ルゥ編 第一話 魔王ザキトスの遺産

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  薄暗い部屋の中、魔力で照らされた古びた書物を読んでいた少女が何かを読み解いて興奮していた。

  ルゥ思考 『やりました、やっぱりルゥの思った通りです、この世界に存在した魔王ザキトスとは異世界渡りをした人でルゥの世界から来た人ですね、この書物のルゥの世界の言葉で書かれたモノですからここに人間には解読出来なかった訳ですね』

  ルゥは読み解いた書物の内容に興奮していた、まだ最初しか読めていないが、この書物にはザキトスが如何にして魔王に成ったのかが記されている様なのだ、そして、それを全て読み解く事が出来ればルゥは魔王の力を得る事が出来るかも知れない。

  それから数日間、ルゥは書物の解読に全力を尽くした、寝る時間、食べる時間を削って解読に没頭した結果、かなり詳細な解読に成功して、力を得る為の算段は整いつつあった。

  ルゥ思考 『まさかこのお城が魔王ザキトスの居城だったとはラッキーでしたね、そして探索した結果、魔王が残した研究部屋は未だ発見されて無い様です』

  ルゥは野心的な領主に適当な嘘を付いて城の探索許可を貰うと、かつて魔王ザキトスの玉座が有った地下広間へとやって来た、一応魔王への畏敬の表れで地下広間は昔と変わらぬまま残されてはいるのだが、魔王ザキトスが倒されてより数百年が経過した現在、秘密の研究室が無事である様には思えない。

  だが、ルゥの心配は杞憂に終わった様だ、玉座後方の半円の装飾は書物の記述通りに回す事が出来て、回して装飾の裏からは記述通りの通路も見つかった、その上、機構の作動に伴って通路の明かりも灯って、新しい主人の来訪を歓迎している様だ。

  ルゥ思考 『記述通りですね、でも数百年放置されていた割には綺麗です、もしかして何かが潜んでいるのでしょうか』

  城外の野戦で滅せられた魔王が玉座の後ろの隠し部屋へと逃げおおせたとは考えずらいが、ここは何といっても魔法世界だ、倒された瞬間に魔術で転移したとか、魂のバックアップなどが有って不思議ではない。

  だが、先駆けした者が戦功を上げる(ルゥの世界の諺、虎穴に入らずんば虎子を得ずと同じ意味)との言葉もあるのでルゥもここまで来て引き下がる事は出来ない、そう初めに発見してしまえば中のモノは一人締め出来るのだ。

  覚悟を決めたルゥが一歩を踏み出すと特に何も起こらずに、安心してルゥは下へ向かって通路を降り始める、すると入り口が閉じて閉じ込まれてしまうが、秘密の研究室ならこれぐらいの仕掛けは当然だと割り切って奥を目指す事にする。

  そう入り口が閉じてしまえば知らなければ誰にも明かされる事は無く、存在を記した書物は今ルゥの手元に有るのだ。

  通路は玉座の広間より奥に伸びている様で、かなり降ったところでようやく終着の扉が見えてくる、それは金属で出来た頑丈な扉で数百年経った今でも錆びる事無く存在していた。

  ルゥ思考 『ここの空気は冷んやりとしていますが、湿気は無いんでしょうか、この扉の金属が錆びていないという事は乾燥しているか、そもそも錆びない金属かも知れませんね、そしてここを開けるには合言葉ですね』

  ルゥ 「余は戻れり」

  ルゥの言葉に呼応して、扉はガタガタと震えると内側へと開き、灯った魔術の明かりよって部屋の内部が露わになる。

  そこは埃一つない様な澄んだ空気の空間で、白く広い空間の中に金属製と思われるテーブルがある、奥と左右に別の部屋に通じる扉もある様で、魔王ザキトスの研究室の真髄は奥の部屋に隠されているのだろう。

  ルゥ思考 『先ずはここを起点に他の部屋の探索ですよね、右側から行きましょうか』

  ルゥは室内に入って、金属で出来た右手の扉の前に立つと、ノブを捻って解錠を確認してから押してみるが扉は開かない、ならばと今度は引いてみると扉は動いて右の部屋への入り口が開ける。

  そして、明かりが照らされた事を確認して中を覗き込むと、ルゥが予想していた様な魔王ザキトスの研究室が存在していた。

  居並ぶ円柱状の柱は唯の柱では無く透明の筒の様で、中には女性と思われる裸の遺体が液体に浸かったまま詰め込まれている、そして、そういった柱は他にも何本も有る様で数十体の遺体がある様だ、この所業だけでも魔王ザキトスの恐ろしさの片鱗を見た様な気がする。

