学校イチの不良獣人と男子トイレでする話

  『一階にある体育館と反対側のトイレに来てくれねぇか?ちょっと困ってんだ』

  放課後にこのメールをもらった時、よからぬことを考えてしまった僕は自分で自分を殴りたくなった。違う違う、先輩は困ってると言ってるんだ。

  あの日から何回かは家でやったし、その度に先輩もどんどんハマっていってるような気はしていたが…まさかここでするはずないだろう。

  だって学校だぞ?自分の威厳が最大限発揮されるこの領域において、それを求めるなんてなかなかに変態ではないか…?

  いやいや何考えてる、多分トイレットペーパーがなくて取りに行くのが恥ずかしいんだ。そう考えながら部活動へ向かう獣人や人混みを避けて歩く。

  不良校なのにも関わらず何かとこの学校は部活が盛んだ。喧嘩によって鍛え上げられたのか知らないが、好成績を収めている部も多いらしい。

  脳筋学校…そんなことを呟いていると、次第に校舎の雰囲気が寂れていくことに気がつく。うちの学校も鉄筋作りではあるものの、使われていない教室も徐々に増えているそうだ。

  ある場所は埃を被った物置き場になっていたり、ある場所は特設の喧嘩会場になっていたりしている。全く自由な校風だ。

  かなり歩いた感覚の後、ようやく先輩の言っていたトイレに辿り着いた。上を見上げると男女と書かれたプレートがあるが、案の定見事に埃を被り、蜘蛛の巣まで出来上がっていた。

  本当にここで合ってるのか?余計な不安を懸念しながらも、青いタイルの敷き詰められた薄暗い部屋へと足を踏み入れた。

  「先輩…?いるんですか?」

  誰もいない。少しきつめのアンモニア臭に耐えながら不気味に白く光る便器を見ると、埃はかぶっていなかった。

  一応掃除はされてるのか…とはいえここは日の当たらない場所らしく、まだ4時過ぎだというのに既に暗くなり始めていた。

  不安を覚えながらも進むと、3つ並んだ大きな扉のうち一つが閉まっていることに安堵感を覚える。そのおかげか嗅ぎ慣れたあの獣人の香りも感じ取ることができた。

  「隼汰か?やっと来てくれたか。カギしてねぇから開けていいぞ」

  「ていうかなんですか?困りごとって」

  「ああ…ちょっと人前には出られないんだよ。もしよかったらトイレットペーパーも持って来てくれると助かるんだが」

  なんだ、やっぱりそういうことか。確かにそれは問題だ。

  先輩に教えられた場所に行くと、新しいトイレットペーパーが鏡の前に置いてあるのを見つける。それを持った僕は先輩の声がする部屋の扉にある取っ手に手をかけた。

  そういえば他人の大便するところに入るの初めてだな…ていうか失礼だけど、匂いしたっけ?

  まあ流した後なのかもしれない。そう思いながら手前に軽く引っ張った。

  「はい、せんぱ……」

  まず、その光景に絶句した。少し期待していたのはワイシャツ姿の先輩の下腹部がわずかに覗いていること。腹筋ぐらいは拝めたら眼福だと思っていたのに。

  そんな僕の目の前に飛び込んできたのは、小さな穴だった。

  穴。ピンク色でシワのある部分がヒクヒクと収縮を繰り返す。それを取り囲む豊かな橙色の毛皮に目線を移した後、光の速さで扉をバタンと閉めた。

  多分今までで一番速い速度だったと思うし、閉めた音もかなり大きかっただろう。状況に脳が追いつかず、冷たい扉に寄りかかったまま呼吸を速くしていた。

  本当に見てはいけないものを見てしまった時、人は硬直すると聞いたことがある。

  でも僕の場合は違う。その逆だ。ありえない速さで体が動き、あの瞬間だけは人間という種を超えられた自信まであった。

  「おい、どうしたんだよ?早くしてくれよ」

  「そ、そんなこと言ったって…何してるんですか先輩!?」

  「だから説明したいんだけど、その前に拭くものがねぇと話せねぇんだよ」

  「じゃあ今すぐに座ってください!!じゃないと帰りますよ!」

  「わ、悪かったって!!……お前が喜ぶかと思ってやったんだよ…」

  さすがにびっくりしますよと言いたくなったがやめた。低くもしょんぼりとした先輩の声に、またしてもやられてしまったからだ。

  そんな僕は再びゆっくりと扉を開ける。こうして、ようやく普通に座ってくれた先輩と面を向かって話すことができたのだった。

  「は、発情期…?」

  「ああ。獣人なら誰だって起こるモンだ」

  さすがは人と獣人両用のトイレで、普通の個室なのに中はかなり広い。そして便器はなぜか洋式で教室にある椅子よりも大きかったし、後ろに物を置くスペースまであったのは驚きだ。

