ボゴ署長の大調査4~射精と捜査の果てに~

  様々な動物たちが共存する理想都市、ズートピア。

  動物たちの生態に合わせた複数の街が混合しており、その中には高温乾燥の砂漠地帯・サハラスクエがある。

  そして、ズートピアから出て東へ20キロほど進んだ場所には、サハラスクエアに似た荒野があった。サハラスクエアほどではないが高温で乾燥しており、植物はほとんど育たず、岩と土しかない不毛の土地である。

  見渡す限り赤茶色の大地が広がり、所々に大きな岩が鎮座しているその荒れ地にまでは、開発の手が届かなかったのだ。既にズートピアは十分に発展しており、無理をしてこの荒れ地を開拓する必要はないため、手付かずのままとなっている。最近は動物の数が増加しており、再び開発の声が上がりつつあるが、それはずっと先になるだろう。

  その荒野には、数年前の自身で発生した巨大な地割れが出来ている。神の鉄槌でも受けたかのような亀裂は、幅は50メートルほどもあり、長さは10キロを超えている。覗いても底は見えず、どれほどの深さなのか分からない。草木が生えず、岩と土しかない荒れ地にできた地割れは、言いようのない不気味さを秘めていた。

  極めて生活に適さない場所だが、そこには小さな小屋が建てられていた。数か月前から、一人の動物が住んでいるのだ。

  その動物は小屋の中ではなく、小屋の隣の東屋にて眠っていた。4本の柱と屋根だけの東屋は、通気性抜群で涼しいため、その動物はよくそこで眠っていた。

  東屋の下で眠っているのは、立派な体躯を誇る黒毛の水牛だ。ズートピア警察の所長である、ボゴである。彼は今、衣服を身に着けず、裸で仰向けになり、マットの上で静かに寝息を立てていた。この地の気温と、ボゴの体毛と筋肉があれば、裸のまま屋外で寝ても風邪をひくことはない。

  もっとも、ボゴが裸で寝ている理由は暑さとは別の場所にあった。

  「むうう・・・・・・」

  汗をぐっしょりとかき、筋肉で覆われた見事な裸体を晒すボゴ。その肉体には、一点のみ他の動物とは逸脱した場所があった。

  それは、ペニスだ。ボゴのペニスは、巨根の一言では片づけられないほどの大きさだった。

  太さは2リットルのボトルを超えるほどで、長さは臍を超えて6つに割れた岩のような腹筋の上に乗るほどもある。根本の睾丸もまた大きく、ラグビーボールほどにまで成長しており、大量の精液を貯蔵している。

  暑い吐息と汗により、ボゴの周囲のみ湿度は高い。そして全身から、特に巨大な性器から放たれる濃い雄の香りによって、無機質な砂の匂いはかき消されていた。

  「うっ・・・・・・」

  やがて、眠っていたボゴが小さく呻いた。

  苦しげな表情になり呼吸が荒くなり、もぞもぞと身を捩り始める。

  「はぁ・・・・・・」

  熱い呼吸を吐き出すボゴ。そして、その巨根にも変化が現れ始めた。

  萎えていても大きすぎる巨大なペニスが、更に大きくなり始めた。さらには高度も増していく。勃起を始めたのだ。

  太い竿の太さは胴体並みになり、膨れ上がった亀頭は逞しい大胸筋を超え、さらにはボゴの顔の上を通り過ぎてしまうほどに太く長く巨大化した。

  先端からはやや白く濁った先走りがドボドボと流れ始めた。量は多く、さらには粘度も精液のように高いため、地面に流れ出たそれは山となり高さを増していく。

  そして1分後、ボゴのペニスは完全に勃起した。巨大な肉塊と化した丸太のような肉棒は、刺激を求めるようにビクン、ビクンと上下に揺れ動いている。体積は大きく重量感もあるり、その挙動は力強い。睾丸もまた、ブクン。ブクンと痙攣をはじめ、一回りほど膨らんだ。

  「はぁ・・・・・・くぅ・・・・・・」

  チンポを完全に勃起させたボゴの脳内では、激しいセックスが繰り広げられていた。

  相手は、過去に関係を持った逞しい雄や雌たちだ。雄たちは聳え立つ巨根でボゴを背後から犯し、爆乳巨尻の豊満な雌たちは抱き着いてきてボゴの巨根を膣に収め締め付けてくる。

  淫らな夢を見たボゴは、肉棒を勃起させたのだ。

  「う・・・・・・うぅっ!」

  しばらく淫らに悶えていたボゴは、背中を反らして天に腰を突き出して硬直した。夢の中で絶頂を迎え、豊満な雌の熟した胎内目がけて大量の精液を注ぎ込む。

  その情景に合わせて、ボゴの肉体もまた現実の世界で絶頂を迎えた。

  破格の巨大さを誇る肉の砲身がビクンと揺れて更に膨れ上がり、水道管を水が逆流しているかのような音が響く。

  灼熱の濁流は玉を、根元を、竿を走り抜け、鈴口が大きく開いた。

  ドッビュルルルルルル!!!ビュルルルルッ!!!!!!ドビュルルルッ!!!ドッビュウウウウウウウウウウ!!!!

  直後、鈴口から大蛇のような白濁の塊が飛び出した。

  途切れることなく、一つの塊となった粘液は、凄まじい勢いで地表すれすれの位置を飛び、やがて大地の裂け目へと落ちていく。

  精液の量も勢いも、常人では考えられないほどの射精である。やや黄ばんだ精液の塊は休むことなく発射されるづけ、ボゴは身を固くしてその強すぎる快楽にに耐えていた。

  大蛇と化した精液は、一向に止む気配を見せずボゴの巨根から飛び出し、大地の裂け目へと消えていった。

  ボゴは元々、他者よりも人一倍精力と性欲が強く、チンポも睾丸も巨大で、精液の生産力も多い体質であった。それ故に、毎日仕事中でも、頻繁にオナニーをして精液を放出し続け、特注品のコンドームを精液で膨らませる日々を送っていた。

  そんな体質を持つボゴは、薬物を使ったテロでズートピアに混沌を招いたベルウェザー一味の残党を追う中で、一味が開発した精力と性欲と精液製造量を高める薬を大量に飲んでしまった。結果、ボゴは今まで以上に大きい精力と性欲と性器を手に入れることとなった。

  「ぐう・・・・・・あぁっ!!」

  どんなに精力が強化されていても、いずれ終わりは訪れる。ボゴの射精の威力は徐々に衰えていき、精液量も減っていき、巨根の脈動も弱まっていく。

  そして、ボゴの精液はようやく止まり、チンポも元の大きさに萎んでいく。最も、それでも乳首に達するほどの大きさなのだが。

  「う・・・・・・ふぅ」

  そして、ボゴは淫らな夢から目を覚ました。寝ている最中に夢精により大量射精してしまい、その快楽で目を覚ますことは既に日課となっていた。

  (朝か。今日も、ずいぶん出したようだな)

  ボゴは萎えた肉棒見下ろして起き上がり、自信が射精した方角を見た。精液が落ちていった大地の亀裂から自分まで、白い道が残っている。たった今自分が輩出した精液で。

  (いつまでこれが続くのか・・・・・・)

  ボゴは小さくため息を吐き、先程の夢の光景を思い返していた。豊満で屈強な雄や雌と交わり合い、存分に精液を放ち続けた光景を。

  (むうう・・・・・・)

  雄馬の巨根に雄虎の大胸筋。雌獅子の爆乳に雌熊の巨尻とふともも。あらゆる魅惑的な肉体が頭の中で渦巻き、淫らな欲求が再燃する。

  すると、ボゴの肉棒が再び巨大化し、先程と同等の大きさまで成長した。睾丸は一回り膨らんでおり、既に精液の補充は完了していることがよく分かる。

  「起きてすぐ自慰という日課は、変わらないか」

  自傷気味に苦笑し、ボゴは亀裂の場所まで歩いていく。

  巨大すぎる陰茎は肉の塔と化しており長く伸び天を突き、胴体よりも太く質量も大きい。歩くたびにびくびくと痙攣しつつ、やや白く濁った粘液を垂れ流している。

  金玉も大きく地面に触れそうなほどの大きさであり、過激な重量感を見せつけている。ブクンブクンと震えており、まだ精液を生産しているようだ。

  そして、亀裂の手前まで来たボゴは陰茎に抱き着き、妄想を加速させつつ扱き始めた。

  「ぐう・・・・・・ううっ!!」

  欲望とともに感度も上がっており、絶頂まで上り詰めるのはすぐだ。

  脳内には、性交の頻度が最も多かった二人の姿があった。自分と同様に高い精力と性欲を持ち、巨大な性器を持っていた犀の雄であるロックスと、母乳をまき散らす巨大すぎる爆乳を持つ象の雌であるナンギだ。

  ロックスの巨大な性器を舐めしゃぶり、そして最後には口づけを交わしつつその肉刀で肛門を貫かれる。ナンギの爆乳でチンポを扱かれ、最後にはその熟した膣肉で包まれ精液を搾り取らる。

  妄想を暴走させたボゴは、肉棒を扱きつつその竿を舐め上げた。

  「ぐおおおおおおおおおおおおお!!!!」

  グビュビュビュビュビュウウウウブビュウウウウドビュルルルルルルルウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!

  先程の夢精に劣らぬほどの勢いで、爆発的な射精が始まった。ボゴは両脚を踏ん張り、性器にしがみつき、その勢いに耐える。同時に、強すぎる快楽にも耐えながら、しかししっかりとその感覚を楽しんでいた。

  元々の感度の高さに加え、薬の効果によってボゴが得られる快楽の強さはすさまじく、勃起から生まれた性器は全身を電流のように駆け抜け、神経を焼き付かせ脳を破壊させるほどの威力がある。しかし、ボゴの鋼のような精神と肉体はそれに耐え抜き、存分に快楽を味わうことが出来た。

  射精は長く続く。勢いもすさまじく、天に放たれた精液はさながら間欠泉のように噴き上がり、10メートル以上ほどまで達してようやく落下し亀裂の闇への消えていく。ボゴは後方に吹き飛ばないよう全身に力を籠め、その快楽を享受していた。

  「ぐ・・・・・・ふうう・・・・・・」

  そして、5分ほどが経過して精液の濁流はようやく収まり、肉棒も縮小した。

  (もう一発出したいところだが、そろそろ出ないとな)

  まだ欲望は完全に収まったわけではないが、そろそろ出勤しなければならない。

  萎えても大きい性器を揺らしながら歩き、ボゴは小屋へ入り支度を始める。汗を流し、精液を尿道から搾り出し、サポーター効果がある専用のブリーフを履く。これならばチンポと金玉の大きさを少しはごまかせる。それでも股間は大きく膨らんでいるのだが、無いよりはマシだ。

  制服を着れば準備完了だが、心なしか窮屈に感じられる。

  (太ったのか?これもやはり、あれの影響か?)

