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驚くほどそれはあっさりと訪れる。
呼吸をする事すら難しく感じる。本能が忌避する事実。
骨と皮。ろくに食事も与えられず、馬車馬の待遇すら羨ましく思える扱いを続けられたそれ…
生きた道具。奴隷。
『死』という事実が、彼の目の前に。それは驚くほどあっさり訪れた。
肉体はピクリとも動かず、ただ浅い呼吸を繰り返すだけ。
鬱蒼とした森の中。山奥。酷使され過ぎた奴隷はそこで力尽き…
「ここら辺に捨てときゃ野犬とかが食い散らしてくれるよな?」
「こいつに食う程肉残ってねぇけど。」
奴隷を放り捨てた男とその隣を歩く男はにちゃにちゃと笑い、小汚い声を上げながら振り返る事もなく奴隷の前から姿を消した。
憎しみも悲しみも怒りも。奴隷には無い。
少し。ほんの少し、怖い。
死んだらどうなるのだろう。分からない。
けれど。今までのように痛みや恐怖に怯える必要はなくなるのだろう。
それなら、むしろ、良いのかもしれない。
放り捨てられた時に打ち付けた全身の痛みが、徐々に無くなっていく。
肌に触れる冷たい風も。ぎゃあぎゃあという森から響く動物の声も。
何もかも、何もかも。遠くなっていく。
目の前が薄暗くなって…
意識が断絶する、その直前。
ぬちゃり。
遠くなった感覚を無理矢理引き戻す、熱く、密度の高い何かが奴隷の体に絡みついた。
薄暗くなった彼の視界の中に入り込むのは、触手の群れ。
粘液を纏っているのだろう、月明かりの下でてらてらと妖しくぬめる。
この触手に取り込まれるのか。
どちらにせよ、自分が死ぬという事実には変わらない。
彼はただ呼吸を繰り返しながら、自分の意識が断絶するのを待つことにする。
ぬちゃり、ぬちゃり。
触手が這いずり回る。貧相な脚を。枯れ木のような腕を。厚みの欠片も感じない胸板を。
粘液を纏う触手が蠢けば、皮膚にべったりと粘液が纏わりつく。
甘い香りがする。熟れた果物のような、甘い香りがする。
全身を這いずり回ると、肉がみっちりと詰まった触手はやがて、奴隷の全身を包み始めた。
暖かい。熱い。甘くて、良い臭いがする。
全身の自由を奪われているのに、奴隷は安堵感すら覚え始めていた。
頬が少し、吊りあがる。
触手によって視界が覆われ、真っ暗なのに。安堵感だけがただただ沸き上がって。
奴隷の全身をすっぽりと包み込むと…触手はまず。
「んごっ…」
一本の触手を奴隷の口に滑り込ませた。
甘い香りをたてる粘液は、舌に触れるとピリピリとした刺激と共に、果てしない甘さを感じさせた。
今まで生きていた中で一度も味わったことの無い甘美な甘味。
奴隷は誘われるままに。粘液を舐め上げながら舌を絡みつかせた。
少し吸ってみる。
そうすると触手はそれに応えるように。先端からびゅるびゅると粘液を溢れさせた。
「んぐっ…んぐっ…んっ…」
止められない。止まらない。甘い甘い、蜜。
どうせ死ぬのなら。その前に。
奴隷はうっすらとそんな事を考えながら夢中で触手の先端を吸い上げながら粘液を飲み干していく。
口の端から零れ、顔や首を汚しても、構わない。
一本だった触手は二本に。二本だった触手は三本に。
口の中に続々と殺到する触手を受け入れ、甘く噛み、舌を動かし、ぢゅるぢゅると音を立てて。粘液を飲み込む。
胃の中に落ちた粘液は冷え切った奴隷の肉体を内側からも暖め始めた。
熱い。どんどん、熱くなる。
全身に力が漲る感覚。十二分以上に与えられる粘液の滋養は奴隷の…彼の肉体に変化を与える。
どくんっ、どくんっ、と消えかけていたはずの心臓の鼓動が強く。彼の胸を持ち上げんばかりに強くなる。
強くなった鼓動は全身に血液を。触手から得られた滋養を。次々と巡らせて。
指先にまで熱が灯る。
全身が熱くなる。
ぶぢんっ、ぶぢんっ、と。何かが千切れる音が体内に響いても。
