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「わぁー、ここかぁ!」
『十二支温泉』と書かれた看板に、私は目を輝かせる。
「えへへ、この前の仕事頑張ってよかったわ〜!」
厳しい上司が珍しく、私を褒めてくれて……しかも、温泉の招待券までくれたのだ。
温泉大好きな私としては行くっきゃ無い! と言うわけで、有給を使ってはるばるやってきたってわけ。
広いフロントロビーで、受付を済ませる。
「おひとり様ですね。お風呂は十二ありますので、ご自由にお入りください」
部屋の鍵を受け取って、早速向かう。
うふふ、いかにも和風でいい感じ!
……なんか変な気がするけど。
あー、わかった。
妙に空気清浄機が多いっていうか。
なんだろ、タバコの臭いに気をつかってるとか?
にしたって、変な気がするけど……まあいいわ!
臭いよりは臭く無いほうが絶対にマシだもんね。
私は部屋の鍵を開け、荷物を放り込む。
さあ、何は無くとも温泉、温泉!
浴衣を着込んで、タオルを持って。
「ええっと、こっちだっけ?」
私は案内を見ながら、木の床を歩いていく。
ちょっと軋む音がするのが、雰囲気あるっていうか……
何気なく廊下の向こうを見る。
「ん?」
犬、いない?
犬よね、あれ?
さも当然と言った様子で、向こうを犬が歩いていく。
野良犬かしら、まさかねぇ。
それとも、この旅館のマスコット?
やだ、そう言うの大好き!
猫とかいないのかしら、猫大好きなんだけど!
私はついつい期待しちゃったけれど……残念ながら、先に温泉の更衣室についてしまって。
「ま、ま、にゃんこ探しは後でって事で!」
私は服を脱ぎ、ロッカーにしまい。
平日を狙ってきたからか、お客さんは他にいないみたい!
うふふ、じゃあ入り放題、貸切状態ね。
広い浴槽を独占して体を伸ばすの、サイコーなんだよねー!
私はニッコニコで、温泉エリアに踏み込んだ。
『子の湯』と言う文字。
なんじゃらほい。
子宝に恵まれるお湯なのかしら。
……それ、男の人が入ったらどうなっちゃうわけ?
……
……
いや、まあ、いっか。
まだ結婚相手もいないし、とりあえずパス、パス。
無いのかしら、「愛の湯」とか「金の湯」。
あー、「金の湯」入りたいかも。
私は隣に移動する。
『丑の湯』
えーっと。
なんだっけこれ。
横を見る。
『寅の湯』
あ、分かった分かった。
そもそもここ、「十二支温泉」だものね。
『子』は子供じゃなくて、ネズミのことね。
あー、なんか恥ずかしい!
友達と来てて、うっかり言っちゃったら絶対バカにされるやつじゃんこれ。
ま、まあ、それはいいんだけどぉ。
ネズミ、牛、虎って感じで並んでるのは面白いと思うけど……
全部、同じじゃ無いこれ!
ほ、ほら、あるでしょ、例えば……牛は、牛柄とか!
虎は虎柄でいいじゃないの。
なんか、こう、フツーの石で囲まれているだけって……
えー?
くそー、あの上司、私の事からかったんだなー!
今度会社に行ったら、文句言ってやるんだから。
私は仕方なく、他の湯も見ていく。
ウサギ、龍、蛇……龍と蛇、違ったりしてない? してないかー。
なんだか、がっかり。半分見て同じならもう変わんないでしょ。
「午年生まれだし、ウマでいいかなー!」
一周して全部同じじゃんってなっちゃうと、本当にゲンナリしちゃうもんね。
せっかく有給使って来たんだから、楽しまなきゃね。
半ば無理やり自分を納得させつつ、私はお湯に浸かる。
「あ、でもすっごく気持ちいい」
いろんな温泉を入ってきたので、なかなかうるさいつもりなんだけど……うん、合格点あげちゃう!
「あ〜……」
あまりの気持ちよさに、目を瞑ってしまう。
ほら、こう、あるじゃない?