  ボゴが摂取した薬の量は多く、腹は大きく膨らんでしまった。さらには大量の薬を肉体が吸収した結果、それは脂肪に変換されてボゴの身体は脂肪で民家以上の大きさまで膨らみ、肉棒も同様に巨大化してしまった。

  元に戻ったものの、それでも筋肉と脂肪の量は以前より増えてしまったようだ。

  (まぁ、チンポが大きくなるよりはいいんだが)

  ボゴは愛車に乗り込み、車を発進させた。

  ズートピアまでの距離は長く1時間を超えるが、ボゴは自らの意思でここに住んでいる。

  ボゴは薬物の大量摂取により噴火の如き射精をして、丘を丸ごと自分の精液で覆いつくしてしまった。治療薬の服薬で症状は収まったものの、後遺症として以前よりも精力は強化されている。万が一、性欲をコントロールできず町中で大量射精をして周囲に被害が出てしまうことを避けるため、仕方なく辺鄙なことろに一人で暮らしているのだ。

  不便だが、街のことを思えばやむを得ないことだ。それに、幸いなことにボゴの仲間は理解を示してくれた。使命感と仲間の支えが、ボゴを孤独な戦いから守ってくれていた。

  ボゴがいつものように会議室に入ると、既に部下は全員部屋の中にいた。

  入る直前は喧噪が廊下まで響いていただ、ドアノブに手をかけた瞬間に河馬が放った号令で、皆が黙って着席し、リズムを合わせた唸り声で迎えてくれる。

  股間を膨らませたこの姿でも。

  「静かに!」

  ボゴが部下たちを見渡せば、いつもと変わらぬ顔がある。

  多種多様な種族の動物たち。大半が屈強で大きいが、最全席には小さな動物が二人。狐と兎の男女ペアが。

  「さて。今日話すべきことは一つ。ベルウェザーの残党たちのことについて、そして彼らがが作った薬、OKOWANのことについてだ」

  全員の表情が引き締まる。ただ一人を除いて。

  「署長をそんな体にした薬のことですね」

  ニヤニヤ笑いながら、狐のニックが小馬鹿にしてくる。

  「ちょっとニック!」

  「んがっ!」

  すると、隣に座る兎のジュディがすさかずニックの頭をひっぱたいた。

  「いつもの夫婦漫才か!」

  「熱いねぇ」

  周囲の動物たちは、そんな二人の様子を見て笑っている。これも、いつもの光景だ。

  「ちょっと、夫婦じゃなくてバディだから!」

  「ほんと、こんな狂暴兎と一緒に生活していたら、身が持たないよ」

  「静かにしろ!ホップス、ワイルドは今日一日お前の部下だ。好きに命令してこき使え」

  「了解しました」

  「ひどいパワハラ。ま、使われているのはいつもだけど」

  「すみません、署長。こいつには私がきつく教育しますから」

  いつも通り小馬鹿にしたり、逆に気を使ったり。どちらの対応も、ボゴにとっては有難いことだった。

  また、驚異的な絶倫体系も薬の効果によるものと皆が思っていることも、ボゴにとっては好都合だ。元々、仕事中でも頻繁にオナニーをしてコンドームをバランスボールのように膨らませていたとは、言えるはずもない。

  「うむ。では、話の続きだ。現在、一味の連中は少しずつではあるが逮捕が進んでいる。薬物の回収も進んでいる。だが、まだすべてを根絶やしにしたわけではない。また、一味にはどうやら薬学に精通した人物やスポンサーもいるようだ。元副市長が組織のボスであったことを考慮すれば、大学教授や投資家などが背後にいてもおかしくはない。今後も調査を継続する。捜査地区割り当てについてだが・・・・・・」

  今後の調査の流れを一通り言い終えたボゴは、最後の議題に関する報告を始めた。

  「そして最後に。ようやく、OKOWANのワクチンの完成形が出来上がったという報告が来た。治療だけでなく、抗体を作る効果もある。今日はそのサンプルの実験を行い、かつ移送も行う。被験者にもなっている私とマクホーン、そして、我々が実験の影響で動けなくなったことも考慮し、ワイルドとホップスにも来てもらう。すぐに行動開始だ!」

  ボゴの号令の元、警官たちは一斉に課せられた任務を果たすため動き出した。

  「行くぞ」

  「はい」

  「了解!」

  「ほーい」

  ボゴが廊下を力強く闊歩し、後ろに頼れる部下たちが続く。

  マクホーンはジュディやニックと違い経験豊富で、ボゴ同様の巨体の持ち主である。制服をはじけ飛ばしてしまいそうな筋肉と硬質な皮膚の持ち主であり、その屈強な肉体で数多くの犯人を逮捕してきた実績がある。ボゴとの付き合いも長く、信頼できる相手だ。

  気力が漲る四人は駐車所に直行しようとしたのだが。

  「すまない、用を足してくる」

  ボゴはそう告げ、近くのトイレへ走っていった。

  「ごゆっくり! ぶっ!」

  ボゴの背中に向かって叫んだニックに、ジュディの拳が飛んだ。

  「気を使いなさいよ!」

  「落ち着け。気を使いすぎるのもどうかと思うぞ」

  怒るジュディとは対照的に、マクホーンは冷静だ。

  (全く、情けない・・・・・・)

  ボゴはトイレに入ると、個室に入らずその場でズボンととパンツを纏めておろした。もう我慢の限界だったのだ。

  ぶるんと揺れながら、重量感たっぷりの肉棒と睾丸が露出する。

  直後、巨大ながらも下を向いていた陰茎は、巨大化しつつ硬化し、力強く天を向く。先端は、ボゴの頭部を超え天井に達するほどの長さだ。

  好みの男女を見かけたわけではないが、それでも圧倒的な精力絶倫を誇るボゴは頻繁に性欲が高まり、自慰で欲求を沈めなければならない肉体になっている。

  既に先走りが溢れ射精の準備は出来ているが。

  (し、しまった・・・・・・)

  ボゴは、専用のコンドームをまだ肉棒につけていない。

  勃起すると装着できなくなるので、いつもは半勃ちの段階で付けているのだが、今回は間に合わなかったのだ。

  (もう、このまま出すしか・・・・・・ぐっ!!)

  数秒後、耐えられないと判断したボゴは淫らな妄想を開始し、天井に向かって濃厚な精液を放出した。

  天井にぶつかった精液は周囲に飛び散って落下する。

  ボゴの精液はなかなか止まらず、トイレには少しずつ精液が溜まっていった。

  結局、ボゴたちの出発は予定より10分遅れることとなった。

  「しっかし、こんな砂漠のど真ん中で研究とはね」

  後部座席に座るニックは、窓の外の景色を見て呟いた。

  「そうね」

  ジュディも頷き、外を眺める。

  高温乾燥の砂漠地帯、サハラスクエア。ボゴ達が乗るワゴン車は、砂煙を上げながら砂漠に伸びる道を走っていた。寒冷地帯であるツンドラタウンに設置された巨大なエアコンの排熱効果により、常に高温であり見渡す限り砂地が広がっている。しかも、ボゴ達がいる場所は市街地からも離れているため、人や建物も見えない。

  「車から出たら、すぐ汗だくだな。それにしても、こんな人里離れた場所で研究しなくてもいいのになぁ」

  ニックの愚痴に、ジュディは説教を聞かせるように反論した。

  「仕方がないでしょ。危険な薬物を使っているんだから。だれかが、その・・・・・・たくさん体液が出ることになったら困るし」

  「体液って?詳しく教えてくれませんか、ボス? ぐふっ!」

  ニヤつく顔を近づけてきたニックの額にチョップを打ち込み、ジュディは冷たく言い放った。

  「セクハラよ」

  「だからって、暴力はいけないぞ、にんじん」

  「ワイルド、少し黙っていろ」

  「りょーかい」

  助手席に座るボゴから注意を受けたニックは口を閉じ、再び外に視線を向けた。

  相変わらず、景色は砂だけだった。

  しかし、この先にはOKOWANのワクチンを開発している研究施設がある。

  辺鄙な場所にある理由は、先にジュディが述べた通り、実験の仮定で誰かがOKOWANの効果により、大量射精してしまう危険性を考慮してのことだ。

  また、研究を指揮しているリーダーのラクダは、気難しい性格でサハラスクエアから中々出たがらないのだ。

  ボゴ達は仕方なく、動物がいるとは思えない不毛の地まで足を運んでいた。さは

  「見えてきたぞ」

  運転している雄の犀、マクホーンが声を上げた。

  ワゴンの進む先に、白い建物が見えたのだ。

  「蜃気楼じゃなさそうだな」

  「はぁ、アイスコーヒー飲みたい。いや、アイス食べたい」

  「また自分で作れば、悪い狐さん」

  「もう公務員だし、副業はできないからなぁ」

  四人を乗せたワゴンは、ワクチンを開発している研究所へ向けて速度を上げた。

  その頃。ZDP警察署では。

  「はあっ!はあっ!はあっ!」

  脂肪でぶくぶくとふとった丸っこいチーター、クロウハウザーが廊下を全力で走っていた。最も、彼の全力はとても遅く、チーターの疾走とは思えないのだが。

  「漏れちゃうよ・・・・・・ひいい!」

  愛嬌がある顔たちのため窓口で市民の声を聞く役割があるクロウハウザーは、今日も市民の苦情を延々と聞かされていた。途中で尿意がこみあげても我慢して聞き続けた結果、今にも漏れそうな状態に陥ってしまった。

  股間を抑え、汗を滝のように流しつつ、クロウハウザーはトイレへと向かう。

  「あれ?」

  しかし、到着したトイレには使用禁止の札がかけられている。

  (清掃でもしてるのかな?でも間に合わないし、させてもらおう!)

