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○TF-稲荷
私と私の友達のサクラは、ちょっと良い感じのお仕事を見つけた。
さる田舎にあるお稲荷さんで、伝統的なお祭りがあるそうだ。そこで狐の花嫁の役をしてくれと言う。
交通費も出て、二泊三日。到着初日は自由にしていいと言うから、観光気分で行くことにした。
一泊目の宿は結構感じの良い温泉旅館で、青年会の人とかお稲荷さんの宮司さんとか色んな人が挨拶に来る。
「あぁ、お二人仲がよいのですね。よいですね」
と言うようなやり取りが何回かあって、やや違和感を感じた。
それから晩ご飯は美味しかったし、本当に飲みやすい地酒を出してくれたりと至れり尽くせりだ。そんな事情で、違和感はまったく忘れ去ってしまった。
当日は朝から感じのいいお婆ちゃんに髪を結って貰ったり、メイクをしてくれたり、しっかりした着付けをしてくれたりした。
お祭りの流れは、先ず昼間に宴会のような事(何やら儀式名はあるようだが)をやり、それからお色直しの後に村の練り歩き、お稲荷さんに到着したところで神事を行う。
そこでまた宴会のようなことをやって、拝殿で一泊して翌朝私達が現われればそこで終わりと言う話だそうだ。
昔大学の講義でこう言うのを聞いた事があるな、行きて帰りし物語と言う奴だ。復活と再生を願うのだろう。実際、時期は収穫が終わった後の日が短くなる冬だ。
白無垢に綿帽子、口に狐の面を付けて完成だ。
宴会を行う旅館の大広間に移動する。
新婦役がいるのかと思ったが、そんなことはない。「夜合流するのかな?」二人でそんな話をしながら、上座に座る。
料理に舌鼓を打ち、少しお酒も飲んだ。
村のエライ人達も盛り上がっていて、和気藹々としている。
「ああ、こんな感じの田舎いいよねぇ」
と笑い合っていると、「お気に召しましたか!」と青年会の一人のオッサンが笑った。
愛想笑いをすると「まぁ祭りの時だけですわ」とフォローなのかなんなのか分からない事を言って頭を掻いていた。
長い宴会の後休憩に入り、お色直し、それから練り歩きが始まる。
狐面を付けた村民が集まる。子供から大人まで様々だ。みんな着物をきちんと身につけていて、こういうことが出来るのは田舎だけだろうなと思った。
提灯を持つ先導役について歩いて行く。脇には傘を差してくれる青年もいるし、なかなか本格的だ。
日も傾いてきていて練り歩いている側から見てもなかなか風情がある。
こういう大々的な祭りなのに、一切写真を撮っている人がいなかった。スマホの一つぐらい向けられそうなものだが、伝統的な行事だからそれも出来ないのだろうか?
境内に設えられた祭壇のような所に誘導されて座る。
巫女さんが踊りを踊ったり、笛や太鼓が演奏される中で、再び宴会のようなことをする。
今度はいなり寿司や鶏料理など狐が好きそうなモノ中心だ。
昼の時と違って儀式的な様相が強くて、雑談する人は一人もいなかった。
そんな儀式も終わると、村の規模にしては割と立派な拝殿に入る。
そこには布団が一枚敷かれているばかりだ。
「結局、結婚的な事をしなかったね」
と二人で疑問に思いつつ、暖房も焚かれているしまぁいいかと早めの床に入る。
お付きのお婆ちゃんに長襦袢まで脱がされて、彼女達は去っていった。
少し眠ったあと、妙に身体が熱いのに気付く。
サクラもうなされているようなので起こしてみる。
外では篝火が揺れていて、暖房は煌々としている。
「暖房消そうか?」
そう言って立ち上がった瞬間、身体に衝撃が入る。
先ず、いてもたってもいられないぐらいの熱さが身体の中から出てくる。
