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文化祭二日目。本日は校外の人たちにも一般開放される為、俺たちのメイドカフェは一日目以上に賑わいを見せていた。しかも何故だか妙に女子ウケがいい。なんでだよ…メイドさんみんな男だぞ…
そんな中、嵐のように現れた人物は、まさに俺を更なる恐慌の渦へと巻き込んでいく、そんな存在であった……
「いやぁ、似合ってるねぇハルト!どう?今度この格好でナツキと並んでツーショやらない?」
「すいません勘弁してくださいお願いしますお姉様。」
魔王降臨…否、ナツキの姉、サエさんが襲来したのである。どうやら彼女から色々聞き及んで来てくれたらしいが…そこは番長に匹敵する豊満ボディの熊獣人、入ってきた瞬間に店内が凍りついたのを覚えている。一瞬まさかの番長かと身構えたが…いや、番長よりすごい存在なんだよこの人。マジで。
そんな彼女、やっぱりナツキのお姉さんだけあってお洒落にも余念がない。ナチュラルメイクにショートヘアをアップめにセットしつつ、黒のベルボトムに白のブラウス、羽織るものも忘れない。おまけのワンポイントにチェーンのブレスレットにショルダーバッグ。
まさに出来る女…!
「しかし…ふむ、あ、ちょっとそこのアンタこっち来なさい。」
「え?お、俺?ですかっ…?」
「そう。ちょっとそこ立って。」
もはや店内ではすっかり俺とセット扱いになっているタケルのやつを呼びつけたかと思えば、メイド服姿の猪をジロジロ眺めて小さく考え込むお姉さん。
逆に見られてるタケルのヤツはといえば…いや、なんかハアハアしてんだが。見られて緊張してるだけだよな?頼むそうと言ってくれ。俺は友達のそんな性癖は知りたくない。
そんな俺の願いなどつゆ知らず、お姉さんは小さく頷くと…タケルの顎をそっと持ち上げて…囁くように告げた。
「…アンタ、素質あるわ。そういうカッコに興味あるなら今度ウチに来なさい。アタシが輝かせてあげる……」
「あ……あっ…お姉…様……」
「あら、可愛いじゃない…」
「ダメぇ……お、俺…女の子になっちゃうぅ……」
いや、お姉様、いったいコイツが貴方のどの眼鏡に適ったのか…俺にはさっぱり分かりません…そんな俺の心境は置いてけぼりにされたまま、周囲からどよめきと共にカメラが向けられていく。
……あれ?おかしいな。アホ猪の奴がなんだか…凄い可愛く見える…ような…?お姉様に顎クイされて乙女の顔してね?あれ?俺なんかヤバいことになってる…?
あ、タケルのやつが真っ赤になってダウンした。やっぱいつもの奴だ。よかった。
…しかしお姉様、イケメンがすぎる。
「いやー、本当この子いい素材ね!こういうコロコロした子は可愛く綺麗に飾ってあげたくなるわぁ…うふふ…」
どうやらタケルのことを随分お気に召したようだが…いやはや、人の感性ってものはよくわからないなー、ホントに。
この人にとっては妹と同じような体型なら男女問わず着飾ってあげる対象みたいだし…うん。
大丈夫だぞタケル。仮にお前がそっちの道に走っても受け入れる覚悟は…いややっぱごめんまだ無理だ。
「さ、ハルト…このオムライスに美味しくなるおまじない、お願いしようかしら?ナツキに頼まれてんのよ…そしてアタシも見たい。」
不意に、ものすごい圧の笑顔で差し出されるオムライスとケチャップ。そして構えられるスマートフォン。なおこの余計なメニューは今日になって女子が追加して来たオプションである。ちくしょう。
でもああ、やっぱこの人、ナツキのお姉さんなんだな…半ば死んだ心で思いつつ、俺はもうそこで一切の煩悶を捨て去り無に至ることにしたのだった。
……………
一緒に来たお姉ちゃんは凄い勢いでハルトくんのクラス…というかメイド喫茶に向かって行った。なんというか…凄い楽しそうな顔してたんだけど一抹の不安…何かやらかさないかな…
だけど新しいオプション追加だなんて…僕もハルトくんの萌え萌えキュン見たかった……いや、それはお姉ちゃんに頼んだからひとまず置いておいて。
「ほいなっちゃん一口どーぞ!美味しいよこれ!」
「あ、ありがとユウちゃん!」
虎のユウちゃんが差し出してくれたクレープを一口。うーん…甘くておいしい…えへへ…
と、この通りせっかくの一般開放なんだからユウちゃんにも来てもらうことにした。それに今日はハルトくん、一日忙しいみたいだし…ちょっと残念。仕方ないかぁ…
だけどその…僕とユウちゃんが二人で並ぶと結構目立つというか…二人ともおっきいからスペースとっちゃうのが申し訳ないというか…ああっ周りの人が避けてくれてる!ごめんなさいぃ…!
