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三十路の獣達(3)

  〜井上猛視点〜

  白熊獣人である真白雄大さんと狼獣人である黒葉紫狼さんと一緒に旅館ですごしている。ただ今日で最後なので帰る準備をしていた。

  「三日って呆気ないな…またできたら行こうぜ!俺しか知らない場所に案内してやるからよ。」

  「今度は熊本にも行きたいだろ?俺…頑張って働くところを探すからな。」

  「猛のおかげで楽しかったぞ。これから六人で住むことになるが…よろしくな。」

  柴さん達は満足したようだ。これから二人も加わり六人で暮らすことになるので部屋を追加しないといけない。そこで帰るまでに業者を呼んでリフォームしてもらうために電話することにした。

  『こちらは獣人が勤める建築会社だ。リフォームの件か?勿論承るぞ。建築費用はちゃんとあるだろうな?』

  「勿論ですよ。部屋の追加を頼みたいんですけど…いくら必要ですか?」

  『部屋の追加なら無料でやってるぞ。その代わり飯を提供してくれよ。今から行くから場所を教えてくれ。』

  「無料って…それはそちらに負担にならないんですか?ちゃんと払いますので…。」

  『お前…人族だな?実はここに掛けてきたのはお前が初めてなんだ。それで初回は無料で提供することにしていて代わりに飯を食べさせてもらってるんだ。』

  「そこに帰るまでまだかかりますがいいですか?今から帰るところなんです。シェアハウスの近くに私が営業しているコンビニがありますのでそこの弁当は好きに買ってもらって構いません。」

  『よしきた!じゃあ契約成立だな。じゃあ帰るまでにやっておくから待ってろよ。』

  なんだかいい人に巡り会えた気がする。工事が終わったらお礼を言わないと…それからお金も…。新幹線に揺られること二時間…漸く東京に着きすぐにシェアハウスに戻ってきた。既に工事は終わっていてその前に獣人達が休んでいるようだ。

  「あの…依頼した井上と申します。工事お疲れ様でした。大変でしたけど大丈夫でしたか?」

  「お!来たか。これぐらいどうってことはないぞ。」

  「弁当美味かったな〜。実は俺あのコンビニの常連なんだ。因みにこいつらもだそうだ。お金はちゃんと払っておいたから心配しなくていいぞ。」

  「…私も建築費としてお金渡したい「さっき無料って言っただろ?気にしなくていいぞ。」」

  それでも私は不快に思い彼らにお金を渡した。彼らだって働いているのだからこれぐらいはしないと…。

  「こういうことをしてくれたのはお前が初めてだ。またしてほしいことがあったら頼んでくれよな。よーしお前らさっさと帰るぞ!…っとお前あそこのコンビニの店員だったな。また弁当買っていいか?」

  「勿論です。じゃあ行きましょうか。あ、柴さん達は先に部屋に行ってて下さいね。」

  「帰って来たばかりだろ?大丈夫なのか?」

  「はい、皆さんも長旅で疲れていると思うのでゆっくりと休んで下さい。熊本さん、今日は一人で仕事をしますので来なくて大丈夫ですよ。」

  「わかった。だが…無理するなよ。」

  皆に心配されて私はコンビニへと向かうのだった…。[newpage]

  〜柴耕太郎視点〜

  東京に帰って来てシェアハウスに戻ってきた。三日間だったがなんだか懐かしく感じる。それから真白君と黒葉君も今日からここに住むことになるので猛は尚更大変だな…。俺はレスラーを辞めて一緒に手伝いでもした方がいいだろうか…と自分の部屋に行きながらそんなことを思っていた。真白君と黒葉君は部屋を見たいと言い先に入ってしまったが柴さんは何か考えこんでいて熊本さんは部屋に入らず俺の方を見ていた。