それはサクラも同じで二人して真っ裸になる。
「おかしい……絶対に変だって!」
息を切らしながら訴えると、もう一度衝撃が走る。
全身の毛が逆立つような感じだ。
サクラも苦しそうにしている。
「誰か!」
声を上げるが、その刹那、爪が伸びていくのが分かる。指先から真っ白な体毛が生えて行く。
顔が突っ張るの感じがする。
サクラを見ると、口の周りが突き出しているのが分かる。
徐々に狐の顔に近付いてくる。
「だっ! だれk……こ……こやん……
遂に人間の声が出せなくなった。
サクラも狐のような声を出しながら苦しんでいる。
私の方は、股間の辺りが特に熱くなってくる。
注目していると、クリストスが肥大化するのが分かった。
おまんこから金玉がどろりと出てくる。
クリストスはもうペニスのような形になっていく。
遂には30センチに迫る巨根が現われた。
それが成長しきると、息苦しさはなくなった。
ただ、ただただ、それを使って見たい気持ちに捕らわれる。
「サクラ……」
狐の言葉で彼女に語りかけた。
「えっ! ちょっと! やめて!」
狐の言葉で拒否するけれど、私は我慢は出来ない。
完全に狐獣人になった彼女――恐らく私もなっているのだけど――その一匹の狐を押し倒してペニスを挿入する。
拒否していたけれど、サクラのおまんこは紅潮して愛液に溢れていた。
ずるりと入っていくペニスは完全に彼女の一番奥に届いている。
彼女は苦しみながら、「やめて! やめて!」と叫んでいる。
だが、そういう叫びは徐々に嬌声に変化していく。
それから一晩掛けて彼女を犯し尽くした。
その頃には、サクラも自分から腰を振るようになっていた。
もう、二匹の狐が盛っている以上のなにものでもなかった。
朝が訪れた頃には、もう疲労困憊でそのまま眠ってしまった。
昼が高くなった頃、私達はそっと外へ出ようとする――けれど扉は硬く閉じられている。
どこも開かないのでこれは不味いなと思ったら、本殿側へは出られることが分かった。
それから一日掛けて分かった事は、拝殿と本殿、そして瑞垣の内側だけが移動できる範囲だった。
夜になると、お供え物を起きに来た人も居たが、その開け放たれた扉からも外に出ることは出来なかった。むしろ、その人には私達の姿が見えていないようにも思えた。
自分たちが完全に異質な存在になったと諦めるしかなかった。
どう考えても擬人化された狐だし、もう半月にもなるが風呂にも入らず体臭もしないときている。
食事はお供え物を食べているが――減っているわけではないのだ。
冬が過ぎていき、サクラが妊娠した。
閉じ込められた世界の中で楽しめる事と言えば、本殿の上に登って眺める村の風景と、そしてお互いの身体を重ねる事だった。
偶に現われる宮司さんはどうやら姿が見えるらしい。
私達の言葉が聞き取れてはいないが、唱え言を聞くとどうも子供を産み増やす事がこの村の存亡に関わるらしい。
差し当たり、子供を産まないと元には戻れないだろうと思った。
サクラの妊娠から二ヶ月弱で出産となった。
子供は七人――七匹と言うべきか。
小さな毛並みのよい白狐だ。
子供たちは程なく半獣の姿に変化するようになる。
この拝殿の中を元気よく駆け回っている。
春が過ぎ、夏が訪れ、実りの秋にはすっかりと身体が大きくなった――それはもう元服をするぐらいの歳だと言う事だろう。
ああ、もう完全に狐で一年を過ごすことになる。
祭りの時期が訪れる。
誰に言われずとも分っていた気がする。子供が旅立つときだ。
私達が初めて来た時とは違った様相の祭りは、子供たちが人間に紛れるのに使われた。
戸籍とかそういうのはどうするのだろう?
