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TF⑨~研究所のドラゴン

  私とサチは同じ高校の友達で、その日も一緒に帰っていた。

  それが突然意識を失い、気付けば白い床と天井、鏡とガラス張りの部屋に閉じ込められたのだ。

  不安しかなく、それ以上に考えることはもはやなかった。

  屈強そうな男の人が数人部屋に入ってきて、サチの腕に注射をした。

  「何!? どうして!?」

  叫ぶように聞くが無視されるし、私がしがみついても振り払われる。

  男達は去っていって、私達が取り残される。

  暫くすると、サチは苦しみ始める。

  皮膚の色が変化し、顔や身体が変形し始める。

  変色した皮膚の内側から鱗のようなものが浮き上がり、そして皮膚を突き破る。

  指が伸びていき、引っ張られた皮膚は裂け、その中から新しい鱗で出来た皮膚が現われる。

  太股は膨れあがり、つま先が伸びていく。

  手足足先の爪は鋭く、丈夫に伸びてく。

  サチは頭を抱えて「がぁぁぁ!」と叫んでいる。

  私が駆け寄り身体に触れると、「駄目! 逃げて!」と叫ぶ。

  背中が盛り上がり、そして皮膚がはじけ飛ぶと、背中からは大きな翼が広がり、尻尾がごろりと転がった。

  髪の毛がごっそりと抜ける。

  顔の構造が崩れていき、下顎、上顎が伸びる。牙が生える。

  「こんなの嫌だ! 殺して!」

  それがサチの最後の言葉だった。

  目の前に現われたのはドラゴンとも、リザードマンとも言える存在だ。

  制服の一部が身体に纏わり付いている。片方の乳房はかろうじて隠され、スカートはちょうど良い感じに股間を隠していた。

  身体の線が滑らかで、おっぱいもあるので性転換はしていないように見える。

  息を荒くし、肩を前後させている。

  自分の手と鏡に映った姿を見て、絶望しているようには見えた。

  「サチ……大丈夫? 私の事が分かる?」

  私が問いかけると、ゆっくりと私の手を取った。

  が、それもつかの間、頭を抱えて倒れ込む。

  そのまま右へ左へと身体を転がし、同時に太い尻尾がのたうち回った。

  怖くなって離れると、サチの苦しみは収まったようだ。

  が、立ち上がったサチは身体をビクビクとさせると、スカートの隙間から極太のペニスが生えてきたのだ。

  サチは一歩ずつ近付いてくる。

  私は怖くなって「サチ! サチ!」と叫び逃げ惑う。

  サチは羽を広げ、手を広げ、完全に私を捕らえる格好になっていた。

  そして狭い部屋ではもう逃げ場はなく、追い詰められたのだ。

  「サチ、私の事分かるよね!? 分かるよね?」

  必死に問いかけるが、応答などなかった。

  そこからサチは私をレイプした。

  犯されている間の私は、サチの名前を叫び続け、「お願い! 気付いて!」と何度も叫んだ。

  小一時間ほど犯され続けた。何度射精されたか知れない。意識は何度か飛び、そして射精のショックで起こされた。

  最後の射精の時、射精半ばでサチは私を突き飛ばした。顔に、身体に大量の精液が掛かったが、私はそれを拭うことも出来ずに倒れたままになった。

  ぼんやりした意識の中、サチは両手で顔を覆い、泣いているのが分かった。

  千切れた制服をかき集め、自分の身体を隠そうとする。

  健気で可哀想なサチ……

  そう思うのは、自分のこの状況を忘れたいからかも知れない。

  それから数日を室内で過ごした。

  眠る時も食事も一緒に寄り添った。

  が、一日のうち数時間は人間の知性はなくなり、私はひたすらにおかされた。

  もう途中からは、サチならばいいかと思い、遂にはその行為を楽しむようになった。

  サチは隣の部屋に呼ばれた。ガラス張りの向こう側の部屋だ。

  その日はなんだかだるくて、遠目でサチを見送るだけだった。

  そして、部屋の中にもう一人女の子が放り込まれた。