  ルゥ思考 『なかなかショッキングな光景ですけど、まだまだでしょうね、でも普通の人間に見えますけど』

  ルゥは手前の柱に近付くと中の裸体を詳しく見てみる、すると細部が人間とは異なった部分がある事に気付く。

  ルゥ思考 『尻尾が生えてますね、それに耳もかなり大きい様です、こういう生物なのか魔王ザキトスの実験の産物なのかは解りませんけど、現物より資料を探すべきでしょう』

  ルゥはそのまま部屋を調べる事にして、円柱を一本づつ観察する事にするとどうやら全ての中身は女性の様で、特徴に角や牙の違いが有ったりするが尻尾が生えているのは共通している様だ、まぁ尻尾自体にも色々と違いはあるのだが。

  ルゥ思考 『付属器官は様々有りますけど、人間の裸体で有る事は共通してますね、という事は人間をベースに魔王が作り上げた存在で間違い無さそうです、文献にも眷属の存在は記されてましたから、人体を改造して眷属を作り上げていたんでしょうね、そしてこれらの人達は何らかの失敗作なんでしょうか』

  ルゥは部屋の中を一通り見回ってそう予想する、円柱の中の女性達には何かしらの進歩の過程が感じ取られた為だ。

  ルゥ思考 『ですが何か引っ掛かりますね、共通項が何か有る様に思えますが・・・あ、胸ですよ、確か挿し絵に有った魔王ザキトスの眷属達はみんな巨乳に描かれてました、あの挿し絵に比べると円柱の人達は胸が足りてませんよね』

  理由は解らないが一先ず納得したルゥは次の部屋の探索を始める事にする、ルゥの勘では奥の部屋は当たりだと思えるので、ここは左に行くべきだろう。

  そうして目標を定めたルゥが開けた左の部屋は書庫の様で、金属で作られた本棚にはかなりの量の書物が収まっている。

  ルゥ思考 『魅力的ですけど、ここは後回しですね一回りはしていいでしょうけど、一冊ずつ確認なんて不可能ですから』

  

  そのままルゥは書庫を軽く見回ってみるが、どの棚も本で一杯に埋まっている、基本印刷ではなく写本でしか存在しないこの世界の本をこれ程沢山集めた魔王権力の凄さには感嘆してしまうが、禁書で集めた本をコレクションしていたのなら可能だったのであろう。

  ルゥ思考 『そして、いよいよ本命ですか、右の部屋以上のモノが出て来そう何ですよね』

  そう思ってルゥが開いた部屋の中身を覗き込んで見ると、その部屋は既に干からびていた、正確には部屋の内部を覆っていたであろう肉壁が完全に干からびているようで、乾いた干物が部屋一面を覆って感じに成っている。

  中央部には右の部屋に有った様な円柱も存在しているが、上にスライドして開いた状態の様で、一滴の液体も残っていない。

  ルゥ思考 『これは予想外でした、他の部屋は以前の姿を留めている感じでしたが、ここは既に機能を喪失している様です』

  ルゥは躊躇無く部屋に踏み込んで行く、もし艶かしい肉壁が健在で有ったなら勇気のいる行動で有ったで在ろうが、この状態では注意も必要無いだろう。

  ルゥ思考 『勿体無いというか、助かったというか複雑な気持ちですね、これでは魔王ザキトスの実験の片鱗も見えて来ませんから』

  干からびて機能を失っていると安心したルゥは、奥の部屋に入り込んで物色を始めるのだが、特に中央の円柱のスライドしたカプセルの中は魔王の技術の根幹が詰まっている気がして特に念入りに調べてみると、つい基底部分の中央へと踏み入れてしまう。

  ルゥ思考 『あ、なんかヤバいかも知れませんね』

  その懸念は現実のモノとなる、上にスライドしていた円筒が下がってルゥを中に閉じ込めてしまったのだ、そして悪い状況は更に続く様で、足元の干からびた肉塊が徐々に蠢き始めて、最終的に肉の艶を取り戻して粘液を分泌し始めていく。

  ルゥ思考 『生きていたんですか、干からびていたのは単に保持状態だっただけだったかも知れません』

  ルゥは既に諦め状態だった、何が起こっているかは解らないが他にここの存在を知る者がいない以上助けなど全く望めないのだ。

  ルゥ思考 『出過ぎると味方に撃たれるですか(好奇心は猫をも殺すという諺と同じ意味)、でも先駆けの諺と噛み合っていませんよね、でも、今のルゥにはどうする事も出来ませんよ』