そんなことはもうどうでも良いか、子作りの時期になった。私もサクラも発情しているのが分かる。
○TF-トラ
私は幼馴染みルリちゃんとルームシェアしている。
大学から一緒に暮らしていて、その頃から数えるともう六年目になる。
幸いなことに、私もルリちゃんも職場が近くなので、そのまま暮らしているというわけである。
ある日、ルリちゃんの手料理を食べていると、急に胸が熱くなってきた。それは段々全身に広がっていき、全身脂汗を掻くような有様だった。
ルリちゃんが介抱してくれるが、身体の熱から端を発して息苦しさ、そして胸が張り、背中に激しい痛みを感じるようになった。
手先がむずむずし始めたと思ったら、手の甲からぶわっと、黄色い毛が大量に生えてきた。
それは腕から胸へ、そして足も同様に広まり始め、全身を覆っていく。
同時に手先足先が変形していく。腕や足や胸、腹全部の筋肉が疼き、そしてメリメリと音を立てて膨れていく。
背骨はバキバキと音を立てながら広がって行き、天井が低くなる。
「何!?」
その変化はもう、自分の感覚としては何時間にも及んだように思えるが、しかし実際は一瞬だ。
「鏡を見せて!」
ルリちゃんに頼むと、そこには逞しい一匹の獣人がいた。
「どうしよう……元に戻るよね?」
私は存外冷静だったが、ルリちゃんはパニックになっていて、「どうしよう……どうしよう……」と頭を抱えていた。
「ルリちゃん……私は、大丈夫だから」
そう口にした瞬間、背中に衝撃のようなモノが走った。
それは股間に真っ直ぐ向かい、私の股間からメキメキと太く硬いペニスが生えてきたのだ。
そうもなると、今までの冷静さは消えてしまい、人間的意識は朦朧とした。
だが、同時にトラとしての本能だろうか、肉と肉体を求める心の動きが強くなったのだ。
その時目に入った雌とは、もうそれはルリちゃんのことだ。
気付いたら、その爪でパジャマを引き裂き、下着を切り刻み、小柄な彼女を押さえつけていた。
「ヒカリちゃん……」
彼女は潤んだ目で命乞いをしていた。
だが、私の本能は止まらなかった。
「ルリちゃんごめんね……ごめんね……」
ぎりぎりの言葉を吐きながら、彼女を犯していた。
「ひぎぃ――いたい! いたい!」
彼女は泣き叫び暴れる。だが、1.5倍以上はある体格で抑えられて逃げることは出来ない。
本能は腰を必死でグラインドさせる。
「やめて……やめて……」
彼女は徐々に抵抗をやめ、声も弱まった。
その時、私は射精した。
「あっ……あぁぁぁっ!」
ルリちゃんは小さく絶叫し、そして涙でぐちゃぐちゃになった顔を私の胸に埋めてきた。
股間の気持ちよさはこの世のモノとは思えなかった。征服感と達成感があった。
彼女は私を抱きしめながら震えていた。必死で恐怖と痛みに耐えていた。
私の雄の象徴は、射精すると柔らかくなり、彼女の股間からだらりと下に抜けた。
その瞬間、床に大量の精液が落ちたのを感じた。
交尾が終わると、本能の疼きはかなりの部分収まった。
静かに、冷静に彼女と話し合う事が出来た。
それからの彼女の献身は信じられないものだった。
私の身の隠し場所を見つけて、そして失踪したことにしてくれた。
私が求めれば、交尾の相手もしてくれる。
最初は苦しそうにしていたが、徐々に受け入れてくれるようになった。
私は完全に彼女に依存するようになっていた。
彼女は私の生活費まで稼いでいる。
私より給料の良い仕事に就いているのは知っていたけど、そんなに稼げるとは思えない。かなり無理しているのだろう。
私と言えば、生肉を求め、そして彼女の身体を求めた。
彼女を見ると陰茎がいきり立つ。
彼女はそれを見て、服を脱いで抱きしめてくる。
ベッドに横になると、彼女は私の上に乗り、彼女の身体に対して特大な私のペニスを、自分の女性器に沈める。
彼女は挿入を如何にも気持ちよさそうに、そしてビクビクと震えながら済ませ、自分から腰を振ってくる。
私もそれに合わせて腰を振るばかりだ。
私にしがみつくように倒れ込むと、「ヒカリちゃん……ヒカリちゃん……」と切なく求める。
「そろそろイクよ……」
私が言うと、「もうちょっと待って……」と儚い口調で求め、期待に応えてやると「ありがとう……ありがとう……」と言って一緒にイクのだ。
私が「ごめんね」と言うと「いいの……私こそごめんね」と涙目で謝られた。
隠遁生活はもうじき一年を迎える。
○TF-ドラゴン
俺は自分で言うのもナンだが、勇者としてこの世界に転生して、そして、女聖職者と、女魔術師の三人でパーティを組んでいた。
