003-017
この日の為にフェカトが用意した大きな円卓は遊魔に身分の差がない事を示す為のダインの指示でも有った、無論ダインにより近い位置を遊魔達は熱望するのだが、位置取りはダインが決めて、それも固定では無い事が宣言されている。
そして、最も羨望される位置に着いたのは七実とフェカトで有った、ただこの配置には功績だけで決められた物では無く、愛耶が給仕を担う為に部屋の出入り口の一番近くに配されているのがその証拠とも言える、
ダイン 「ティアスは王都への往復ご苦労様でした、あちらで何か問題は有りませんでしたか?」
ティアス 「ダイン様が突然居なくなったので大問題でしたよ、ですがダイン様がテガスへの帰還を熱望していたと告げれば王も引き下がってくれました、一応ティアスを推してくれてる様ですし」
ダイン 「そうだったんですか、色々と無理を言われた気もしますが」
フェカト 「ティアスなりに現状を憂いた結果ですから大目に見てやって下さい、それにダイン様の為になった事は確実ですよ」
ティアス 「はい、国王からの許可は降りました後はポロルグへの見返りですよね、何せテガスではポナリア・ジーカが作られてますから」
ポーカ 「そうですよね、ニンガス工房でも生産は可能だと思いますけど、設備の移動や工員の選抜などは必要でしょうね、現在三機分を組み上げている途中ですけどそこも協議しないと二機はテガスで仕上げた方が早いですが、三機目はフレームすら完成してません」
ダイン 「その辺りの交渉は三人に任せます、私にはよく解りませんから遊魔を思っての行動でしたら自由にやってみて下さい、私への伺いや報告も無用です」
ティアス 「でもダイン様に出て貰う時は流石に報告しないと駄目ですよね」
ダイン 「それは当然です、私にも都合が有りますから、ですが遊魔の為ならば一日三戦でも協定戦で戦ってみせますよ」
フェカト 「そういう事言っちゃうとティアスなら本当にやりますよ、経験の無いダイン様を戦わせたみたいに」
ティアス 「でもそれで得る物は大きいですよ、王都のエポポは既に輸送の準備を整えてます、まぁアレを王都に置いて置くのも色々厄介ですから」
ポーカ 「テガスでも、ウウルに勝ったゾッフォの話で持ちきりですからね、ティアスは大儲けしたとか」
ティアス 「ティアスの財産は遊魔の財産ですから必要な時は言って下さい、欲しい物のリクエストでもいいですよ」
ダイン 「そこはフェカトに任せましょう、領地戦略はティアス、物品の調達はフェカト、マギガント関係はポーカで行きましょう」
フェカト 「いい考えだと思いますが、ツェーリアの事はフェカトに任せてくれませんか?」
ダイン 「ああ、ポロルグと併合させる予定の国でしたか、ここから近いんでしたね」
フェカト 「はい、ですからいっその事ダイン様の領地にしようかと思います、その方が容易いとも思います」
ダイン 「そういうモノなんですか、掻い摘んで説明して下さい」
フェカト 「なら申します、人類圏の都市には守備するマギガントが数機配備されて居ます、それと協定戦を行って勝利すれば都市の統治権が手に入る訳ですが、ダイン様にツェーリア王都ゼアムを飛行マギガントで強襲して協定戦に勝って欲しいんですよ、人心の離れたツェーリア王家と英雄のダイン様では民衆の支持は明白ですから策謀を巡らすよりも容易だと思います」
ダイン 「大胆な行動ですが、ポーカはどう思います?」
ポーカ 「ツェーリア国民にダイン様がどれほど知れ渡っているかは解りませんが、強襲しての協定戦は問題無いと思います、処女の乗り手という問題は有りますが処女遊魔への適任者は学院に幾らでも居ますから」
