第6話 わかりやすい水着回 ほとんど水着の描写だけ 丸吞みシーサペント大量発生事件2

  輝く海、熱射の砂浜、懐かしい潮風の匂い。

  イチ達冒険者7人は水着に着替えると、借りた魔導漁船に乗り込む為に桟橋の前に集まっていた。

  「みんな、準備は問題ないな?」

  入道雲と太陽を背に、カーペイト10式ライフル(※1)を肩にかけたイチが問う。

  イチはまさに昨日ヘルメェス・ランジェリーショップで新調した冒険用にカスタムしたワンピース水着を輝かせている。

  この水着は上は首元までカバーする形になっていて、胸の谷間が見えないように露出を抑えつつ、肩から手首までをカバーする生地や腰回りの生地は部分的にガンベルトやポーチを取り付けても水着が破損しないように補強されており、特に肩の部分が補強されていてライフル銃を射撃しても負担がなくなるようにしている。

  更に大胆にハイレグカットされた下部分が彼女の小ぶりなヒップを魅力的に持ち上げている。

  「万事万端バンバンジーです! 完璧ですよ!」

  そう言う亜麻色のおさげ髪を垂らした人族の少女、シーナ・アハトゼヘルは魔法使いで、愛用の万年筆型スタッフを片手で弄りながら、昨日イチと一緒に購入した大きなリボンがあしらわれた白いビキニ姿で、Gほどあると言われる胸を可愛らしく包んでいる。

  「なによバンバンジーって」

  金髪を緩やかな螺旋状に巻いたハーフエルフの少女、タオ・メイメイはバレア2魔導ショットガン の調子を確かめている。海風から錆を防ぐために塗った油の具合を確かめているようだ。

  彼女の水着は赤いシンプルなワンピースタイプだが、腰に可愛らしい大きなリボンが飾られている。

  背は小さく、胸はない。

  「日焼け止めは塗ったかい? 10年後に後悔しても知らないかんね」

  銀髪で瘦せ身のエルビアニカはそう言って手の中でサイコロ二つを転がしている。

  彼女は麦わら帽子とサングラスで日除けをしており、大胆な黒い三角ビキニで素肌を見せつけつつ、ジッパーを全開にしたデニムのショートパンツで大人のエロさを演出していた。

  胸はDほどだが、彫刻されたような腹筋のくびれが目に眩しい。

  「私たちは毛皮があるので、人族ほど日焼けしないんですよ」

  荷物を抱えながらそう笑うのはミノタウロス族の女であるミュルガルデ。可憐な治癒師だが巨女で、豊満な乳房はなんとKほどもある。

  彼女は中々合う水着がなく、ギリギリのサイズのキャメル色のビキニで有り余る乳肉と尻肉をなんとか隠し、素肌を出すのを好まないので上からフリルのついたベージュのフレアとパレオで護っている。それでもKカップの威圧感は隠し通せるものではなく、背丈も180程あるのでどうしても雄の目を惹く。

  「僕はそんなに日焼け、気になりませんから。しかし暑いなぁ」

  そう言うのはイルハ。ボーイッシュな黒髪の彼女は都市デーニズの小さな村からから来た騎士で、白いワンピース水着の上から黒いプレートアーマで胸を守りガントレットを腕にはめている。どうやら装備は彼女の誇りらしい。

  イルハは自分の武具や荷物の他に、何やらパイプの先に先の尖った酒瓶のような銛が付けられた物を3本背負っていた。

  鎧に隠されているが彼女もHほどの重量を隠している。

  「イルハ、重くないか?」

  ヘルヒャンは自分に代わり彼女の発明品である『烏賊キャノン』を背負うイルハを気遣った。

  彼女はハーフコボルトで、犬の遺伝子が強い。体毛と同じ白い髪の一部に赤いメッシュを入れた不良に憧れる少女である。

  水着は尻尾を出す為に尻の部分にスリットの入った黒白縞のビキニに、上は白いTシャツの裾を縛ってヘソを出している。

  胸はCほどと、まあそんなところ。

  丸呑みシーサーペント狩りは船を借りて甲板上で行う為、実は水着姿になるメリットはあまりないはずなのだがブリーフィングの時は真面目ぶっていたイチでさえ水着に着替えている。

  そしてそんなイチ達に声を掛ける一団があった。

  「やあイチ! それにメイメイ! 今年も暑いな!」

  その溌剌な声は冒険者の階級で実質最高位に位置する大烏の冒険者、ミラ・パルテルラットであった。

  過去にイチとタオ・メイメイはとある誘拐事件を解決するために彼女のパーティに呼ばれた事があった。

  彼女はポニーテールにした髪色と同色の赤いワンピース水着を着ていたが、その鳩尾から臍にかけて菱形にカットされている。Fに近いEカップ。

  「イチちゃんメイメイちゃん久しぶりだね〜」

  パルテルラットの側にいるのんびりとした少女はピィピ・キャロン。

  兎人族ハーフの少女で、交わった血のバランスが良い。

  彼女は体毛と同じ白いワンピース水着を着て、よく見るとパルテルラットとお揃いである。背は146cmほどと低いが、彼女もEカップほど乳があり持ち前の愛らしさもあり特に男共の目線を集めている。