彼は夢中で。血走った目で。瞳孔の伸び始めた瞳で。触手を見つめながらじゅるじゅると粘液を飲み込み続ける。
絡めた舌が伸びても。甘く噛む歯が落ちて、歯茎を牙が突き破っても。
構わない。
千切れる音は断続的、かつ継続的に全身に響き渡る。
骨と皮で出来ていたはずの体が徐々に膨らんでいく。
次に響くのはばつんっ、ばつんっ、と何かが弾け飛ぶような音。
肉体が盛り上がっていく。
千切れた筋肉が凄まじい勢いで修復され、再び千切れ、肥大化していく。
それに耐えかねた皮膚が弾ける。弾けた皮膚の下からずるり、と姿を見せるのは紅の獣毛。
「ふぐぅっ、ぐるっ、グルルゥッ…!!」
欲しい。もっと。もっと。もっと。
彼は低い唸り声を上げながら触手を噛んだ。
触手は適度な弾力で牙を跳ね返し…悦びを示すようにびたん、びたん、と彼の肉体をはたいた。
こんもりと山の出来上がった肩。谷間が出来る頑強な胸。膨らみ上がった背筋でくびれが出来上がり。
くっきりと部位ごとに分かれた腹。子供の胴体よりも太い太腿。全てを支えるふくらはぎ。
生半可な衝撃をものともしないであろう首。
…みぢみぢ、と鈍い音。
「グルルウゥゥッ!!!」
彼が触手から口を離すと。
「グァ”ァ”ァ”ァ”ッ!!!」
吼えた。
それは紛れもない咆哮だ。断末魔であり、産声だ。
ばぎゃんっ、と頭蓋が砕ける音。
砕けた頭蓋は砕けた、と脳が判別する前に再生する。
貧弱な顎が強大な牙に伴うように屈強な物へ再形成されていく。
背部へと伸びた後頭部。それを覆う筋肉に毛並み。大きな三角形の耳。
迸る力が止まらない。変貌していく肉体が、心地よい。想像を絶する快楽。
ばぎゃんっ、ばぎゃんっ、と腕が肥大化し。鋭い爪が触手を切り裂き、甘い液体を彼の全身にぶちまけられる。
「ォ”ォ”ッ…!」
づるんっ、と尾てい骨が飛び出し、筋肉で覆われ。
「…アォ”ォ”ォ”ォ”ンッ!!!」
高らかな遠吠え。血走った目。股間からムクムクと膨らみ上がる…禍々しく、凶悪な逸物。
スラリとした先端。根元には大振りの瘤。それは彼のー新たに生まれた人狼の胸元をベチベチと叩き、先走りを触手に振りまいた。
その熱を察知したのか、触手は逸物に絡みつく。
一本。二本。絡みついた触手はぐちゅぐちゅぐちゅ、と逸物を扱き。
「あぉ”っ、アォ”ッ!?ぁぉ”っ、ォ”ォ”ォ”ッ♥」
人狼に性の悦びを教える。
そして触手だけでなく。雄穴へ。
…新たに成形された耳の穴へ。
ぼぢゅんっ♥
「ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ♥ォ”ッ…♥」
音が肉の塊によって遮られる。耳の穴の中へ侵入した触手は耳の中を蹂躙しながら奥へ奥へと突き進む。
行き止まりと思しき場所にたどり着くと触手はその先端から、恐らく目に見えない程の細さの器官を伸ばした。
人狼は目を上に向かせると唾液をだらだらと溢れさせ、腰や全身を不規則にびくんっ、びくんっ、と跳ねさせる。
聞こえない音が脳裏で保管される。
ずりゅ、ずりゅ、ぐりゅ、ぐりゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
痛みも恐怖も無い。おぞましいと思う事も無い。ただ、心地よく、未知の快感が人狼を支配していく。
ぼぢゅんっ、どぢゅっ、どぢゅんっ♥ばぢゅっ、ばちゅんっ♥
雄穴をかき混ぜられ。逸物を扱き上げられ。脳をくすぐられる。
くすぐられた脳は『声』を聴きとった。
それは自分の声だ。奴隷だった『彼』の声だ。
痛い。苦しい。怖い。憎い、憎い、憎い、憎い。
奴らが憎い、使い捨てた奴らが憎い、奴隷を使いつぶした奴らが憎い。
殺せ、犯せ、喰え、貪れ、怒れ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ!!