フェカト 「そうでした、今のままだとダイン様が参戦出来ないんですね、イメージ的には空から舞い降りたダイン様がツェーリアを解放だったのに・・・」
ダイン 「いや、そこはちゃんと目処が立ってます、私も飛行するマギガントを駆ってみたいですから、民衆にイメージを浸透させる時間を考えればちょうど良いタイミングかも知れません」
ティアス 「お供の一人は当然ティアスだちして、後はどうします、リッタでも呼びましょうか」
フェカト 「一人適任者は見つけています、ツェーリア貴族で学院に在籍している娘がいるんですよ、秀でているとは言えませんけど、見た目はダイン様の好みの筈です」
七実 「フェカトって策謀が得意な恐ろしい娘ですよね」
ティアス 「はい、ティアスも色々助けられました、フェカトが居なければ選定戦の候補じゃ無かったかも」
ダイン 「意味は違いますが、傾国の美女という奴ですね」
フェカト 「どう違うんですか?」
ダイン 「本来の傾国傾城の美女は色香で王や城主を骨抜きにしちゃうんですよ、ですがフェカトは策謀で国を落とそうとしてます」
フェカト 「全てはダイン様と遊魔の為ですわ」
ダイン 「味方で本当に心強いですよ、フェカトがいれば人類圏を手中に出来るかも知れませんね」
ティアス 「それは言い過ぎですよ、人類圏の統一など誰も考えもしないほど途轍もない事です、でもダイン様なら本当にやってしまいそうです」
ダイン 「可能性の問題で実際やる気は有りませんよ、ですがアーグル人類が遊魔を排除しようとした時は容赦しませんね、まぁ物騒な話はこれぐらいにして次は重要な食生活の話です、愛耶の食事には満足してますが、アーグルの食事にも慣れる必要があると思いますので、愛耶とプルルに任せようと思います」
七実 「愛耶は納得ですけど、プルルの料理の腕ってどうなんですか?」
ティアス 「何処に出しても恥ずかしく無い腕だとは思いますけど、正直愛耶の料理を前にすると霞んでしまいます」
ダイン 「それは仕方ないですよ、ですが私はプルルの料理も気に入っていますよ」
プルル 「ダイン様のお言葉が有れば、どんな大役でもやれる自信が有ります」
ダイン 「遊魔の目的としては持続可能な水準の優れた料理ですから、味付けを日本の調味料に頼っている今の愛耶の料理では近い将来に限界が来ます、そこで愛耶とプルルには協力して新しい調味料の開発を行って欲しいんですよ」
愛耶 「基本的には日本の調味料の再現って事ですよね」
ダイン 「似たような味になるなら再現じゃ無くてもいいですね、ですが魚醤を醤油とするのは止めて欲しいですね、アレは臭いが駄目なんですよ」
愛耶 「一番簡単な醤油だと思ってたんですがやはり別物ですよね、麹菌とか有るんでしょうか?」
ダイン 「日本のヤツは特別なので難しいと思います、アレも品種改良?されてるらしいですね」
愛耶 「本物の醤油は難しいそうですね、でも代用でいいなら何とかします、ニアが蜜蜂の巣を見つけてくれたんですよ」
ダイン 「この世界にもいるんですね、確かに似たような生き物は結構見ますが」
プルル 「あのミツバチって何ですか、蜜みたいに甘い蜂がいるんですか」
ダイン 「花から蜜を集める蜂がいるんですよ、プルルは知れませんか?」
ティアス 「ここの人間は蜂になんて近付きませんよ、刺されて死ぬ事も有りますし」
ダイン 「蜜蜂に刺されて死んだ話は聞きませんね、死ぬのはもっと大きな蜂でしょう」
ティアス 「蜂って大体同じぐらいの大きさですよね」
真夏 「もしかして蜜蜂はアーグルで蜂と認識されていないのでは、見た目も蜂っぽく有りませんし」
ダイン 「有り得ますね、でもアーグルには虫の巣から蜜を取る習慣は無いんですよね」
フェカト 「虫って余り関わりたく無いですから」
ダイン 「糸を使う事も無いんですか、蚕からは上質な布を作れるんですが」