  「柴さん?もしかして…猛のこと考えているのか?」

  柴さんも同じことを考えていたようだ。この二人にはもう隠し事が出来ないほど心が通じ合っている。俺が頷くと二人もそれに同感していた。

  「やっぱりそうだったのか。猛にまた負担をかけることになるから俺達で家事を分担しようって考えてたんだ。柴さんも賛成してくれるよな?」

  「勿論そのつもりだ。」

  「じゃあ今日からそうしよう。俺達今日は試合はないから全員でやろう。まずは自分の部屋の掃除をしてからにして…その後のことを猛に内緒にして三人で話し合おう。掃除と家事を一日毎にローテーションして…猛の負担を少なくしようぜ。」

  そう言うと虎縞君は部屋に入っていった。熊本さんは頷いて自分の部屋に入っていった。俺も自分の部屋に入り掃除に取り掛かる。と言っても俺の部屋は対して物がないので掃除しなくてもほぼ綺麗だ。あるのはテーブルとベッドだけで至ってシンプル。他にも何か置きたいけど猛が掃除する時に邪魔になりそうだからやめていた。虎縞君と熊本さんは平気で家具を置いていて少し羨ましく感じていた。とー

  「ただいま戻りました…これから昼食作りますね。」

  猛が漸く戻ってきた。俺はさっさと片付けて部屋を出る。猛は疲れた体で昼食作りに取り掛かる。

  「大丈夫か?少し休んだらどうだ?帰ってきてからずっと立ちっぱなしだろう?」

  「…すみません。昼食を作り終えましたら休みます。」

  本当に大丈夫なのか?そう思った瞬間猛は倒れてしまった。俺はすぐに部屋に連れて行くのだが猛の部屋が熊本さんと相部屋だったのを思い出した。しかし最近彼一人に使わせているようで猛はコンビニの休憩室で休んでいる。それで行ったり来たりしているから…仕方ないので俺は自分の部屋に連れて行くことにした。

  「38℃か…疲労が溜まってたから熱も出るだろうな。これは病院に連れて行った方が良さそうだな…。」

  「し…柴さん…。」

  猛は無理にでも起き上がろうとしている。このまま放っておくと過労死してしまいそうだ。みんなに伝えた方がいいだろうが俺は一人で行くことにした。シェアハウスを出て走って約三十分。病院は以外にも近いところにあった。俺は猛をお姫様抱っこして勢いよく駆け込んだ。

  「すみません!彼を診て下さい!」

  「先生!急患です!診察お願いします!」

  看護師が担架を持って来て猛を載せて運ぶ。俺は付き添い人として一緒にいてくれと言われ従った。猛は苦しそうな顔をして息切れを起こしている。

  「これは…ただの風邪ですね。しかし熱が高いですね…とりあえず入院させて様子を見ましょう。」

  ということで猛は入院することになった。二人にも伝えようと思ったが俺は一人で猛の面倒を見ることにした。[newpage]

  〜虎縞嵐視点〜

  東京に帰って来てシェアハウスに戻ってきた。三日間だったがなんだか懐かしく感じる。それから真白君と黒葉君も今日からここに住むことになるので猛は尚更大変だな…。真白君と黒葉君は部屋を見たいと言い先に入ってしまったけど柴さんは何か考えこんでいて熊本さんは部屋に入らず俺の方を見ていた。

  「柴さん?もしかして…猛のこと考えているのか?」

  「…そうだ。真白君と黒葉君もここに住むとなると猛が大変だろう?だから猛のために何か出来ないか考えていたところだ。」

  柴さんも同じことを考えていたようだ。この二人にはもう隠し事が出来ないほど心が通じ合っている。

  「やっぱりそうだったのか。猛にまた負担をかけることになるから俺達で家事を分担しようって考えてたんだ。柴さんも賛成してくれるよな?」

  「勿論そのつもりだ。」

  「じゃあ今日からそうしよう。俺達今日は試合はないから全員でやろう。まずは自分の部屋の掃除をしてからにして…その後のことを猛に内緒にして三人で話し合おう。掃除と家事を一日毎にローテーションして…猛の負担を少なくしようぜ。」

