第9話・『チェンバー危機一髪!』

  【地下通路】

  ある星の地下通路にチェンバーが獣モードで走っていた。

  「チェンバー 変身‼」

  チェンバーは、ある場所に着くとすぐにロボットモードになる。

  チェンバーは、周りを見渡して確認する。

  「こちらチェンバー 反応があった場所に着いたが別に変わった所は無いぜ」

  チェンバーは、通信機を使いオルティオス達と連絡を取る。

  オルティオス達は、チームに分かれてそれぞれ別の場所を調査していた。

  「油断をするな 何時何処から攻撃してくるか解らないんだぞ」

  オルティオスは、チェンバーに注意する。

  《解っているって!》

  「本当にこの惑星にヴィラノス反応があったのか?」

  コブラージャは、ナビに再確認する。

  〔その筈です 反応からすると今チェンバーが居る場所が一番近いわ〕

  ナビは、コブラージャの質問に答えヴィラノス反応を詳しい位置情報を報告する。

  「……つってもやっぱ何も無い……」

  チェンバーは、ナビの通信を聞き警戒しながら辺りを見渡す。

  突然、チェンバーの背後に大きな影が現れる。

  「ん? なっ‼」

  チェンバーは、気配に気付いて後を振り向き大きな影を見て一瞬驚く。

  すると、その影はチェンバーを突き飛ばす。

  「ぐわっ‼」

  チェンバーは、大きな影の人物に突き飛ばされそのまま岩壁に打ち付けられそのまま意識を失う。

  《どうした? チェンバー! 応答するんだ‼》

  オルティオスは、チェンバーの異変に気付き通信機からチェンバーを呼び掛ける。

  気絶したチェンバーは、大きな影に連れて行かれる。

  《~数分後~》

  オルティオス達は、チェンバーが居なくなった場所に集合した。

  「おーい‼ チェンバー!」

  「何処だ? 居たら返事をしろ」

  ソニックエース達は、チェンバーに呼び掛ける。

  だが、チェンバーの返事は無かった。

  「……駄目だ 通信機にも応答が無い」

  奈雲は、ヘッドセットでチェンバーに連絡するが応答が無かった。

  「おい、此処に何かがぶつかった跡があるぞ」

  コブラージャは、チェンバーが打ち付けられた跡を見付ける。

  「ヴィラノスと交戦でもあったのか?」

  「否、さっき通信していた時にそんな様子は無かったぜ」

  サイラスは、さっきのチェンバーとの通信の様子を思い出す。

  「どっちにしろ チェンバーを探さなければ ナビ チェンバーの反応は?」

  オルティオスは、ナビにチェンバーの反応状況を尋ねる。

  〔大丈夫ですちゃんと反応しています 只ヴィラノスがチェンバーと一緒に居るようです〕

  ナビは、チェンバーの位置情報と状況を報告する。

  「……二手に分かれて探そう ソニックエース・奈雲・ランビュ・コブラージャ・俺は西側をネシリス・ダリウス・サイラス・マシャンタは東側を捜索 見付け次第連絡だ」

  オルティオスは、チームを分ける。

  『了解!』

  ソニックエース達は、オルティオスの指示に従ってチェンバーの捜索をする。

  「因みにナビは?」

  奈雲は、オルティオスにナビの事を尋ねる。

  〔私はオルティオスチームに入ります〕

  ナビは、自分が入るチームを志願する。

  「解った」

  【研究所】

  《~その頃~》

  チェンバーは、怪しい研究所の様な場所で目を覚ます。

  「此処は……」

  チェンバーは、起き上がろうとしたが台の上に拘束されていた。

  「え? 何コレ‼ どうなっている‼」

  チェンバーは、自分の身に起こっている出来事に驚き焦る。

  「気が付いたようだネ」

  突然、不気味な声が聞こえて来る。

  「誰だ‼ 何処に居る!」

  チェンバーは、見える範囲で声の主を探す。

  すると、体の長い影はチェンバーの背後に回り込む。

  「大丈夫、すぐに終わるかラ」