  他のトイレに行く余裕はないと判断し、ドアノブに手をかけて引いたその瞬間。

  「え?」

  クロウハウザーは目を丸くした。目の前に、白い壁があったのだ。

  匂いによってその正体に気付いたクロウハウザーはすぐに逃げ出そうとしたが、もう遅かった。

  トイレを埋め尽くしていた白い壁である大量の精液が雪崩のように崩れてきて、クロウハウザーを飲み込んだ。

  「うわあ!!」

  精液は、当然、ボゴのものである。

  生来の絶倫体質により、数時間おきに自慰をしなければならないほど性欲が強く、更には1度の射精でコンドームをバランスボール並みに膨らませるほどに精液の生産力が高かったボゴ。今では薬の効果により、自慰の頻度は上がっている。精液量も増えてしまったが、それでも周囲に迷惑をかけないよう、特注のコンドームに収まる程度の射精をしていた。

  しかし、今日のボゴは誤って射精をしすぎてしまい、トイレを丸ごと精液まみれにしてしまいやむを得ずトイレを使用禁止にして、研究所へ出発したのだ。部下たちの理解は得ているので、清掃員と待機組にトイレのことは伝えていたが、クロウハウザーにはまだこの情報は届いていたなっか。

  「大丈夫か、クロウハウザー!」

  「待ってろ、もうすぐ清掃員が来る!」

  クロウハウザーの悲鳴を聞いた仲間たちが駆けつけてきた。

  幸い、クロウハウザーは体が精液に飲まれているが、顔だけは出てるため呼吸は出来る。しかし、ボゴの精液は粘度が高くほぼ個体であるため、専門の装備を持つ清掃員でなければ救助できない。

  「もうちょっとの辛抱だ」

  顔見知りの狼が優しく声をかける。クロウハウザーは、冷静に答えた。

  「焦らなくてもいいんだよ・・・・・・」

  無表情で、いつもとは違う感情のない声で。

  それもそのはず、クロウハウザーは我慢できず、ボゴの精液の中で失禁してしまっていた。もう我慢しなくてのいいのだと、クロウハウザーは下半身の力を緩める。締め付けられていた痛みが消え、心地よい解放感が下半身に発生し、全身に広がっていく。精液に包まれて不快だったが、放尿の感覚だけは気持ちがよかった。幸い、ボゴの濃い雄の匂いのおかげでばれることもない。

  思い切り放尿して気持ちよかったが、クロウハウザーの心にはやるせない感情が広がっていた。

  「ようこそおいでくださいました」

  白に包まれた清潔感のある研究室にて、ボゴ一行は白衣を着たラクダ、デザート博士と対面していた。その名前のせいで朗らかな性格かと思いきや、本人は細い目つきで不愛想な表情を浮かべており、神経質そうな性格に見える。

  しかも、部屋の中はあまり冷房を利かせていないらしく、屋外よりましだが暑くて皆が汗ばんでいた。博士はこの程度の温度が丁度いいようだが、ボゴ達はそうはいかない。

  ボゴとマクホーン、ジュディは平静を装っているが、ニックはあからさまに顔を歪めて苦痛をアピールしていた。しかし博士はそれを気にせず、挨拶を終えるとデスクに戻りパソコンのキーボードを打ち始めた。

  「ようやくワクチンが完成です。これは治療と予防の両方が出来る優れものです」

  パソコンのモニターには薬の成分が記載されていくが、ボゴ達は当然理解できない。

  「その効果を、ボゴ殿とマクホーン殿で証明してみせます」

  「みせますって、まだ確認はしていないんですか」

  小馬鹿にするようなニックの問いかけに、博士は無表情かつ無感情で返事をする。

  「理論上は完成しています」

  「人体実験は、まだってことですね」

  「はい。私の可愛い助手たちを実験には使えませんから」

  博士は淡々と答えた。

  デザート博士は助手を数名抱えているが、彼らや自分を実験体にすることはない。故に今回のOKOWANワクチンの実験対は、ボゴとマクホーンが務めることとなっていた。

  危険な役割だが、断ることなどできない。彼はズートピアで5本の指に入るほどの科学者であり、OKOWANの成分解析を最も早く解析できた動物なのだから。

  ワクチン開発は彼の活躍に掛かっている。街を守るためには、彼の実験に口を挟まず協力しなければならないのだ。

  「まず、おさらいを。OKOWANを投与されたボゴ殿、そして投与されていないマクホーンさん、二種類の身体で実験することとなりました。で、先月はまず、ワクチンを投与されていない状態でOKOWANを摂取してもらいました。本当に、効果があるのか確認するためにね」

  博士がマウスを操作すると、モニターには動画が表示された。マクホーンが、OKOWANを摂取する動画だ。

  画面中央には、砂漠の真ん中に一人立つマクホーンが映っている。大量射精を見越して、研究所の外で実験することとなったのだ。また、性器の肥大化により衣服が破れることも考え、全裸になっている。

  マクホーンの立派な巨体が露になっている。加齢により多量は脂肪で膨らんでいるが、筋肉の発達は見事なもの。硬質な皮膚には、うっすらと汗がにじんでいる。

  しかし、何より目を引くのは股間にぶら下がる性器だ。OKOWAN摂取前のボゴよりも小さいが、それでも十分巨根と呼べるほどのサイズであり、太く長い竿と丸々膨れた睾丸は大いに目立つ。

  立派な肉体を晒すマクホーンの手には、桃色の液体が入ったグラスが握られている。これから摂取するOKOWANだ。薬物を摂取しなければならないため、マクホーンの表情は緊張とわずかな恐怖が浮かんでいる。

  「また見るんですね」

  「確認は大事です」

  ジュディの問いかけに、博士は淡々と答えた。

  「部屋から出ても恥ずかしくないと思うぜ」

  「恥ずかしいわ、この程度で逃げていたら」

  ニックとジュディの会話の後、画面の中のマクホーンがOKOWANを飲む。症状は、すぐに表れた。

  「ぐ・・・・・・うおおおっ!!」

  マクホーンが表情を歪め、背を反らして叫ぶと、巨根が一瞬で勃起して腹筋を叩いた。そのまま肉棒は肥大化を続け、亀頭が臍を超える。睾丸も膨張し、拳以上のサイズまで成長した。

  「ふうううう!!」

  マクホーンはすぐに肉棒を擦り始めた。すぐにでも射精しなければ耐えられないのだ。

  太く成長した肉の幹は太く指は回らないが、それでもがっしりと握って激しくこすり上げる。その刺激に肉棒は歓喜し、先走りを大量に噴き出し激しく揺れた。

  OKOWANの効果により、射精はすぐに訪れる。

  「ぐあああああ!!!!」

  マクホーンが快楽の絶叫を上げると、亀頭から白濁の精液が噴出した。天高く飛んだ精液は空中で放物線を描き、マクホーンから5メートルほどの地点に落下して砂をたたく。まるで、消化ホースからの放出のような威力だ。

  「あっ!!ああっ!!ふああああああ!!!」

  あまりの快楽に、マクホーンは苦痛が混じった咆哮を上げる。しかし、さらなる快楽を求める欲望には抗えず、肉棒を一心不乱に扱き続ける。鈴口からは、絶え間なく精液が噴出され続けた。

  (確認は大事とは言え・・・・・・)

  ジュディはマクホーンの性器肥大化と大量射精を黙ってみているしかなかった。隣のニックを見ると、やはり顔を歪めている。他者の大量射精など、男女問わず良い眺めとは決して言えない。公務だから耐えているが、すぐにでも止めてもらいたい。

  当のマクホーンも、顔を反らしていたたまれない表情を浮かべている。自分の大量射精映像が保管され、再び流されているのだから仕方がない。同情せずにはいられない。

  しかし、博士は相変わらず無表情でモニターを眺めている。どんな神経をしているのかと、ジュディは怪訝な視線を博士の背中に送った。

  (でも、署長は流石ね)

  一方、ボゴは平然とした表情で射精を続けるマクホーンを眺めている。

  (公務だからと割り切っているのか、屈強な精神力で耐えているのか・・・・・・私も見習わないと)

  ジュディは知らなかった。

  ボゴがOKOWANの過剰摂取前からこの程度の大量射精を続け、見慣れていることを。そして、自分と同様の精力を誇る相手と数日に渡るセックスを楽しんでいたことを。

  「あ・・・・・・ああ・・・・・・」

  数分後、射精を終えたマクホーンは砂の上に倒れこんだ。肉棒は萎えていたが、OKOWAN服薬前よりもわずかに大きくなっていた。地面に落下した精液は、マクホーンの肉体と同じくらいの大きさの山を形成していた。

  「じゃあ、次は、OKOWANを過剰摂取してしまったボゴ署長がOKOWANを飲んだ場合」

  「そっちも見るんですか?」

  「確認は大事です」

  博士がマウスを操作し、今度は全裸のボゴをモニターに移す。

  マクホーン以上の筋肉と脂肪を誇る肉体、そして膝下まで達する萎えても大きい肉棒とバスケットボールほどの大きさの睾丸が砂漠の上にさらけ出されている。

  「さっさと確認を終えて実験を始めましょう」

  ボゴはあくまで冷静さを保っていた。これから、マクホーン以上の自分の射精が始まるのだが。

  公務中だからということもあるが、肉棒どころか全身が太膨し丘一つを精液で包むほどの射精を見られたため耐性が付き、なんとか平静を装うことが出来ているだけなのだが。

  もっとも、恥ずかしいという気持ちが消えたわけではなく直接裸や射精を見られるこてゃ耐えられないのだが。

  (署長、なんとか耐えているようだな)

  (射精する本人である署長がしっかりとしているんだから、私もしっかりしないと)

  (ま、こんな有り得ない射精、作り物みたいに見えちまうもんな。リアリティがないから、逆に恥ずかしくないのかも)

  やがて、モニターの中のボゴがOKOWANを飲む。

  「ぐ・・・・・・がああ!!!」

  即座に肉棒が巨大化し、一気に天を突いた。マクホーンの倍以上に膨らみ降下していき、巨大な樹木と化す。根元では、睾丸が膝下を超えて地面に達するほどにまで膨らんでいた。また、性器の肥大化だけでなく、大量射精に備えて全身にふっくらと脂肪がつき始めた。

  両胸は女性の乳房のように膨らんで聞き、巨乳と呼べるほどまで実る。腹も膨らんでいき、妊婦のようにパンパンに育つ。両手足までも膨らみ、すっかり肥満体となってしまった。

  「ぐ・・・・・・ふうああああああああああああああ!!!!」

  ドビュルルルルルルルウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!

