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【R-18】最強守護霊(神)に生涯きっちり守られたから対価を払う羽目になった。【孕ませ/産卵/仕置き】

  鳥頭人身の八咫烏がとある社殿の主の許を訪れた。

  「これまで貴殿が守護していた地が長い間伐に喘いでおりまする。慈雨を降らせてやっては如何か?」

  燦燦と陽射しが降り注ぐ美しい庭園に面した会所にて八咫烏は社殿の主に進言するが鼻で笑い飛ばされる。

  「俺が守護していたのは土地ではない。我が妻だけだ」

  「奥方様の郷里ですぞ。このことを知れば奥方様はきっとお心を痛め――」

  主は唐突に人差し指を八咫烏に向けた。

  「妻が目覚めた。出て行け」

  瞬きのうちに八咫烏は忽然と姿を消す。

  主は耳を澄ませる。とたとた……。とて、とて……。どこか覚束ない足音が次第にこちらに近付いて来る。

  此処に到達するまで静かに待つつもりでいたが、もう少しという所で泣き言が聞こえる。

  「うごう、さまぁ……、うごうさまっ……」

  艶めいた女の声に主の口角が上がる。

  「来客中だ。寝床で待て」

  「っ……っ……っ~~」

  既に来客はいないのに主は意地の悪いことを言う。

  女は声を殺して泣き崩れるように両の膝を床に付けた。

  主もまた声を殺して笑う。結局見兼ねて立ち上がり縁側に出る。一丈(約三メートル)先に純白の寝巻の前をはだけさせた女がへたり込んでいる。

  主の姿を見た女ははらはらと涙を零し白い腕を伸ばした。主は自然にその手を掴み己の方に引き寄せる。

  「ごめっ……ごめんなさっ」

  「今朝はやけに早起きだな。どうした?」

  腕の中で震える女の耳元で囁き問えば華奢な体がガタガタと震える。

  「こ……子宮(こつぼ:膣、膣の奥)が疼くのですっ……。実(さね:陰核)もじくじくして……辛くてっ……」

  主の薄い笑みが深くなる。

  「ごめんなさい。お客様がいるとは知らずこんな格好でっ……ごめんなさい、ごめんさ――ひぅ!」

  女の股座に男の太い指が伸びて陰門に触れる。腫れあがった痴肉にはとろとろの淫水が張り付き指を滑らせる。はっきりと水音を聞いた女は羞恥から口を噛む。

  「んんぅっ~~!」

  固く勃起した実を三本の指が捏ね回し、女は大きな果てと共に潮を吹き出した。

  「あっ……あぁっ……わ、わたし、こんな所でっ……。ごめんなさい、ごめんなさい……っ。お仕置き……でしょうか?」

  主は女の顎を指で掴み上げ丸い瞳を覗き込む。仕置きは怖いが身体が期待に疼いて仕方ない。怯え震える瞳はそう語っている。

  なんて可哀そうで愛らしい生き物だろうか。これは仕置きをしてやらない訳にはいかない。たんと可愛がってやるのが男の甲斐性と言うものだろう。

  「あぁ、そうだな」

  「嫌っ……嫌です! 酷くされたらまたやや子が出来てしまいます」

  「何も困ることない。子は幾らいたって構わないのだから」

  「お考え直しください……。せめて酷くしないでっ……」

  「お前次第だ」

  主は女を腕に抱き寝所を目指して縁側を行く。途中、我慢ならなくって女の唇を吸い浅い果てをくれてやった。

  †††

  文禄二年の桜花の季節。一人の媼が天に昇った。

  我ながら良い生涯だった。食べることには困らず、寝る場所にも困らず、親兄弟達は皆病気知らず、家業の染物屋も今日まで繁盛した。

  思い返せば運の良い人生であったと思う。努力は必ず報われ、欲した物は人から譲り受けることが殆ど。梅雨の時期の外出の際は必ず晴れて間伐を危惧していると雨が降った。

  極めつけは中年時代、両親と共に染物の技量向上のため遠方の染物屋の店主を訪ねたことがあった。その道中で山賊に出くわし絶命を覚悟したのだが、どういうわけか山賊達がその場で藻掻き苦しんだ末に事切れた。

