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この作品は「宇宙の騎士テッカマン(ブレード含む)」映像作品の設定や世界観をモチーフにした二次創作です。
(ただしシチュメインにつきストーリーはあくまでもベースのみとなっています)
劇中の設定や演出には独自設定・独自解釈が含まれております。
決してそう遠くはない未来。
人類は辛くも国家間の枠を越えた太陽系進出を果たし外宇宙進出への段取りも進められようとしていた。
その中で発生した異生命体との遭遇と交戦は人類に外宇宙進出に伴う脅威と覚悟・そしてさらなる可能性をもたらすものとなった。
そして人類は改めて宇宙を目指す道のりを歩み出そうとしていた。
[newpage]
アステロイド宙域においてのテストのためスペースナイツ所属の宇宙船ブルーアース号は宙域に赴いていた。
さらに進化した航行システムの成果もありブルーアース号は瞬く間に現地に到着しテストの段取りを進める。
そんな中ブルーアース号内部の特殊コンテナブロックで相羽ミユキは相棒の一人である大型ロボット・ペガスを見上げていた。
かつて戦いの中にいた時より姿こそ洗練された感じはあるがそれでもその無骨だがいとおしさを感じる出で立ちに変わりは無い。
その姿を見上げる瞳は年頃の少女特有の多感な輝き・そして前に向かおうとする意志を感じさせる。
それでも顔が少し赤くなっているのは気のせいだろうか。
「―ペガス……行こう。」
可愛らしくも強いものを感じさせる声でそう告げるとミユキは回りに自分以外の人間がいないにも関わらず回りを見回す。
そして恥じらう様な顔をしながらも簡易式のパイロット用宇宙服を脱ぎはじめる。
これに慣れきるには彼女の心はまだ乙女のままのようである。
最後のインナーを腰から足を通して外し終えると彼女はそのしなやかな裸身を露わにする。
ただペガスのアイカメラに見守られながらミユキはしばしの間静かに瞳を閉じていた。
そして、その瞳が開かれると同時に「ペガス!テックセッター!」と声の限り叫ぶ。
その声に応える様にペガスは無骨な電子音で「ラーサ」と応えるとその脚部を変形させてカプセル状の空間―セッタールームを作る。
ミユキは緑の髪をなびかせながら裸身をセッタールームに飛び込ませた。
その足取りには戦場に赴く悲壮さではなく何かステージに向かうアーティスト、あるいはアスリートの様な緊張感と軽やかさを感じさせる。
もしくは花園や草原を舞う妖精のごとしか。
「パワーラップ!」
そう叫ぶとペガスの足は静かに閉じ恥ずかしさを交えながらも穏やかで確かな意志を浮かべるミユキの顔と姿を外界から閉ざした。
[newpage]
セッタールームの中でミユキはしばし瞳を閉じ静かに呼吸していた。
そのリズムが一定のペースに高まった時カッと瞳を開きその細い腕を両脇のグリップに突っ込み強く握りしめる。
それに反応してグリップの先・そして足下のステップから細い帯が吹き出しそのしなやかな四肢に絡みつく。
「きゃっ、あっ……あん……」
その縄は彼女のそのしなやかな四肢を、柔らかい素肌を優しく締め付けながら覆い隠す。
ふくらはぎが、膝が、太ももが、腕が、肘が、みるみる覆われていく。
まるで優しい肌触りの包帯が傷を優しく包む様に、それでいて傷ついた体を護る様にしっかりと引き締める帯の感覚がミユキの敏感な乙女の知覚にひしひしと伝わってくる。
その心地よさに思わず両腕や両脚、さらには体中を張り詰めさせてしまうがそんなミユキの四肢をしっかり抑え優しく護る様に帯は巻き付いていく。
「ふぅ……ああ……あむっ……」
何かを待ち望む様に顔を上げた時頭の上からも帯が吹き出しそのつややかな緑の髪をなびかせる様になでながら覆い包む。
帯はそのままその形の良い額や鼻筋、頬からあごを優しくなでる様に巻き付いてゆき、形の良い鼻が、心地よさにかすかに開いた口元も包み込む様に巻き付かれ覆い尽くされていく。
その多感さと意志を示しながらも潤んだ輝きを宿しながら見開かれた瞳だけを残しミユキの顔、いや頭全体がぴっちり覆い尽くされた。
四肢と頭部を覆い尽くした帯が向かう所は……言うまでも無い。
