AdAd
  
嫌がるケモミミくんをとある場所まで連行する年上彼女のお話

  こら、待ちなさい!逃げちゃダメって言ってるでしょ!!

  (扉を勢いよく開ける音)

  はぁ、はぁ…もう、どこに隠れたのよ。

  クローゼットの中?…にはいない。カーテンに包まって、もない…となると。

  …あ!いた、もうっ、またベッドの下に入り込んでる。いい子だからほら出てきなよ、私そこ入れないんだから!!

  イヤじゃありません。この間もそれで結局行けなかったんだから今日こそは逃さないわよ。

  ん!ほら、さっさと出てきなさいっ。

  (スルスルとベッドの下から引きずり出される)

  も〜子どもじゃないんだから大人しくしな!

  ふしゃーじゃない、ぐるるーじゃない。全然怖くないよソレ。

  もう病院に予約の連絡入れてるんだから行かなかったら迷惑かかっちゃうよ。予防接種の注射なんてすぐ終わるんだからさっさと行くよ。それとも首根っこ引っ掴まれて連行されたい?

  はい、いい子。じゃあ出発ね。

  

  (病院にて)

  …

  病院着いた途端借りてきた猫みたいに大人しくなっちゃって。あんまり引っ付かれると恥ずかしいんだけど…

  やっぱり帰りたい?ダメ、注射打たなかったら後々困ることになるかもしれないんだから。私はもうとっく終わってるから後は君だけ。一瞬で済むんだからもう逃げちゃいけないよ。

  …そんな捨てられた子猫みたいな顔してもダメ。ちゃんと済んだら夜ご飯美味しいもの作ってあげるから。ほら名前呼ばれたよ、いってらっしゃーい。

  (看護師さんに連れて行かれるケモミミくん)

  

  …は〜やっとここまで連れてこれた。普段は凄く大人しいのに注射となるとこれだもんなぁ。まぁそんなところも可愛いんだけど。

  終わったらどうせめそめそ泣きながら帰ってくるんだろうし頭ナデナデくらいはしてあげようかな、ふふふ。

  …あ、終わったぽい?はい、おかえり。頑張ったね〜えらいえら、あれ?随分とご機嫌だね。何かあったの?

  終わったときに看護師さんにいっぱい頭撫でてもらえた?………ふーん、そうなんだ。へぇ~、それは良かったっすね。

  ……

  はぁ〜、ほら帰るよっ。もう用事は済んだんだから。

  別に?怒ってなんかいませんけど〜。世話が焼ける子だなって思ってるだけですけど〜。

  …今日は君がキライな茄子とピーマンのフルコースね。完食するまで逃がしてあげないから。

  ふんっ、それが嫌なら今度からはちゃんとしなさいよね、色々と。まったくもう…

AdAd