ファイル1 教誨者

  ※ストーンオーシャンネタバレ含む&プッチ好きな方はブラウザバック推奨。大丈夫な方は次ページから

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  この世界にはこんな噂があった。相手へを陥れる冤罪や濡れ衣…それらを裁く竜人がいると…その竜人は漆黒の体色をしていて別の世界…異世界などの異なる世界から冤罪を犯した者を裁く、その龍は冤罪を犯した者を執行する執行竜…そんな彼はこう呼ばれた。

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  『制裁の執行竜』と……。

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  「今回の冤罪人はこいつか…」

  一匹竜人…黒い体色をして薄い紫のローブを纏っている。背中には大きな鎌を背負っている。黒竜人は標的が書かれた紙を見て確認する。ここはどこかの世界にある謎の塔…そこは冤罪者を制裁する別名『制裁の塔』と呼ばれ誰も近づくことはない塔の中に入っても誰もおらず謎の場所

  だ。

  「……」

  無言のまま黒竜人は中へ入っていった。

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  塔の最上階に一人の男がいた。その男は黒い神父服を着て白い毛のかなりスキンヘッドに近い髪をした男だ。

  「くっ…ここは一体?私は?」

  どこかわからない場所に戸惑う。

  「落ち着け…ここで素数を…」

  落ち着こうと何かしようとしたその時不意に最上階の扉が開き黒竜人は中に入ってくる。

  「そうやって素数を数えて時間稼ぎか?それは無駄なことだ」

  「誰だ!?」

  彼は警戒する。

  「俺にか?そうだな…『制裁の執行龍』それが俺だ、お前への制裁に来た…エンリコ・プッチ」

  「何故私の名を!?くっ!」

  プッチと呼ばれた男は何かをしようとする。

  「無駄だ、お前は既に命を絶っている。スタンドを出そうと無駄だ」

  「なっ!?何故お前はスタンドの事を知っている!?貴様!?まさかスタンド使いか!?」

  何かしようとしたが何も起こらず制裁の執行龍の言う通りとなってしまう。

  「違うな、俺はスタンド使いでもない、情報は既にわかっているのだからな、お前は何故こんな場所に呼ばれたのか理解できるか?神父様…いや…お前は教誨者(きょうかいしゃ)でありながら冤罪を押しつけ自分の目的のため多数の者達などへ迷惑をかけた偽善者風情が」

  「ぐっ…」

  プッチは動こうとしたが。

  「な、何故…動かない…!?」

  動けなかった、一歩も。

  「エンリコ・プッチ、お前はとある者に冤罪をかけ、してとある男から天国に行く方法とかいう私利私欲でかつ教誨者の風上にもおけない犯罪行為及びいくつもの命を助けずそしてその二人とさらに六人…いやもう一人を含めてをも手にかけ目的のために時間加速など時間をも勝手に操作した」

  黒竜人はプッチの周りを歩きながら淡々と話していく。

  「時間や宇宙を操り全体の者達を巻き込み犠牲者を増やしていった、お前への行い…天国に行く方法だったか?決まったことで誰にも決定権を与えずそれを覚悟と思うお前の方だ、覚悟ができてもいない」

  「なっ!?」

  それはとある少年にも言われた覚悟が彼には自分が決められた運命に沿う覚悟というのを。

  「さらには弟だった者にも不幸にさせ、自分の妹は自殺…そうさせたのはお前の行いだ」

  「違う!」

  「違わないな、お前は手を下していなくとも追い込んでそうさせたのはお前の罪だ」

  「うぐっ…」

  黒竜人の発言にプッチは何か冷たく心に何かが刺さるような感覚がする。

  「それがお前の大罪…覚悟がないお前の罪だ!」

  するとプッチの足元から魔法陣が現れ地面に黒い複数の手がプッチを掴みだす。

  「な、なんだ!これは!!?やめろおおおおお!!!!?」

  しかしもがこうとしても離すことはなかった。

  「これよりエンリコ・プッチへの制裁を始める、神父という役職でありながらやってるお前のような心のない行為をしたお前には…たっぷりと己が不幸を呪え、そして裁かれろ…神はお前のような行いを許すとても思っているのか?違うな、お前はもう…神に許されてはいない、お前の行い自体が…悪そのものだ、深く深淵なる闇の中で沈め!!」

  「うわああああああああああああああっ!!!!!!?」

  闇はプッチを飲み込んでいった。

  「絶望の裁きを受けろ屑なる偽善者」

  そう呟くのだった。

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  「ここは?」

  プッチは暗い場所にいた。真っ暗で何も見えない仄暗い暗闇。すると。

  「ぐあっ!?」

  プッチはどこから打たれたのか胸辺りに打たれた後に血が出る。

  「こ、これは!?」

  どこからか声が聞こえる。

  「それはお前が味方だった者に手を下したことへの再現だ」

  「ま…まさ…か!?」

  プッチは思い当たる事があった、味方にした男への口封じで自分のスタンドを使って。

  「まさかこの程度とは思っているのか?」

  「な…に…!」

  ふと傷口は塞がれていた。

  「これはどういうことだ!?」

  何故傷口が塞がれているのか、しかし彼には答える余裕はない…なぜなら。

  「ぐあっ!?あ、あつい!!?」

  何故か熱湯がプッチに覆いかぶさる。

  「あつい!まさか!?」

  「これはお前がとある人間に化けたスタンドに水を熱湯に変えた分」

  冷酷な声が響きプッチは全体に火傷を負う。

  「ぐあああっ!」

  だがすぐに何故か火傷は消えていく。

  「一体…なんなんだ!?がっ!?」

  今度は足を切り裂かれ倒れこむ。

  「これは貴様の弟にやった傷の分」

  切り裂かれても足は元に戻る。

  「なんなんだ…これは!まさか!今までの分が!」

  「そう…」

  プッチはさらに頭や身体など切り裂かれる。

  「あああああああああああ!!!!!?」

  断末魔が響き再び身体は傷を回復する。

  「これがお前によってやられた彼らへの分…そして」

  プッチの足元から魔法陣が現れそこから黒い手達がプッチをつかみ取る。

  「な!私をどうするつもりだ!?」

  すると目の前に黒竜人が現れる。

  「お前は天国に行くとかほざいていたな?だが残念、お前は天国には行けない…お前が行くのは……地獄だ」

  「な!」

  プッチの足元が段々地面へと吸い寄せられる。

  「や、やめてくれ!私は神に」

  「神はお前のようなのを許さない、お前のようなやりすぎた悪を」

  黒竜人の眼はプッチを睨む。

  「お前はやりすぎた、永遠に自分の行いを悔い改めて命を何たるかを学ぶんだな」

  「貴様あああああああああああああ!!!!!」

  段々プッチは沈んでいく。

  「裁かれろ、そして悪は消えるのみ」

  「ああああああああああああ!!!!!?」

  断末魔と共にプッチは魔法陣に完全に沈み魔法陣は消えていった。

  「神父というのは神を導く者、お前はその均衡を破った…後は地獄でやってろ」

  そう言い黒竜人は消えていった。

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  「さて…」

  黒竜人は別の紙に書かれた新たな資料を見て次の標的へと向かう。

  彼…制裁の執行龍はまた新たな冤罪人を裁きに向かう…冤罪という悪を裁きに。