ちょうどいい温度のお風呂に入っている時……お湯と自分の境目がわからなくなるみたいな。
そんな感じが、私の全身を覆う。
「効くわぁ、これ」
思わず時間を忘れてしまう。
すごいなぁ、ここ。
こんなすごい温泉を教えてくれるなんて、やっぱりあの上司は優しいんじゃないかって思える。
文句を言うのは無しね、無し。
湯気が顔に当たってきて、顔の強張りも取れていくみたい。
なんだか重さで垂れていくみたいな感覚。
えへへ、今私、ひどい顔になってそう。
体も力が抜けて、お湯の中なのにめっちゃ重く感じるし。
すごい、すごい。
どんな疲れだって吹き飛んじゃう、魔法の温泉じゃんこんなの。
後で友達に自慢しちゃおーっと。
……どれだけ入ってたろうか。
静かな温泉って、わからなくなるわよね。
時々鳥の声とかして、風の音もして。
なんだか私も自然の一部になった気がするほどだ。
なーんちゃって、そんなロマンチックなのもいいけど……
温泉の後のお酒やご飯も、私の楽しみなのだ!
さーて、そろそろ出ましょ!
体を起こそうとする。
あ、あれ、力が抜けちゃったのかな、上手く体を起こせない。
しょうがないわね、うつ伏せになって、ん、あれ、上手く立てないんだけど!?
私は自分の手を見る。ん、えっ、ええっ!?
「ヒッヒィ〜ン!?!?」
は?
「ヒン、ヒヒン、ブルルゥ!?」
何、何、どうなってるの、これ!?
「ヒィン、ヒヒン!?」
慌てても、何も変わらない。
変な声しか出ないし、第一……私、手が、手じゃ無くなってる!?
蹄、細くて長い腕、これ、腕じゃなくて、足!?
立とうとせず、四つん這いになろうとするとすんなりと体のバランスが取れた。
慌ててお尻に力を入れると、何か揺れる感覚。
……え。
馬じゃない、これ。
馬よね。
馬だわ。
「ヒッ、ヒヒィ〜ン!?!?」
いやいやいやいや、待って待って待って!?!?
人が馬になるとか、変すぎるでしょう!?
どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ!?
「お客様、あまり騒がれますと他のお客様の迷惑になりますので……」
「ヒヒン、ヒヒィン!?」
「……あれ? もしかすると、当館の温泉の効能をご存知ないですか?」
全然知らない。
ああいうの、大体なんでも効くって書いてるし……
「えー、こちらをご覧くださいませ。……馬の目ですとちょっと読みにくいかもしれませんが、読み上げますと……」
えぇ……
女将さんが淡々と読み上げる声を、耳が拾う。
多分、この耳もめっちゃ長いんだろうな……すっごくぴくぴく動くし。
まあ、簡単に言うとだ。
この温泉は人を獣の姿に変える効果があって、入る時間で加減できるらしい。
私は全く知らずにゆっくり入っていたせいで、全身が馬になってしまったってわけ。
いやいや、いやいやいや。
どうするのこれ。
一生ウマってわけ?
今から競馬デビュー?
「明日の朝には戻りますので、それまではその体でお寛ぎください」
無理無理無理、そんなぁ。
いきなり馬になってくつろげるの、前世が馬とかでしょ。
んもー、今日は温泉に入って羽を伸ばそうって思ってたのにー!
羽がある馬とか、ペガサスじゃんペガサス。
いや、まあ、ペガサスならいいとかそう言うわけじゃないんだけど。
アホなことを考えていると、ちょっと落ち着いてくる。
とりあえず今言えるのは、
蛇の湯に入らなくてよかった……
と言うこと。
溺れるじゃん。
いや、めちゃくちゃでかいアナコンダとかになるのかしら。
それはそれで……イヤだわ……
「お客様、もし馬そのものの姿だとお困りになるのでしたら、無料マッサージがありますが」
マッサージ?
「人に戻るわけではありませんが、当館のプロマッサージ士が獣人のお姿に仕立て直すサービスです」
プロのマッサージ士ってそんなことできるんだ。
すっご。
と、とりあえず、なんでもいいわ!
馬そのものだと、草食べるしか出来無さそうだし!
わ、私はご馳走食べて、お酒飲みたいの!