  高校生だろうか? 制服を着ている。

  サチが頭を抱えている――理性を失う時だ。

  女の子は私の姿を見つけて、ガラスの壁を叩きながら叫んでいる。

  必死に助けを求めている。

  当然の如くサチは女の子を犯した。

  しかし、犯しているうちに女の子は快楽に溺れていくように嬌声を上げた。

  後ろから突かれつつ、壁に手を突いて私に見せる顔は、だらしなく、そして溶けている。

  その姿を見ていると、段々皮膚の色が違ってきているように見えた。

  徐々に手足の先が変化し、顔も変わっていく。

  最後の射精の時には絶頂してそして、最後の人間の皮を脱ぎ捨てた。

  それからドラゴンとドラゴンはまぐわい続けた。

  ああ、本来アレが望まれるべき事だったのか。

  サチも同族が出来て嬉しいのだろう。

  私は別の部屋に移る事になった。

  その部屋では、何度も注射をされる事になったが、私がドラゴンや他の化物に変身する事はなかった。

  また、別の様々な"元女の子"に犯されもしたが私が変身する事はなかった。

  ある日、また注射を打たれた。

  どうせ、何も起こらないと思った。

  そこに現われたのはサチだった。

  似たようなドラゴンは何匹も見たが、間違いなくサチだった。

  .サチは意識を保っていたが、私が求めたのでセックスをすることが出来た。

  どんな姿だろうが、それがサチというだけで嬉しい。その彼女をつかの間でも幸せに出来るのであれば、それ以上の事はない。

  こんなところでそうすることが出来るのは、ただ一つ、私の身を捧げる事だけである。

  何時間セックスをしただろうか。

  私は何度も求め、そしてサチは何度も注いでくれた。

  サチが去り、暫くぐったりしていたら、お腹が膨れている事に気付いた。

  否、それはどんどんと膨れていっている。

  驚くべきスピードで身体の中に新しい命が育まれていく。

  数時間で臨月に達し、そして、私はたった一人、部屋の中で卵を産んだ。

  どんな叫び声をしたか、自分にも分からない。

  男共が現われ、そして、卵を奪おうとした。

  私は必死で男に掴みかかると、男を突き飛ばし、そして投げ飛ばした。

  壁にぶつかったものは、首を折って死んだり、ガラスに突き刺さって血だらけになって死んでいた。

  扉はすぐ閉まったが、多分、自分の力なら開けられそうな気がした。

  サチですら明けられなかった扉だ。

  でも、自分は、この卵を守ることしか考えられなかった。

  サチを探そう。

  卵を抱きかかえ、扉を蹴破り、そして、研究室の内部に足を踏み入れた。

  マシンガンを持った兵士が現われたが、私に敵うものではなかった。

  何発か撃たれたと思うが、傷口はすぐに塞がった。

  刃向かう者を殺し、閉ざされた扉は全て破壊した。

  何人もの元女の子が逃げ出した。否、全ての子を解放した。

  世の中に出て、彼女たちがまた人を襲い、そしてどうなるか――損なことはその時、一切考えていなかった。

  私は、サチを見つければそれでよかったからだ。

  私はサチを見つけた。二人で抱き合い、そして私達の卵だと伝えた。

  永遠はここにあるのだなと確信した。

  女性研究者は犯され、当然変身していった。

  男の研究者や警備員は悉く殺された。

  実験体は全て解放された。

  日本の事、世界のことなんてどうでもいい。

  それから、私達はここを家として何度も交尾し、何匹も子供を産んだ。

  何十年も経ったが、我々は衰えを知らなかった。

  そして、我々を襲う人間も一人としていなかった。

  世界に目を向ける事はしていない。

  街の風景が荒廃してきている。恐らく人類は滅んだか、滅ぶに近い状態にあるのだろう。

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