  先輩は座りながらいつも通りの声でそう呟く。確かにそんなことを保健の授業で習ったことがあったなと思いながら閉めた扉に寄りかかっていると、持ってきたトイレットペーパーで自身の男根を拭いている先輩に気がついた。

  「えっ、なんでそこを?」

  「だから収まりがつかねぇんだよ…言ってること分かんだろ?」

  「ホ、ホントにするんですか!?」

  「なんだ、そんなこと思ってたのか?…このヘンタイが」

  そうニヤついて言いながら、狼狽える僕をよそに先輩は互いの黒い制服を脱がす。ワイシャツだけになって動きが軽やかになると、後ろにあるバッグからゴムとローションを取り出した。

  準備もしておいて変態なのはどっちだっつうの……そう思いながらも、僕の体は正直になってしまっていることにも少し腹立たしかった。下では黒いテントが作られ、体が熱くなっていくのが分かっていたからだ。

  「こんなところでしていいんですか…?」

  「大丈夫だって。ほとんど人こねぇし、来たって誰も開けやしねぇよ」

  「いや、そういう問題じゃなくて…うわ!」

  道具を投げられて焦る僕に、先輩は急かすように言葉を発した。

  「早く済ませちまえばいいだろ?朝からずっとガマンしてたけどもう無理だ。1発ヤらねぇと帰れそうにねぇよ」

  ぺろりと僕の頬を舐め、少し乱暴に抱きしめられる。全く、やられている時はあんなに情けないくせにこういう時はぐいぐいくるのが先輩の特徴だ。

  「んっ…!」

  だがその言葉でようやく決心できた僕は、ゆっくりと先輩の尻を揉みしだく。もちもちとしながらもしなやかな筋肉を纏ったそれは触り心地が良く、次第に触れていた先輩のブツも固くなっていることに気づいた。

  「やる気になってくれたか?じゃあ、よろしく頼むぜ」

  そういうと先輩はドアに手をついて股を開く。今日は後ろからを所望ということらしい。

  白の靴下は履いたままになっており、これがまた少しエロかった。かくいう僕も、変態の仲間入りということなのか…

  そう考えながら少し回り込んで見てみると既に先輩の愚息の太さは一回り以上になっており、我慢汁はどくどくと大量に流れ出ていた。

  これが発情期か。ごくりと唾を飲んだ僕はローションを先輩の尻に垂らし、もらったゴムを指にはめて思いっきり挿入した。

  「ぅ゛おっ!?」

  先輩の体がびくんと跳ねて一瞬痙攣する。そのままぐちょぐちょと弄ると、ナカはもう完全に出来上がっていたのが分かった。

  指を動かす度にその巨躯はくねり、震え、声をあげる。さっきまでの威勢はもうどこかへいってしまったようだ。

  「あっ、あっ、あぅ…ひぁっ…!」

  「先輩、発情期っていつもこんななんですか…?」

  「んぁっ…そ、そうだ…スゲェだろ…?」

  「……はい…」

  くちくちと小さな水音に興奮していく。互いの体温がどんどん上がり、個室はサウナの如く暑いように感じた。

  片方の手で不慣れながらもボタンを外し先輩の胸元を全て曝け出させる。次いで指の腹で乳輪をさわさわと撫でると、声が一層弱々しくなった。

  「んぁっ…!あ、やめっ、いきなり…っ!」

  「手早く終わらせたいんですよね?じゃあ、我慢してくださいよ」

  「ひっ、ひぁ、あへっ…!やべっ、で、でる…!」

  触っていないのにぶるぶると震えていた先輩の肉棒に気付き、即座に全ての手を止めた。身悶えするほどの快感が消え去った先輩は涎を垂らしながらも僕を見て、不満げな表情をする。