  そして、ボゴが肉棒を扱くまでもなく、精液の噴火が始まった。肉棒の先端からは勢いよく精液が噴き上がり、地面に落ちて砂ぼこりを上げた。

  睾丸で大量に生成されて半ば個体と化した濃厚な精液の塊が、一瞬たりとも途切れず痙攣する肉棒から噴き上がる様子はすさまじく、マクホーンの射精とは比較にならない。消化ホースに例えると、この放水はビルの5階以上にまで届くだろう。

  「すごいな・・・・・・」

  「そ、そうですね・・・・・・」

  「合成じゃね?」

  感心したマクホーンに、涙目のジュディが頷き、無心となったニックが呟く。

  ボゴは必死に平静を保ち、勃起をこらえていた。

  マクホーンの大量射精もボゴにとっては魅力的だった。自分の射精は興奮しないが、“子の射精を再びしたい”という欲望が芽生えてしまう。

  (またあれを飲みたいと思っているのか?馬鹿な。快楽欲しさに薬物を摂取するつもりか)

  ボゴは首を振って、博士に言った。

  この欲望に負けてはならない。僅かでこんなことを考えてしまうのは、薬物を過剰摂取した影響かもしれない。だったら、急いで治療すべきだ。

  「博士。確認は良いだろう。早くワクチンを討たせてくれ」

  ボゴから力強く言われた博士は、黙って頷いた。

  その言葉によって、ジュディ達を公務を思い出し真剣な表情となる。

  「分かりました。リーグ」

  博士はポケットから無線機を取り出し、部下を読んだ。やがて、研究室の扉を開けて巨体のグリズリーが入ってくる。

  「お待たせしました」

  リーグと呼ばれた助手の熊はボゴやマクホーンと同様に巨体だが、筋肉量よりも脂肪の方が多く、体は全体的に弛んでいる。白衣もズボンもパツパツに張り詰めており、今にも破れてしまいそうだ。股間の盛り上がりも大きく、ボゴは思わず見とれてしまった。

  「では、こちらへ。今度は屋内での試飲ですので」

  柔和な笑みを浮かべ、ボゴたちはリーグの後に続いた。

  「しかし、こんな砂漠にグリズリーとは。暑さは大丈夫ですか?」

  リーグの後を歩きながらジュディが効くと、リーグは笑って答えた。

  「暑さはきついですけど、博士の論文を読んだら、この人のもので働きたいという気持ちを抑えられなくて。たとえ熊でも、頑張れば砂漠で勉強できますよ」

  リーグの白衣には汗が染みこんでいるが、それでも彼はあの気難しい博士の下で薬学を学びたいようだ。

  「あんな博士の下で、暑さに耐えながら、か。気が滅入りそうだな」

  「確かに性格は変わってますけど、危険な薬物の治療のため日や研究している、すごい人なんですよ」

  リーグは目を輝かせて博士を絶賛している。心の底から尊敬しているのだろう。

  その姿がほほえましくて、ボゴ達の緊張は少しだけ和らいだ。

  しかし、リーグの目の奥に光る野望の光には、誰も気が付かなかった。

  「意外と早く終わってよかったですね」

  「そうだな」

  安堵した様子のジュディの声を聴いたボゴは、車内の時計を見た。時刻は午後2時30分、確かに思っていたより大分早く帰路に着けた。

  「急に二人が飢えた獣にならないか不安ですが」

  「大丈夫よ。あの博士、変わってるけど優秀みたいだし」

  後部座席に座る部下二人のやり取りを聞きながら、ボゴは運転しているマクホーンを見た。いつも通り険しい顔たちだが、いくらかリラックスしているように見える。

  そして、それはボゴも同様だった。

  ボゴとマクホーンは大量射精の映像を見せつけられた後、すぐにワクチンを投与した状態で再びOKOWANを服薬した。しかし、性器が肥大化することも、性欲が高まることもなかった。

  その後検査をしてみたが異常はなく、OKOWANの成分は二人の身体から検出されなかった。大事を取って1日は動けないのかと思いきや、デザート博士は帰宅を許可してくれた。よって、四人はワクチンのサンプルデータを保存したファイルを預かり、警察署に向かっている。

  ワクチン接種後のボゴとマクホーンの血液成分などをもっと調べる必要があるため、まだ完成したとは言えない。しかし、ワクチンの作成は順調に進んでいるようだ。

  「ワクチンが完成すれば、薬物テロの脅威もなくなりますね」

  「それに、ボゴ署長の身体も元に戻るかもしれないし」

  「安心するのはまだ早いぞ。未だに残党どもが暗躍していることに変わりはない。今後も気を引き締めていかねばならない」

  「そうですね。でも、ボゴ署長はとりあえず、今日は休んでください」

  「マクホーンの旦那もね」

  ボゴとマクホーンは、体調不良も考慮して警察署に戻った後はすぐに自宅に帰ることになっている。

  「しかし、まだ業務が残って・・・・・・」

  「博士にも言われたじゃないですか。ワクチンの人体実験は二人が初めてで、どんな副作用が出るか分からないって」

  「そもそも署長は、OKOWAN大量摂取の影響があるから、形式的には病気休暇中なんですから」

  「むぅ・・・・・・そうだな。体を壊してしまったら、逆に皆に迷惑をかけてしまうな」

  二人から説得され、ボゴはやむを得ず頷いた。

  「署についたら、休ませてもらおう」

  マクホーンも同意した。

  (確かに、俺がいても迷惑か。今日も、トイレを一つ精液まみれにしてしまったからな。それに、大量射精するマクホーンを見て興奮してしまっているのも事実だ。すぐに帰って、マクホーンをオカズにオナニーするか)

  ボゴはちらりと隣を見てみた。すぐ隣には、雄の屈強な肉体があるのだ。筋骨逞しい、ガチムチな肉体が。

  魅惑の肉体によって今にも勃起しそうな肉体と興奮が高まる心を必死に抑え、ボゴは窓の外に広がる砂漠を眺めた。

  午後4時を回ったころ、ボゴは荒野の真ん中に立つ自宅にようやくたどり着いた。到着するや否や、ボゴは車から飛び出るとズボンとパンツを脱ぎ、いつもの絶壁の前に立つ。既に性欲は高ぶっていた。

  (ワクチン接種後も、オナニーをしてよいということだったな)

  ボゴは目を閉じ、数時間前に見たマクホーンの大量射精の映像を思い返した。マッチョな犀が性器を肥大化させて射精する様は、ボゴにとっては非常に魅力的だった。

  裸になり性器を肥大化させたマクホーンを妄想の中に登場させると、ボゴは抱きしめて勃起を兜合わせでこすり合わせつつ、深い口づけを交わして舌を絡ませ、唾液と吐息を交換させる。

  (薬を飲んで絶倫になった相手とセックスをしたい・・・・・・私と同じくらい淫らな肉体なら、セックスも出来るはずだ)

  薬の影響で精力が高くなりすぎたために、誰ともセックスが出来なくなってしまったボゴ。しかし、OKOWANを飲んで絶倫になった相手となら出来るかもしれない。しかも、薬の影響で感度が上がっていれば、セックスによって生じる快楽の強さは相当なものだろう。精液量と体力も向上するため、セックスの時間も長くなるはずだ。

  (マクホーンもいいが・・・・・・マクホーンはロックスに似ていたな)

  妄想の中のキスの相手は、いつの間にか情報屋であるセフレのロックスに変わっていた。

  自分と同じく、巨大な性器と強すぎる性欲に悩んでいたロックス。彼に、自分と同じくらいOKOWANを飲ませてセックスをしたなら、どんなに幸せなことか。

  警察署にいた時は薬物を摂取してのセックスなど言語道断と考えていたが、自鳥でオナニーをする時は思考が快楽をひたすらに求めてしまう。

  (くそっ!!OKOWAN漬けになったロックスと、セックスがしたい!!!)

  オナニーもいいが、やはりセックスに焦がれてしまう。

  妄想でなく、現実で相手の淫らな肉体に触れたい。

  自分の手でなく、相手の肉体によって性器に刺激を与えられたい。

  何より、心身で繋がり合うことによって性欲と愛情を絡ませ合いたい。

  (ロックス・・・・・・ロックス!!)

  既にチンポは最大限に勃起しており、少しでも刺激を与えれば射精できるだろう。

  ボゴはすぐにオナニーを始めようとした。

  だが。

  ドゴッ!!

  「なっ!!」

  不意に、ボゴの足場か崩れた。

  精液を大地の裂け目に落とすため、ボゴはいつも崖際ぎりぎりの位置で立ち、オナニーをしていた。そのため、足場が崩れやすくなっていたのだ。

  「うわああああ!」

  ボゴは毎日のように自分の精液を飲み込みつづけた裂け目の奥へ落ちていった。

  「うう・・・・・・」

  暗闇の中で、ボゴは目を覚ました。

  どうやら、頭を打って気絶していたようだ。

  (ここは・・・・・・そうだ、確か崖から落ちてしまったのか。)

  大地の裂け目に転落したことを思い出したボゴは、自身が仰向けに倒れていることを確認し、ゆっくりと身を起こそうとした。しかし体が中々起き上がらない。

  (なんだ、どうした?怪我でもしているのか?痛みはないが・・・・・・・まさか、痛みを通り越して?)

