第16話・『フロックスの記憶』

  【メンテナンス室】

  オルティオス達は、メンテナンス室に移動する。

  フロックスは、椅子に座っていた。

  奈雲とランビュは、フロックスの記憶を見る準備をしていた。

  「準備完了だ」

  奈雲は、準備出来た事を伝える。

  「始めてくれ」

  「了解!」

  奈雲は、オルティオスの指示でスイッチを入れ起動させる。

  すると、フロックスは意識を失いモニター画面にフロックスのいくつかの記憶メモリーが映る。

  「……あった! あれが【マルダム】だ」

  ソニックエースは、マルダムが映っている記憶メモリーを見付ける。

  「確かに感じの良さそうな店ですね」

  ネシリスは、店の雰囲気を見て感想を言う。

  「日付的にこのメモリーじゃないのか?」

  チェンバーは、目的の記憶メモリーを見付ける。

  「開けるぞ」

  奈雲は、フロックスの記憶メモリーを開ける。

  【記憶メモリー・マルダム内】

  その記憶はフロックスがマルダムでエネルーノを飲んでいた。

  「クゥ~‼ 今日のエネルーノも美味いな‼」

  フロックスは、エネルーノを一気飲みすると気持ち良く息を吐く。

  「おめでとう!」

  「ん?」

  フロックスは、近くの席の声を聴いて振り向く。

  すると、その席には二体のメガロスが座っていた。

  「これでお前も一人前の軍人だな!」

  一体のメガロスは、新人の背中を叩きながら言う。

  「ありがとうございます 先輩……」

  新人メガロスは、控えめに返事をする。

  (おっ、新人と飲み会か……)

  フロックスは、二体のメガロスを見て思う。

  【メンテナンス室】

  オルティオス達は、フロックスの記憶メモリーを見ていた。

  「あっ、あの新人メガロス ソニックエースだ」

  奈雲は、新人メガロスがソニックエースだと気付く。

  「え? 本当か?」

  サイラス達は、奈雲の話を聞いて驚く。

  「あれは『プロトタイプ』……つまりまだ今の様に乗物タイプになる前だったからな」

  ソニックエースは、当時の事を思い出す様に語る。

  「成程なんだな……」

  マシャンタは、ソニックエースの話を聞いて納得する。

  【記憶メモリー・マルダム内】

  フロックスの記憶メモリーはまだ続いていた。

  「此処良いかしら?」

  誰かがフロックスに話掛けてテーブルに同席しようとする。

  「ん? 良いぜ」

  フロックスは、その相手を見て同席を許す。

  その相手はイベリスだった。

  【メンテナンス室】

  「アイツは……」

  「オカマ[[rb:蜘蛛 > グモ]]‼」

  サイラスは、イベリスの事を言う。

  「“イベリス”ですよ……」

  ランビュは、サイラスの発言を訂正する。

  「どうやら奴の仕業らしいな」

  オルティオスは、フロックスの記憶メモリーに映っているイベリスを見て冷静に判断する。

  【記憶メモリー・マルダム内】

  「貴方良い体をしているわね」

  イベリスは、フロックスの体を見て言う。

  「おう! それがオレの自慢だ!」

  フロックスは、自慢げにイベリスに話す。

  「そんな貴方に仕事があるの」

  イベリスは、フロックスに仕事情報を話す。

  「仕事?」

  「そう……簡単な力仕事なの やってくれる?」

  イベリスは、フロックスに仕事を依頼する。

  「この後別に用事が無いから良いがどんな仕事だ?」

  フロックスは、イベリスに仕事の内容を尋ねる。

  「後で教えるわ」

  イベリスは、フロックスの質問を後回しにする。

  【裏路地】

  《~その後~》

  フロックスは、イベリスの後を追掛けて裏路地を歩いていた。

  「本当に此処で力仕事があるのか?」

  フロックスは、周りを見ながらイベリスに尋ねる。

  「大丈夫よ もうすぐ着くから♡」

  イベリスは、振り向かずにフロックスに話をする。

  すると突然、フロックスの背後に誰かが現れる。

  「ん? 何だ?」

  フロックスは、背後の気配に気付き振り向く。

  そこには、BBが居た。

  「誰だ お前?」

  フロックスは、BBの姿を見て警戒する。

  すると、イベリスはフロックスの首の後に小型機械を取り付ける。

  「‼ ……」

  小型機械を取り付けられたフロックスは、そのまま意識を失いそのままその記憶メモリーは切れる。

  【メンテナンス室】

  「この記憶メモリーは以上だ」

  奈雲は、記憶メモリーが終わった事を伝える。

  すると、フロックスは目覚める。

  「……どうだったんだ?」

  フロックスは、オルティオス達に自分のメモリーの事を尋ねる。

  「大丈夫だ お前は無実だったって事だ」

  ソニックエースは、フロックスに記憶メモリーの事を言う。

  「デルトロスはこの時から密に動いていたのでしょうか?」

  ネシリスは、オルティオスにデルトロスの行動について尋ねる。

  「恐らくな だが、奴らの目的が解らない」

  オルティオスは、デルトロスの行動について考える。

  「え? 戦力を増やす為だろ?」

  サイラスは、自分の考えを言う。

  「確かにそうだが奴らはフロックスを洗脳し事件を起こした後、何故フロックスを回収しなかったんだ?」

  オルティオスは、サイラス達に質問する様に言う。

  「そりゃあ、戦力として使えなかったから?」

  コブラージャは、オルティオスの質問に答える様に言う。

  「でもさっきダリウスと戦った時は戦力としては問題ないと思うんだな」

  マシャンタは、ダリウスとフロックスの戦いを思い出す。

  「それに洗脳したとは言え町を破壊したんだ その点については問題ないだろ?」

  チェンバーは、逮捕歴を思い出す。

  「あっ……」

  「確かに……」

  サイラスとコブラージャは、マシャンタとチェンバーの話を聞いて納得する。

  「一体何が目的なんだろう……」

  奈雲は、デルトロスの目的を考える。

  【ヴァイモス・メンテナンス室】

  《~その頃~》

  ヴァイモスのメンテナンス室では赤いボディーのヴィラノスがメガロス達のデータを見ていた。

  そのデータの中にはフロックスのデータも入っていた。

  「どうかしら?」

  そこへイベリスとBBがメンテナンス室に入って来る。

  「データの方は問題ない これならヴィラノスを数体作る事は可能だ」

  赤いボディーのヴィラノスは、データを見ながら言う。

  「当然じゃない アタシの目に狂いは無いわ」

  イベリスは、自慢げに言う。

  「全てはデルトロス様の為♡」

  イベリスは、微笑みながら言う。

  【次回に続く】