  不気味な影は、チェンバーに不気味に微笑み掛け手術を始める。

  【地下通路】

  《~その頃~》

  オルティオスチームは、地下通路を移動していた。

  〔……変ですね〕

  ナビは、チェンバーの信号を見て不思議がる。

  「どうしたんだ?」

  「チェンバーの信号が消えたのか?」

  オルティオス達は、ナビにチェンバーの反応について尋ねる。

  〔消える処か 信号が二つに分かれて両方共チェンバーの物なのです〕

  ナビは、信号の状況を説明する。

  「どういう事だ?」

  オルティオス達は、ナビの話を聞いて疑問になる。

  「まさか、チェンバーの頭部と胴体が分離したのか?」

  奈雲は、自分の推測をオルティオス達に言う。

  「……奈雲 チェンバーは分離ロボじゃないんだからそれ冗談で言っているなら可成りブラックだぞ」

  コブラージャは、奈雲に冷たい視線を送りながら言う。

  〔何で二つに分離したのか解りませんが強い信号が出ているのはこの先です〕

  ナビは、強い信号が出て居る場所を教える。

  目の前に分かれ道があり、オルティオス達はその場で止まる。

  「どっちだ?」

  〔左です〕

  ナビは、左側の洞窟を示す。

  すると、ナビが示す左側の洞窟から誰かがやって来る。

  「チェンバーか?」

  ソニックエースは、チェンバーらしき人物に話掛ける。

  「おい、何で応答しなかったんだ?」

  コブラージャは、その人物をチェンバーだと思い問い詰める。

  だが、その人物は無言で足元に落ちている岩を拾い投げ付ける。

  「危ねぇ‼」

  奈雲は、スコープ付きの銃を使い飛んで来る岩を破壊する。

  すると、相手はそのまま駆け足でやって来てコブラージャとソニックエースを蹴り飛ばす。

  「うおっ‼」

  「ぐわっ‼」

  ソニックエースとコブラージャは、蹴り飛ばされて吹き飛ぶ。

  「ソニックエース‼ コブラージャ‼」

  「危ない‼」

  ランビュは、奈雲とナビを抱えてその場から避ける。

  相手は、奈雲達が居た場所に蹴りをかます。

  オルティオスは、空ぶった相手の足を掴む。

  「オルティオス‼」

  「大丈夫だ これはどういうつもりだ?」

  オルティオスは、相手の足を抑えながら尋ねる。

  「どういうつもりっテ……それはネ……」

  オルティオスの問いに答える様に相手の顔が見える。

  その人物の首から下はチェンバーだったが頭部は蛇型ヴィラノスの顔だった。

  「なっ‼」

  オルティオスは、目の前の相手を見て驚く。

  「何者だ お前‼」

  ソニックエースは、起き上がり奈雲とランビュとナビを守る態勢を取る。

  「蛇男か?」

  〔違うと思います〕

  奈雲達も相手を見て驚く。

  「テメーその身体の持主のチェンバーをどうした!」

  コブラージャは、起き上がり相手にチェンバーの事を聞く。

  「あア、彼の大部分は私の野望の為にお借りしていまス」

  蛇頭のヴィラノスは、オルティオスから距離を取る。

  「野望だと‼」

  「まァ、今頃彼の頭部はのんびり休んで貰っていル 君達の中でスピードと俊敏差は素晴らしいのでネ この実験は成功ダ」

  蛇頭のヴィラノスは、語る様に言う。

  「実験?」

  「科学者でしょうか?」

  ランビュは、蛇頭のヴィラノスの職業を考える。

  「これで私を追放した者達に復讐ダ」

  蛇頭のヴィラノスは、煙玉を取り出す。

  「‼ 待て‼」

  オルティオス達は、蛇頭のヴィラノスの行動に気付いて阻止しようとする。

  だが、煙玉は爆発してしまい辺り一面煙で覆われる。

  ソニックエース達は、煙で咳き込む。

  「皆 大丈夫か?」

  オルティオスは、ソニックエース達に話掛ける。

  「ああ、一応……」

  「だが、奴を取り逃がした」