大きく首を縦に振り、私はそのマッサージ部屋に案内される。
「いらっしゃい! いやあお客さん、いい馬になりましたねぇ!」
わぁ。
めっちゃ龍人だ。
髪はあるけど、顔がめっちゃドラゴン。
体もムッキムキだけど……元からなのかしら、それとも温泉でパワーアップしてるのかしら。
「さて、と! ちょっとくすぐったいかもしれませんけど、我慢してくださいね!」
ドラゴンのおっちゃんが台を持ってきて、私の体を浮かせて固定する。
うわー、落ち着かない……
お尻を触られる感覚がした、次の瞬間。
「ヒィン!?」
「はーい、我慢してくださいねー。おっぱいの位置、調整しますからねー」
え、え、え!?
ウマって、おっぱい、そんなに後ろにあるの!?
足の……後ろ足の? 間を摘まれる感覚。
足が動きそうになるけど、おっちゃんがブロックしているのかどうしようもなく。
「ヒッ、ヒィ、んっ……」
「痛かったら大きく鳴いてくださいね、どうしてもおっぱいずっと弄っちゃうので、気持ちよくなるのは我慢してもらって……」
少しずつ、触られている所が前に動いてくる。
あっ、あっ、なんか、変な、感じ。
本当におっぱいが動かされているんだとしたら、すっごく気持ち悪い。
でも、徐々に体も変わっている気がする。
安定していたはずの足が、少しずつ上に持ち上がっていく。
手……前足の先も、なんか、指みたいな感覚が強くなってきて。
頭もなんか、重いわけじゃないんだけど……下に垂れちゃう感じ。
あ、あ、なんか、わかってきた。
私、本当に、馬から人間みたいになっていってるんだ。
そう思うと、おっぱいを触る感覚が上にくるのが楽しくなってくる。
で、でも、やっぱり、ずっとおっぱい、触られてるから、なんか、なんか、落ち着かないって言うかぁ……
な、なんか、おっぱい、膨らんできてない!?
で、でも、そうか、馬より私の方が大きいなら……
いや、おかしいって、これ。
わ、私、おっぱい、こんなにおっきくないもん、多分!
おっちゃんの手が、私の胸をムニュムニュ揉んでいる。
「あっ、あっ、あっ♡」
「よーしよし、だいぶ人間みたいな声になってきましたね。喋れます?」
「えっ、私、あっ、本当だ、喋れる!」
「おっ、問題ないみたいですね。じゃああと数分で終わりますので、我慢してくださいねー」
「えっ、そ、そんなにっ、んっ♡」
「ちゃんと位置合わせないとですね、時間経つとまた戻っちゃう時あるんですよ、よっ、ほっ」
「あっ、あぁ〜ん♡」
容赦のない胸もみに、私は思わず大声を出してしまう。
なんか、どんどん、敏感になっているっていうか、あっ♡
は、早く、終わってぇ〜!
私はただただ、知らないドラゴンのおっちゃんに揉まれて……マッサージだけど、まあ、気持ちよくなっちゃっているのが恥ずかしくって。
「はい、終わりましたよ! お疲れ様でーす!」
「あっ、ありがとうございます……」
「じゃあ、こんな感じになりましたので」
「え、こ、これが、私!?」
おっちゃんの持ってきた姿見に、馬人間が映っている。
それ自体はまあ、想像していたし覚悟はしていたんだけど……
「な、なんか、めちゃくちゃグラマーっていうか、セクシーっていうか!?」
胸とお尻がおっきくて、太ももとかもすごくって。
「体型はね、お客さんの元の体型とは関係ないんですよー。僕も本当はヒョロイんですけど、辰の湯の効果でこうなってるだけなんで!」
なんでもありだぁ……
おっちゃん(もしかすると私より若いかもしれない)に浴衣を選んでもらい、それを着て出ていく。
あー……さっきの犬、お客さんだったのかも。
そのものになってくつろぐ人もいれば、こうやって獣人になってくつろぐ人もいるんだろうなぁ。
実際、友達が私を見ても私ってわかるはずないし、こうなったら。
なんか、仮面舞踏会か何かみたい。
うーんっと、獣舞踏会?