今回は、かつて栄えていた古城に巣くうドラゴンを討伐する任務で城までやってきた。
罠や配下の魔物を倒し、遂にドラゴンを追い詰めた――だが、一つ気がかりなのは、上手く行きすぎている事だ。
聖職者が魔法の罠に気付いた瞬間、俺を入れて三人、激しい苦しみと身体の芯から出てくる熱に苦しめられる事になる。
「おのれ……なにを……」
ドラゴンは笑い声を上げながら、「これからお前達は俺の嫁になる。人間の姿になりたければ……そうだな、一番最初に息子を作った奴だけは、元に戻してやれないこともないな」と言うのだ。
三者三様に「ふざけるな」「お前の子など生むものか」と言うのだが、身体は徐々に変化していく。
マズルが伸び、首が伸び、身体が逞しくなっていく。胸や尻は豊満になっていくし、声もメスの声になっていく。
爪は鋭く、背中が盛り上がったと思えば、人間の皮膚を裂いて翼が広がる。背筋に激痛が走って、尻尾が伸びていく。
聖職者は「嫌だ! こんな姿になりたくない!」と叫び、魔術師は俺に「今すぐ殺してくれ」と懇願した。
俺は自分の変化に耐えるだけで精一杯で、二人の事をどうにかしてやる事は出来なかった。
長時間の苦痛の末に、快感が走るのを感じた。
もう、身体が仕上がる頃には、三人ともビクビクと身体を震わせて、そして、お互いの手を握ろうと必死だった。
身体の火照りを取る方法が分からない――否、本能的に交尾の必要性を感じた。
相手は、あのドラゴンしか雄がいない。
「私は嫌……」
聖職者が俺にのし掛かってくる――俺もすっかり雌ドラゴンなのだが。
「私も……どうにかして」
そう言って、うっとりした目つきの魔術師も迫ってきた。
俺が聖職者のおまんこを舐め、俺のおまんこに魔術師が自分のものを擦り合わせるようにしていた。
もう、三人とも頭の中は交尾のことで一杯だった。だが、最後に残った理性が、お互いを裏切らない事で一致していたのだ。
我々は、あのドラゴンの挑発を一切無視して、雌ドラゴン同士の3Pに耽った。
一週間ぐらい経ったと思う。相手も諦めるだろうと思っていた――そうしたらあのドラゴンは言うのだ。
「ドラゴンの身体はどうかね? もう一年経ったが。
おぉ、言い忘れていた、人間とドラゴンでは時間の感じ方が違うのだよ。王国はもう大変だろうなぁ」
三人は動揺した。三人とも大切なモノを背負ってここにいる。身体の火照りに突き動かされている訳にはいかないのだ。
「ゆ、勇者様が人間にお戻りなさいませ」
聖職者が提案した。そして、魔術師も同様の意見だった。
とは言え、その話をした後は、どうにも3Pと言う気持ちにならず、交尾したいという本能だけが増大していくのだ。
この本能の囁きは媚薬的効果もあるのか、段々と思考が奪われていく。
俺でもこんなに苦しんでいるのに、二人はどうだろうか……
「やっぱりダメ、交尾したい!」
魔術師が発狂した。
その声を聞きつけて、ドラゴンが姿を現した。
牢から魔術師が急いで出ると、聖職者も「勇者様……ごめんなさい……」と頭を下げるのだ。
ドラゴンは、俺の目の前で二人を陵辱していた。
しかし、その光景は俺の中のドラゴンの本能に火を付ける役目を果たした。
ドラゴンが二人目に射精をすると、二人は恍惚とした表情をしている。
「どうだ」と言う顔をするドラゴン――頭の中は殆ど交尾のことで一杯だった。
「お願い、私を犯して!」
心の底からの叫びが出てしまった。
ドラゴンは俺の尻尾を乱暴に持ち上げると、片手で支えながらペニスを挿入した。
ドラゴンのペニスは硬く厳つかった。だが、雌ドラゴンは体内もきちんとドラゴンで、それぐらいが丁度気持ちいいのだ。
乱暴に攻められ、掻き回され、そして射精される。
ドラゴンは子供が出来にくいと文献に読んだ。
だから、兎に角交尾が必要だと。
人間をドラゴンに化けさせたところで、それは元人間のドラゴンであり、正統なドラゴンとは認められない。
俺や仲間達はその境遇に閉じ込められている。
ドラゴンは暇を見ては交尾を求め、否、こちらから懇願し、そして時に彼を奪い合い、我慢できないときには彼に発情のアピールのため、女性器を爪で開いて見せてみたりした。
もう、尊厳なんてモノはなかった。
そうして更に二年ぐらい過ぎた末、俺に子供が出来た。
腹を痛めて卵を一つ産んだ――「やっと人間に戻れる!」とは思わなかった。この卵が愛おしくて仕方がなかった。
寝食を忘れて卵を温め続け、そして遂に孵ったドラゴンは私の可愛い子供だった。
だが、それは雌だった。
内心ほっとしてしまう。
それから再び彼の奪い合いだ。
もう何年経っただろう?