顔を覆い尽くし首を飲み込んだ帯と両腕を肩を埋め尽くした帯は合流しそのしなやかながらもピンとした背筋、そしてその柔らかくも形の良い一対の膨らみを優しく、弾力的に包みもみ上げる。
“あっ……あん……んんん……”
自分でもめったにやらない両胸のもみあげ感覚にミユキははつい甘い声を上げる。しかしそれに酔いきってしまわない様になんとか意識を保つ。
一方両脚を飲み込んで駆け上がり続ける帯も二手に分かれその形のいい臀部を舐める様に覆い尽くしながら彼女自身今なおさほど知り得ていないその場所を優しく包み込み―きゅっと締め上げる!
“あ、あん、ああ……きゃんっ!”
今までで一番甘い声が覆い尽くされた口元から漏れるがそれもつかの間、腰を全て覆い尽くした帯によって一気に締め付けられてしまいミユキは一番甲高い声を上げる。
“ううぅ……うあぁ……あはぁ……あふぅ……”
上下から伸び続けた帯はちょうどミユキのへその辺りで合流するや上下同時に一気に彼女の肢体を、柔肌を包み引き締める。
“きゃぁっ!”
ただ締め付けるだけではなくさながら全身マッサージの様に優しく力強く素肌を撫で流しもみ上げる様な感覚にミユキは再び声を上げ体をそらしてしまう。
もはや先ほどまでそこにいた緑髪の美少女の名残を残すのはそのプロポーションと中から見える瞳のみでありその姿は黒い帯―実際は全身を覆い尽くすラバースーツの様なものに覆われていた。
それによるしなやかな締め付けは彼女の肢体を少女から大人の女性に成長させるかのようにプロポーションをより強く浮かび上がらせる。
素肌と素顔を覆い隠された肢体は女性の持つ生物的な美を感じさせる一方その仕草や覆い隠したマスクごしに浮かぶ表情からは清楚な雰囲気もどこかかもしだされる。
その二つを併せ持っているのが相羽ミユキと言う女性の持つ魅力なのだと改めて感じさせるのは気のせいだろうか。
しかし、やはりこれはまだ彼女の変化の過程の一つでしかない。
[newpage]
セッタールームのどこからともなく金属状の物体が現れミユキの黒い肢体に貼り付けられていく。
足下から、手の先から、膝下を、二の腕を、肩に、腰に、下腹部が、胸と背中が……グレーのパーツを密着と言えるほどに貼り付けられ覆われていく。
そして覆われていくごとにミユキの女性としてのプロポーションが装甲に覆われていく。
その姿はかつての無骨なまでのりりしさを持つ騎士のそれとはまた違う流線的でしなやかさを感じさせるものだった。
“あっ、うっ、うんっ、くぅ……。”
頑強な鎧を密着させられる圧力とそれを優しく護るインナーの密着・圧迫感はミユキの素肌をしっかりと押さえ込む。
かつての様な失神するレベルでこそないせいかミユキはその感覚を全身で受け止めている。
あの壮絶だった異生命体との戦い。
その中で極限の死闘を辛くも生き残る事ができた。
一度は戦う事、生きる事さえ投げ出しかねないほどつらい出来事もあった。
実際あの戦いのあとミユキはしばらくの間その心と体を癒やす為のブランク期にあったとも言われている。
だが、彼女の中にあった思い―亡き兄達が目指そうとしていた場所に行きたい。
宇宙への希望を・夢をつないでいきたい。
そんな思いは辛くも彼女の心から失われる事はなかったしそれをつなぎ止める出会いもあった。
だからこそ今ここで彼女は新たなシステムによる変化を受け止めている。
受け止めているからこそずっと、ずっとこの果てしない抱擁をその体全体で感じているのだ。
鎧に覆われていない顔―もちろん今や鎧のインナーとなったスーツマスクにぴっちりと隠されているが―がぷるぷると震えている。
しかしそれさえも首当て、面頬、そして兜の順で隠される。
これでミユキの肢体は完全に覆い尽くされその体型も大きく変貌していた。
裸身の少女から黒く光るインナーに顔まで覆われた女性、そしてグレーの鎧を纏った女性騎士に―。
その鎧を一瞬光が駆け抜ける。
“あっ・はぁ……”
その衝撃で頭を軽く揺らしながらミユキは声を漏らす。
そして…グリップ、フットステップ、さらには頭上から猛烈な勢いでエネルギーがほとばしり鎧越しやインナースーツをくぐり抜けミユキの体を駆け巡る。
“はあ……ああ……あぁぁぁぁぁぁーっ!!”