「あぉっ、アォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ!!!」
どぶっ、ぐぶぶびゅるぅっ♥ぶびゅっ、びゅるっ、ぶびっ、ぶぴぶりゅぶびゅぅっ♥
燃え上がる感情に絡むのは世界がひっくり返る程の快楽。
逸物を扱かれる直接的で暴力的な快感に雄穴をほじくり回され、前立腺を押し潰される、乾いた快楽。
人狼は逸物から大量の濃密な精液を吐き出し、絶頂に達する。
心臓が爆発しそうな程強く鼓動を繰り返す。耳穴からづるり、と触手が抜けて。
人狼はびくんっ、と大きく跳ね。ぐったりとした様子で触手に全身を委ねる。
触手は人狼に付着した精液を掬い取ると先端からその液体を取り込んで。
人狼の頭を愛おしそうに撫でまわした。
[newpage]
もう、あの時と違う。
人狼はみっちりと詰まった肉体で軽やかに。紅の弾丸のように森の中を駆け抜ける。
臭いがする。奴らの臭いだ。
逃がさない。逃がさない。逃がさない。
腕をごきんごきんと鳴らし。牙を噛み合わせ。溢れ出す力を両脚に込めて。
狩る。
「ひっ」
それは悲鳴にもならない。
人狼は奴らを。自分を捨てた雄をその視界にとらえると。腕を振り下ろす。
鈍い音。頭蓋が砕け、脳漿が飛び散り、木の幹に叩きつけられ。
それは森の中に真紅の華を咲かせる。
「フゥゥゥッ…!フゥゥゥゥッ…!!!」
人狼は大きく呼吸を繰り返すとびくんっ、びくんっ、と跳ねる新鮮な肉塊にずし、ずしん、と足音を鳴らしながら近付いて。
腕を持ち上げる。
みぢっ、みぢぃっ…ごぎゃっ
常人であれば耳を塞ぎたくなる凄惨な音。
今の人狼にとって、心地よい音が森の中に反響する。
迷うことなく口に運ぶ。
滴る血は何処までも甘い。触手のもたらす蜜とは異なる甘さ。鉄の香り。
口いっぱいに頬張る。咀嚼する。
ぶしゅぅっ、ぶしゅぅっ、と。牙の隙間から真紅の液体が溢れ出し、人狼の全身を更にどす黒く染めていく。
旨い。雄は、旨い。
硬い肉を切り裂くのは甘美。髄液が舌に触れるとそれだけで絶頂を覚える。
尻尾が自然とゆれ、頬が吊り上がる。
近くから押し殺した、恐怖に怯える別の雄の呼吸が聞こえる。
それがまた、この味を際立たせる。
気付かないふり。
人狼は肉塊をぐちゃぐちゃと漁る。
わざと。腕ではなく。マズルを近付けて。大きく口を開く。
腕も、脳漿も。
だが、それよりも。ここが旨い。腹に当たる部分を探り当てると人狼はにんまりと笑みを浮かべて。
爪でそこを切り裂いた。
づ…る…ぅ…
縄のように飛び出す腸。じゅるじゅると唾液が漏れ出る。かぶりつきたい。
今すぐ、かぶりつきたい。
だが、まだ。
別の雄に見せびらかすように。腸を引きずり出し、マズルで弄ぶ。
びくんっ、びくんっ、と痙攣を繰り返していた肉塊。その動きが徐々に収まっていく。
駄目だ。これ以上は我慢できない。
「グルルルゥッ!フゥゥッ、フゥゥッ、フゥゥゥッ!!!」
先程までゆっくりと。魅せる動きをしていた人狼は耐え切れず。
腸を牙で切り裂き、咀嚼し、飲み込む。
四つ足を突き、マズルを肉塊と真紅の海に沈め、貪る。
無我夢中で、貪る。腹が満たされていく。心が満たされていく。
煮えたぎった感情は、より強い快楽に変貌して。人狼を満たしていく。
げふぅ、と血生臭いおくびを吐き出し。
食後の運動に、人狼は次の獲物を追いかける。
満たされた飢えは、すぐに次の飢えに繋がる。
