AdAd
  
おてんばなケモっ子彼氏に振り回される年上彼女のお話

  (早朝、目覚ましアラームが鳴る)

  う…うぅ〜ん。時計とけい…あった。

  …

  もう少し…寝よ。

  (ドアが開く音)

  (彼女へとダイブする)

  んぶっ!な、なに?!

  …あぁ君か、おはよ。今日も朝から元気いっぱいだね。

  ん、なにぃ?…えぇお外にお散歩行きたいって??

  まだ朝早いよ〜、もうちょっと寝かせてよぉ。

  あっ、いたい。頬っぺたペチペチしないで…わかったわかったから!準備するからもうちょっと待っててね。

  ふぁ〜ぁ…ねむ。

  服装ばっちり、飲み物ばっちり、スマホばっちり…準備ヨシ!

  これで迷子になっちゃっても直ぐに見つけられるから安心だね。

  あぁ、あとはお家のカギを…

  …ん、どうしたのそんなに頬っぺた膨らませちゃって。可愛いなぁ。

  子供扱いしないでって?…いやいや君はまだ子供だよ。

  私、お姉さん…大学生。君、お子様…高校生。OK?

  それに君は他の同年代の子達の比べたら色々と幼いからな〜。

  だからまだ保護者が必要な訳、わかる〜?

  はいは〜い、きゃんきゃん言ってないでお散歩行こうね。

  (散歩中)

  ふぁ〜あ…

  ん、眠いのって?そりゃ眠いよまだ朝5時過ぎだもん。早起きの人以外はまだ寝てる時間なんです〜。

  今日大学行かなきゃだし、ちょっと歩いたらお家帰るよ。夕方にまた行こ。

  …?

  あれ?!いない、まだどこか行っちゃった!も〜…!

  どこ行ったー…?そんな遠くには行ってないはず、ほんとおてんばな子なんだから。

  …あ、いた。

  (足音)

  おーい、もうまた勝手に離れちゃって!危ない目に遭ったらどうするのさ!?

  …ん、君の足元にいるのは、ワンちゃん?

  (ワンちゃんの飼い主さんに)

  …あっ!すみませんワンちゃんのお散歩の邪魔をしてしまって!ほら行くよっ。

  こっちのわんこにはちゃんと言い聞かせますので…失礼しましたーっ!

  んもうっ!ルール守れないならほんとにお外出さないよっ?

  君は色んなところに行って、色んな人と遊ぼうとするから、ちゃんと私が見てないといけないの。

  さっきの飼い主のお姉さんみたいに良い人だったら良いんだけど、そんな人ばかりじゃない。

  君は珍しいオオカミ系の獣人のこども…悪い人に攫われちゃったらどうするのさ。

  …はぁ、君が普通のケモノならワンちゃんとかと一緒でリード繋げるんだけどなぁ。でも危なっかしいし、付けちゃおうか?

  (ふるふる、と首を横に振る)

  嫌ならルールを守ってくださーい。ほら帰りにアイス買ってあげるからお家帰ろうね。

  (夜、寝室にて)

  ふぁ〜…疲れたぁ。朝早かったし講義はダルいしでもぅ〜っ。

  …

  なんだかんだ言ってこの子との散歩が1番癒しだなぁ。

  ふふ、すぅすぅ寝息立てちゃって可愛い。

  (優しく頭を撫でる)

  …もう高校卒業するんだっけ。時間が経つのは早いなー。

  しかも段々美人さんに育っていっちゃってさ。まぁ子どもっぽいのはそんなに変わってないけど…

  …

  私のことちゃんと恋人と思ってくれてるよね?少しだけ不安だな…

  いつも考えちゃうんだ。君と私では種族が違うから、同じ獣人の女の子と一緒の方が安心するんじゃないか…とか。

  仮にそうだとしても絶対に別れたくなんてないけど。小さい頃から一緒だったんだもん、今更別々に生きるなんて無理。

  …

  (服が擦れる音)

  は〜、もういいや…後の事なんて考えなくても今一緒にいるこの時間をずぅっと続けていけばいいもんね。

  おやすみなさい。

AdAd