  コブラージャは、周りを見て蛇頭のヴィラノスが居ない事に気付く。

  「奈雲、囚人名簿に蛇の科学者のヴィラノスが居なかったか調べてくれ」

  オルティオスは、奈雲に指示をする。

  「了解! すぐに調べる」

  奈雲は、小型パソコンを開いて囚人名簿を調べる。

  「こちらオルティオス ネシリス応答しろ」

  オルティオスは、別行動中のネシリスチームに通信する。

  ネシリス達は、別の地下通路を進んでいた。

  「こちらネシリス チェンバーを見付けましたか?」

  ネシリスは、オルティオスの通信に返事をする。

  《聞いてくれ こっちにメガロスが居たがチェンバーじゃなかった》

  「え?」

  ネシリス達は、オルティオスの話を聞いて不思議がる。

  「この惑星にオイラ達以外にメガロスが居るのか?」

  サイラスは、オルティオス達に状況を確認する。

  《そうじゃねぇ!》

  《そいつはヴィラノスだ 蛇頭で胴体だけチェンバーになっているんだ》

  ソニックエース達は、詳しい状況を説明する。

  「……何それ 気持ち悪っ‼」

  ダリウスは、ソニックエース達の説明を聞いて気味悪くなる。

  「今、奈雲にそのヴィラノスの事を調べてもらっている」

  「……! あったぜ 奴の名前は“ボスコット”だ」

  奈雲は、蛇型ヴィラノス(ボスコット)の囚人名簿を見付ける。

  〔身体も蛇みたいね〕

  ナビは、小型パソコンを覗き込み映し出された写真を見て感想を言う。

  《その名前聞いた事あります 確かアノヴィス星の元科学協議員です》

  ネシリスは、名前を聞いてボスコットの事を思い出す。

  「そんな奴が何で収容されていたんだ?」

  ソニックエースは、ボスコットが収容されていた理由を尋ねる。

  〔えっと、怪しげな外科手術の研究ばっかりしていて協議委員会を追放されたようですね〕

  ナビは、奈雲の小型パソコンに映し出されているボスコットの詳しい逮捕記録を読む。

  《その研究って?》

  マシャンタは、研究の内容について尋ねる。

  〔えっと、これによると例えば違法な……首の付け替え手術とか……〕

  ナビは、ボスコットの逮捕記録を読んでいる内にドン引く。

  『‼』

  ナビの話を聴いたオルティオ達は驚いて硬直する。

  「奈雲の言う通りじゃねぇか!」

  コブラージャは、奈雲が言った事を思い出す。

  「俺は例えで言ったんだぞ」

  奈雲は、話を少し訂正する。

  〔協議委員会を追放されたボスコットは復讐を誓ったが計画を実行する前に監獄船に収容されたと書いてあります〕

  ナビは、更にボスコットの詳しい逮捕記録を読み上げる。

  「その復讐はチェンバーの胴体を使いこれから実行するようだな」

  オルティオスは、ボスコットの復讐について気付く。

  《そんな計画 オイラ達が潰してやるぜ!》

  「それは全員 同じだ」

  「ナビ チェンバーの信号はまだ二つ出ているか?」

  オルティオスは、ナビにチェンバーの信号の事を聞く。

  〔はい 出ていますがもう一つの方はその場から全く動いていません〕

  ナビは、オルティオスの質問に答える様に報告する。

  「そこにチェンバーの頭部があるのか?」

  「行ってみよう」

  オルティオス達は、チェンバーのもう一つの信号がする所へ向かう。

  〔チェンバーの反応はこの壁の向こうです〕

  ナビは、壁の前に立ちチェンバーの反応がある事を教える。

  「この向こうに?」

  「きっと壁の何処かにスイッチらしい物がある筈……」

  ランビュは、スイッチを探す為岩壁を触る。

  すると、ランビュが触った所がスイッチだったらしく触れた途端隠し扉が現れる。

  「あっ、開いた!」

  「すげぇな……」

  ソニックエース達は、隠し扉を見て驚く。

  オルティオス達は、そのまま隠し通路の中へ入って行く。

  【次回に続く】