私の娘は順調に成長し、そして仲間達にも娘が出来た。
幸せな気分である。
そして二匹目の子供を身ごもった。
遂に息子が孵ったのだ。
だが、私の中で、この息子を育てる事しか頭にない。
二人とも祝福してくれたが――内心複雑だろう。一生ドラゴンの身体である事が決まったからだ――本当にそうだろうか?
今の生活に満足している自分たちがいる。そして娘や息子は可愛く愛おしい。
人間に戻れるだろうか? そんな馬鹿な。
○TF-アルラウネ
俺はソロで活動している冒険者だ。
ギルドからはいい加減パーティを組めと言われるが、オールマイティにスキルを持つ俺からしたら、取り分が減るだけで何のメリットもなかった。
だから、今日も依頼の特殊な薬草を探す旅に出たのだ。
森は深く、地面もしっかり見えないほどシダやら蔓やらが生い茂っている。
その時、突然足を取られた。
罠か!? 植物の蔓が足を引っ張り、直上に吊り上げられる。
上下が逆さまの状態で、俺はナイフを取り出し、それを切ろうとした。
だが、蔓は突然大きく揺れ、そのまま飛ばされる。
かなりの勢いで飛ばされ、地面に強か打ち付けられた。
気付けば、全身蔓で覆われている。
これは……アルラウネ!?
「人間さん、私の種を運ばない?」
そう言って、形の違う蔓を一本伸ばしてきた。
いくつもの蔓が連携して、俺の装備を剥がしていき、ズボンを下ろすと、ケツの穴にそれを突き刺してきた。
「やめろ! 俺はそういう趣味じゃない!」
「趣味とか関係ないでしょう?」
身体を拘束する蔓が俺の身体をアルラウネ本体に近づけた。
そいつは俺の唇を奪うと、嬌声を発しながら身体を撫で回した。
そして、脈動する蔓が腸の中に入ってくるのが分かる。
だらだらと粘液が注入され、そしてぐっと力が入ったと思うと、鶏卵ほどの何かを注入されたのだ。
それで気を失った俺は、気が付けば森の違うところに倒れていた。
「道は何処だ!?」
俺は朦朧とした意識の中、森を彷徨い続けた。
徐々に足が重くなってくる。
腹の中で何かが蠢いている感触がする。
「ヤバイ、早くヒーラーにでも見て貰わないと!」
解毒剤や聖水の類は常備していたが、身ぐるみ剥がされた段階で何も残っていなかった。
打つ手がなかった。
「魔物にされるぐらいなら!」
そう思い、木から垂れる蔓を使って首を吊ろうとした。ナイフの類も全部失っていたからだ。
だが、身体が思うように動かなくなり、そして……腹で蠢いていたモノが、全身に回るようになった。
腕から足から、或いは背や腹から――蔓状の触手が皮膚を突き破り出てきたのだ。
「身体が壊れる!」
それが人としての最後だった。
触手に覆われると、バキバキと音を立て身体の構造が変わっていくのが分かる。
一晩? 幾晩だろうか。外皮の触手は固まり、変化は落ち着いた。
