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※階段を降りる音
※トランペットの音
ん……お疲れ様です、先輩。
今帰るところですか?……そうなんですね。
……はい。帰宅部の先輩と違って、吹奏楽部の私は忙しいんです。
ふふっ、すみません。ちょっと意地悪言いましたね。
ん?一人なのかって?今はソロ練中なので一人ですよ。後で同じパートの人と練習するんです。
せっかくですし、ちょっとお話ししませんか?急いでいたら大丈夫ですけど。
……大丈夫ですよ。ちょっとぐらい練習サボっても。ずっと一人で練習するより、だれかとお話ししてた方が気分の晴れますから。
だめ、ですか?
……ホントですか!?ありがとうございます。
それじゃあ、このまま廊下に座りましょうか。端の方なら邪魔にならないと思います。
寒いですね。廊下は暖房ついてないからなおさらですね。
……教室練は決められたところだけなので。ソロ練の時だけはどうしても廊下とか別のところなんです。
でもまだマシな方ですよ。廊下で練習できなかったら外ですよ。この時期は正直辛いです。
……ふふ。はい、それでも好きだから続けてるんですよね。
先輩は、好きな楽器とかありますか?
……あー、そうですよね。オーケストラになんの楽器があるかって、普通わかんないですよね。
単体だけで聞くと結構知ってるけど、いざ何があるか聞かれるとわかんないですよね。え!それもあるんだ!そんなのもあるんだ!って結構意外に感じることがあったり。
……はい。私はトランペットです。流石に知ってますよね。
……選んだ理由ですか?んー……、小学生の時にお姉ちゃんに誘われて高校生のオーケスト演奏を見たんですけど、その時聞いたのはトランペットのソロパートがあるやつだったんですけど、そのソロパートを吹いていた人がすごくかっこよくて、その人に憧れてトランペットを始めたんです。
……ん、どうしたんですか先輩。なんだか不満そうですけど。
もしかして、その人に嫉妬でもしてるんですか?
そんなことない?それにしては顔が真っ赤ですよ。
えー、寒いせいだから?ふーん。まぁそういうことにしておきますね。
違うって何がですか?別に何も言ってないじゃないですか。先輩は、何を考えているんですか。
んー?なんですか。俺はお前のこと、なんですか?
※ほっぺたを挟む
ングっ!ちょっ、先輩!何するんですかぁ。ほっぺたムニムニしないでくださいよぉ。
※手を離す
もー。恥ずかしがるとすぐそうやって八つ当たりするのやめてくださいよぉ。
……ふふ。照れてる先輩かわいいですね。
はーい。もうからかいません。
さて、私はそろそろ練習に戻りますね。先輩とお話ししてすごく気分がいいです。
ふふ、先輩はいい気分じゃないでしょうけどね。
あはは。ごめんなさい。
あ、そうだ先輩。今度の演奏、トランペットのソロがあるんです。もし私がソロの担当になったら、お願い聞いてくれませんか?
……ふふ、はい。なったらお願いしますね。
でも、その感じだと聞いてくれるみたいですね。それだけ知れたら頑張れます。
……はい。それじゃあまた明日です。お疲れ様でした。
【完】
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