  柴さんと熊本さんは頷いて自分の部屋に入っていった。俺も部屋に入り掃除に取り掛かる。俺の部屋には本棚とベッド、テーブルがある。猛に家具を置いていいか聞いたら大丈夫だと言われたので自腹で買っていたのだ。因みに本棚には俺が好きな雑誌や漫画がある。とー

  「ただいま戻りました…これから昼食作りますね。」

  猛が漸く戻ってきた。俺はさっさと掃除を済ませて部屋を出ようとしたら柴さんが既にいた。

  「大丈夫か?少し休んだらどうだ?帰ってきてからずっと立ちっぱなしだろう?」

  「…すみません。昼食を作り終えましたら休みます。」

  本当に大丈夫なのか?そう思った瞬間猛は倒れてしまった。柴さんは猛をお姫様抱っこすると自分の部屋に連れて行ってしまった。俺は部屋に入り聞き耳を立てる。

  「38℃か…疲労が溜まってたから熱も出るだろうな。これは病院に連れて行った方が良さそうだな…。」

  「し…柴さん…。」

  弱々しいけど猛の声が聞こえてくる。どうやら風邪を引いたらしい。毎日一人で家事と仕事をしているから疲れが出たのだろう。俺は柴さんの部屋に行こうとしたら猛をお姫様抱っこして慌てて出ていった。多分猛を病院に連れて行くのだろう。猛のことはとりあえず柴さんに任せることにした。[newpage]

  〜熊本雄太郎視点〜

  東京に帰って来てシェアハウスに戻ってきた。三日間だったがなんだか懐かしく感じる。それから真白君と黒葉君も今日からここに住むことになるので猛は尚更大変だな…。真白君と黒葉君は部屋を見たいと言い先に入ってしまったけど柴さんは何か考えこんでいて虎縞君は部屋に入らず俺の方を見ていた。

  「柴さん?もしかして…猛のこと考えているのか?」

  「…そうだ。真白君と黒葉君もここに住むとなると猛が大変だろう?だから猛のために何か出来ないか考えていたところだ。」

  柴さんも虎縞君も同じことを考えていたようだ。この二人にはもう隠し事が出来ないほど心が通じ合っている。

  「やっぱりそうだったのか。猛にまた負担をかけることになるから俺達で家事を分担しようって考えてたんだ。柴さんも賛成してくれるよな?」

  「勿論そのつもりだ。」

  「じゃあ今日からそうしよう。俺達今日は試合はないから全員でやろう。まずは自分の部屋の掃除をしてからにして…その後のことを猛に内緒にして三人で話し合おう。掃除と家事を一日毎にローテーションして…猛の負担を少なくしようぜ。」

  柴さんと虎縞君は頷いて自分の部屋に入っていった。俺も部屋に入り掃除に取り掛かる。俺の部屋にはパソコン、テーブル、ベッドがある。この部屋は元々猛の部屋で相部屋として使っていたのだが俺のために明け渡したためコンビニの休憩室で休んでいる。とー

  「ただいま戻りました…これから昼食作りますね。」

  猛が漸く戻ってきた。俺はさっさと掃除を済ませて部屋を出ようとしたら柴さんが既にいた。

  「大丈夫か?少し休んだらどうだ?帰ってきてからずっと立ちっぱなしだろう?」

  「…すみません。昼食を作り終えましたら休みます。」

  本当に大丈夫なのか?そう思った瞬間猛は倒れてしまった。柴さんは猛をお姫様抱っこすると自分の部屋に連れて行ってしまった。俺は部屋に入り聞き耳を立てる。

  「38℃か…疲労が溜まってたから熱も出るだろうな。これは病院に連れて行った方が良さそうだな…。」

  「し…柴さん…。」

  弱々しいけど猛の声が聞こえてくる。どうやら風邪を引いたらしい。毎日一人で家事と仕事をしているから疲れが出たのだろう。俺は柴さんの部屋に行こうとしたら猛をお姫様抱っこして慌てて出ていった。多分猛を病院に連れて行くのだろう。猛のことはとりあえず柴さんに任せることにした。

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