  これまで両親は娘の運の良さに歓心していただけだったが、「お前には何か憑いているのではないか?」と言い出し、恐々としながら腕の立つ占い師にこの身を突き出した。

  老婆の占い師は我が身を見た途端に白んだ眼を落とす勢いで垂れた瞼を持ち上げた。それから「神憑き」と呟いたのち固くなった手を合わせながら「お前は非常に力の強い神に好かれ守られている。だが、いつかその代償を払わなければならない。精々神に好かれたまま生涯を終えることだ。わしには出来ることは何もない」と言った。

  母は「神に見放されたらどうなるのか」と問う。占い師は「神憑きが神に見放されれば家の没落。あるいは本人と近しい者達に災いが降り掛かる」と答えた。

  それから我々は一層稼業に励み誠実に生きた。神は嘘や穢れを嫌うだろうと真心を込めて他者と接し、身の回りの掃除を行い、霊山が望める店の裏手の庭に神を祀る祠を建てた。日々の手入れと早朝の礼拝は絶対に欠かさなかった結果、稼業は栄え、兄弟達の縁談がまとまり沢山の子宝に恵まれた。

  甥と姪が生まれる中、なんと母までもが懐妊。新たな兄弟が増えあっと言う間に大家族になった。

  幸せだった。面白かった。楽しかった。日々の幸運の数々を齎しているであろうこの身に宿る神に感謝した。

  でも、一つだけ叶わなかった望みがある。最期まで己だけは嫁には行けなかった。

  若いうちは何度か好い相手からの申し出があったのだが、いつも何かしらの理由で破談になった。代わりに店が繁盛し多忙になることで気落ちせずに済んだが、気が付つ頃には子供を望めるような歳でもなくなった。

  そして、最期は下の兄弟家族に見送られた。

  嫁に行けなかった未練は残るが孤独を感じる暇はなかった。

  これが私の人生。幸せで良い人生だった……。あれ? そう言えば結局神様に幸せの対価をお支払いしていない……。

  「千代」

  「!」

  天寿を全うし心地の良い微睡みを漂っていた千代が目を覚ます。

  そこは温くて心地の良い乳白色の濃霧が広がる何処か。

  此処が黄泉か? 否、死者は渡り川を渡って黄泉の国に向かうとされる。きっと己はまだ顕界と幽界の狭間にいるのだろう。

  名前を呼ばれたような気がして首を振って周囲を見渡す。

  濃霧で一間(≒一・八二メートル)先も見えないが、再び我が名を呼ぶ男の声に振り返る。

  「千代、おいで」

  小さな黒い人影が千代に向かって手招きをしていた。

  すっかり老いて弱くなった足で向こうに行くのは骨が折れるな。大儀に思いながらも向かおうとすると生温い空気の動きを感じて首だけを振り向かせる。見えたのは白銀の皮に包まれた長い胴。大蛇の片鱗を見た千代の手が震える。