私は、それを突き破って外に出てきた。
「私は私」
俺の意識が徐々に改変されていく。
最初に感じたのは、猛烈に男が欲しいと言う感覚だった。
手足を見ると緑色一色。皮膚の感覚も人間ではなく植物のそれだった。
鏡がないので分からないが、乳房もあるし女性器も付いていた。
股間の疼きはどうやっても止められそうもなく、徐々に意識が怪しくなってくる。
「クソ! こんなことで!」
目一杯、意識を振り絞ってもそんな言葉が出るだけだった。
自分の手が自分の乳房と女性器をいじり始めるのに時間は掛からなかった。
嬌声に次ぐ嬌声。誰も聞いていないだろう。否、聞いていたら逃げるばかりだろう。
オナニーを続け、そして何度もイった。
「ああ、男が欲しい」
俺の中の何かがずっとそう囁き続ける。
そして周囲に目一杯に張れるだけの罠を仕掛ける。
自分の蔓を伸ばして、それが伸ばしきれる範囲が自分の行動圏内だ。
それから何日もオナニーをしながら待つ。
そしてある日――もう自分の事を俺と思わなくなった頃、罠に男が掛かる。
その時、自分の中の"俺"が目覚める。
「ダメだ! 来るな!」
心の中で必死に願った。
だが、自分の蔓は、藻掻く男をぎちぎちに絡め取り、そして自分の前に突き出した。
その頃には、男は全裸になっていた。
「あーら、いい男じゃない。しっかり搾り取るからね」
口ではそう言っていても、気持ちは正反対だ。
だが、口も身体も自分の意志でコントロール出来ない。
男のチンコを触手で絡め取り、そしてぐっと近づけて、自分のまんこに挿すのだった。
男は暴れ藻掻くが全く成果は出ず、そして巻き取った蔓が身体を前後させると、男は遂に射精に至った。
その時の感覚は、超絶美味いモノを食ったような気持ちに近かった。
ああ、搾精が栄養になるのか。
この納得は、自分が怪物側に歩み寄る第一歩になった。
男が衰弱死するまで、私は男を絞り続けた。
あれから私は、男を貪り食っていた。
食事としても快感としても、この身体が求めていた。
どこまでも、どこまでも乾き、肉欲を求めていた。
だが、時々我に返る。
俺は男だし、人間なのだと。こんなことをしてはいられない。否、これ以上罪を重ねる前に死んでしまうしかないのではないか?
また冒険者が見つかったときは、次こそ殺してくれと懇願しよう――そう思ったもつかの間、肉体的な欲求がそれに優り、身体を搾り取っていくのだ。
時々、オスの感情にも目覚めて、女冒険者を嬲る事もあるが、結局食料を求めている身体に行き着く。
確かに、触手で服を脱がし、脳イキさせた女冒険者の表情はオツなものだ。だが、結局は精を吸うために興奮させる必要があるのだと、冷静な――と言うよりも生物的な合理性が頭を過るのだ。
ああ、もう、こんなに苦しむのであれば、いっそのこと、自分の部分が消えてなくなれば良いのに!