「でもお化け屋敷中止だって?うーん残念だったなー。」
「あ…うん。なんだか怪我人?とかで先生たちに止められたらしくて…」
「ふぅん……」
…そう、昨日入ったオカルト研究会のお化け屋敷は一般公開中止になっていた。結構楽しかったからユウちゃんも誘おうと思ってたのに…それでも学園祭、見所はたくさんあるから、今日は一緒に楽しもうかな。
でも、こうしてゆっくり歩き回ってみると、本当色々お店が出てて迷っちゃうと言うか…お祭りの時とはまた違った賑やかさで、なんて言うんだろ、やっぱり学生っぽい…のかな。かき氷シロップと炭酸を混ぜたトロピカルジュースとか、こういう時にしか口にしないもんなぁ…
ユウちゃんもチョコバナナくわえて、キョロキョロ周りを見回したりして。それから僕の方をじっと見てくる。
「しっかし…こうして見てるとホント…ただの女の子だよね、なっちゃんって。」
「うん…一応、格好だけはね……」
僕らはお互いに学校指定の女子用制服。目立つ体格以外ならきっと普通の生徒となんら変わらない…と思う。もちろんこれでも…身体は、男なんだけど。
うん、やっぱり…普段見慣れた場所でいつもと違う格好してるから、ちょっぴり不安なのかも知れない。
…僕はユウちゃんみたいに「男」である自分を自身の心で認められない。僕の心は僕自身が「女」であると訴えかけてくる。中途半端で宙ぶらりん。
でも、そんな存在を認めてくれる大事な家族や、親友や…恋人がいてくれるから。僕はこのままの僕で居られる場所を貰っているんだろうな。
なんてぼそっと言ったら、ユウちゃんは小さく吹き出して。もう…人がちょっと真面目にやってるのに…
でも、見返してきたユウちゃんは人好きしそうな笑顔で僕に告げる。
「いいんだよ。そんなの気にしないで、なっちゃんはなっちゃんでさ。」
「…ユウちゃん?」
「あたしはあたしの「男らしさ」の為にこの格好になるんだ。なら、なっちゃんは「なっちゃんらしく」居たって良いんだって!」
そう、明るく笑って背中を叩いてくれる。
ユウちゃん、きっと無自覚なんだろうけど…時々こうやって背中を押してくれる。それがとっても、嬉しい。
「それにさ、そんななっちゃんの事大好きな彼だっているんだから…ね、大丈夫!」
「うん…!」
真っ直ぐで屈託のない笑顔でユウちゃんは言う。九条先生とはまた違う、全力で後ろから押し出してくれるような励ましに、僕も応えられるよう深く頷いて。
ユウちゃんが僕の親友で、本当に良かった。
それから二人で校内を歩き回る…んだけど、ユウちゃん、この辺でも結構色んな意味で有名で…いや、そういえば僕もモデルやってるから結構知られてた訳で、時々写真とかお願いされる。
あの、ちょっと恥ずかしいです…あうぅ…昨日のハルトくんごめんなさい…
なお、下から撮影してくるローアングラーさんはユウちゃんの足技が撃退してくれました。ありがとう。
そんな合間に焼き鳥咥えたままパラパラとパンフレットを捲るユウちゃんの手が止まった。進行欄のページじーっと見てて…
「ねえなっちゃん…午後から体育館行っていい?」
「うん?いいけど…」
「よっし!!」
尻尾をブンブン振ってなんだか妙に楽しそうなユウちゃんを見ながら、体育館でのイベントスケジュールを思い出してみる。
そういえば午後って……
……………
「おい!詳しく説明しろォ!!」
俺、北見ハルト。17歳。現在大ピンチです。
「言ったでしょ?アンタにはミスコンに出てもらう。そいつとセットで。」
「おう!がんばろーぜハルト!!」
「説明になってねえよ!?」
どう言った経緯なのかまるで訳のわからないまま、俺はミスコンにエントリーされていた。このミニスカメイドにドハマりしたアホ猪と一緒にだ。
それは…うちの学校の文化祭に伝わるネタコンテスト「女装男子によるミスコン」。優勝者には割としょっぱい賞品と一年間クイーンの座が与えられる…いや要らねえよ!?少なくとも俺はいらねえ!!