  それはすぐに濃霧に紛れたが、しゅるしゅるり。地を音が四方八方から聞こえて来る。

  恐怖に慄き出来る限り急いで人影の許に向かう。

  老いた身体では走ることもままならないが、それでも懸命に脚を動かし息を切らしながら我武者羅に前進する。

  走るなんて何年ぶりだろう。胸が痛い。喉が張り付いて息が出来ない。

  景色が変わらないせいで進んでいる実感が得られなくて焦燥に駆られる。

  どれだけ走っただろうか。人影はまだ遠く大蛇の気配はすぐ傍まで迫っている。

  あれ? なんだか身体が軽い気がする。

  身体の異変に気が付き足下を見ると、死装束の合わせから覗く自身の脚を見て目を見張る。

  歪み浮腫んで皺が寄っていた脚が、若かりし頃の艶めきを取り戻していた。

  生前の頃の美しかった頃に身体が戻っている。千代は思い切って前のめりで駆け続ける。

  千代の駆け足が早くなれば大蛇が這う音も大きくなる。

  まだ遠い人影に手を伸ばした刹那、目の前に障壁が現れた。

  衝突の衝撃を覚悟して目を瞑るが、突然の疾風が千代の身体を巻き上げるようにして衝撃を殺す。

  突如逞しい腕が若返った身体を包み抱いた。

  恐る恐る顔を上げて障壁の正体を見上げると身の丈八尺(≒二・四二メール)はあろうか体躯の大きな男が千代を見降ろしている。

  「!」

  巨漢はまるで幼子を腕に置くかのように千代を抱き上げた。

  巨漢の顔が千代の視界に広がる。

  後ろに撫で付けられた濡羽色の髪。賢そうな額。意志の強そうな眉。はっきりした瞼。深紅の瞳。筋の通った鼻。整った唇。眩いまでの白い肌。少しの歪みのない端正な顔立ちをした男を前に千代は呆気に取られる。

  「やっと来た。待ち侘びたぞ」

  太く逞しい喉から放たれた深みのある声に千代は我に返る。

  齢八十まで生きたけれど男に抱き上げられるなどの経験は殆どない。驚いて屈強な肩を両手で押し返すがびくともしなかった。

  千代はふと自分の手を眺める。皺のない綺麗な手。やはり己は若い頃の姿に戻っている。

  「!」

  自身の手を集中していると熊の如き大きな手が千代の顎を掴み視線を固定させる。

  人間には持ち合わせのない深紅の瞳は怖いぐらいに美しくて目が離せない。

  千代は何故かそこで得心がいった。この男が生前に己に憑いていた神だ。

  「俺が誰か分かるな?」

  薄い笑みを浮かべる男神の問いに小さな頭で一度だけ頷いた。

  気を良くした男神は笑みを深くし千代の顎を掴む指で肌を撫でる。

  「末永くお前と家族を守護してやった対価を貰わなければな」

  「心得ております。この魂ならばご随意に。しかしながら、どうか顕界にいる家族だけはご容赦頂きとう御座います」

  首を垂れる代わりに目を伏せて懇願するが、目を逸らすことを許さないとばかりに強く顎を持ち上げられる。

  「殊勝な心意気だ。案ずるな。お前さえ手に入れば余人などどうでもいい」

  粘りの強い声音が鼓膜に張り付き千代は堪らず両手で耳を塞ぐ。

  止まっている筈の鼓動が再開し嫌な汗が背中を伝う。既に命はなくともこうして自我がある以上は、神の所有物、即ち贄となる恐怖からは逃れられない。

  「よく来た千代。此処が我等の国、高天原(たかまがはら)だ」

  男神が勢い付けて振り返ると背後から強い風が吹き付け濃霧が流れ消えて景色が現れる。

  「此処が……神のお国」

  そこは顕界に似た作りの町。しかし、異質な程に美しい景観が広がっている。

  立ち並ぶ家々の外壁は白の漆喰、窓の格子や戸口は朱色に彩り、銅葺きの屋根は緑青色に輝いている。統一された煌びやか景観だ。そして、見目麗しい人の姿や異形の姿形をする何かが道の脇にひしめき合い歓声を上げている。

