石に無理がある。
それに結局俺も、忘れられない彼の匂いに包まれるぐらいはしたいという、未練がましい自分の欲望に従ってしまっているのだろう。
残り香によって思い出す幸せな記憶とは反対に、繋いだはずの手のひらの感触は思い出せずにいた。
まるで本物の夢物語のような、朧げな日々だったのだろうか。
そう思えば思うほど、彼を求めてしまう自分がいて。
実感の伴わなかった彼の存在を、もう一度この目で確かめたくて。
会いたい。声を聞きたい。体に触れたい。
そう、思わずにはいられなかった。
気づけばもう、雨は上がっていた。小さめのバルコニーに出ると、さっきまでの悪天候が嘘のように、太陽の光が雲の隙間から差している。
手すりについた真新しい雨粒を払いのけて、ぼーっと外の風景を眺めてみる。
雨上がりの冷えた空気が熱の残る体を心地よく撫で、少しだけ気分が良くなった気がした。
思い立ったように俺は一旦部屋に戻り、再び外に出る。手に持った一本のタバコにライターで火をつけ、指に挟んで景色を見直した。
思えば彼と出会ってから、ずっと禁煙していた。
理由は…ちょっとダサいかもと思ったから。
久々に吸ってみると、懐かしくもクセになる味が喉を満たす。快楽物質が脳を侵食し、空虚な体に染み渡っていく。
それでも、頭の中に渦巻いていた真っ黒な闇が消えるわけでもない。少し前はこれがないと生きていけないと思っていたが、俺にはもう必要ないのかもしれない。
「………あ」
少し遠くにあるが向かいにあるマンションのベランダに、大きな虎のおっさんと人間の男が見える。
タバコを吸う時によく見る2人だ。正直、人間と獣人でよくやっていけるなと思う。
洗濯物を干そうとしているが、また雨が降ったら面倒だとかそういうことで揉めているのだろうか。何度か口元が動いた後、干そうとしていたおっさんは引き上げて部屋に戻っていった。
あの2人、見るたびにああやって仲睦まじそうにしている気がする。
なんというか、それこそ恋人みたいな。
「恋人…か」
ぎゅっと、胸が締め付けられた。有害物質の塊を咥えた唇を噛み、下を向いてこぼれ落ちる灰を目で追う。
一瞬だけ自分と彼を重ねてしまった思考回路に、無駄だと言い聞かせる。胸いっぱいに息を吸い、肺胞の隅々に煙を行き渡らせた。
想い人のいない自らの死期を、早めるように。
やがて部屋に戻った俺は、出窓に置かれた写真立てに目を向ける。
最後に近くの公園で撮った、記念写真と呼ぶにはあまりにも程遠いもの。
だけどそこに映る彼の笑顔は、やはりとても眩しかった。同時に、帰ってからの彼がもうこの先ずっと見せることのない心からの表情なのだと思うと、俺の存在がそうさせたのだろうかと嬉しくもなって。
俺がいたから、彼はありのままの姿でいることができた。それは俺もまた同じであり、人生の1ページが華やかに彩られたのは紛れもない事実だ。
写真立ての下に挟まれた封筒の中の手紙には、綺麗な文字で彼からの言葉が刻まれている。
もう二度と見たくはないが、内容だけは確かに覚えていた。
『あなたと出会えて、私は幸せでした。
どうかあなたに、限りない祝福が訪れることを願っています。
本当に、ありがとう。
あなたのことが、ずっと大好きです。
遠く離れた地から、愛しています。』
あの手紙を読んでから、俺の涙は枯れたままだ。
きっともう一度読んでしまったら、今度こそ俺は廃れてしまうだろう。
だから、おそらくずっと読まずに飾っておくかもしれない。
最悪、捨ててしまおうかとも思う。
色鮮やかだった記憶を、思い出してしまう前に。
「……腹減ったな」
そう呟いた俺は吸い殻を灰皿に捨て、財布と携帯を持って外へ出た。
新しく買ったスニーカーとピアスを纏い、ポケットに手を突っ込んで歩く。
手には、俺に似合うと彼が選んでくれたブレスレットと指輪。
おそらくずっと、外すことはないだろう。
それでもまだ、体が軽くなることはない。
[newpage]
『追伸
全てが終わったら、あなたの元へ向かいます。
どんなに時が経っても、あなたを忘れません。
絶対に、会いに行きます。
どうかその時まで、お元気でいてください。
それが私の、たったひとつの願いです。』