先程までそこに居た雄を追いかけ。見つけ。目の前に降り立つ。
「ひっ、ひぃ”ッ!?やっ、やめっ、助けッ、たすっ、死にたくッ、ないっ!助けっ、助け」
雄の絶望の声が。人狼の嗜虐心を満たす。
人狼はそれを聞きながら。
次の食事の準備を始めた。
[newpage]
腹も心も満ちた。十二分以上に満ちた。
だから。
「ぐぅっ、ぐるぅっ♥ぅぅっ、ゥゥンっ♥」
人狼は真紅の液体を滴らせたまま、愛玩動物のような声を上げると洞窟の中で天井に向けて腹を見せる。
ずりゅ、ずりゅぅっ…ずりゅっ、ずりゅっ…
「わふっ、わふぅっ♥わふぅぅっ♥」
人狼は甘い声を上げると目の前に殺到する触手に腕を伸ばした。
食事を行う時の荒々しさは欠片も無い。慈しむように柔らかく。粘液を纏う触手を撫でる。
触手はぬたうつと人狼の両腕や両脚、そして腹や首に絡みついた。
全てを受け入れ、人狼は尻尾をぶんぶんと振り、悦びを精一杯表現する。
口元に寄ってきた触手に吐息を吐きかけ、舌を伸ばす。
「んふぅっ♥んっ、んふぶぅっ♥」
人狼の血生臭い唾液が触れると触手は人狼の口にその一端を挿入した。
口の中一杯に広がる熱と味に、人狼は嬉しそうに目を細めると音を立てながら吸い上げる。
甘く噛み、先端に舌先を這わせる。びゅる、びゅる、と断続的に注ぎ込まれる甘い粘液を飲み干し、体を震わせて。
触手は人狼の体を宙へ持ち上げると両脚を拡げさせた。
ぐぱぁ♥
尻の谷間に姿を見せるのは、緩み切り、拡がった雄穴。期待からだろう、既に腸液を多量に滴らせ、塞ぐものを求める。
収縮し、拡がる。赤黒い腸壁が姿を見せる。
人狼の腹が、ぼこり、と歪に蠢いて。人狼の逸物が、ムクムクと大きさを増していく。
それを探知したのか、先端に大きな孔が空いた触手が逸物の先端へ伸びる。
粘液を溢れさせ、人狼の逸物をたっぷりと濡らし…
ずぢゅるぅ♥
「あぉ”っ、ォ”ォ”ォ”ッン♥」
人狼の逸物を飲み込んだ。
逸物を包み込む触手は蕩けてしまいそうな程熱い。きゅっ、きゅぅっ、と時折締め付け、大量の粘液で人狼の逸物を包み込む。
小刻みに繰り返される蠕動運動が人狼の逸物を扱き、吸い上げ、どうしようもない快楽を与えて。
睾丸では煮えたぎるマグマが如く精液が次々と作り出され、解放の時を待ち侘びている。
ずっぢゅっ、づぢゅっ、じゅぼっ、じゅぼんっ♥
「ぉ”ぉ”っ、ォ”ォ”ォ”ンッ♥」
触手は人狼の逸物に更なる刺激を与えるため、激しく上下左右に動き始めた。
肉の塊が逸物を全て飲み込み、時折開放する。こつんっ、こつんっ、と肉と肉が触れると触手は人狼の逸物の根元を締め上げて。
びくんっ、びくんっ、と腰を跳ねさせる人狼。
得られる快楽。至福。恍惚。それらは人狼を心地よく包み込んで。
拡がった雄穴。溢れ出す腸液。
違う。腸液だけではない。溢れ出す粘液は、触手の染み出す液体と同じ性質。
ぼこっ、ぼごんっ、ぼごんっ、と人狼の腹が凹凸を繰り返し、そして。
「あぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥ォ”ォ”ンッ♥ぉ”っ、ッォ”ッ…♥」
人狼は半ば白目を剥くと両脚を突っ張らせ。背筋を仰け反らせた。
ぶりゅっ…ぶりゅぅっ♥ずりゅっ、ずりゅぅっ♥ずりゅっ、ぶりゅぅっ♥
「ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ♥」
下品な音。悦びの。雌の悦びに満ちた遠吠え。
