【Rising捏造】ライアンの正体~斎藤さんからは説教を~

  「虎徹さんっ! これからはずっと一緒にいてくださいっ! 僕が救いたいのは……僕がずっと一緒にいたいのはあなただっ!」

  バーナビーが虎徹の手を握りしめ、虎徹に叫ぶ。懇願する。

  誰が見ていようが、なりふり構ってはいられない。この機会を逃したら、恐らく虎徹は再びバーナビーから離れて行ってしまう。

  「僕のバディはあなただ。あなたしかいないんです」

  他のヒーローがハラハラしながら二人を見ている。

  虎徹の娘の楓は呆れ気味に二人を見ている。

  「え~、けどさ。俺、ずっと一緒にいてやったろ?」

  虎徹がヘラリと笑って、バーナビーの頭を撫でる。

  「何言ってるんですかっ! あなたは……あなたは僕を見捨たくせにっ!」

  バーナビーの頭に衝撃が走った。

  「何言っちゃってるのかなぁ、バニーちゃん」

  にこりと笑っていながら、青筋も浮かべている虎徹……珍しい表情を浮かべる虎徹にバーナビーは息を呑んだ。

  「見捨てたんじゃなくて、見守ってたの。ついでに、自立させたかったの。お前はさ、生まれたてのヒヨコと一緒。だから、離れたの。ちょったぁ、俺がいない方が周り見れるだろ? まぁ、だからって手放す気は毛頭なかったけどな」

  「え?」

  最後の虎徹の発言に、バーナビーは目を丸くする。

  「まぁ、能力も減退し始めてたし、バディヒーローとしては解散も仕方がねぇと思ったぜ。だからって馬の骨にバニーちゃんの相棒譲る気なんてさらっさらなかったけどな」

  「馬の骨に譲る気はなかった……?」

  バーナビーが虎徹の言葉を反芻する。

  「うん。そ」

  「じゃあ、ライアンは……?」

  ライアンこそ、馬の骨ではないだろうかとバーナビーは思う。

  何故なら、バーナビーにとって、ライアンは降ってわいた突然の相棒なのだから……。

  「H-01」

  「え?」

  「だ~か~らぁ、ライアンってH-01斎藤さん改造バージョンなぁのっ!」

  「え?」

  「え?」

  「へ?」

  「はい?」

  バーナビーの後を異口同音のヒーローたちの叫びが続き、全員がライアンを見つめる。

  「あぁ、だから高校時代の友恵さんに似てたんだな、性格が」

  「……はい~~~~~~~~~~?」

  アントニオの言葉に、全員が雄たけびを上げる。

  「そうそう。バニーちゃんの相棒、H-01改造したもんにするって決まった時、斎藤さんに性格どうするかって聞かれたから友恵ちゃんみたいなのって言ったらさ、「……女性型作らないからね。男性タイプだよ」って斎藤さんに言われちゃってさ。けど、結局友恵ちゃんの性格って、バニーちゃんの相棒にぴったりだったからさ。ちょっと俺様キャラにしてもらったけど、基本は友恵ちゃんの性格ベースだ。よくわかったな、アントニオ」

  「……俺がお前らにどれだけ振り回されたと思ってるんだ……。お前の娘が生まれた時もそうだろ?」

  「ほえ?」

  「『アントニオくんに悪影響受けそうだから、楓が成長するまでうちに来ないでね』ってにこりと……」

  「え? そうなの?」

  「そうだよ。お前知らなかったのか?」

  「うん。けど、確かにお前って楓に悪い影響与えそうだよなぁ」

  「ちょっと待てっ! お前、親友の俺に向かって」

  「そういや、百ドル返せ、牛」

  「へ? 二十ドルだろ?」

  「何言ってんだよ、利子だよ、りぃしっ! 一体何年経ってると思ってるんだよ」

  虎と牛の漫才を聞きながら、ヒーローたちはライアンを凝視する。

  「……じゃあ、重力操作のネクストは……?」

  誰かがボソッと言うと、運よく虎徹が拾った。

  「なんか、副作用らしいぜ。よくわかんないけど。まぁ、動物のネクストがいてもおかしくないし、アンドロイドのネクストがいても別にいいじゃん」

  虎徹が何でもないことのように言い切るが、普通アンドロイドは機械なのだからネクストにはなりえないはず……。

  「あぁ。それから、そのライアンな。俺の老眼鏡かけるとライアンの視界が見えるんだぜ。んで、PDAで命令することができるの。まぁ基本的に自己判断で動くようにはなってるけど」

  「こ、虎徹さん……?」

  「だから言ったろ? ずっと一緒にいたって」

  この後、虎徹がどうなったかを知る者は、その場にいたヒーローしか知らないが、記録はばっちりライアンの目を通して残されたのだった。

  「ひ、酷い、バニーちゃん……」

  「何言ってるんですか、初めにちゃんと話してくれていれば、こんなことにはならなかったんですよ」

  「だってっ!」

  「過ぎたことはもうどうでもいいです。問題はこれからです」

  「過ぎたことって……俺の惨状も過ぎたこと?」

  「はい」

  どうなったか、ヒーローズのみ知る。

  End.

  取りあえず、兎の頭どついてみた←

  そして、虎徹さんは反撃されたwww←イマココ

  ~おまけ~

  「おい、タイガー」

  「何すか、斎藤さん」

  「老眼鏡じゃないっ!」

  「へ?」

  「遠眼鏡だっ」

  「はい?」

  「だ~~~~か~~~~~~らぁぁぁぁぁ」

  「ちょっ! 相変わらず声でかいっすよ……」

  「老いた眼で使う老眼鏡じゃないっ! 遠く離れた眼で見た光景が見える眼鏡だから遠眼鏡(トオガンキョウ)だっ! 私はちゃんと説明したぞ。それなのにタイガー……(以下略)」

  斎藤さんに虎徹さんが説教されて終わりました。

  END.