ミユキはインナーにまとわりつかれた時以上に身をそらせてしまう。
しかしエネルギーの流れはとどまる事無くミユキの中に注ぎ込まれその体をさらに締め付ける。
それと同時にミユキは体の中から強い力がみなぎってくるのを感じていた。
体が引き締められれば引き締められるほど、エネルギーが満ちれば満ちるほどそれは強く自分の中で高まっていく。
自分を別の何かに作り変えようとするほど激しく激しい力。
そして身と心を癒やし高める様な優しい力がそそぎこまれ自身の内にある生命力と共鳴する。
鎧やインナーの中でそのエネルギーと自分の肢体が絡み合いながら高まりあいインナーや鎧はそれを受け止める様に、それにふさわしい姿に作り変える様に体を引き締める。
その力のせめぎ合いの中鎧に変化が起き始める。
グレー一色だった鎧がピンクに染まる。そしてそれ以外の色も浮き上がってくる。
額から襟元、肘や膝、そして胸と腰のいわゆる「ビキニパーツ」が白いハイライトを浮かばせる。
ピンクの兜の白い額に緑に輝く逆三角形の紋様・目元を縁取る黒いバイザーの奥から覗いていたその瞳は強化エネルギーの影響で黄色い輝きに隠される。
こうして全ての段取りは終わりミユキはか弱い少女から宇宙を翔る女性騎士へとその姿を完全に変えた。
[newpage]
ミユキが少女から騎士へと変わるうちにペガスもまた全ての発進シークエンスを終え特殊コンテナブロックからエアロックを兼ねたカタパルトに移動、宇宙へと飛び出していた。
戦いこそないもののペガスはその巨体を駆け巡らせながら宇宙空間を飛び所定の位置までミユキを運ぶ。
そしてその背中のハッチが開き騎士となったミユキ―いや、宇宙の騎士テッカマンが凜と立つ。
テッカマンは目の前に掲げた両手を軽く握りながら自分の感覚を確かめる。無重力の空間でペガスの背中が両脚を支えてくれている。
腰の右に据え付けられていたランサーを取り出すと高々と空に掲げバトントワリングの要領で回しながら構えると再び腰にしまう。
同じ様に両腕に据え付けられたテックリールを打ち出す事無い様に起動の確認を行う。
すでに戦いからは解放された彼女だが少なくとも「道を切り開く為の」力を宿しそれを確かめる事は怠らない。
『ハァァァァァ……ッ!』
テッカマンの中でミユキは吠える。戦っていた時のクセなのか、それとも踏み出す為に自分に課した儀式の様なものか。
その勢いと共にテッカマンはペガスから飛び出し宇宙空間へと飛び上がった。
背中のノズルからの噴射にも支えられその四肢を巧みに動かし空間を舞いアステロイド帯を文字通り駆け巡りながら飛び回る。
時々両脚でアステロイドを軽く蹴って勢いを付けながら飛び跳ねる姿はどこか可愛らしさも覗かせる。
ペガスやブルーアース号の支援を受けながらもテッカマンは文字通り宇宙を駆けその身を宇宙に舞わせる。
その度にテッカマンの鎧の中でインナーは収縮しミユキの体はしなやかに優しく、そして力強く締め付けられ支えられる。
“フゥゥゥ……ハァァァ……フゥゥゥゥ……ハァァァァ……ッ!”