  その他、魔法使いの老爺である『白髭のカムリ』人族の銃士である『二丁拳銃のスピネル』がパルテルラットのパーティである。

  「先輩、今年の優勝は譲りませんよ」

  イチがそう言うのもパルテルラットのパーティは去年の大会で優勝していた。

  イチ達7名は惜しくも6位で選外。

  だが、それでも優勝は充分射程圏内である。

  「ははは! その意気や良し! お互い大会を楽しもう」

  一同、船を借りて互いの船に乗り込むまで道中を一緒にした。

  桟橋には既に冒険者達が予約していた様々な船が停留している。

  冒険者の数も多く、20組ほどのパーティが参加していたので一時桟橋は様々な種族の冒険者でごった返していた。

  その上空に一機の魔導気球が浮かび、その気球にはバルティゴジャーナルの記者兼冒険者ギルド広報課でショートパンツにオレンジのビキニを着た鳥人族ハーフの女性『ペリュミン・ヒューン』が大会の実況役として来ている。

  隣には解説役のアルバート・フェンネルという人族の男性。

  彼は冒険者ギルド某支部の職員でこの暑い中青いスーツに身を包み頭髪の薄くなった広い額を汗で輝かせている。

  「さあさあ間もなく開始されます第10・丸呑みシーサーペント討伐大会! 既に冒険者達が桟橋に集まり出航を今か今かと待っております! やはり今年の優勝の最有力はミラ・パルテルラットのパーティでしょうか?」

  「彼女らは少数精鋭で、最速で沖に出つつ大物だけを惹きつける事で上位を狙う戦略は危険も大きいですがそれを可能にするだけの実力とチームワークがありますからね。他にもカールス・バスターズ、ヘルベルトパーティ、スピナルドットパーティなども期待大ですね」

  ペリュミンとアルバートの声はペリュミンの『声を遠くまで響かせる魔法』のおかげで一帯に届いている。

  砂浜に目をやれば既に冒険者達の奮闘を見ようと観光客がシートを敷いて遠眼鏡片手に酒盛りをしていたり、浅瀬ではしゃぐ者がいたり、酒を出したり腸詰や焼きパスタを焼く屋台が並んでいたりとやはりこの依頼がお祭り騒ぎである事が伺い知れる。

  その砂浜の一角に天幕を用意し、日陰を避けながら葉巻を燻らせる者がいた。

  「海はいいねぇ……、酒は出るし、葉巻は美味いし、水着の若い連中がいっぱい」

  リャン・ハックマンはビーチチェアに寝そべりながら若い冒険者の少年にオイルを塗らせている。

  少年は冒険者ギルドの職員見習いでビショタという黒髪の人族で、まだ男の子とも女の子とも見れてしまう年頃である。

  「塗り足りないとこがあったらデコピンだからな。脚の付け根もしっかりだぞ」

  「え、でも……」

  ビショタはエメラルドグリーンのビキニを着たリャンの生の肉体にドギマギしている。

  なにしろリャンは経産婦だがまるで垂れていないHカップの胸を誇っているのである。

  「水着にオイルがついてもデコピンだかんな」

  リャンはサングラスの奥で愉快そうに目を細めた。

  ちなみにこの冒険者ギルド某支部支部長代理のリャン・ハックマンは冒険者の階級でもイレギュラーとされる髑髏のバッチを授けられた女で、かつて勇者と共に魔王討伐に参加した『破天のリャン』と呼ばれる伝説級の人物で、この小説の主人公イチに冒険者として生きていく方法を叩き込んだ師でもある。

  ちなみに彼女のデコピンは岩石を砂糖菓子のように砕く。

  _____悪趣味な。

  同じく冒険者ギルド某支部の職員であるモーリン・アッテナはそんな2人の様子を見ながらため息をついた。

  桃色の髪を海風で揺らしながら青いラインの入った白いワンピース水着を着る彼女もGほどのバストがある。

  他にも某支部の職員が冒険者の視察の為と言ってこのシーリーフ海水浴場に来ているが、仕事というのは建前で経費を使って暑気払いに来ているだけである。

  「ちょっとネンネ! 急ぎなってば!」

  「ライが変なナンパにひっかかってるからでしょ!」

  モーリンの視線の先では最近山猫階級に昇格した冒険者のネンネ・スパチカとライ・ティライトが小走りで桟橋に向かっていた。

  Cカップのネンネは最近流行りの上下にフレアが着いたクリーム色のビキニ、Bカップのライは同じく最近流行りの黄色いフレア付きのビキニにパッドを入れて少し盛っていた。

  どうやらパーティの仲間との合流が遅れているらしい。

  「_____まぁ、今日は私も羽根を伸ばせそうか」

  そう言ってモーリンは両腕を天に上げて背筋を伸ばした。

  彼女は普段事務仕事に追われ、最近はブラックペタルスという地下組織の情報収集まで加わり殆ど休みがない。

  背伸びしたモーリンの胸にある双丘にビショタは何か込み上げてくる熱さを感じつつ命懸けでリャンにオイルを塗っていた。

  このようにシーサーペント討伐大会は全くの危険がないわけではないが、現にここ数年行方不明者を出す事もなく一種のお祭り騒ぎとして冒険者達は誰もが気軽に集まっていた。

  この時、冒険者達は沖に不自然に浮かんだ漁船に気付いてはいたが、特別注視はしていない。

  燦々と照る太陽の下、海鳥が楽しげに鳴いていた。

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  (※1)

  カーペイト10式ライフル

  現代まで続く銃器の覇権メーカーであるカーペイト社がバルティゴ連邦歴10年に発表した名傑作ライフル。

  突出した部分はないが非の打ち所のない名銃で、これ以降カーペイト23式が開発されるまで軍にも採用されていた。

  イチは普段はカーペイト15式回転拳銃を主装備にしているが、今回のように必要であればライフル銃も携行する。