雄穴から姿を見せるのは、濡れそぼった…新たに生を受けた、触手。
人狼の雄穴から一本、二本、三本、四本…数え切れぬ量の触手の塊。群。
人狼の雄穴から這い出た触手は地面にぼとぼと、と落ちると…今、人狼を蹂躙している群れに合流した。
産む。触手の群れを産む。それは今、逸物に与えられている快楽とも異なる、それでいて至高のモノ。
触手の群れが人狼の雄穴から出切った。無残に拡がった雄穴に。
ぐちゅぐちゅっ…づんっ♥
「ォ”ォ”ォ”ォ”ッ♥ぉ”っ、ォ”ォ”ォ”ァ”ォ”ォ”ンッ♥」
前立腺を突き上げる一撃。雄穴を満たす触手の熱。肉の感触。
それは。
どっぶっ…ごぶぶびゅるぅっ♥ぐぶっ、ぐぶびゅぶりゅぅっ♥びゅぶぶびゅるぅぅっ♥
トリガーとなり、人狼の睾丸を爆発させ。逸物からゼリー状の精液を迸らせる。
噴精、とも言えるその勢いに触手は少し押し上げられた。
しかしすぐに触手は、根元をがっちりと咥え込み、次々とその精を触手内部に取り込んでいく。
人狼が射精をしているその間に。
づんっ、づんっ、ばぢゅっ、ぼぢゅっ、づぢゅっ、づぢゅんっ♥
「ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥ぉ”ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥」
触手は次なる触手の元を注ぎ込むために。人狼の雄穴を耕す。
前立腺を突き上げ、腸壁を捲り、奥へ奥へと突き進む。
人狼の割れた腹筋に、触手の形が浮かび上がって。人狼に雌の快楽を叩き込む。
抽送を繰り返し、腸液を分泌させ、腸内に新たな粘液を塗り込み。
「ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥ぁ”っ、ォ”ォ”ンッ♥」
射精する、雄の悦び。耕され、雄穴をかき混ぜられる、雌の悦び。
同時に味わいながら、人狼は触手の動きに合わせ嬌声を上げながら尻尾をありったけ振り、口の中の触手を吸い上げて。
喉奥にまで触手を受け入れ、ごぐごぐと喉を鳴らし、触手の分泌する液体を飲み干す。
づんっ、づんっ、づんっ♥
びくんっ、びくんっ、と全身の痙攣が激しさを増し。
触手を逃すまいと強く締まる、雄穴。蠢き、蠕動する腸壁。
締まった触手は、今がその時と判断したのだろう。
ずっろぉっ…♥
「ォ”ッ、ォ”ォ”ッ…♥ォ”ッ、~~~~ッ♥♥」
一度大きく。人狼の腸壁に空気が触れるまで抜き取ると。
ずんっずんっずんっずんっ、ずんっ♥
「~~~~~ッ♥♥ッ、ッッッ♥♥」
人狼の雄穴を激しく穿ち、穿り回し、一気に奥深くへと突き進んだ。
きゅっ、ぎゅるぅっ♥
一層激しく締まり、固定された触手はそこで。
どっぶっ…ぐぶびゅるぅっ♥ぶびゅっ、ぶびゅるぅっ♥びゅるっ、びゅっ、びゅっ、びゅぅっ♥
「ォ”ッ…♥♥」
人狼の中へ。新たな種を注ぎ込む。
歪に膨らむ腹。腸内すらも埋め尽くすその熱に、人狼は溺れていく。
ご褒美。いや、母体に対する栄養を与えるためか。
触手は人狼の口に、更に濃い粘液を注ぎ込んだ。
蜂蜜を煮詰めて出来た飴に、樹液で出来た蜜を絡めたような。想像を絶し、そして何もかもを塗りつぶす、甘い甘い液体。
人狼は全身を弛緩させ、それを飲みながら。
ど、く、ん。
腹の中に、新たな生命が宿るのを確信する。
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