  ボゴが再び起き上がろうとすると、鼻孔に嗅ぎなれた匂いが入ってきた。

  「むっ!」

  匂いの正体が何なのか、一瞬で分かった。これは、精液の匂いだ。

  さらに、背中に当たっているはずの地面がやけに柔らかいことに気付く。しかも、それは僅かに温もりがあった。

  (もしかすると、これは)

  ボゴは力を入れて何とか起き上がり周囲を見渡すも、暗くて何も見えない。

  (そうだ、確かスマホが)

  幸いボゴは自宅に到着後、下半身のみ裸になっていたため、制服の上着はまだ来ている。ボゴは胸ポケットからスマートフォンを取り出し、ライトをつけて周囲を見渡した。

  (やはり・・・・・・)

  ライトに浮かび上がったのは、地面を埋め尽くす白い物体、紛れもなくボゴの放った精液だ。毎日のように、この大地の裂け目に射精し続けた結果、底に精液が溜まってしまったのだ。

  立ち上がって足で踏んでみると、ウォーターベッドのように柔らかい。表面の精液はやや新しいものらしく、完全に固まっていないので足の裏には少量の精液が付着してしまった。仰向けで倒れていたので、背中や尻にも精液がついてしまっているらしい。

  (出したときはゼリー状だが、それよりは幾分硬いな)

  ボゴの精液は射精した瞬間よりもやや硬くなっているようだが、これがクッションとなって自分の命を救ってくれたようだ。

  「これが、全部なのか」

  左右を見渡すと、辺り一面に精液の絨毯が敷き詰められている。匂いもすさまじく、濃厚な雄の香りが辺りに充満していた。

  (自分の精液に助けられるとはな)

  苦笑したボゴは蓄積した精液から目を放し、空を見上げた。うっすらと日の光が見える。

  スマホで時刻を見てみると、16時30分だ。

  (気絶していたのは30分くらいか。しかし、どうするかな。素手では上ることなど出来んぞ。明日出勤しなかったら、不審に思った部下がここに来て、崩れた崖を見て落ちたことに気付き、助けに来てくれるだろうが・・・・・・それまでは、ここにいるしかないのか)

  ボゴが今後のことについて考えていると。

  ゴゴゴゴゴ・・・・・・

  「ん?」

  その時、奥で何か音がした。

  生物が発するとは思えない、機械的な音が。

  (何だ?人がいるのか?地質の研究や開拓の話など、聞いていないぞ)

  ボゴはスマートフォンのライトを消し、耳を澄ませてみる。

  やはり、音は聞こえてくる。

  (こんな場所にいる誰か・・・・・・全うな動物とは思えないな)

  ボゴは音の方へ歩いて行った。

  巨大すぎるチンポと金玉がぶらぶらと揺れて歩きにくかったが。

  「おっ」

  一緒に崖下に落ちたパンツとズボンを発見し、それを履くことで問題は解消できた。

  (やはり、聞き間違いではないな)

  両脇を岩壁に挟まれた道を歩いていると、機械の音が徐々に大きくなっていく。地面に敷き詰められた精液の量は徐々に減ってきており、歩きやすくなってはいるものの、この先に待ち構える者の正体がつかめず不安と恐怖が心に芽生える。

  それでも、こんな場所で活動をする機械に犯罪の匂いをかぎ取ったボゴは、使命感を燃やして恐怖を殺し、音の発信源へと歩き続けた。

  そして、ボゴのスマホのライトがそれを捕らえた。

  (あれは・・・・・・何だ!?)

  岩壁に、直径5メートルほどの大きな穴が開いている。そこから直径2メートルほどのホースが伸びており、敷き詰められている精液の塊に先端を突き立てていた。

  機械音は、ホースから聞こえてくる。ライトを照らしてよく見ると、ホースが突き刺さっている精液の塊は、車ほどの大きさだったがどんどん小さくなっていき、やがて消えてしまった。どうやら、あのホースが精液を吸い取っているようだ。

  (なぜ、俺の精液を?目的は何だ?しかも、誰があれを動かしている?)

  ボゴが様々な疑問を浮かべながらホースを見ていると、それは不意に、先端をボゴに向けた。

  「むっ!?」

  そしてホースは、蛇の威嚇のように先端を高く掲げた。蛇とはいっても、直径が2メートルを超えるためモンスター映画に登場する巨大アナコンダのようだ。

  『セイエキ ヲ シュウシュウ シマス』

  機械的なアナウンスがホースから聞こえた、その直後。

  『シュウシュウ』

  「うおっ!」

  ホースはボゴに襲い掛かった。あまりの速度に、ボゴは抵抗できない。ホースの口に飲み込まれ、身動きが出来なくなってしまう。

  「うわああああああああああ!!!!」

  そして、ボゴは猛烈な吸引力によってホースに吸い込まれ、柔らかい内壁に擦られつつ、上へ上へと運ばれていった。

  「ぐっ!」

  数分後、ホースから飛び出したボゴはべしゃりと派手な音を立てつつ、再び精液の塊に落下した。体中は精液まみれ、しかも痛みが全身をたたく。

  「う・・・・・・」

  目に差すような痛みが走る。どうやら、暗闇から一転、明るい場所に出たようだ。

  (どこだ、ここは?)

  体中にこびりついた精液や、体の痛みなどに構っていられない。起き上がり、周囲を見渡す。

  「ここは・・・・・・」

  そこは、今日の昼に訪れたデザート博士の研究所同様に、白一色と直線で構成された無機質な空間だった。

  清潔感のある白く広い部屋には浴槽ほど大きさののケースが並んでおり、そこには自分の精液と思われる白濁の塊が並々と入っている。それらは床に設置されたレールに沿って、部屋の奥へと進んでいる。

  「うおっ」

  そして、ボゴが落下した精液入りのケースも、同じように運ばれていく。ボゴはケースから飛び降り、部屋の周囲を見渡した。この部屋には精液入りのケースしか見当たらず、人影はない。

  (ホースの先には怪しい施設か。外部と連絡が取れない以上、警戒しつつ調査せねばならんな)

  スマホを落とした今、自分は孤立している。この施設はだれが何の目的で建設し、何が行われてるのかを調べ、その上で身の安全を確保して脱出しなければならない。

  精液を払い、自身の顔を叩いて気合を入れなおしたボゴは、部屋の隅にある扉へと歩いて行った。

  「なんてこった・・・・・・」

  ボゴは眼前で動き続ける機械たちを見て呟いた。

  移動した先では様々な実験器具が並んでおり、送られてきたボゴの精液に様々な薬品を混ぜ合わせている。

  それらは全て、機械が行っている。銀色のアームが壁や床から生えており、素早く正確に動き、誰もいない部屋で黙々と実験を続けているのだ。機械であるが故に、疲労によるミスや遅延はない。

  (俺の精液で何を・・・・・・混ぜられている薬品は・・・・・・)

  思考しても答えは出ないが、良い予感はしない。ボゴはとりあえず部屋を見渡してみた。

  「む?」

  すると、部屋の隅にデスクが二つあり、起動したままのパソコンが各々1台ずつ置かれているのを見つけた。ボゴはすぐに駆け寄り、内部データを調べてみる。

  「やはりそうか」

  ファイルの中には、様々な薬品のデータが保存されている。その中には、OKOWANのもものあった。他にも様々な薬品のデータがあるが、それまでは把握できない。

  (パスワードの設定もしていないとは。こんなところまで潜入されるとは思っていなかったようだな。だが、携帯を落としたのは、まずかったな)

  写真を撮れないことに歯噛みしつつ、ボゴは次に隣のパソコンを調べた。後悔しても仕方がない。とにかく今は、調べられるものを全て見ておかなければ。

  隣のパソコンには薬品のデータはなかったが、施設のデータが入っていた。

  (荒野の地下に建設された研究施設、か。思ったよりも広いな。しかも、これほどの規模とはな)

  ボゴがいる研究施設は、ボゴが寝泊まりしている小屋よりさらにズートピアから離れた地点の地下に建設されており、施設内のことは全て高性能AIが管理しており、施設の管理はもちろん、実験も全て自動で行われるようになっている。

  (む・・・・・・施設を作った組織までは分からないか。ベルウェザーの残党は逮捕が進んでいるが・・・・・・残党たちと繋がりがある組織か、それとも新たな勢力が台頭して作ったのか。どのみち、調査しなければ)

  ボゴは今後の調査の方針などを考えながら、パソコンのメールを開いた。

  (仲間同士のやり取りがあるかもしれんな。その前に、ここのことを仲間に知らせておくか)

  施設のことを記載したメールを警察署の全職員へ送信し、ボゴは受信メールのボックスを開く。

  (応援が来るまで、調査を続けるか。何か他にも情報がないか。俺の精液を確保している理由も知りたいしな)

  すると。

  ヴォン

  パソコンのモニターが赤一色となり、警告のメッセージが表示された。

  (な、なんだ!?ウイルスメールを開いたのか!?)

  ボゴはキーボードやマウスを操作するが、画面は変わらない。そして、モニターに新たなメッセージが流れ始めた。

  『警告。メンバー以外の人物が施設内に侵入したと思われます。OKOWANのサンプルをズートピアへ緊急回廊にて高速輸送します』

  (何っ!?セキュリティが働いたのか!?サンプルをズートピアに移動させる気か?まだワクチンは、大量生産できていないんだぞ!!)

  次に、新たなメッセージが表示される。

  『繰り返します。ガイドラインに則り、緊急回廊にてロケットで拘束します。キャンセル命令が無い場合、10分後に発射します。キャンセル命令は、このパソコンでログインして行ってください。ログインするには、IDとパスワードの入力が必要です』

  (くそっ!ログインなど出来んぞ!どうする!?)

  OKOWANの輸送を止めるためにはどうすべきか、ボゴは数秒だけ考え、すぐに決断を下した。

  (ロケットを直接破壊するしかないな。ズートピアにOKOWANを移動させてはならない!)

