冬がはじまるよ

  朝起きたら、氣温が11度しかなかつた。

  9時20分の事である。

  牛乳粥を作りおきしたかつたが、臺所に綺麗な鍋が無かつた。

  積み重ねられた鍋達を取り敢へず、コンロから下ろす。

  鍋のそばで自分の出番を今か今かと待つてゐた、鹽と味の素もコンロ上から退場させる。

  居間兼食事室に移り、食卓の上のカップ麺の残り汁二杯を流しに捨てる。

  まな板の上のヨーグルトの蓋と食パンが入つてたビニールはゴミなので、カップ麺の空容器とまとめて、トースターの上に置いておく。

  鍋料理の残り汁だつたのに、水分が飛んでいつて、油でゼリーみたいなのがこびりついたやつを洗はうとする。スポンジの裏で優しく擦つた位じや取れないので、大人しく水に浸ける。

  牛乳粥はお夕飯かな。

  久々の酒のせいで、胃がぐるぐるしてゐる。

  ゑづきながらでも、卵掛け御飯を食べやうと思ふ。

  アニメ映畫「バケモノの子」を思ひ出す。