フェカト 「虫を利用した産業なんてアーグルでは聞いた事も無いです、あ、顔料で有るとは聞いたかも」
ダイン 「なるほど、産業としての養蚕は有りかも知れませんね」
愛耶 「その前に養蜂ですよ、甘味はアーグル人にも好評ですから」
ティアス 「でも虫の蜜なんですよね、ダイン様は信じてますけど虫は嫌です」
ダイン 「蜂蜜の産業化は難しいかも知れませんね、これ程嫌がっているとは」
愛耶 「どうでしょう、実際食べてみれば大丈夫だと思いますよ、ただの蜂蜜でもアーグルには無い甘味ですから、美味しければ出自なんて大した問題では無いと思います」
ダイン 「そうかも知れませんが、養蜂も道のりは長そうですね、蜂がいても数を集め無ければ」
愛耶 「となるとサトウキビが砂糖大根ですよね、サトウキビは気候的に無理っぽいので砂糖大根を探しましょうか」
ダイン 「いや、そこは食には適さないが甘い植物でいいでしょう、誰か何かいい植物に心当たりは無いでしょうか」
プルル 「蜜花っていう植物が有りますけど毒があるんですよ、咲くと森中に甘い匂いが漂うんですけど、群アブぐらいしか寄り付かないですね」
ダイン 「群アブですか、確か蜜蜂も蜂というよりハエっぽい姿でしたよね、もしかすると群アブが蜜蜂なのでは」
愛耶 「だったらこっちの蜂蜜は危ないかも知れませんね、毒の有る花の蜜らしいですから」
ダイン 「それは尻尾で確かめてみればいいでしょう、それに蜜花の毒も解析すれば何とかなるかも知れません、群アブは利用しているわけですから」
ニア 「ならニャアとプルルで森に行くにゃ、プルルなら群アブが解るしニャアは蜜蜂が解るにゃ」
ダイン 「そうですね、ニアも基本食文化を担当して下さい、あとこの地域の薬草に詳しい人物が欲しいですね」
七実 「その欲しいは遊魔にするって事ですよね、薬師なんて年寄りじゃないんですか」
フェカト 「実はそうとばかりも言えないんですよ、ツェーリアの情報を集めているんですがダイン様の希望に該当しそうな人物がいるんですよ、処女かどうかは解りませんがまあまあ若い女性の薬師で容姿も美しいとの話です」
ダイン 「なるほど、反乱の象徴の候補というわけですか、普通薬師は人々に頼られる存在ですからね」
フェカト 「流石ダイン様ですね、フェカトの意図を完全に理解してます、ですが象徴としてはもっと派手な方が民衆の支持は得やすいと思っています」
ダイン 「確かに王都での協定戦の効果は絶大な様ですね」
ティアス 「ダイン様のやった事は奇跡ですから別格ですよ、でも騎士が民衆に支持され易いのは有りますね、ティアスもそれを考えて騎士やってますから、それに飛行マギガントも使えますからね」
フェカト 「こなせる会談の数が段違いですから、フェカトはもっとダイン様のお役に立てるのにもどかしいですよ、でもやっぱり愛情の方が価値有りますし」
ティアスを見つめるフェカトの表情には若干の憐れみが混ざっている様だ、だが、ティアスとしても処女遊魔の役得に気付いているので、不敵な笑みで返している。
ダイン 「テガスの街にフェカトの公館を開いた方が良さそうですね、そうすれば用事の有る者は訪ねて来るでしょう」
フェカト 「いい考えだと思います、フェカトが常にダイン様の側に居る事でダイン様との取り継ぎ役だと認識されますからね」
ティアス 「それ、ティアスの役目ですよ」
ダイン 「ティアスは私の上役という立場でしょう、それにティアスの役目は王位に着く事ですから、フェカトに任せて下さい」
ティアス 「そうだ、ティアス公館もテガスに設置しましょう、そうすればテガスの発展は間違い無しです」
ダイン 「それは却下ですよ、窓口が幾つも有っては要らぬ誤解を生じますから、元々フェカトがポナリアで移動出来ない為の処置ですから」