  先程、施設の全体図を見た際に緊急回廊の場所は把握している。ボゴはそこへ向かって駆け出した。

  「ここだな!」

  ボゴはロケットが収容されている緊急回廊の扉を体当たりで吹き飛ばした。

  出入り口の付近にはパソコンが置いてあるデスクがあり、部屋の隅には地上へ出るための緊急用の梯子がある。

  そして、部屋の中央には白いロケットが横たわっていた。長さは7メートルほどもあり、太さはボゴの胴体よりも太い。かなり大きなロケットだ。

  (上空へ発射するのか?いや・・・・・・地を走らせるつもりか!)

  ボゴは横渡るロケットに歩み寄り、床を走るレールのような溝に気付いた。どうやらこのロケットは、飛行させるのではなくトロッコのように大地を走らせて進むタイプのようだ。

  レールを目で追うと、壁に設置されているトンネルへと続いている。一直線の長いトンネルは、おそらくズートピアまで続いているのだろう。

  「こいつを止めればいいんだな」

  ボゴがそう呟くと、ロケットが唸り声のような音を発し始め、アナウンスが流れた。

  『ロケットの発射準備が整いました。停止させる場合はパソコンからログインし停止させてください』

  「いかん!」

  ボゴはデスクを持ち上げ、ロケットに向かって思い切り叩きつけた。派手な音とともにデスクは壊れるが、ロケットには傷一つつかない。

  「くそっ!」

  ボゴは諦めずロケットに体当たりをぶち込むが、ロケットは微動だにしない。持ち上げてレールから外そうとするも、重すぎて全く上がらない。

  「まだだっ!」

  ボゴは部屋の隅に置いてあった消火器と取り、大きく振り上げてロケットに叩きつけた。すると、ロケットの装甲が一か所だけ剥がれ落ちて内部が露出した。

  「むっ!」

  機械が見えるのかと思いきや、桃色の液体が入った容器がそこあった。

  「これは、OKOWANが入ったタンクか?そうだ、発射が止められなくても、このタンクさえロケットから外せられれば!」

  ボゴは消火器の隣に置いてあった工具を使い、力任せに装甲を剥がし始めた。OKOWANが入ったタンクは一角が見えただけで、どれだけ大きいか分からない。取り出すには、まだ装甲を剥がす必要がある。

  だが、もう時間は残されていなかった。

  『発射3分前。発射を停止させたい場合はお急ぎください』

  「くそ、間に合わん!こうするしか!」

  ボゴは工具をOKOWANが入ったタンクに叩きつけた。タンクが割れて、拳ほどの大きさの穴が出来る。これで流れ出るかと思われたが。

  「何っ!?」

  しかし、OKOWANはかなり粘度が高いようで、穴が開いても流れ出てこなかった。どうやら、ボゴの精液と同様に半ば個体であるようだ。

  「くそっ!どうすればいいんだ! ・・・・・・はっ!」

  諦めかけたその時、ボゴは工具や消火器が設置されていた場所に視線を移した。

  2メートルほどの長さのホースが壁にかけられている。

  (消化ホースかと思ったが、あれは、おそらく・・・・・・)

  ボゴはホースを手に取って見てみた。片方の口の付近にはモーターが内蔵された機械が取りつけられており、“吸引”の文字が刻まれている。

  「間違いない!あの時の!」

  そのホースを、ボゴはかつて見たことがあった。

  ベルウェザーの残党たちの秘密基地でOKOWANを大量に飲まされた時、その時ボゴの口に取りついてOKOWANを流し込み続けたホースだ。後の調査で、そのホースには吸引と放出、2つの機能があることが判明していた。片方の先端が吸引口、もう片方が放出口となっており、一瞬で大量の液体を別の容器へと移し替えることが出来る道具だ。

  「このホースがあれば、タンク内のOKOWANを吸い出せるはずだ!」

  ボゴはロケットに駆け寄り、タンクにできた穴にホースの先端を差し込み、機械のスイッチを入れた。すぐに吸引が始まり、もう片方の口から吸い出されたOKOWANの放出されるかと思ったが、なかなか放出は始まらない。

  「なんだ、どうした?」

  ボゴが再び機械に手を伸ばしたところで、機械が赤く光りアナウンスが流れた。

  『放出口の固定が確認されません。安全のため、吸引を停止します』

  (しまった、忘れていた!)

  吸引ホースについて、ボゴは部下たちとともに説明を受けたことがあった。

  この道具は大量の液体を別の容器に移すことを目的に開発されている。そして、残党たちはOKOWANの存在を隠すため、一滴たりとも零さないよう最大限の注意を払っていた。

  故に、このホースは安全のため吸引と放出を行う際、放出に使う口を何かに固定しない限り機械が作動しないようになっている。

  残党たちが使うタンクや袋などの容器には、このホース専用の“給水口”のようなものがあり、ホースの両端をそこに取りつけて使用していたのだ。

  「このままでは動かないか・・・・・・」

  『発射1分前。危険ですので、ロケットから離れてください』

  無情なアナウンスが流れた。

  発射までの時間は1分を切っており、別の部屋にタンクを取りに行っている時間はない。

  (まてよ、確か・・・・・・)

  ボゴは自分がOKOWANを飲まされたときのことを思い出していた。ホースはタンクに接続されていなかったが、自分の体内へOKOWANを注ぎ続けた。

  (あの時、放出口は俺の口に取りつけられていたな。口に取りつけても作動するのか?)

  迷っている暇はない。ボゴは試しに、ホースの放出口を咥えこみ、ベルトで固定して観た。すると、ホースに取りつけられている機械が緑色に光り、アナウンスが流れる。

  『放出口の固定を確認しました。吸引と放出が可能です』

  ボゴは躊躇いなく機械のスイッチに手を伸ばした。

  (俺はワクチンを接種している。飲んでも大丈夫なはずだ!)

  ボゴがスイッチを入れてロケットから離れると、モーターが作動してロケット内のタンクに収められているOKOWANを吸い上げ始めた。それはホースの中を走り、ボゴの口内へ向かう。

  「ぶふぅ!」

  スイッチを入れて1秒も経たないうちに、ボゴの口内にOKOWANが飛び込んできた。激流と化したスライム状の液体は、口内を満たすとまっすぐに食堂を通り胃に向かう。胃は一瞬で満たされるが、それでもなお氾濫した川のような勢いで個体に近いOKOWANはボゴの体内へと入り込んでくる。

  ボゴの腹は一瞬で膨れ上がった。妊婦のように膨らみ、シャツが内側からの圧力で引き延ばされてボタンと生地が千切れそうになり、ベルトまでが悲鳴を上げながら肉に食い込んでいく。

  (こ、こんなに多いのか!?)

  ボゴは気付かなかったが、ロケット内に設置されたOKOWANのタンクはかなり大きく、ドラム缶にして5個以上はあるだろう。

  それでも吸引は止まらず、ボゴの腹はどんどん膨らんでいく。やがて。

  ブチッ! ポンッ ポンッ ポンッ ポンッ

  膨らむ腹に耐えきれずベルトが引きちぎれ、シャツのボタンが全て吹き飛んだ。拘束が無くなり、ボゴの腹は妊婦のそれを超え、アドバルーンのように膨らんでいく。

  「ぐ・・・・・・ふぐぅ」

  ビリビリビリッ バツンッ

  膨張の速度が大きいため、インナーは胸へずり上げられず引き裂かれて布切れと化し、ブリーフもゴムが千切れて巨根が露出してしまう。

  腹は膨張していくが、なぜか痛みはなかった。若干の苦しさはあるものの、耐えられないほどではない。一度体験しているからだろうか。

  「ぐうっ!!」

  やがて、ロケット内の全てのOKOWANを腹に収められ、ボゴはその重さに耐えきれず尻もちをつく。

  ほとんど同時に、ロケットが発射されてトンネルの中を突き進んでいった。間一髪だ。

  「ふ・・・・・・ぬふぅ・・・・・・間に合ったか・・・・・・」

  ホースを口から外したボゴは、安堵しつつ自身の腹を見下ろした。

  いったい何リットルの液体を飲んだのは分からないが、その腹は軽自動車を丸のみにでもしたかのような大きさだった。空気を限界まで入れた風船のようにパンパンに膨らんでおり、自慢の巨根もその腹で見えなくなっている。

  「こっちは、安心、出来んか・・・・・・」

  息苦しく、身動きも取り辛い。今残党たちに襲われたらひとたまりもない。

  だが、OKOWANがズートピアへ運ばれることは防ぐことが出来、この施設のことは優秀な部下たちに知らせている。何より、OKOWANを大量摂取したが症状は出ていない。

  「ワクチンが効いたか・・・・・・良かった・・・・・・」

  どうやら、ワクチンの効果は十分期待できるようだ。

  ボゴはほっと息を吐くと、パソコンがあるデスクへゆっくりと移動し始めた。

  味方の救援が来るまでじっとしていてもいいが、少しでも調査がしたい。せめて、パソコンの中身のデータに目を通すくらいならできる。

  「何か、無いか・・・・・・」

  ボゴは腹を引きずらせながら、何とかパソコンの前まで移動し、パソコンを操作してみる。もう警告メッセージは表示されておらず、自由に操作できた。だが、腹が邪魔なので体を横に向けてパソコンを操作しなければならず、非常にやりにくい。

  モニターにはメールの受信箱が表示されていた。大量のメールが送られてきているようだ。受信者も送信者も数字で表記されているため、個人は特定できないが残党たちのやり取りは確認できるだろう。

  「とりあえず、ここから調べていくか」

  ボゴは最も古い受信メールを開いてみた。

  『OKOWANの存在がバレてしまった。おまけに、ワクチンの開発までも進んでいる。OKOWANの有効活用が難しくなってきた。

  考えられるとしたら、ワクチンの完成前に銀行強盗をやるくらいか。銀行と警察署を襲撃し、大量のOKOWANを散布して、警官たちが性欲の虜になって無力化している間に、金をかっさらって逃亡・・・・・・。町を乗っ取るつもりが、随分小さな野望になったもんだ

  しかし、これも問題がある。今は検閲が厳しくなってるから、薬物を大量に運ぶのが難しい。薬物の開発自体はそんなに難しくないんだが・・・・・・。

  もうOKWOANの活用は難しいと思うが、今の俺たちにはこれを活用する以外に有効な武器が無い。既に大量にストックもあることだし、何か有効活用できないか考えてみる』

  (ワクチンのことが漏れている・・・・・・内通者がいるのか?)