全然上手くない。
まーったく上手くない。
馬なんだけどな、今。
これまた上手くない。
部屋に戻って、割と筋肉質な体を動かして遊んでいると……食事の準備ができたという事で、大広間へ。
わー……
大広間に入ると、そりゃあ、もう。
こんな温泉だからね。
いろんな獣人がいるし、それはそれとして犬とか牛とかそのまんまの動物は餌箱にがっついてるし。
うわー……
一人ぐらい人間いるかなって思ったけど、いないわね。
ここに来て人間のままでいるの、逆にすごい気もするけど……
指定された席に座ると、びっくりするくらいの量のお料理が!
「いただきまーす!」
私は箸を手に取り、大好きなお肉……の前に、キャベツ食べましょ。
あ、美味しい。
次はお肉……じゃなくて、このおひたし。
うん、うん。
それじゃお肉……はいいや、ご飯ご飯。
あー、すっごく美味しい!
もしかしてあれなのかしら、私、今馬だから?
肉を顔に近づけてみる。
近づけるって言っても、顔はめちゃくちゃ前に長いので……鼻に近づけるんだけど。
タレに溶けてる野菜の匂いにはドキドキするけど、肉の匂いがなんか、ピンとこない。
「ありゃりゃ、まあ、今日はしょうがないわねこれ」
お肉は元に戻ったら食べられるんだし、今は美味しく感じるお野菜を楽しもっと!
ご飯はお代わりできるせいで、やたらと箸が進んじゃう。
やだー、太っちゃいそう。
そもそも、この姿で食べた分ってどうなるんだろ。
考えてもしょうがないか、うん、うん。
あらかた食べ終わったのはいいんだけれど、お肉が残ってしまって。
どうしよう、これ……
そう思った時、右からえらい大きなお腹の音が聞こえてきた。
お隣さん、いたっけ?
後から来たのかしら?
私がチラッと横を見ると、わっ。
恥ずかしそうにお腹をさすっている、虎のおっさんが。
結構太った体型で、なんというか……風格があるっていうか。
でも、どこか間の抜けた感じの顔。
絶対、お腹空いてるでしょ。
おっさんの目の前には、全部空になったお皿。
あー、虎だからお米だけ食べるの、すごくしんどいのかも。
ちょうどいいや。
「あ、あのー、よろしければ、お肉食べます? 私、馬なので今……」
「えっ、あっ、ありがとうございます〜」
ん、あ、あれ!?
めっちゃ声高い、このおっさん!?
馬の顔のはずだけど、表情に出ていたんだろうか。
おっさんはハッと声をあげ、口にもふもふの手を当てて。
「お、驚いちゃいました? 恥ずかしいんですけど、寅の湯に入っていたら気持ちよくなっちゃって……寝ちゃったんですよぉ〜」
「ありゃりゃ、大変ですねそれ。マッサージ、してもらったんです?」
「そうそう、おっぱいの数を調整しながら動かすととかで、こう」
「あー、うふふ……」
おっさんじゃなくて、おっさんみたいな体型になっちゃった女性だと分かるとちょっと面白くって。
よく見ると、髪も長いし……
「どうです、この旅館? 私、三度目なんですよ」
んー、おっさんみたいなのに女性の声なの、落ち着かない。
なーんかどこかで聞いた事ある気がするんだけどなー。
まあ、姿変わっていたら声も変わるだろうし、見た目とのギャップでそう思ってるだけかもしれないし。
「うーん、びっくりしましたけど……結構、楽しいですね」
「うふふ、もしかして初めてです? どうです、この後。二人でしっぽり、お酒でも」
「これも何かの縁ですし、是非是非! ええっと、どうしましょう?」
「じゃあ、お肉のお礼に私がお酒奢りますので……私のお部屋、いきましょうか」
「はーい、わかりました!」
ありゃま、本当に仮面舞踏会だわ。
お互いに正体を知らないまま、こうやって夜のお付き合い。
なんか、面白くなってきちゃった!