それは苦痛とはまた違う感覚。締め付けられた体で感じられる躍動と活力。それがもたらす感覚と感情。
そんな心地と共に宇宙を舞う。
そしてブルーアース号から次のテストに入る指示が点灯信号で伝えられる。
ミユキは騎士の仮面の下でそっと瞳を閉じ力を込める。テッカマンの鎧とインナーが静かに引き絞られ同時に引き締められたミユキの体いっぱいに力が入る。
そして…力が解き放たれると同時に光に包まれたテッカマンは騎士の声で少女の咆吼とも―嬌声ともつかぬ雄叫びを上げ光り輝く流星となった……。
[newpage]
テストは終わった。
クールダウンをかねて宇宙空間を飛びながらブルーアース号からテスト終了と帰還の点灯信号を受けたテッカマンは少し名残惜しそうな仕草を見せるとペガスの背中のハッチにその身をくぐらせる。
エアロック構造のハッチを通りセッタールームに戻ったテッカマン。そのままステップに足をかけグリップを握る。
『ウッ……フゥゥ……』
ふと吐息が漏れる中その全身に満ちていたエネルギーが体外に放出される。
それと同時にピンクと白の彩り鮮やかだったテッカマンの装甲が再びグレー一色に戻るとその体から静かにパージされていく。
中から現れた顔まで黒く覆い引き締められたプロポーションの女体も心地よい疲労に弛緩している様に見える。
その目元も黄色い光が消えどこか潤んだ様な瞳の輝きがのぞけている。
“あっ……”
ふいに全身がゆるむ様な感覚が全身を覆いミユキは軽く声を上げる。
同時に彼女の肢体を覆い引き締めていた黒いインナーを形成していた帯状の物体が少しずつその肢体からゆるみ離れていく。
形の良い胸の膨らみや可愛らしく引き締まった臀部が、細くしなやかな四肢がやや上気した素肌をたたえて再びその姿を現していく。
「ああっ……はぁ……」
口元が解放された時ミユキの口元から再び甘い呼吸と吐息がさえぎるものなく放たれ再び露わになったその顔立ちに花を添える。
最後に緑の髪が解き放たれミユキは再び少女の姿を表した。
その変化の流れは蝶の羽化か、それとも妖精がまた異なる妖精の姿に化身したと言うべきか。
ミユキはやりとげた満足感に満ちた笑みを浮かべていたがいつの間にかその意識は眠りの中に落ちつつあった。
いつの間にかセッタールームの人工重力は切られ無重力空間の中で緑の髪が緩やかに浮かぶ。
今の彼女にとってそこは人工のゆりかごでありまた母胎でもあった。
その中でしばしミユキは心と体を癒やしながら夢とうつつの狭間にいる。
このあとペガスはブルーアースと合流し再びコンテナブロックに帰還する。
その足下、セッタースペースの扉が開き中から一糸まとわぬ姿のミユキが現れる。
そのあとシャワーを浴びるなどしてひとまず一息ついたのち再び簡易宇宙服を身につけ機内の持ち場に戻る。
そもそもミユキにとってこれは自分の夢を歩む為の段階の一つでしかなくまだまだ積まねば行けないものは多いのだ。
しかし今はその事も忘れてミユキはしばしペガス越しに生身の体を宇宙の流れにゆだねるのだった……。
了
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