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烏賊怪人に捕まり私は悪の軍団のアジトに連れてこられた。今精液を採取する部屋にいるのだがそこに熊の獣人が全裸で拘束されていた。私も股間と胸に触手付きの装置を取り付けられ手足を鎖で拘束されていた。
「熊獣人の精液は力が上がるらしいからこいつに与えたら奴らを凌駕するほどの力を得そうだ。こいつを使ってどんどんヒーローを捕らえさせるとしよう。」
「熊の獣人は精力が尽きてきたようだな…精力増強剤を投与しておけ。それより蜥蜴怪人、こいつらをちゃんと監視しておけよ。今は気絶してるからいいけど目が覚めたとき抵抗されたら困るからな。洗脳薬も忘れずに注入しておけよ。」
「へいへい、分かってますよ。(なんで俺がこんなこと…まあいいや。少し狸野郎の精液でも味見してやろうかな。たっぷり精液を出してくれよな。)」
蜥蜴怪人はこっそりと装置を取り外すと尻尾を私の股間に取り付け上下運動を開始した。私にも精力増強剤が投与されているのですぐに快感に襲われる。股間のものは熱を持ち少しずつだけど先走りが…意識を失っているものの触れられた感触はある。
「お前何やってるんだ!こいつに熊の獣人の精液を注入しろって言っただろ!お前が吸い取ったらこいつを捕らえた意味がなくなるだろうが!」
「ちぇっ、少しくらいいいじゃねえかよ…。」
「今度やったらボスに言いつけてやるからな!ボスは気性が荒いから何されるか分からないぞ?」
「はぁ…分かったよ。(面倒臭いから監視してると見せかけて寝るとしよう…。)」
蜥蜴怪人は尻尾を外すと触手付きの装置を再び股間に取り付ける。そして仲間がいなくなったあと寝てしまった。これは抜け出す機会なのだがあまり音を立てると気づかれてしまう。何か策はないだろうか…と考えているとヒーローウォッチが反応している。
『お前も捕まったのか。こいつが出ていったあとに話そうと思っていたんだけどな…寝ているからテレパシーで話すぞ。俺は熊村吾郎だ。』
「私は氷海達也と申します。人族なんですけど今は変身機能で狸獣人に変身しています。」
『…そうか。このままでいいから話を聞いてくれ。まずはここから逃げる方法を考えてくれ。俺は雷属性の技を使えるが…お前はどうなんだ?』
「私は水属性ですが機能を使えば全属性できます。翠川研究所に勤めてまして様々な機能を開発してます。」
『それなら増強機能とか力が上がる機能があったら俺に使ってくれないか?それから修復機能もだ。せめてアジトを破壊したいと思っているのだが…。まずは手足を自由にしないと始まらないな。達也君…だったな。蜥蜴怪人をどこかに移動させられないか?』
「転送機能はまだ開発してないです…でも移動機能ならありますよ。」
『それだ!それならここから出られるな!』
話している間にも私に吾郎さんの精液と洗脳薬が注入されている。早くなんとかしないと意識を保てない気がする…。とその時蜥蜴怪人が起きてしまった。
「暇だなぁ…今俺しかいないからこっそりと狸野郎から精液を採取してやるぞ。」
蜥蜴怪人が私の股間から装置を取り外し尻尾を取り付けた。そして上下運動を開始する。再び私に快感が襲い…少しずつ体に力が入ってしまう。
「洗脳なら精液を採取してからでもいいだろう?俺はこいつの精液からどんな能力が得られるか知りたいだけなんだ。あいつらには悪いが俺はやるぜ。」
蜥蜴怪人は尻尾の動きを早くした。このままでは射精してしまう…しかし手足を拘束されていては思うように動くことが出来ない。その時吾郎さんが強引に手足の縄を引きちぎり蜥蜴怪人に向かって攻撃を繰り出す。私に夢中になっていた蜥蜴怪人は避けることが出来ずふっ飛ばされる。ただ飛ばした方向に精液を採取する装置があったため…蜥蜴怪人がぶつかった衝撃で機械が爆破し炎上してしまった。
「達也君!今助けるからな!」
吾郎さんは強引に鎖を引きちぎると私を担ぎ部屋を脱出する。このあと沢山の怪人がここに来たが既に部屋は炎上して煙が立ち込めていた。中にいた蜥蜴怪人は炎で焼け死んでいて機械も全て壊れていた。
「くそ…あいつらまだ力が残っていたのか!それより今は火を消せ!アジトがなくなったらボスに殺される!今まで集めた精液はまた採取すればいい!」
「…お前ら、ヒーローを逃がすとは情けない。残念ながらお前らは用済みだ。」
怪人達は全員ボスに吸収されてしまった。ボスは炎上したアジトで高笑いしていた。これで悪の軍団のアジトは崩壊しボスもいなくなった…はずだけどこのことはまた後で分かるだろう。一方アジトを無事に脱出した私と吾郎さんはというと…
「達也君!大丈夫か!」
「はい…吾郎さんも無事で良かったです…。」
「抜け出す時に所々火傷していたから手当はしておいたぞ。今は俺が住んでいる家にいる。仲間に逢わせてやりたいが今は我慢してくれ。それより腹減ってないか?何か作ってやるから待ってろよ。」
吾郎さんはキッチンの方に行ってしまった。私はというと変身機能を解除して人族に戻っていた。吾郎さんにはこのことを話しているので驚くことはなかった。
「あの…吾郎さん。」
「お?もしかして俺のことを知りたいのか?俺は三十路で…大工の仕事をしながらヒーローの仕事をしている。それより翠川研究所に勤めているって言ってたな?実は俺も以前そこにいたんだ。」