むしろガチで似合う可愛い子を知ってるから本気でその子を出したいよ!と、そこまでは流石に言えないけども。
「メイド男子の百合展開とか喜ばない女子はいないわよ?」
「ただしイケメンに限るぞ。」
「そこはいくらでも補完するわ。そしてアンタも見たでしょ、アレ。」
「ぐぬ……!」
それを言われると言葉に詰まる。
思い起こされるのは先程の惨状。来襲したナツキのお姉さんにより男子は軒並み女の子にされ、女子は新たな扉を開いた。まさかあのアホ猪が可愛く見えてしまう…そんな事実に耐えきれず俺は少しダウンしたが。
そんなお姉さんはと言えばニコニコ笑顔でお化粧道具を両手に構えていた。
…やる気だ、この人。っていうかまだいたんですかお姉さん!
「ミスコンと聞いちゃ仕方ないわ…あの頃の血が騒いじゃうわねえ…ふふふ…」
「この通り、我々は力強い味方を得たのよ!」
そうだった。この人うちのOGだった。ならミスコンについても百も承知だよな。そうだよなー…
そうして気付けば、俺は体育館のステージに立っていた。そう、もう何を言っても無駄ならば…全てを受け入れるしかあるまい。
周りには同様の参加者がわらわらと…待って結構いるんだけど。何?楽しいのコレ!?
そして始まるコンテスト。参加者達が呼ばれてはステージへと飛び出していく度、歓声やらブーイングやら飛び交っていく。
…なんか運動部系多いよねこういうのって。水泳部のすらっとしたワンピース姿の豹とか女子がキャーキャーしてたし、ウェイト部のガッチリ豊満なナース服の犀の先輩なんかはなぜかボディビルみたいな掛け声かかってたし。
なお、百合作戦はアピールが籤引き順のため失敗した模様。良かった。
『次はエントリーNo.6!ご主人様お呼びでしょうか?クールなイケメンメイドさんハスキーのハルちゃんです!』
「っとぉ…!?」
そう言ってるうちに出番が来ていた。慌てて袖からステージに出れば…周りを一斉に声が包み込む。向けられる視線がやばい。ミニスカメイドでこんな大勢の前に立ってんのめっちゃ恥ずかしいんだけど…!