  ルゥ 「あっ!」

  ルゥはお尻に異変を感じて思わず声を上げてしまった、生暖かい何かがお尻に触れたのだ、そしてそれは復活した肉塊から伸びた触手である事が伸ばして触れた手の感触で理解出来た。

  肉塊はルゥの身体を捕らえてますます活性化している様だった、延びる触手の数が増えて、延びる距離も今ではルゥの首元にまで迫って来ている、中でもお尻に群がる触手達は払っても払っても押し寄せて来て、遂には払うルゥの手を絡め取ってしまう。

  こうなってしまえばルゥにはもはや抵抗の手段も無く、どんどん数を増して行く触手達にされるがままだった。

  そして、無数の触手達はルゥのお尻と胸を執拗に弄り始めて、遂に一本がお尻の穴へと侵入して来る。

  ルゥ 「そ、それは駄目ぇ〜」

  言葉で静止しても、触手は止まる事無くどんどん奥に進んで行くと、ようやく止まってくれて今度は膨らんで来ている様だ。

  不意の膨張にルゥは苦痛に喘いでしまうが、何故だか気分が高揚して気持ちよくなっていく、ルゥ自身は自分はサドっ気が有るとは思っていたが、実は虐められて喜んでしまうマゾっ気も持ち合わせていた様だ。

  ルゥ思考 『こんなの初めてなのに気持ちいいです、ルゥの身体はおかしくなっているんでしょうか?』

  生娘であるルゥも自慰ぐらい何度もした事が有るのだが、触手が与えて来るアナルへの刺激は全くの別物だった、腸内を満たす感覚は便秘の時に似て不快なのは不快なのだが、軽い抽送がされていて抜かれる時の感覚がとても気持ちいいのだ、そして腸内一杯に詰まった触手が排出されるととても凄い爽快感が味わえるという感覚もある。

  そして、ルゥの願望を感じ取っていたのか触手は望みを叶えてくれる、腸内を埋め尽くしている触手が徐々に引き抜かれて行き、お腹が解放されて行く爽快感がルゥの身体を駆け巡って行く、それは長らく溜め込んだ便を放り出した時よりも長く続いて、ルゥは禁断の快楽で陰裂を滴らせてしまった。

  「ブッブッブッブッブツ、ブゥ〜」

  耳を塞ぎたくなる恥ずかしい音が響いているのだが、ルゥの心は晴れ晴れとしていた、糞便の臭いも鼻に付いているのだが、お腹に溜め込んだモノを一気に出せた爽快感は羞恥を遥かに上回っている。

  ルゥ思考 『酷いモノですね、触手にお尻犯されて糞便までしてしまったのになんだか晴れ晴れしています』

  ルゥがこう思ってしまった原因の一つにルゥが最近便秘に悩まされていたせいも有る、日頃から溜め込んでいた不快感を解消したこの時は状態がどうあれ気持ちよく感じられているのだ。

  だが、触手の行いはこの程度では終わらない、またもや無数の触手がお尻に群がり、ルゥのケツ穴を粘液でベトベトにして行く、するといつの間にか不快な糞便の匂いも消えて、甘い香りが漂って来る。

  ルゥ思考『ああ、落ち着く香りです、臭いが消えてしまったという事は、この子達ルゥのウンコを食べてしまったのでしょうか?』

  ルゥの予想は当たっていた、触手達は出された糞便に群がって瞬く間に食べ尽くしてしまったのだ、そして糞便で活力を得た触手達は更に激しくのたうち回って、次なる活力の源を求めていた。

  多くの触手がより集まって一本の触手が出来上がる、触手達は平等に活力を得ようと集まって、今度は直接ルゥの腸内から糞便を採取しようとしていたのだ。

  おまけ

  魔王ザキトス 約束三百年前に滅ぼされた魔王、リエル、アーキア、ルーフィンと同じ世界出身でアーグルに母国語で記された書物を残している。

  肉体は滅びているが、精神体は弱体化した状態で現在まで存在しており、ルゥに力を託す。

  腕力を主軸に置いたパワー型の肉体と高い再生能力を持ち大いに人類を苦しめたが、より強大な腕力を持つマギガントによって再生不可能な程のダメージを負わされ肉体を滅ぼされる、この際、魔族の中から裏切り者が出現した為に敗北したとも言われている。

  基本、魔族は不老ではあるがザキトスによって生み出されたモノしか存在せず、繁殖が不可能であった為に徐々に数を減らして今では生き残りがいるかどうかも不明である。