有用な薬草の群生地が近いので、街道から離れていても冒険者はやって来る。特にソロで活動している奴に狙いを定める。
そういう訳で、今日も今日とて男を狩っていた。
蔓で引き寄せ、肛門や乳首を刺激してちんこを立たせると、自分の蜜壺の中に挿入させるのだ。
前立腺に直接刺激を加えるので、男は常に快感に酔う事になる。
耳から突っ込んだ触手で脳を支配して、あとは体力が尽きるまで精を吸い取ってやるのだ。
昼夜を徹した搾精の末に、男の脈は止まった。
よし、次のターゲットだ。
女魔術師が一人いるな……
私は蔓を伸ばして、魔術師を捉えようとした。
だが、瞬時に避けられ、そして徐々に間を詰めていく。
なんだ、アレは。
至近まで来た魔術師は、仄かに光る短刀で私の蔓を次々に切り刻んでいく。
私も怯まずありったけの蔓を伸ばすけど、それも全て短刀と火炎魔法で処理されてしまった。
「ねぇ、貴方、最近この辺で暴れてるアルラウネでしょ? もしだけど、人間に戻りたいとか思ったりしない?」
左手には黒々とした火炎が燃えさかっている。これは脅迫だった。
戻りたくないと言えば嘘だし、ここで焼却されるのは嫌だ。
そんなわけで、私は魔術師の研究室へ連れて来られたのだ。
研究室は温室になっていて、私の他に一体のアルラウネが植わっていた。
「あぁ、新入り? 死んだ方がマシだったって言うにはもう遅いよ」
「人聞きの悪い事を言わないでよ。実験に事故はつきものだし、あのまま罪を重ねた挙げ句、魔物として死にたかった?」
女魔術師は拗ねたように吐き捨てると、「まぁ仲良くしなさいな」と部屋を出ていった。
相手は、「前にもう一人いたけど、あの馬鹿が殺しちゃってね……まぁ暇だし付き合ってよ」と言うと、自分の蔓を私の蜜壺のなかに突っ込み、刺激し始めた。
思わず声が出てしまう。
「良い反応だね。あんたの蔓も復活したら、私を慰めてね」
そう言って、私の乳房や口なども蔓で犯していくのだ。
私は快感に身を悶えながら、こんな遊びがあるのか、仲間が近くにいればもっと満足していたのに……と過去を後悔した。
一通りの"遊び"の時間が終わると、餌が用意されていた。
アルラウネ用の栄養素を射精してくれるゴーレムだった。
逞しい肉体をしていて、きちんとした作りだが、顔の造形は簡素だった。
もう一人のアルラウネは「いただきまーす」と言うと触手を伸ばして搾精を始めた。
ゴーレムはビクビクと震えた挙げ句土塊に戻った。
「あー、ホンモノの人間が食いたいね」
私が彼女のマネをして搾精をしていると、彼女は愚痴を垂れ始めた。
彼女曰く、私達はあの魔術師の実験台らしい。
過去にも多くのアルラウネが実験で殺されたらしい。
「いい加減、私が死んでもいいんだけどね。運良く生き残ってきたんだよね」
照れたように笑い声を上げるけど、目は悲しげだった。
「人間に戻りたいのは本当だけど、玩具にされるだなんて思わなかったでしょ?」
「それはそうだけど、もうここに連れて来られた以上、泣き喚いても仕方ないわ」
私は自分がアルラウネとして罪を重ねるぐらいなら、例え魔族としてでも今すぐ死ぬ覚悟はあった。ただ、それが魔術師の甘言で引き延ばされているに過ぎない。
私は敢えて強く言うと、「そ、そう……でも恨まないでね」とどぎまぎしながら返事をしていた。
アルラウネは日中日の光を浴びて生きているが、それと起きているのとは無関係で、適当なタイミングで寝て、適当に起きていた。
とは言え、暇なのは暇なので、彼女の睡眠サイクルに合わせることにした。
「私なんかに合わせる必要もないのに?」
彼女が笑うが、「貴方も暇なんでしょう?」と答えると、「じゃぁ、好きに起こしに行くけどいい?」と窘めるように言った。
私は「仰せのままに」と大袈裟に答えると、「じゃぁ、そうする」と答えた。
彼女は私が寝ているときに、蔓を蜜壺に突っ込んだりして起こすものだから、私も時々それに倣って悪戯をした。
それから身体を弄り合う時間になり、次の食事の時間まで続くのだ。
実験は本当に稀にしか怒らず。薬剤を飲まされたり、注射されたりした。
私と彼女は同じものを注入されているらしい。それで反応を見て、次の実験の題材としているのだ。
私も運良く致命的な実験の犠牲にはなっていない。
そして、ある時恐ろしくなった。もし、彼女が先に死んでしまったらと……
ある日の実験。私と彼女は、魔術師の薬を飲んだ時の事、彼女は全く反応を示さなかったが、私は胸がとても熱くなった。
その火照りは全身に行き渡り、そして蔓が萎えていくのが分かった。