「でですねぇ、その上司がいっつもうるさいんですけどぉ〜」
「はいはい、そういう人、いるわよね」
あー、気持ちいい〜。
虎のおっさん……じゃなかった、お姉さんがどんどんお酒を注いでくれるせいで私はパカパカ飲んじゃって。
えへへ、なんか、口軽くなっちゃってる。
「まあ、そんけーしてるんですけどねぇ? 仕事できるしぃ、今回もこうやってぇ、招待券くれたわけでぇ〜」
「うふふ、ずいぶん信頼してるのね、その上司さんのこと」
私より大きなコップで、虎のお姉さんもお酒を飲んでいる。
大虎、とかいうけどまさにそんな感じ。
豪華にぐびぐび飲んで……すごーい。
「えへ、へへへ、実際、素敵ですよぉ。絶対恋人さんもきちっとしてるでしょうしぃ〜」
あ、ちょっと、ぐるぐるする。
「うふ、うふふ、だーいぶ、酔ってきちゃったかしら?」
「えへ、えへへ、だいじょぶ、大丈夫ですよぉ」
お姉さんの顔が近づいてくる。
うわ、吐息、くっさ。
酒臭ぁ〜!
と、次の瞬間。私の酔いは、あっという間に覚めてしまうのだった。
「うふふ、かーわいい!」
突然、虎姉さんが私の鼻に……ちゅっとしてきたのだ!
「ちょ、ちょっと、お姉さん!?」
「うふ、うふふ、ぐふ、まあ、確かにね、私、女だけどねぇ……」
しかもそのまま、浴衣を脱ぎ出し……えっ、えぇええええ!?
「こ、ここの温泉に入るとぉ、男になっちゃうのよぉ、わ・た・し♡」
めっちゃおちんちんおっきい。
……え、待って。
勃起してない、あれ?
なんで勃起してるの?
あ、やば。
トラップだったか。
「ぐ、ぐへへ、どう、私の、お、俺の、ちんちん……?」
ちょっと恥ずかしがりつつも、私にそれを見せつけてくる。
そ、そんなこと言ったって、急に……!?
ドクン、ドクン!
あ、あ、私、興奮、しちゃってる!?
も、もしかして、今、馬人間だから、な、なんか、本能に正直っていうか、え、えっと、そりゃ、彼氏欲しいし、エッチしたいけど、今目の前にいるのは女の人なんだし、それに第一、女の人のおちんちん、え、あれ、女の人が男になってて、おちんちんあるなら別にれずとかじゃないってことでいいのかしら、私何考えてるんだろ、あっ、おちんちん、ビクビクしてて、やだ、私、なんか、なんか、ドキドキ、しすぎちゃって、わけわかんなくなってきて、おちんちん、おちんちん、欲しい♡♡♡
「いっ、いただきまぁーす!!!」
「えっ、きゃっ!?」
口を開き、長い口内に大きなおちんちんを頬張っちゃう。
んっ、んっ、おちんちん、くっさい♡
でも、それが、たまんない。
舌でねぶり、吸って。
「あっ、こ、こらぁ、だ、ダメだってぇ、あぁんっ!?」
そっちから誘ってきて、もう、それって、ずるいんだ!
私はわざと音を立てながらしゃぶり、ますますエッチな感じにしていく。
「んっ、ちょ、ちょっと、やめてってばぁ、あっ、あっ、おちんちん、自分で、やるのと、ぜん、全然、違うぅうう♡♡」
うふ、うふふ、こんな強そうな、大きい虎さんが、私のお口でふにゃふにゃになっている。
なんだか、それが、優越感っていうか、快感っていうか、うふふ、うふふ!
「はぁーい、じゃあやめまーす♡」
ちょっといやらしく言いながら、おちんちんをお口から出す。
「あっ、あっ、えぇ!?」
「だって、このままだったら虎さんだけ気持ちよくなっちゃうじゃないですかぁ♡ それってぇ、ずるいんだぁ!」
私も浴衣を脱ぎ、あそこを見せつけるように四つん這いになる。
うふふ、結局私、四つん這いになっちゃうんじゃん!