  「まだイっちゃダメですよ。これからなんですから…あ、ゴムもう一個もらいますね」

  先輩のバッグから追加のもう一つを取り、慣れた手つきで自身の男根へと装着していく。かなり回数を重ねたので速度も初めての時よりは上がったから準備はすぐに終わった。

  まさか制服を着たまま、しかも学校でやるなんて思いもしなかったな…そんなことを考えながら、トロリとした液体を垂らす先輩の穴へと密着させる。

  「じゃ、挿れますよ」

  「……っはぅ!」

  じゅぼっと相変わらずの勢いで飲み込んだ先輩の穴はいつも以上に柔らかく、すっかり蕩けていた。抵抗もなければ押し返すこともなく、簡単に受け入れてくれる。

  あとはもう腰を前後に振るだけ。それだけで先輩は涎を垂らして腰を突き出し、存分に感じてくれるのだ。

  尻穴から溢れ出す愛液が下腹部とのつながりを作り、いく筋もの線を作る。ぶちゅ、ばちゅと弾ける音が響き渡り、無音だった男子トイレを淫らな音色で満たしていった。

  僕もなるべく早く済ませたかったため、前立腺の周りを集中して動かした。それに加えて発情期も後押ししたのか、既にアヘ顔になって嬌声をあげていた。

  「あひ♡ひんッ♡♡がっ♡ぅ゛うっん♡♡」

  「先輩……早く、ないですか…ッ!」

  「わがっでる゛♡♡ぐせにっ♡♡ひぅ♡いまッ♡かんじ♡やすいっ♡ンだよッ♡あ゛♡はぅっ♡♡」

  「もう、変態なのはどっちですか…!」

  「お゛れ゛ッ♡♡だろ♡♡いっ、いんらん♡♡なんだろ♡あ♡ムリ♡でるっ♡」

  ただ腰を振っているだけなのに、先輩の肉棒は勝手に白濁を噴き出した。不規則な噴水のように飛び出るそれは先輩の顔や胸を覆い、ワイシャツにまでかかってしまう。

  いつも以上に激しく喘ぎ、蕩けた声を発する先輩。発情期とはこんなにも獣人をダメにしてしまうのかと興奮した僕はさらに強くし、家で交わる時のように先輩の乳首と亀頭を同時に責めた。

  「あ゛ぁ゛!!!♡♡や゛めっ♡だめっ♡♡んなどうじに♡やん゛な゛ッ♡♡んぅ゛ぅ゛♡」

  「ほんとに可愛いです先輩……もう、僕も限界です…!」

  耐えきれず言った瞬間に出してしまった。どくどくとゴムを満たす白濁は溜まっていき、先輩の直腸を少しずつ圧迫していく。

  その感覚も快感に直結したらしく、先輩もすぐにイっていた。

  「はぁ、はぁっ、ふーっ……」

  とりあえず1発はできたと余韻に浸りつつも早々に切り上げようと思った矢先のことだった。

  息を整えていると、ある音に気がつく。

  「先輩…!誰か来てません…?」

  「…え?」

  焦りに焦った僕は挿入したまま先輩に耳打ちし、2人でじっと息を潜める。まさかこんな時に限って来るか?

  だがそんな僕の予感は的中してしまい、声からして2人組の男子生徒がやってきたようだった。

  「ここ、俺の秘密の場所なんだよ。普段誰もいないから…って誰かいるな、オイ、誰だ?」

  まずい、これはかなりまずい…!こんな姿を見られたら僕はおろか、先輩の顔に泥を塗ってしまう。

  自分のしでかしたことに気が滅入っていたのか、当の本人は顔を真っ青にしてこちらを見つめていた。

  「やめとけ。壊れてんだよきっと」

  「まあここ古いしな、それもあるか。じゃあやるぞ!」

  「お前と付き合い長いけどさ…ホントにやんの?」

  「当たり前だ!お前だって溜まってんだろ?」

  声からして同じ学年だろうか。そこまで高学年っぽくは思えなかった。

  というより人がいないのをいいことにここでするつもりか?まあ、僕たちが言える立場ではないのだけど…

  「お前の…いつ見てもデケェな」

  「いちいち見なくていいだろ!仕方なく抜くんだから付き合ってる俺にも感謝しろよ」

  「分かってるってば!後でジュース奢ってやるから!」

  「さっさと済ませるぞ」

  その言葉を皮切りに2人の生徒は自慰を始めたらしい。微かに聞こえる皮の擦れる音と、小さな息継ぎが聞こえてきていた。

  先輩は今も硬直したまま動かず、ただ音を立てまいと必死だったようだ。とにかく何もしない、今はそうしなければならないと。

  次第に向こう側で聞こえる声が荒くなり、達するまで近いのだと思った。だが先輩は挿入されたままだというのに未だにそのチンポをガチガチにしているようだ。

  ……まさか興奮しているのか?