  降りしきる桜の雨の軌跡を目で辿り空を見上げれば、桜花爛漫の桜木を乗せた小島が幾つも浮遊し、桜の枝に腰掛けた女童達がこちらに手を振っている。

  「!」

  ふと我に返ると己が纏っていた死装束が白無垢に変わっていた。

  若い姿で上等な白無垢を着れるなんて夢のようだが、急な事態に思考が付いて来ない。

  「八百万の神々がお前の人神転変を歓迎しているぞ。良かったな」

  男神は道の脇に群がる奇々怪々な者共を眼差しで指す。

  人神転変とは、人が神に変わることを言う。

  「どう言う……? 私は貴方様の贄になるのではないのですか?」

  男神は高らかに笑い声を上げながら神々が作る花道を行く。

  「それなら肉体があるうちに喰らっている。俺はお前を嫁に貰う為に生涯守護していたんだ」

  「――え?」

  突然、千代の体が羽のように軽くなった。その折、またしても景色が変わる。今度は杜の中に佇む朱色の鳥居の手前。その向こうには見事な切妻屋根の社が悠然と建っている。

  「さっそく夫婦の契りを交わすぞ」

  「!?」

  男神は社に続く参道を堂々と真ん中を行き御扉を開け放ち奥に進む。幾重にも連なる畳の間を足早に抜けた先にある帳が降りた寝所に到達する。

  帳を乱雑に潜り腕に抱いていた千代諸共柔らかな布団に雪崩込む。

  「もう辛抱ならんぞ、千代」

  「おっ、お待ちくださ――」

  白無垢を左右に開き朱色の帯締めが解かれ待ったを掛ける千代。男神はその願いを聞き入れ動きを止めたが、凍てつた覇気を放ち千代を見下ろす。千代は震え上がり顔を背けた。

  「俺を拒む気か?」

  「滅相も御座いません。ただ……初夜の前にもう少しお話がしたくて……。いけませんか?」

  恐る恐る深紅の瞳を覗き込む。待てを喰らった男神は面白くなさそうに鼻でため息を吐いた。それでも千代の隣に横たえる。

  「何が聞きたい?」

  千代は笑みを零す。太い腕に引き寄せられ分厚い胸の中でドキドキしながら何を話すか考える。

  「貴方様のお名前が知りたいです」

  「雨郷(うごう)と呼べ」

  千代はその名を大切に繰り返す。

  「雨郷様はどうして私を花嫁にお選びになられたのですか?」

  「お前が童の頃、町の悪餓鬼どもから虐められていた白蛇を助けたのを覚えているか?」

  童時代の記憶など殆ど残っていない。しかし、断片的ではあるが小さな蛇を山に帰した記憶が蘇る。

  「……あの時の蛇が貴方様?」

  「そうだ。あの頃の俺は暇潰しでよく顕界で人間を揶揄って遊んでいたんだが、隙を突かれて坊主に祓われ矮小な蛇の姿に変えられた。本来はもっと立派で大きく偉大な姿だったんだぞ。あの坊主食ってやろうと思ってたのにすっかり忘れていたな」

  因縁の相手を思い出しむかむかと虚空を睨む深紅の瞳は獣そのもので千代は目を合わせられない。

  「まぁ、その話はよい。とにかく神力を無くした俺は静かに山で過ごし力の回復を待っていたが、人間の餓鬼が俺を見付けて嬲った。そこにお前がやって悪餓鬼どもから俺を取り上げ山へ帰した」