こ、ここは…直前にお姉さんから教わった由緒正しきメイド会釈…ミニスカの端を摘んで…ゆっくり、優雅に…あー声凄い…もう早く終われ……
あとは適当に歩き回って手を振ったりして一通りのアピールが終われば指定された椅子に座って後続のが終わるのを待つばかり。表彰式なんぞに選ばれなきゃこれで一応終われるはず…!そこでホッとした俺は観客席で…一際目立つ大きな体を見つけた。彼女は俺に気づくと…凄い興奮したように手を振っている。
はは…見られてたんだ…うん…ありがとうナツキ…頼む、出来れば忘れてくれ…
『次はエントリーNo.9!ご主人様の為にがんばります!元気いっぱいムッチリメイドさん、猪のアイちゃんです!』
「へーい!みんなーよろしくぅー♡」
なお、後から出てきたアホ猪は登場直後からめちゃくちゃノリノリだった。回ったり飛んだり跳ねたり手ぇ振ったりピースしたりめちゃくちゃ表情作ったり。羞恥心というものが無いの?無いのか…アイツホントに意外とこの手の才能あるのかもな…
なんかもう動くたびにパンチラしてたけど会場は盛り上がってた。色んな意味で。別にアイツはどうでも良いが同じ格好の俺まで同類に思われるのは正直キツいんだが。
それから次々に進むアピールタイム。見たことある奴もいれば飛び入りで参加してきた…させられた?奴もいたりのまさにカオス空間。椅子に座ってからもアピール欠かさないタケルを眺めながら「もう本気でその道目指せよお前…」なんて思っている死んだ目の俺。そうして現れた最後の参加者。
『最後はエントリーNo.16!こちらも飛び入り参加!放課後一緒に帰ろうよ?マシュマロJK虎のユウちゃんでーす!!』
「はーいっ♡」
……なんでだよ!?キミ本職じゃないですか!というか何故いる!?
慌ててナツキの方に視線向けると…凄い苦笑いしてました。ああ、成る程そういう事。うん…確かにユウちゃんこういうイベント大好きそうだけどさぁ…うん…
そんなユウちゃん…は紺のセーラー服にカーディガンを靡かせながら、ふわふわのグレーのショートヘアを揺らしてくるっと回る。大きくて豊満なボディが大迫力で揺れ動くのも相まってかボリュームが凄い…が、そのサイズ感以外なら正に見た目は完璧にJKそのものである。すげえなモデルさんって。
突如現れた野太い声の巨虎JKに面食らった会場も、そこは「見せる」を仕事にしてるだけあってキュートな仕草で即刻観客…どころか他の参加者まで魅了する辺り流石である。次々にフラッシュが光りまくる。
…タケルの奴なんかすげー浮かされた顔してんだけど。本気で心配になってきた…
……………
結果は…無論完敗である。いや、それは仕方ない…仕方ないんだ…そりゃにわか女装男子が本物の男の娘に勝てる道理は無かったんだ。
そんな圧倒的勝者はと言えば、トロフィー片手にカメラに囲まれて満面の笑顔。それを遠巻きに眺める俺(すでに着替え済み)と、隣で困ったように笑うナツキ。
「すいません…ユウちゃんが絶対出るって聞かなくて…」
「いや…むしろありがとな…清々しいくらい完敗したおかげで色々と現実に戻って来れた。」
「??」
そうだ。今までのメイドのハルちゃんは儚い夢…昨日今日だけの幻の存在なのだ。夢から覚めたらもう俺はただのハスキー獣人、北見ハルトなんだ。よし。
ナツキはすごい残念そうな顔してたけど仕方ないんだよ、これは…
一大イベントが終わった文化祭は、斜陽も相まってもうじき終わりの時が来ることを告げている。明日一日休みを挟めば、もう元の学校に逆戻りだ。そう考えると、少し寂しい気もするな。まあ、その前にやることはあるんだけど。
「ん、俺も片付け手伝いに行かないとなー…ナツキはどうする?」
「うーん…ユウちゃんを置いて行けないので、少しここで待ってますね。それと…」
少しだけ間を置いて。
「帰る前に少しだけ…お時間、ありますか?」
……………
講堂の後片付けをしていると、いよいよ文化祭が終わったことを実感する。この後はクラスでの打ち上げ…なのだが。その前に俺は少しだけ早く抜けさせて貰うことにした。