  「…あっ、やべっ、もう出そう…かもッ!」

  「ん…俺も…!」

  やがて2人は仲良くイったらしく、びちゃっという小さな音がこだまする。誰もいない空間だからこそ認識できた情報だった。

  「…あースッキリした、やっぱ発情期ってのは獣人の悩みの種だよな」

  「まあな。好きだって思ってる人のフェロモンだけで勃っちまうらしいぜ」

  「おー?ってことはいるんですかね?」

  「ちげえよバーカ、保健で習っただろ」

  どうやらそろそろ帰ってくれそうだ。近くで聞こえていた声がだんだん遠くなり、トイレから出ようとしているのが想像できる。

  先輩も安心したのか、尻穴が微かに緩み始めていたようだ。このまま早くどっか行ってくれ。そんな心の声が聞こえたような気がしたと思う。

  だが僕という人間もまた、ここで何もしないわけにはという瀬戸際にいた。普段そんな考えなど全くしないのに、こういう状況になって初めて自分の本能が明らかになるようだ。

  バレたら絶対にまずいことになるのは分かっている。でもなんとなく上手くやり過ごせる自信はどこかにあった。

  気がつけば腰を後ろに引いており、そのまま少しだけ強く押してしまっていた。

  「……ん゛お゛!?」

  「え?」

  「…やっぱ誰かいたのか?」

  やった。やってしまった。

  扉についた額で全体重を支えながら、先輩はそのごつい両手で口を押さえてこちらを向く。その顔は真っ赤に染まって鬣を含む全身の毛皮が逆立っていた。

  肛門がきゅうぅと締まりに締まり、とんでもない強さで締め付けられた僕は腰が抜けそうになってしまう。

  向こう側の声が険しくなり、つかつかと足音が近づいてくる。先輩は抜こうと体を前に引くが、この時は僕の力が勝っていたらしく何も意味を成さなかったようだ。

  おそらく突っ込まれたままじゃなかったら簡単に僕を制することができただろう。だが快感に弱い先輩はそれに抗えない、そのことを知っての行動だった。

  「おい…今の聞いてたのか?口聞けんのか?」

  「俺喧嘩はできないけど、この状況だと言い逃れはできそうにないな」

  急に声が荒っぽくなって脅すような言葉をかけてきた。強い口調はおそらく誘った方だろう、気性が荒いのが一言で分かった。

  だが僕は、先ほど咄嗟に思いついた作戦を実行に移す。

  「あ、百目鬼先輩?すみませんお腹壊しちゃって、今トイレなんです」

  「!!??」

  「そうです。体育館と反対側の、使われてない方です…えっ、来なくていいですよ!ちょっと今、発情期の人が抜いちゃってるんで…」

  状況を理解できていない本物の先輩がこちらを向くが、僕はあえて天井を向いていた。わざと聞こえるように言うと、向こうにいる2人の焦った声が聞こえてくる。

  「とっ、百目鬼先輩…!?ってことはあの人か!?」

  「はい、はーい。分かりました」

  「どうする…!?」

  「んなこと言ったって…!」

  慌てた僕は強硬手段に出てしまったことを激しく悔やんだ。だがどうしようもできないところまで来てしまった以上、思考をフルに巡らせて言葉をかける。

  「すみません、先輩からの電話は出なきゃいけなくて…あっ、でもこのことは誰にも言わないんで安心してください」

  「ほ、本当にあの武川先輩なんすか…?」

  「別に先輩はいらないですって。それと…みんなが思うより百目鬼先輩は結構優しいんですよ?」

  「へ?」

  向こう側の声が裏返った。ここからが本番だ。

  もちろんターゲットは他の誰でもない、先輩自身。驚く彼の尻から男根を一旦抜き、逞しい体に抱きついて静かに引っ張りながら言う。

  「怖そうに見えても、本当は面白い人なんです。喧嘩が強いから性格も悪いってワケじゃなくて、ちゃんと接すればそれなりに話を聞いてくれたりするんですよ」

  「……ッ」

  ゆっくりと音を立てないように便座に座らせる。普段は見下ろされていた獅子獣人を僕が下に見る形となり、ふるふると震える先輩の顔を見ながら言った。