  「そうだったのですね……。でもたったそれだけのことで?」

  「それだけのこと? 神を救ったのだ。顕界では最も崇高で功徳な行いだ。故に俺はお前の善行に報い生涯幸福を与え神嫁として此処に連れて来ると決めた」

  「!」

  千代の身体の締め付けがなくなり咄嗟に胸元を抑える。

  雨郷の片手は肘を布団に突き自身の頭を支えている。もう片方は千代の背中に回っており不届きな行いはしていない。

  では何故か。帯がひとりでに蛇のように蠢き千代の身体から抜けて行く。腰紐もまた同じくしゅるしゅるり。布団を這って消えて行った。

  「生前は幸せだったか?」

  白無垢も着物も奪われ身を隠すものが無くなると今度は雨郷が千代に問う。

  「は、はい。雨郷様のお蔭でそれはもう幸せな人生でした」

  「ならば今度はお前が俺を幸せにしろ」

  雨郷は大口を開けた。人間にはない獰猛な牙が千代に振り掛かる。

  †††

  「あえ? なん?? んぅ???」

  胎の奥で何かが蠢く感覚に混濁していた千代の意識が浮上する。

  逞しく上質な胸板に顔を摺り寄せ熱い息を吐き出した。

  「起きたのか?」

  耳元で囁かれた優しい声音に導かれて頭を持ち上げると、綺麗な男の顔が千代を見詰めている。

  誰だっただろうか。これ程の美丈夫一目見たら忘れる訳がないが……。

  「まさか俺が誰か忘れた訳ではないだろうな」

  「ひぐっ――!?」

  真下から子宮を押し上げられ全身から汗が噴き出る。何が起こったのか理解する間もなく次の衝撃が体を弾く。

  絶えず子宮を穿つ言い知れない衝撃に千代は鳴き叫ぶ。

  「やあああっ! アッアッアッアッアッ!」

  「俺は誰だ、千代」

  震える唇を美丈夫がしゃぶる。愛らしい唇に分厚い舌をべったり押し付けて唾液を塗り付ける。

  「はっ、はっ、ぅぁぁ、う、うご、う、さっ~~まぁっ」

  「なんだ、覚えているじゃないか」

  先に身体が雨郷を思い出し、少しずつ雨郷に関する記憶が蘇る。

  そうだ、初夜だ。苛烈に身を暴かれ貪られた。何が何だか分からなかったが雨郷の愛撫に千代の身体は善がり子宮をしとどに濡らしたのだった。

  記憶が曖昧だが、いつからか雨郷の魔羅を子宮で咥え込んで沢山いかされた。当然、子種もたんと注ぎ込まれなんとも夢心地だった。

  しかし、次第に前後不覚になって繰り返し意識を飛ばした。

  目覚めても目覚めても終わらない交わい。そのうちに千代は嫌々と駄々を捏ね始めるが、抽送は激しくなる一方であった。

  そうだ……。それで、気が付いたら下っ腹が膨れて……。

  千代は帳の隅にある座布団に視線を移す。そこには白色の小さい山。拳程度もない白い球体が積み重なって山になっている。

  あれは千代が生み落とした卵だ。

  「!? ~~~~っ~~~~っ~~~~っ」

  「よそ見をするな。俺だけを眼に映せ」

  雨郷は千代を𠮟りつけるように亀頭で子宮の奥を突き破る。

  許してはならない禁忌の場所をむざむざと犯された千代の股座からは潮が漏れ出す。

  強烈な快楽に気が触れてしまいそうで両手で顔を覆い肌に指先を突き立てる。

  「俺を見ろと言っているだろう」

  雨郷は片手一つで千代の両手の手首を拘束して再び口吸いをする。

  狭い口腔に蛇のような長い舌が押し込まれ胎の中と同様にぐちゃぐちゃに掻き乱される。飲み込めない唾液は千代の顎を伝ってはりのある乳房へと落ちた。

  「やっ……んぐっ……うぅっ……やぁぁっ」

  「俺の妻は物分かりが悪い。俺を拒むなと再三に渡って教えた筈だが」

  叱られてしまった。千代は己の不出来さを嘆きながら不機嫌に細められた深紅の瞳を見詰め返す。すると、華奢な身体に滑らかで冷たい巨大な何かが巻き付いた。

  「――きぁぁぁあっ!?」

  千代の身体が上下に揺さぶられれば当然子宮で咥える魔羅が出入りする。雁首までで引き抜いてはまた最奥の先まで挿入する。

  自らの意志で動いている訳ではないが傍から見れば自ら腰を振っている格好に居た堪れない。けれど拒否すれば快楽地獄はいつまで経っても終わらない。

  「アッアッアッ~~ンッ、うぅぅ、う、ごうさまぁっ……ハッ、アァァア、い、いきゅっ~~いくっ!」

  「それで良い。お前が果てると俺も気持ちが良い」

  「ぅあっ――っ~~~~~~~~~~っ~~~~~~~~~~っ」

  背骨に稲妻が走る。そう錯覚する程の苛烈な快楽が千代の身体を支配する。

  視界が白み全身から力が抜ける。千代に巻き付く何かが軽い体を支えた。