「も、もう、からかうなんて、ひどいわぁ♡」
腰に手をかけられて、入り口に何か当たる感覚。
「ひん、ヒヒィン♡」
思わず、鳴いちゃう。
酔ってるからかも。
でも、でも、でも。
少しずつ入ってくるその感覚が、私の、私が今なってる、馬の気持ちを、突き上げてっ♡
「ヒィン、ヒヒィン、ヒヒィィ〜ン♡♡♡」
「あっ、ああっ、いい、いいわぁ、いいわぁ〜♡」
「虎さん、虎さん、私、もっと、挿れて、強く、強くぅ♡♡♡」
「うん、うん、うん、うぅん♡♡♡」
虎さんの動きが激しくなり、私の中で大暴れ。
あっ、あっ、すごいっ、すごいっ、動物えっち、こんなに、すごい、なんてぇ♡
私はたちまち心が飛び上がり、全身が爆発しそうになって。
「好き、好きぃ、虎さん、虎さん、好き、大好きぃ、ヒヒィイイイイン♡♡♡」
「私も、私も、好き、好きよぉ、斉藤さん、ガォオオオオオン♡♡♡」
わ、私の、中にぃ、あったかいもの、あっ、いいっ、いいっ、いいぃいいい♡♡♡
エッチの快感で、私は酔いが一気に回ってしまう。
クラクラして、意識が遠のいて。
……ん、えっと、あれぇ?
なんでこの虎さん、私の名前、知って……?
「コケーっ! 斉藤さん、いいおっぱいじゃないのよぉ!」
「山田部長も、すっごくかっこいいニワトリじゃないですかぁ!」
大きな胸を揺れる感覚に、ちょっとうっとりしちゃう。
「んもう、仕事じゃないんだから……山田さん、でいいのよ! まあ、名前で呼んで欲しいけど、コケっ!」
「もぉお、鶏由美さん、甘えん坊ねぇ?」
私は大きな体で、上司……じゃなかった、由美さんを抱きしめる。
んまあ、要するに簡単な話だったわけで。
由美さんは私の上司で、実は好意があって。
きっかけを作るために、例の温泉の券を私に渡して。
もちろん、私が有給を取る時に申請するのは由美さんだから……ばっちり把握できるわけ。
後は時間をずらして同じ日に宿に来て、変身して用意していた、と。
私は一つだけ気になったので、聞いてみたわけだ。
よく私が馬になってるって分かりましたね? っと。
そうしたら、だって午年でしょあなた、絶対午の湯に入るだろうなって。
ひえー、部下のことをよく分かってらっしゃる。
しかも運のいい事に、その日は馬人間は私だけ。
おまけに酔ったはずみにモロに上司の話……要するに由美さんの話をしちゃったんだから、間違いようがなかったわけ。
悪口言わなくてよかったぁ、ホント。
まあ、それは置いといて。
私たちが今、何をしているかというと……
「それにしても、この入浴剤いいですね。獣人で止まっちゃうの、便利だもぉ!」
「コケっ、私一回丑の湯の入ったんだけどぉ、案の定オスになっちゃってねぇ。おちんちん、すごくて困っちゃったんだコケぇ!」
由美さんは性別が変わるけど、私は変わらないみたいで。
エッチも一回しちゃったし、すごく相性も良かったし……
私たちはこうやって、変身エッチで遊ぶ仲になってしまったというわけだ。
あの温泉、こんな入浴剤もあるのすごいと思う。ホント。
「コケ、コケケ! 早く、早く! 私のチンチン、牛さんの中に挿れさせるコケーッ!」
「んもぉ、忘れちゃったんですかぁ? 先に、牛さんおっぱいでパイズリ、してあげる話だったでしょぉ?」
先輩ったら、頭まで鳥頭。
シャモ人間って感じでかっこいいのに、おバカさんになっていて可愛らしい。
「なんでもいいコケ、とにかくエッチしたいコケ〜♡」
仕事の時とはまるで違う姿と行動。
あんなに慎重で丁寧なのに、今はこんなに頭が悪くて野生的で。
羽ばたきながら飛び込んできた彼女を、私はぎゅうっと受け止めて。
えへへ、なんか、こういうの、たまんない♡
「由美さん、んもぉ、だーいすき♡」
「私も、大好き、コーケコッコー♡」
おしまい
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