  それは向こう側にいる人に返したが、先輩に聞かせたい言葉でもあった。

  「でもやっぱり強い人っていうのはカッコいいですよね。僕も人間ながら憧れてたりしてたんです、百目鬼先輩に」

  「それは俺もっすよ!」

  生徒からの何気ない言葉に先輩の顔はどんどん赤く染まっていき、手で顔を隠していた。広げた股座の中心にあるモノが爆発しそうなほどビキビキと膨張しているのにも関わらずだ。

  「だから役に立てた時は嬉しくて。なんで認められたかは僕も分からないですけど…ねっ」

  「!!??〜〜〜〜ッッ!!!♡♡♡」

  そう言いながら僕は再び先輩の肛門へと挿入を再開した。あまりにもいきなりすぎた行動に先輩は声を押し殺すのに必死なようで、手のひらを口に食い込ませてまで押さえ込んでいる。

  それもそうだろう。あまり言葉で伝えたことのなかった僕からあんな話を聞いたせいか、歓喜の痙攣を起こしてくれていた。

  ちょっとしたハプニングで焦ったが、それを逆手に取った僕の作戦は見事に成功したとここで悟る。そのままゆっくり引きずりを始め、小さく腰を振って壁一枚を隔てた交尾をしていた。

  「ッ♡ひ♡♡ぁ♡んんっ♡♡」

  「そうなんすね…確かに俺らも正直怖かったっすけど、武川先輩がそう言うんなら今度話してみようと思います!」

  必死に声が漏れないように頑張っている傷だらけの獅子獣人がたまらなく可愛く感じた。狂った愛だとは思いたくないが、こんな状況でその姿を見せられてしまっては誰しもがそう思うだろうと決めつけて続ける。

  「うんっ……よろしく、頼むね…っ!」

  「ふっ♡♡ん゛ん♡♡ぅ♡♡お゛ッ♡♡♡」

  聞こえないほど小さい声を漏らしながら悶える。すみません先輩、こんなことしちゃって。

  眼下に見える顔は涙と涎でぐちゃぐちゃになっており、全身は感電しているかのように何度もビクビクし続けていた。

  バレるかバレないかの狭間で懸命に耐えていた先輩。さすがにこれは後で怒られるかなと覚悟した僕は、どうにか許してもらえないかと考えてしまうのだった。

  「ぁ♡らめ♡♡もッ…♡でる…♡♡♡」

  誰にも聞こえずに…いや、僕だけにしか聞こえない声でそう小さく呟いた。

  限界だったのだろう。先輩の肉壁が僕の男根をぎゅうっと締め付け、血管の浮き出ていた凶悪チンポが暴れ出している。

  すかさず追い討ちをかけるように前立腺を狙ってぐりぐりと押し上げると、濡れた鈴口から勢いよく白濁が噴射されるのだった。

  「ん゛ん゛ンッッ♡♡♡」

  ぶしゅうという音が聞こえてきそうなぐらい飛び出した大量のそれは先輩の顔へと一直線に向かっていき、盛大に顔を汚していった。マズル、牙、顎、さらには鬣まで存分に降りかかったそれを眺めながら、共にイっていた僕も一瞬だけ呆けてしまう。

  「…ん?お前今何か言った?」

  「俺?何も言ってないけど」

  だがその言葉で我に帰った僕は先輩の限界を悟り、即座に言い放った。

  「あっ…遅いからって先輩こっちに来るみたい!ちょっと機嫌悪いかもしれないから、今日はやめといた方がいいかも!」

  「あ、ハイ!分かりました!またの機会にします!失礼しましたっ!」

  「ホントに誰にも言わないでくださいね?」

  もう片方が心配そうに聞くので安心させるような返事を返すと、足音がどんどん遠ざかっていく。永遠とも言える時間が過ぎた後、ようやく再びの静寂が訪れた。

  「せ、先輩……?」

  「この、バカ…っ!いくらなんでも…危な過ぎんだよぉ…!」

  「え、えっ…?」

  めちゃくちゃに怒られることを覚悟していたのに、先輩は疲れ果てたように脱力しながら僕を罵るだけだったのだ。ゲンコツもなければ叩かれることもない。

  おそらくだが、バレなくてよかったという気持ちからくる大きな安堵感が先輩を支配していたのだろうと僕は感じていた。それでもやり過ぎてしまったことを謝ると、先輩は別にいいと言ってくれた。