「そうなんですか?それなら一緒に研究所に行きませんか?吾郎さんを皆さんに紹介したいです。」
「それはまた明日にしよう。外はもう暗いから今行っても誰もいないだろうからな。それより洗脳薬と俺の精液を注入されたみたいだが大丈夫か?」
「まだ分からないです。いつ症状が出るのか…その時は私と闘うことになってしまいますね…。そうならないようにそれを解消する薬を作ります。」
「そうか…それなら俺も手伝うぞ。俺は薬を開発してたからな。それから俺はもう研究所には戻らない。精液を採取されるのはもうコリゴリだからな。」
やはり精液を採取されるのは嫌らしい。というか翠川さんは元々性癖があるらしく毎朝ヒーローの仕事をする前に精液を採取するとか。私が研究所に来たときに言われたことなのであまり気にならなかったのだけど…。
「簡単に済ませて悪いな。これ食べたら薬の調合だ。」
吾郎さんが作ったのは蜂蜜の入った紅茶とホットケーキ。ホットケーキは少し焦げてしまっているがそれほど悪くない。紅茶の方はほんのりと蜂蜜の薫りがする。それらを受け取ろうとしたその時私の頭の中で何かが蠢いている。まるで侵食されているみたいだ。
「ご…吾郎さん…に…げ…。」
私から触手のようなものが出てきてそれが吾郎さんに向かっていく。吾郎さんは紙一重のところで触手を避け私の所に向かってくる。声をかけようとしたが私の体は勝手に動き家の外に出てしまった。吾郎さんが慌てて外に出ると街中が触手で溢れていた。しかしそれは住民達を襲うことはなく何かを探しているようだった。[newpage]
〜熊村吾郎視点〜
「これは…酷い有り様だな。」
街中に触手が溢れている。達也君は操られたように体が動き出し外に出て行ってしまった。触手はというと住民達には興味を持たず何かを探しているようだ。
「こいつら一体何を探してるんだ?…考えていても仕方ないな。達也君を探しながら調査してみるか。」
早速俺はヒーローに変身する。その時触手が一斉に襲ってきたのだ!俺はすぐに変身を解除すると目の前で止まり引き返していった。こいつらまさか…ヒーローを探してるのか?触手を倒すには変身しないといけないが…奴らの死角になるところでするしかないな…。
「それよりも洗脳を解く薬を作らないと…だがそれを作ったとしてどうやって彼に飲ませる?ヒーローに変身したところで襲われるのは目に見えている。しかし…。」
考えこんでいるとどこからか爆発音が聞こえた。やはり俺に出来ることは…洗脳を解くことだ。それならまずはそれを解く薬を作らないと…と俺は家に戻り開始する。
「洗脳になる理由は寄生虫が脳内に侵入することで障害を起こす。それを阻止するには寄生虫を体外に出すことか薬で寄生虫を溶かすかだ。」
時々外の様子を見ながら俺は薬品を手に取り調合する。今は静かだが…早くしないと街中で暴れまわるかもしれない。触手もその内住民達を襲うかもしれない。そうなったらなぜヒーローになったのか分からない。達也君も洗脳されながらも人気を避けて街中を彷徨っているに違いない。それなら尚更急いで作らないとな…!と遠くの方で爆発音が聞こえてきた。まさか…ヒーローと出くわしたのか!?今暴れられたら達也君が殺されてしまう…!俺は焦りながら薬の調合を急ぐのだった…。[newpage]
〜水海達也視点〜
「出たな触手怪人!みんな!奴を倒して街を平和にするぞ!!」
今周りには沢山のケモヒーロー達が集結している。彼らを見てしまうと無意識に攻撃してしまうかもしれない。私は彼らを無視して遠ざかろうとしたが既に囲まれてしまっていた。
「さあ覚悟しろ!大人しく殺されるんだな!!」
一歩ずつケモヒーロー達が迫ってくる。来ないで…このままだとみんなを殺してしまう…!私はどうすることも出来ずその場でしゃがみ込む。その時脳内で声が響く…『ヒーローを捕らえて精液を採取しろ。』と。そしてー
「い…や…ああ…ああああああ!!」
私の目から涙が溢れ甲高い声が街中に響く。その瞬間触手が暴れ出しヒーロー達に襲いかかる!その場にいたヒーロー達はみんな触手にやられ精液を採取される。そして精液を採取し終わると触手達はヒーロー達の体をもてあそび栄養分として吸収してしまった。
「は…や…く…ここからに…げ…。」
かろうじて意識はあるのだけど思うように体が動かない。吾郎さんの精液には多分寄生虫の行動を妨害する性質があるようだ。ただ…注入されたのは少量なためすぐに枯渇してしまうだろう。私はおぼつかない足取りでこの場を立ち去ろうとしたが目の前にまた人影が現れる。それは私が知っている人達…そう、私の前にいるのは熊森君達だった。彼らを見た瞬間
「また触手怪人かよ…俺苦手なのに…。」
「はいはい、我儘言わない。僕達で触手を翻弄しながら雷太は遠距離から攻撃してよ。」
氷谷君達が私の方に向かってくる。触手は私とは関係なく勝手に動き出し彼らを攻撃しだした。彼らに気づいてほしいと声を出そうとしたが出来なくなっていた。体も麻痺したように痺れ思うように動かせない。私は気づかれることなく死ぬことしか残されていないんだ…その瞬間私の目から涙が溢れているのだった…。
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