  ボゴは次のメールを読んだ。

  『リーグからワクチンのデータをもらって、解析を始めた。

  結論から言うと、OKOWANに改良を施せば、ワクチンを摂取した動物にもOKOWANの効果が出るようには出来るが、とても実用的ではない。

  例えば、運び屋のジャックにワクチンを投与する。するとジャックには、OKOWANを投与しても効果は出ない。だが、OKOWANにジャックのDNA、例えば体毛や体液等を投与すれば、ジャックにもOKOWANの効果が出るようになるんだ。

  だが、欠点が2つある。まず、ジャックのDNAを含ませることで、OKOWANはの効果がかなり下がってしまうことだ。OKOWANの媚薬効果が薄くなってしまうんだ。しかも、ジャックのDNAを投与させたOKOWANは、ジャックにしか効果が発生しなくなる。

  例えば、ジャックとガイとビル、三人がワクチンを接種した。三人にOKOWANの効果が出るようにするには、OKOWANに三人のDNAを投与しないといけない。だが、三人分のDNAを投与するとOKOWANの効果は30%以下になる。

  こんなんじゃ、使い物にならないぜ。有効活用するには、どうすればいいのかをじっくり考える必要がある』

  (リーグ・・・・・・デザート博士の研究所にいたグリズリーか。あいつが内通者か。すぐに捕まえて、尋問する必要があるな。だが、ワクチンの効果は本物らしいな。これが完成して流通すれば、OKOWANは驚異でなくなる)

  ボゴはほっと胸を撫でおろし、次のメールを読み始めた。

  『前回話したように、OKOWANにはボゴのDNAを投与する。

  理由は以下の通りだ。

  まず1つ、ボゴのDNAは摂取し放題だ。あいつは今、荒野で毎日何十リットルも射精をしている。OKOWAN大量摂取の影響でな。調べてみたんだが、奴は元々1日に10回以上も大量射精しないと収まらないような特異体質だったようだ。それもOKOWANとの相性が良かったらしい。ボゴは小屋の近くの崖の下に毎日大量射精しているから、精液は毎日大量に確保できるぞ。

  2つ目の理由だが、ボゴの精液を投与したOKOWANは効果が薄まらず、逆に上がるんだ。これも、OKOWAN大量摂取とボゴの元々の体質が関係しているのかも知れないが、ボゴの精液の投与したOKOWANは強化されて効果が何十倍にも跳ね上がるぞ。他の動物には効果が出なくなるが、そこは問題ない。後述の理由と合わせて説明する。

  3つ目の理由だが、ボゴの体質と強化されたOKOWANの組み合わせによる影響の大きさだな。ボゴは元々の絶倫体質に加え、OKOWANを大量に摂取した。これによって、OKOWANの効果が他の動物よりも発揮されやすくなっている。加えて、OKOWANはボゴの精液によって毎日強化されている。あくまで理論上だが、今のボゴにコップ1杯でも飲ませれば、あの日のように、小さな丘を丸ごと精液まみれにするくらい射精するだろう。つまり、街の一角はつぶれるってわけだ。OKOWANを摂取させるのはボゴ一人だけでも、十分なダメージをズートピアに与えられる。OKOWANが他の奴らに効かなくなっても問題はない。

  作戦としては、全てのエージェントに数滴のOKOWANを持たせてズートピアに潜伏させ、ボゴにどうにかして飲ませればいい。今後もボゴの精液でOKOWANを強化させ続ければ、やがては数滴でも効果を発揮するようになるだろう。数滴なら、簡単に隠せるから検閲にも引っかからない。水筒の水に混ぜたり、カプセルに入れて歯に仕込んだりすればいい。

  街の一角を精液まみれにしてしまえば、街の金融機関を襲って大金を奪うことが出来る。街の乗っ取りは出来ないが、奴らには痛手を与えられるし、復讐としては十分だろう。精液まみれになった街の清掃は、相当大変だろうな。

  言い忘れていたが、ボゴの精液を投与したOKOWANは、当然ボゴがワクチンを投与していても効果を発揮するぞ。

  ボゴを捕縛でもできれば、ここの施設のOKOWAN全てを飲ませて、街の全てを精液まみれにしてやれるんだが・・・・・・まぁ、そんなことをしてもしかたがないか。

  まぁ、人体実験は出来ないが、それでも理論は完璧だ。今後はこの方針で話を進めていきたいと思う』

  メールを全て読んだボゴは、恐怖で体が硬直した。

  (ワクチンが効かないだと?しかも、コップ1杯で町の一角を精液まみれにしてしまうなんて・・・・・・本当なのか?だとしたら、俺は・・・・・・)

  ドクンッ

  「うっ」

  不意に、ボゴの鼓動が高鳴る。

  自覚が引き金になったかのように、ボゴの身体に変化が現れ始めたのだ。

  「ぐうう・・・・・・」

  鼓動が速くなり、体温が上がり、肉体が活性化していく。胃が内部のOKOWANを吸収していき、腹がへこんでゆく。そして、OKOWANの成分が全身へと巡っていった。

  「がっ!!」

  直後、体に訪れるであろう異変に恐怖していたボゴの心から、その感情が消えた。同時に、脳内は淫欲で満たされる。

  今まで抱き、抱かれてきた雄雌の顔、肉体、性器の光景が頭の中で渦巻き、愛欲が爆発する。

  ボンッ!!ドゴッ!!

  そして、股間の肉棒は一瞬で勃起しボゴの腹筋を、大胸筋を、顔面を強く叩きジェル状の先走りをまき散らす。

  ビキキッ!!バキバキッ!!ググググググッ!!

  ボゴの肉体と同程度の大きさの肉塊はそのまま肥大化を止めず、巨大化していく。

  ブクンッ!!ブクンッ!!ブクンッ!!

  勃起と同時に、睾丸も一瞬で風船のように膨らんだ。大量の精液が生成され、玉の中で熱く滾り燃え上がる。

  シュウウウウウウウウウウウ!!

  そして、陰茎の肥大化に合わせてどんどん精液を貯蔵し、睾丸は膨らんでいく。

  ググッ!!ブククッ!!グウウウウウウウウウウウ!!!

  そして、膨張するのは性器だけではなかった。胸に、腹に、手に、足に、大量の脂肪がつき肉体全てが膨らんでいく。

  特に大きく膨らむのは腹であり、気球のように丸々と膨張していく。その上では、乳房が女性のそれ以上に成長を遂げ、双乳は砲弾のように膨らんで腹の上に伸し掛かる。尻も一気に膨張し、それぞれの尻たぶ肉がせめぎ合いながら膨らみクッションのように巨大化したボゴを支えた。

  両手足も膨張するが、腹や胸、尻には敵わず埋もれてしまう。衣服は完全に破れてしまい、ボゴは全裸となる。

  やがて、黒い体毛で覆われた巨大な肉玉と化した体に、赤黒い肉塔となった肉棒と、グレーの体毛で包まれた大玉となった睾丸が付属したような肉体と化したボゴ。肉塔の先端からは白く濁った粘液が常に放出されており、床一面は既に液体で満たされていた。

  デスクなどを押しつぶしながら部屋いっぱいに膨張したが、それでもOKOWANの効果は消えず肉体は成長を続ける。

  (むおっ!!むおおおおおおお!!!!)

  勃起と玉が壁に密着し、押し付けられる。本来ならば痛みが走るはずだが、OKOWAN大量摂取によりボゴの脳は痛みを感じなかった。むしろ、その刺激さえも快楽と化してボゴに甘美な刺激をもたらす。

  刺激により脳内の妄想も加速し、ボゴは頭の中に浮かんだ雄や雌の肉体を堪能していた。誰かの爆乳に顔を埋め、誰かの巨根の勃起を扱く。自身の勃起を誰かにしゃぶられ、誰かの太い指が肛門に入り前立腺を刺激する。濃い雌と雄の匂いと喘ぎ声が充満する部屋の中で、魅惑の肉体を提供し合う至福に酔いしれる。既に頭から職務は消え去り、快楽を求めることしか考えていなかった。

  本来ならばボゴの膨張はそこで止まるはずだったが、ボゴの勃起が鋼のように硬く、膨張力も強い。やがて、メキメキと音を立てながら、膨張を続けるボゴは部屋を破壊し巨大化を続けた。簡素な造りであったこともあるが、それほどまでにボゴの肉体と、ボゴの精液によって強化されたOKOWANの効果は強かった。

  その地下施設は地中の中にあるドーム状の空間の中にあり、建物を破壊してもボゴは膨張をつづけた。隣接する部屋を押しつぶしながら、どんどん膨らんでいく。やがて、硬い地層にぶつかればボゴの膨張も止まるはずだったのだが・・・・・・。

  バキバキッ!!!ガシャン!!!

  膨張を続けるボゴは、とある部屋をも押しつぶした。結果、その部屋の中に収められていたタンクも破壊し、中に収められていた桃色の粘液が溢れ出てくる。

  それは、ボゴの精液を基に作られたOKOWANだ。ボゴの精液は大量に手に入るだけでなく、OKOWANとの親和性が非常に高く、研究員たちはOKOWANにボゴの精液を投与するのではなく、ボゴの精液を基にOKOWANを作ることに成功していた。生産性も高く、ボゴが射精した大量の精液は、全てがOKOWANへ変化していた。

  ボゴが過去に大地の亀裂へ射精した精液量は非常に多く、その全てが基地のタンクにあった。それらが全てなぎ倒されたのだ。

  スライム状のOKOWANはボゴの巨体に押しつぶされたが、やがてそれらは意思を持っているかのように動き始め、ボゴの口目がけて進んでいった。

  ボゴが読んでいたメールには、続きがあった。

  『ちなみに、既に説明したことだが、OKOWANには微生物がたくさん入っている。そこにボゴの精液を投与して強化してボゴ専用のOKOWANを作ると、そのOKOWANの中の微生物の動きも活性化した。しかも、触れてないのに動き始めたんだ。意思を持つスライムってことだ。しかも動くOKOWANは、ボゴの精液の方に進む傾向がある。気味が悪いが、この特性を利用すれば、ボゴに飲ませやすいかもしれないぞ』

  ボゴの精液で強化されたOKOWANは、意思を持ち動くことが出来たのだ。しかも、自分の親を求めるかのようにボゴへ向かい、肉に埋もれた口から体内へ侵入していった。

  (むおっ!!おああああああああ!!!!!)

