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【ハロウィン小説企画】契約【FANBOX試し読み】
[chapter:サンプル]
俺の名前は金吉威。小学校で教師をやっている。俺はその学校で5年2組の担任をやっているのだが、生徒はみんないい子ばかりで俺も助かっている。
俺の学校では10月になるとハロウィンパーティーをやることになっており、今日はクラスでその準備を始めていた。
「と、いうわけで明日からは飾り造り、それと本番当日のルートに関してだ。みんなは本番までに何に仮装するか考えておいてくれよ」
「はーい!」
元気な返事が教室に響く。こういうイベントがやってきた時の子供は特に笑顔になっていて、見ていてこちらも微笑ましく思えるのだ。
「金吉先生!」
「有馬か。どうした」
うちのクラスの生徒、出席番号1番の有馬友二が俺に話しかけてきた。この子はどちらかといえばおとなしく、俺に積極的に話しかけてくるような子ではなかった。だがこうやって今俺に相談しにきている。
これは教師として少しでも信頼されている証だろう。そう思うと嬉しくなった。
「ハロウィンの仮装についての話なんですけど……」
「相談か? それなら先生、いつでも力になってやるからな」
「本当ですか?」
「ああ!」
「じゃ、じゃあ僕の家に来てくれませんか? あっ、ハロウィンの前日……30日でいいんですけど……」
うーん。困ったぞ。
一応、俺は教師という立場なのだから相談という理由だとしても有馬の家へ家庭訪問以外の理由で来てもよいものなのだろうか。しかし、可愛い生徒が頼んでいるのだから断るのも偲ばれる。
どうしたものか……
「ダメですか?」
「……分かった。30日だな。夕方くらいでいいならいいぞ」
「ありがとうございます! 僕、どうしても先生が必要で……それじゃあ、約束ですよ!」
「ああ!」
こうして俺はひとまず有馬と別れた。その後、俺はいつものように授業をし、ハロウィンパーティーの準備も生徒とともに進めていった。
そしてあっという間にハロウィンパーティー前日……30日になった。
「先生、さようならー!」
「気をつけて帰れよー」
終業のベルが鳴る。生徒の挨拶に一人ずつ返していた俺は、有馬の家へ向かう準備をはじめていた。
「ま、1・2時間くらい有馬と相談してまた学校へ戻れば大丈夫だよな」
有馬はもう帰ったらしい。あまり遅れると有馬を待たせてしまう。俺も早く有馬の家へ行かなくては。
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