  胸を撫で下ろした勢いで思い切ってさっき言った言葉の返答を聞いてみれば、嬉しいと一言だけ呟いてくれて僕も嬉しかった。

  やっとひと段落ついたと思い、飛び散った先輩の精液を拭き取ろうとしたその時だ。

  「……おい、まだこれで済むと思うなよ。こうなったら俺が満足するまで帰さねぇからな」

  「え、まだやる気ですか?もう出ませんよ…」

  「空っぽでも耐えろ。あんなコトしたんだからな」

  それでもなんとか交尾以外の方法を考えていた僕は、この時かなり興奮していたのかもしれない。思い立った時には躊躇もなくその行為をしていたからだ。

  精液に塗れた先輩の顔など気にもせず、発達した胸筋に手をついて僕から顔を近づけたのだ。無防備に開かれていた先輩の口を覆い隠すようにすると、初めてながらもすっぽりとハマった。

  「〜〜〜ッ!!??」

  先輩の口内は温かく、まるで彼のナカと同じくらいだったと思う。気持ち悪さも抵抗感もなく、ずるずると舌を侵入させていくと同時に塞がれていた先輩の口から声がどんどん漏れていった。

  「んん〜〜っ!?んふっ、んっう…うぅ゛〜っ!!」

  そのまま積極的になった僕はかき回すように舌を暴れさせ、先輩の鋭利な歯を一方的に舐め回していく。時折歯茎などの柔らかい部分を狙うと、そこに触れるたびに巨体が何度もビクついていた。

  まさか口の中までも性感帯だったとは…自身の興奮が最大に達した僕は待ちわびたように、先輩の長くて薄めな舌を絡め取る。

  ざらざらした表面の下は大量の唾液を纏っており、舐めても舐めても分泌は止まらない。経験したことのなかった事態に若干パニックになっていた先輩だったが、やっぱり体は正直だったようだ。

  「んふっ、んむ、…ふっ、ぅぅ…」

  やがて互いの男根が再びそそり立っていたことに気づいた時には、キスの激しさは増していた。僕は自身の口で一旦互いの唾液を混ぜ合わせては先輩の口へ流し込んだし、先輩は先輩で抵抗しながらも全てを受け入れてくれていた。

  フンスフンスと素早い息継ぎはまるで獣そのものであり、首筋に幾度もかかって僕自身も震えていたように思える。柔らかくも強張っていた獅子獣人の唇は、微かに震えていた。

  「んぁ、せんっ、ぱ……うむっ、むちゅ…」

  「ふっん♡ぅんっう…じゅるッ……あむ、んん♡」

  塞がれた声ですら裏返るとかどういうことなんだと思いながら上の口で交わる。

  初めてにしては、長くて激しかった。貪るとはこういうことなのだろうか。

  僕も先輩も、今までで一番お互いが近くなった瞬間だったはずだ。先輩はどこを見ていたのか分からないが、僕は顔にできていた傷をとにかく眺めていた。

  やっぱり少し、憧れてはいたのかな…そう思いながらゆっくりと口を離していく。今までにないくらい長く伸びた透明な糸が線を引き、先輩の胸へと落ちていった。

  「僕も初めてだからよく分からないんですけど…これじゃダメですか?」

  にちゃにちゃする口を動かしながら先輩を見つめる。いつの間にか跨って座っていたらしく、真下には屹立している2つの男根があった。

  そのうち大きい方は静かに白濁を流出させており、マグマのようにゆっくりと彼の亀頭を覆っていた。その持ち主は蓄えられた鬣に口を埋めながら目線を逸らし、か細い声で答える。

  「……許す、から…もう少しやってくれよ」

  「やっぱ、先輩って変態ですね」

  「…うるせ」

  そして結局、僕たち2人はそのまま続きを開始した。気がつく頃には外がすっかり暗くなり、色々と汚してしまったお互いの服を洗ってから帰ることになったのだけど。

  翌日あのトイレがかなり雄臭いという話を聞いてぎくりとした4人の生徒だったが、そのまま何も言わずに過ごすのであった。