それから気を失って、恐らく翌朝になってから目覚めると、全身が殻のようなものに覆われているのが分かった。
このままでは息もできない。大急ぎで殻を破り、外に出た。
すると、魔術師と相方のアルラウネの二人が残念そうな顔をしている。
手足を見ると肌色をしていて、足も生えて歩き回れそうだ。
どうやら人間に戻れたらしい。
「成功じゃないですか!?」
私が叫ぶと――その声は明らかにアルラウネの時と同じ声で――つまり私は女の人間になっただけなのだ。
「多分、アビリティの類は全部リセットされてるから、暫くここにいなさい」
魔術師の言葉は優しいと言えば優しいが、要は経過観察がしたいだけだろう。
それからは一人残ったアルラウネを相手に過ごす事が多かった。
彼女は本能のままに私の精を食らい尽くすと言う事はなく、単純に肉体的な接触を楽しんでいた。
女の身体になったと言うこともあるだろう。
蔓をおまんこに挿入されたり、乳首を嬲られるのがこんなに気持ちのいいものとは思わなかった。
そうやって、私とアルラウネの親密さは更に深まっていく。
一方、魔術師の方は結構可愛い顔をしていると言うのに、特にアルラウネや私の相手をする事はなく、ただただ研究を続けるだけだ。
そう言えば私がヒトに戻ってから、薬の投与らしいことをしていない。慎重になっているのかも知れない。
アルラウネの言う事には、彼女は元々男の戦士だったらしい。
私も元々男だと言う共通点から、話は弾んだ。
そう考えると、私と彼女は男同士で変態行為に勤しんでいるとも言える。だけど、"もうお互い女なのだし"と、気にする事はないかと、お互い笑い合った。
ただ、魔術師の研究が上手く行けば、彼女は元の姿に戻れるのかもしれない。
もしそうなったら、私は……
そんなことを考えているとき、魔術師は突飛な提案をしてきた。
"もう一回アルラウネになってくれないか"と言うものだった。
そして、再度薬を試し、そしてその時にはきっと元の姿に戻れるだろうと。
彼女の情熱には鬼気迫るものがあった。
私は今の身体でもいいなと思うようになって来た時期だから、その申し出は断ろうとした。
だが、彼女はなかなか折れない。
そんな時、アルラウネが「もうやめて!」と叫んだ。
アルラウネ曰く、魔術師の出す薬はリファレンスが必要と言いつつ、自分には毒にも薬にもならない成分を飲ませていたらしい。
戦士時代にパーティを組んでいたのは、誰であろうこの魔術師だった。
自分がアルラウネになってしまったあと、自分を元に戻す研究を続けてきたという。
そして、実験台になるアルラウネを探して彷徨い、また実験をし、そして実験台を殺す事を繰り返したのだ。
「私、女の身体でもいいから! そんなことの為に人殺しをしないで!」
そう言うと、魔術師は「アルラウネは魔物だよ」と言うのだ。
「元人間なら人殺しでしょ! 分かっててやってるんでしょ!」
と絶叫した。
魔術師は普段から理路整然と物事を語るというのに、明らかに動揺していて、そして理屈など一つも通っていなかった。
アルラウネは蔓を伸ばして、魔術師に襲いかかった。
「そんなに実験したいなら、自分でしなさい!」
蔓の中に瘤ができてそれが、蔓の内部を伝って、魔術師の下腹部へと注入された。
あの強い魔術師が何故こんなにやられるがままだったのだろうか?
後になっては疑問しかないが、魔術師は喘ぎ、苦しみ、のたうった。
そして、彼女の局部から蔓が次々に伸びていく。身体を覆い隠していく。
魔術師は泣き叫びながら完全に覆われた。
アルラウネは息を荒くしながら言う。
「これでよかったのよ」
その晩はまんじりもできずにいた。
アルラウネの所に戻ると、「こうやって遊ぶのも最後だね」と触手を伸ばしてきてくれた。
私はこの後の事を考えると、それでいいのかどうか悩むばかりだ。
だけれど、アルラウネの勘所を突いたエッチに、私は何度もイってしまったのだ。
翌朝、元魔術師はアルラウネとなって、蔓が解かれていく。
私は元魔術師の指示通りの薬を二セット持って来て、お互いに飲ませた。
そして暫く後に、二人は人間の女性となってこの世に産まれ直した。
どうやら、不老不死属性は付与されるようだ。
私達三人は、仲の良い姉妹として世界を点々とする旅に出ることになったのだ。
運命で結ばれた、掛け替えのないパーティはこうして誕生したのだ。
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