  組織が保管していた、ボゴの精液により作られた数百リットルのOKOWANは、全てが意思を持って動き、ボゴの口に入っていく。それらはボゴの胃で消化され、即座にボゴの肉体をさらに強化させていった。ボゴはより敏感になり、欲望は燃え上がり、そして肉体は大きく成長していく。精液の生産量も増え、睾丸の内部では何億もの精子たちが受精を求めて激しく泳ぎ回る。

  (ぐおおおおおおおおおおおああああああああああああ!!!)

  そして、ボゴは施設の全てを押しつぶし、地下の空洞全てを埋め尽くしたが、それでも膨張は止まらなかった。

  ゴゴゴゴゴゴ!!!

  ボゴの肉体は膨張を止めなかった。大地をもってしても、その成長は止められなかったのだ。

  ボゴは地層を破壊しながら巨大化していった。

  (ああっ!!最高だ!!はあっ!!たまらん!!はあっ!!ぐっ!!おおっ!!もっと!!もっとだ!!)

  妄想の中で、ボゴは既にセックスを始めていた。

  様々な雌の膣内に自身ぼ爆根を叩き込み、腰を振りながら肉刀を扱かれ搾り尽くされている。そして自分と同程度の巨大な勃起を肛門に突き刺され、腸内に押し込まれ前立腺を扱かれながら腰を打ち付けられている。濃厚なセックスは、凄まじい快楽と幸福感を生み出した。

  性器から発生した快楽は瞬く間に全身に広がり脳を焼き尽くす。頭が爆発し、肉体が砕け散りそうな快感に襲われる。苦痛を感じるほどの快楽でありながら、それでもボゴはさらなる快楽を求めていた。

  性を求める欲望は留まることなく膨れ上がり、肉体はそれを体現するかのように膨張を続け、胎内に吸収された数トンものOKOWANがそれを強化する。

  バキバキッ!!ゴゴゴゴゴ!!ドゴォンッ!!!

  そして、ボゴの欲望は、漆黒の肉体はついに、轟音と共に大地を砕き、力強く地表に姿を現した。その大きさたるや、サッカーのスタジアムにも収まらないほども成長し、弛みはなく張り詰めて膨張しきっている。

  その性器もまた巨大であり、長さは高層ビルさえも追い抜くほど高く、野球のドーム一つ分ほどの太さを誇る。力強く、天高く聳え立つ巨大なペニスは、力強くびくびくと痙攣しつつ、その先端からは樹液のように濃い先走り液を垂れ流している。粘液は赤黒い肉の幹に絡みつき、夕日を浴びて煌めいていた。生命力溢れるその肉の塔は、神話の中に出てくる大樹のような、神々しささえ備えた肉棒であった。

  睾丸もまた大きく、居住区の一つや二つを簡単に押しつぶしてしまいそうなほどもあり、その中にはOKOWANによって大量生産された超濃厚のボゴの精液が煮えたぎって蠢いていた。

  (あっ!!ああっ!!あがあああああああああああああああああああ!!!!!)

  そして、地表に出て空気に触れたその瞬間、ついにその時は来た。

  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

  睾丸内で熟成されたボゴの精液が、睾丸から輸送管を通り尿道へと運ばれる。

  金玉とチンポの付け根が、尻穴と睾丸の間の部位が、激しく熱くなり、肉棒の痙攣が激しくなる。

  粘度の高さゆえに進みづらく、更には亀頭までの距離が長いため、発射までに時間がかかる。

  陰茎からは、低い音が外に漏れ出始めた。

  ゴビュウウウウ!!!!ゴギュルルルル!!!グリュリュリュリュリュ!!!!

  それでもボゴの精液は、ボゴの元々の力とOKOWANの効果によって凄まじい射精力を有し、超特急で尿道を駆け抜けた。

  (うっ!!ぐっ!!ほああああああああああああああああああああ!!!!!!)

  そして、ボゴが妄想の中で雄から腸内に激流の射精を流し込まれ、雌の子宮目がけて精を放出した瞬間、現実世界でもその瞬間が訪れた。

  ドッビュルルルルルル!!!!!!!!!!!!ゴビュルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!ドッビュルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!ボゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!

  鈴口が大きく開き、白濁の液体がすさまじい勢いで発射された。

  肉棒は幸い、天を向いていた。放たれた精液の勢いはすさまじく、大量かつ濃厚でかなりの重量があるにもかかわらず、雲を超えて天まで登る。

  一番に飛び出した精液が落ちてこないうちに、新たな精液が発射された。半ば個体と化したそれは、尿道と同様にビル以上に太く濃厚であり、精液は一つの塊となり天まで放出され続ける。間欠泉や噴火どころではない。大爆発と呼んでも差し支えない射精は、爆音を轟かせ続いた。

  その快楽は、ボゴにすさまじい快楽を与えた。動物の限界を超えた量と勢いの射精故に快楽は凄まじい。薬により敏感になっているため得られる快楽はさらに強くなり、その快楽が引き金となり更に精液の製造量は増えて射精の威力は上がってゆく。

  快楽の無限ループにボゴは陥っている。しかも、OKOWANの効果はまだ続いており、肉体の成長も進んでいる。肉体はまだ膨張を続けており、大地を壊しつつ巨大化している。精液の噴射力も上昇を続けており、快楽も増すばかりだ。

  (おおうっ!!!おおあっ!!!はあああ!!!うあああああああああ!!!!!)

  ボゴはもう、妄想どころではない。強すぎる快楽を叩き込まれ、しかもその快楽は強くなってゆくばかり。

  常人ならば精神が崩壊していただろう。だが、ボゴの精神は壊れず、その快楽を楽しみ続けた。それどころか、もっと強い快楽を求め、もがき続けていた。

  しばらくして、打ち上げられた精液が地面に落下した。広範囲に飛び散った精液が、徐々にボゴの周囲に溜まっていく。発射後も熱い精液に包まれながら、ボゴは射精と膨張をつづけた。

  夜になり、太陽でなく月に見降ろされても、一晩明けて再び太陽が顔を出しても、ボゴの射精は止むことなく続いていた。

  一週間後。

  荒れ地の上空を、乾燥した空気を切り裂きながらヘリコプターが走る。

  「この先、もうすぐね」

  「そうだな」

  ヘリの中でスマホの画面を眺めつつ、ジュディとニックはボゴがいる地点を確認した。

  ボゴから地下施設の連絡を受け、ベルウェザーの残党の一部や、それに加担していたデザート博士の部下であるリーグを捕らえて尋問し、OKOWANを巡る調査は順調に進んでいる。

  そして今日、ジュディ達はようやく地下施設にいるボゴの救助に来ていた。

  ボゴからのメールには、詳しい地点は乗っておらず、捕まえた残党たちを尋問してようやく詳しい位置を突き止めることが出来たのだ。

  「無事だといいけど」

  「研究所の中にいるといいんだけどな。下手に外に出ると、ミイラになっちまう。ま、ボゴ署長はバカじゃないし、大丈夫だろ。タフだしな」

  「そうね」

  不安そうなジュディを優しくニックが励ますと、ヘリを操縦しているマクホーンが声を上げた。

  「こ、これは・・・・・・」

  「どうし・・・・・・えっ!」

  「いっ!?」

  目を丸くしているマクホーンの視線を追ったジュディとニックは、揃って声を上げた。

  赤茶けた荒野が、一面真っ白に染まっているのだ。雪でも積もっているのかと思ったが、3人はそれ以外に思い当たることがあった。

  「もしかして、これって・・・・・・」

  「ああ、その施設には、ボゴ署長専用のOKOWANが大量にあるって言ってたし。はずみで飲んじゃったりしたら」

  「じゃあ、あれが、まさか」

  三人の視線の先には、巨大な白い塔があった。雲にまで達する高い塔が。

  そして、塔の根本には黒い物体が鎮座している。

  「その、まさか、かもな」

  「うそ・・・・・・」

  「むう・・・・・・」

  更に接近すると、白い塔が天に放出されている液体であることが分かる。そして、根元の黒い物質が、巨大な赤黒い陰茎と灰色の睾丸、そして黒い巨体であることも。

  「これ以上の接近は、危険だな」

  「戻って、対策を立てるしかないな、こいつは」

  「署長・・・・・・」

  三人は、すぐにでもボゴを助けたかったが、その方法はない。

  なにせ、ボゴはもはや街よりも大きくなり、今もビルより太い鈴口から激流の精液を撃ち続け、渇いた大地を白く染めていたのだから。

  心配する三人をよそに。

  (ああっ!!き、気持ちいい!!最高だ!!はあっ!!ああっ!!いいっ!!くあああああああああああ!!!!!)

  ボゴは相変わらず、その快楽をむさぼっていた。

  後に分かったことだが、ボゴが放った精液の量は、島一つを覆いつくすほどの量だったという。

  

  さらに一週間後、ボゴの射精は止まり、肉体も元の大きさに戻っていった。

  それでも完全には戻らず、ボゴはペニスも睾丸も更に大きくなり、肥満体系となってしまった。ワクチンの接種でやや小さくなったものの、やはり以前よりもサイズアップしてしまうこととなった。

  それでもボゴはワクチンを使った治療をデザート博士と行い、一か月かかって日常生活を送れるまでに回復し、職場に復帰した。今まで以上に性欲と精力は強くなってしまったが、それでもワクチンを利用して治療を続けて何とか日々を送っている。

  ベルウェザー一味の残党も大半が逮捕され、事件は解決へ向かって順調に進んでいた。

  もうすぐ終わると、ボゴはそう思っていた。

  しかし、この事件の裏に潜む巨悪はまだ、その野望の火を消してはいなかった。