フェカト 「でもそれが周りには良いアピールなんですよ、フェカトがダイン様の女だって言ってる様なモノですから」
ダイン 「確かにそう思われるでしょうね、それに日本連れて来た者達も私のハーレムの一員だと思われてますし、プルルも当然そうですよ」
プルル 「テガスにお呼ばれされちゃいましたからね」
ポーカ 「ポーカも完全に疑われてますよ、何せ飛んでませんし魔力も激増してますから」
フェカト 「でも悪く無い感じですよ、何せリエル級の魔力に増えてますから、今ならリエルにも勝てるって闘技好きの叔父が言ってましたよ」
ダイン 「闘技場はもっと派手にして稼ぎ頭にしたいですね、幸い我々にはスターが多いですから」
フェカト 「一番人気はダイン様ですよ、男性人気は別れちゃいますけど、女性人気はほぼダイン様一択ですから」
七実 「噂が先行し過ぎて美化されてますよね、ブサイクでは無いけど美形でも有りませんし、でも妖しい魅力は有ると思います」
ダイン 「そういうモノですかね、マギガントの視覚を映し出す大型映像盤を作って上映場を設置しようと思うんですよ、賭けだけで無く娯楽として売るんです」
愛耶 「映画館みたいな物ですね、アイヤ賭け事は抵抗有りますけどそこは行ってみたいです」
ダイン 「そうなんですよ、どうやらこの世界にはギャンブルにのめり込む人間が少なくて堅実に賭けてるみたいなんですよ、ですから付加価値を付けた方が良さそうです」
フェカト 「確かに男性には受けそうですね、男性の騎士は少ないですがマギガント人気は有るんですよ」
ダイン 「男は基本戦いが大好きなんですよ、魔力の枷で男が主力にならない事がこの世界が比較的平和な理由かも知れませんね、あと重大な事を忘れてましたよ」
ティアス 「ティアスとの婚約発表ですね」
フェカト 「そんな選定戦に不利になる事するわけ有りませんよ」
ダイン 「はい、全く違う事です、今日から女性遊魔の尻尾を尾チンポと言う事を禁じます、男性器を現す言葉を牝に使う事を禁じます」
ティアス 「そんなに重要には思えませんけど」
七実 「ダイン様には重要なんでしょうね、こだわりが強いですから、フタナリも駄目ですし」
ダイン 「他人の男性器なんて触れるのも嫌ですから、何故女性に生やすのか私には理解出来ませんね」
ティアス 「ダイン様の言葉が遊魔の絶対ですからね、ティアスもダイン様以外の男性器は嫌ですし」
七実 「尾ニプルで十分です、とっても気持ち良い射乳も出来ますし、直接吸って貰ってもいいですから」
ダイン 「全体での方向性はこれでいいでしょう、細部は各々に任せます、自分が良いと思う様にやってみてください、失敗しても何とかなりますよ」
ダインはそう言って部屋を後にすると、集まった遊魔達も各々の役割毎に集まって部屋を去って行く、後には愛耶とプルルの二人が残ったが彼女達二人には部屋の後片付けの後に今後の料理の打ち合わせを隣りの調理場でする予定になっている。
おまけ
尾チンポと尾ニプル 遊魔の尻尾の外皮を剥いて出てくる突起物の事で、雄のダインの尻尾から出るモノを尾チンポ、牝遊魔達のモノを尾ニプルと呼称する事になった。
基本的に余り違いは無いが、ダインには射精、牝達は射乳が可能となっている、特に牝の尾ニプルは自分自身で母乳を啜れる程の長さと柔軟性を持っている。
また牝の尻尾には尾マンコと呼ばれる肉穴も存在し、これは尾ニプルより付け根側に付いており、牝遊魔は挿れる事と挿れられる事を同時に体感出来る、そして肉体的な快感はダインとの上回っているのだが、遊魔という種族は精神的な充実の方をより高尚だという認識を持っている為にダインとの性交を特別な物と捉えている。