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魔女と世話焼きの弟子

  ※雀の鳴き声

  ※扉をノックする音

  起きているよ。少し待ってくれ、すぐに行く

  ※扉の開く音

  すまない、待たせたね。

  ……あぁ、おはよう。今日も早起きだね。

  ……本当に君は世話焼きだね。別に毎日家事をしなくてもいいんだよ。

  師匠心的には、寝坊するぐらいが可愛げがあるんだが?

  ……あはは、そうだな。頑張り屋の君からしたら、私が怠惰すぎるのか。すまない。それと、いつもありがとう。

  君を弟子に向かい入れてからは、とても良い生活をしている。

  ただそうだな。今までは精霊たちに何かとやってもらっていたから、仕事がなくなったと彼らが最近寂しそうな顔をしているよ。

  だから、少しだけ彼らに仕事を分けてやってくれ。

  それこそ、彼らに家事を頼んで魔法の勉強をするとか。

  君は家政婦じゃないんだ。私の弟子なのだからね。

  ※食事をする

  うん、今日も美味しい。

  量はあるけど、全く重く感じだない。優しくお腹に満ちていく感じ。

  んー……もしかして、この前教えた魔法の応用?

  ふふっ。ううん、ダメじゃないよ。むしろ面白い発想だと思う。そうか、料理に混ぜるって発想はなかったな……。

  ……君には私にはないものを持ってるね。流石私の弟子だ。

  ん?どうした?

  口?ソースでもついているかい?

  え、あー大丈夫だ。自分で拭く……んっ……

  ……はぁ……全く君は。私をいくつだと思ってるんだい?

  本当に君は世話好きだな。私が怠惰というよりは、君にダメにされているんじゃないかと思うぞ?

  ……ふふっ。冗談だよ。いろいろやってくれるのは嬉しいが、自分の時間をたくさん作るのは大切だよ。

  だから、朝食後は自由時間だ。家事以外のことなら好きにして構わないよ。

  魔法の勉強をするもよし、散歩をするもよし。

  ん?家事は仕事がもらえなくて寂しそうにしている精霊たちにお願いするよ。

  ……不服そうだね。

  君は自分の時間を作ろうとしなさすぎだ。

  何度も言っている。君は私の弟子。魔女の弟子だ。いいね。

  ……ふふ、いい子だ。

  もし魔法の練習をするのであれば、わからないこと、知りたいことがあれば私のところにきなさい。

  君には発想力がある。知識の幅を広げれば、私以上の存在になるよ。

  ふぅ、満足満足。ごちそうさま。

  さて、洗い物はこの子たちに任せて、私は少しばかり部屋で作業をするよ。何かあれば気にせず訪ねてきてくれ。

  もう一度念を押すが、家事はするなよ。

  誰かのためではなく、自分のために使うんだ。

  それに、きっと新しい発見もあるだろう。

  【完】

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