  これは何? 千代は胸元を這いずったそれに触れる。それは巨大な蛇の胴であった。

  朦朧とする視界で雨郷を捉える。雨郷は神で蛇の姿になれると話していたのを思い出した。

  己が跨る雨郷の下腹部を見れば腰から下が煌めきを放つ白蛇の胴と繋がっていた。

  不思議と恐怖心も嫌悪感もない。それどころから逞しくも美しい姿に魅入られる。

  優しい微笑みを見せる雨郷に胸を撫で下ろす。満足してくれた。もう終わる。そう期待した刹那、雨郷は蛇の胴で千代を締め上げ押し倒す。

  「――っ――っ――っ~~~~~~っやぁぁぁあ! やっやっやっあっあっ~~、ぁぁぁっ、っ、っ」

  「俺との情事は気持ちが好いか?」

  「~~~~っ」

  蛇の檻の中で身動きを封じられながら激しく犯される。

  腰を打ち付ける度に甲高い衝突が響き下品な水音が千代の耳を穢す。

  射精に向かう本気の腰打ちを食らう千代は一滴の理性にしがみ付く。

  快楽はもういらないから休ませて欲しい。でも拒むと快楽地獄はいつまでも終わらない。だったら早く満足してもらった方が良い。千代は打算的な考えを基に頷いて見せる。

  「アッアッアッアッアッアッ~~、ん、うんっ! ひも、ちっ~~、ひもちいのっ!」

  息も絶え絶えの千代とは真逆に雨郷は汗一つかかず愉快とばかりに笑う。

  「良い子だ。だが、お前の本心などお見通しだぞ。素直になれるまで種付けは終わらんぞ」

  「やっ~~やだぁぁっ!」

  それからどれだけの時間が経ったのか千代には分からないが、雨郷は片時も千代から離れず宣言通り多量の子種を千代に植え付け続けた。

  †††

  「うっ……ふ、ぅぅ……」

  喰い荒らされた姿のまま愚図る千代を背中から抱き締める雨郷は、膨らんだ胎を優しく撫でる。

  「そら、二度目のお産だ。一人でやってみろ」

  本来であればあっと言う間に胎が膨れるなどあり得ないのだが、此処は神の国高天原。奇跡など当たり前の世界だ。

  そして、これから千代が産み落とすのは人の子ではなく蛇の卵である。

  「できなっ……出来ませんっ……。雨郷様……お願い致します。お手をお貸しください。苦しいのですっ……お腹が、苦しくて辛いのですっ」

  分厚い胸板に擦り寄り大きな手に指を絡ま精一杯媚びる。

  気を良くした雨郷様は「やれやれ」などとわざとらしく嘆息し、長い指を千代の股座に伸ばし実を摘み取ろうとする。

  「ひぁぁぁっ! ~~~い、くっ~~~っ、いくぅっ――~~~~っ」

  「俺の妻は手が掛るな。暫くの間はこうしてお産を手伝ってやるから元気なやや子を産め」

  お産の手伝いとは決してこのような愛撫ではないのだが、どういう訳か絶頂が近付くに連れて卵が産道を転がって来る。

  「アッ……アッ……でるっ! でる、でるっでちゃっ――」

  「こら、暴れるな。卵が割れてしまう」

  一度目のお産は記憶にないから千代は未知な感覚に怯えて脚をばたつかせる。すかさず蛇の尾が片脚を救い上げ、もうは片方は手で押え付ける。

  実を指の間で転がされた刹那、千代は喉元を曝け出してイき潮を吹き共に白い卵を三つ産み落とした。

  「ハッ……ハッ……ハァッ……っ。うごうさまぁっ……」

  「分かっている。急くな」

  まだ股が胎に残っていて苦しい。最後まで手伝って欲しくて甘えた声を出す千代の愛らしさに雨郷は天にも昇る気持ちで嬉々と実の愛撫を続ける。

  耳に心地の良い善がり声を聞いていると自慢の魔羅が早く孕ませたいと先走りの汁を溢れさる。

  このお産が終わったら流石に寝かせてやろうと思うが、目覚めたらまた三日三晩孕ませ続けよう。

  此処は神の国高天原。理屈ではなく奇跡が常識の世界。

  寿命も老いもない場所で千代は未来永劫蛇神に囚われ続けるのであった。

  あとがき

  お世話になっております。最後までお付き頂き誠にありがとうございました。

  今後はきっと万年発情期になった千代を沢山焦らす蛇神がいたり、自慢の嫁を見せびらかす為に公開交尾をする蛇神がいたりすることでしょう。

  今作はそこそこ楽しんで書けたので、同じ世界観の神様シリーズなんか始めたいですね。(未定)

  FANBOXでは現在(2025年7月)、ダークエルフと言葉の壁を越えろ!(拙作pixiv短編小説)を題材にしたお話を連載中です。他、完結作品も多数ありますので、良かったら遊びに来てください。

  改めましてお付き合いありがとうございました。

  次回も何卒宜しくお願い致します。

  銀鹿

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