「おー!行ってこい行ってこい!ついでにナツキちゃんとチューとかすんだろ?」
「…片付けサボってどっか行ってたお前が言える言葉か?」
「しゃーねーだろー!あの服意外と冷えんだよ…腹痛かったんだよ…」
口尖らせてぶつぶつ文句垂れてるタケル(着替え済み)が女子にどやされながらモップがけをしているところを背にして、俺はスマホを開いてナツキからのメッセージ通りの場所に向かった。
夕暮れの保健室は、しぃんと静まり返っていた。喧騒の声ももう聞こえない、夕暮れのオレンジ色に染まる中、微笑む彼女が仄かに赤らんだ顔ではにかみ笑いをしてみせる。
「どう…ですか?えっと…その…ご、ご主人さま…?」
その姿は…まさしく、そうまさしく!メイドさんだった。俺やアホ猪と比べるべくもなく、完璧だった。
その豊満な身体はフリルのついた黒のミニスカワンピに白エプロンが包み込まれてなお柔らかさを主張しつつ、ふわりとしたミニスカから覗くむっちり太い足を包み込むニーソの食い込み、吊り下げるガーターベルト…彼女の豊満な魅力がここに詰め込まれている。
ホワイトプリムで飾られたセミロングのウィッグを靡かせつつ、眼鏡越しの恥ずかしげな可愛らしい表情…
俺はただ無言でスマホを構え、シャッター切った。
「は、ハルトくん!?不意打ちはズルくないです!?」
「着てるの見せたって事はつまりそういう事だと判断しましたあと昨日の仕返しも兼ねて。」
「あぅ。」
そう言われればぐうの音も出ないだろう。ふふふ、たまには恋人にも容赦ないのだ俺は。いや…でもちょっとばかり罪悪感はある。一応。
そして恥ずかしげに顔を赤らめたまま、彼女はその理由を述べる。
「その…えと…ちょっと、着てみたかったのと…ハルトくんに、見て欲しくて……」
「なるほど……」
確かに…自分も同じ格好していたはずなのに…そう思えるまで、メイド服はナツキに似合っている。いや…違う。
きっと、ナツキの方が、服を自分に合わせてるんだ。さっきのユウちゃんと同じ、他人に…俺に、彼女自身の好きを「見せる」為に着ている…そんなの…似合わないはずが無い…!
「ナツキ…」
「はい…?」
「もうちょっとだけ、撮ってもいいかな?」
今度はきちんとお願いして。夕暮れの保健室、彼女ははにかみながら小さく頷いてくれた。
つづく?
おまけ
「っだぁーー!!ユウちゃん強すぎィ!付け焼き刃とは言えアタシの指導を受けた子を蹴散らすなんて…っ!」
「一応これでもサエさんとこのモデルですし!それにアタシもなっちゃん相手なら分が悪いですよ?」
「ふふ…あの子は本物の中の本物だからね…さすがアタシの可愛い妹…」
「でも、こんな面白いイベントあったんですねー。またやりたいなー。」
「ああ、アタシたちが考えたのよコレ。普通のミスコンじゃつまんないからって。」
「……そうなんです?」
「そーよ?アンタのお姉ちゃん…おケイも関わってるわよ。」
「え?じゃあ姉貴…じゃなくてお姉ちゃんにも優勝報告しとこうっと!」
「ええ。ついでに予定聞いといてくれる?たまには飲みに行かないかって。」
「りょーでーす!」
「なーなー!なんか最近女子がちょっと優しいんだよな!」
「そーか。なんでだろーな。」
「なんだ、ハルトに続いてお前もか?」
「でへへ。モテ期って奴?到来しちゃった?」
「お前は何を言っているんだ。」
「そう思ってるんならそうなんだろう。お前の中ではな。」
「だってほら、めっちゃ見てるぜ?顔赤くしちゃってまー…」
「………ああ。成る程。ハルトお前、苦労してるな…」
「出来れば代わってくれ。」
「嫌だ。」
「???」
「やっぱりあの二人ならハルト左側よね…」
「帯刀くんメガネ枠攻めでの三角関係もアリじゃない?」
「お姉様との百合もアリだと思うの。」
「どうにしろタケルの奴は右側固定ね。」
「「「それな。」」」
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