様々な動物たちが共存する大都市、ズートピア。
その中心地であるセントラル地区は正に栄華を極めていると言っても過言ではない。多種にわたる動物たちの生態に合わせたバリアフリーを完備しており、種族の特性に合う多様な仕事が必要となるため企業も多い。それ故に動物も物資も全てが集まるセントラルは、文字通りズートピアの、国の心臓部であった。
しかし、動物が集まれば必然的に事件事故は増えるのが世の常である。
セントラルの一角、10階建ての大きなマンションには動物たちが集まり、慌てふためき悲鳴を上げていた。
「消防車はまだか!」
「今向かっている!」
それもそのはず、マンションの3階と4階の窓から真っ赤な火と黒煙が吐き出されているのだ。小さな火は瞬く間に周囲を燃やし、あっという間に巨大な猛獣となりマンションを侵食していった。
1階から3階の住民は入り口から、それより上の階の動物たちは非常階段から脱出できたのだが。
「あそこ!取り残されているぞ!」
一人で留守番をしていた犬の少年が、5階の窓から顔を出し助けを求めていた。熟睡していたらしく、既に5階の廊下は黒煙に包まれ出られなくなっている。
「どうする!?」
「毛布で受け止めるか!?」
「無理だ、そんなの!」
助けを求める子供を、指をくわえて見ているしかない現状に大人たちが歯噛みしていると。
「皆さん、下がっていてください!!」
それを一括するかのように、野太い声が響き渡った。
声の主は、大柄なバッファローの警察官だった。ズートピア警察の署長、ボゴである。ボゴはマンションに駆け寄り、少年の部屋の下まで移動すると、制服を脱ぎ始めた。何をするつもりかと周囲の動物たちがボゴを見ていると。
「皆さん、危険ですから下がって!」
「巻き添えを食らいたくはないでしょう!!」
警察官が7名駆け付け、動物たちをマンションから遠ざけ始めた。
やがて、ボゴは制服を脱ぎ終えた。しかし、全裸にはなっていない。ボゴは制服の下に黒いスーツを着ていた。競泳選手が着るフルボディタイプの水着のようで、身体にぴったりとフィットしている。それ故に、筋肉質であるボゴの肉体の実線がしっかりと浮かび上がっていた。
「ぬうう・・・・・・」
しかし、ボゴが呻いた次の瞬間、黒いスーツに包まれた肉体に変化が現れ始めた。
岩のようにごつごつとした肉体が丸みを帯び始めた。それだけではない。ゆっくりと膨らみ始めたのだ。
腹の膨張の速度が最も早く、妊婦のように膨らんだかと思うと、風船のようにどんどん膨らんでいく。それに追いつこうとするかのように、発達した大胸筋により膨らんでいた胸が、女性の乳房のようにどんどん成長して巨乳、爆乳と化していく。さらには両手足も合わせて膨らみ、尻も女性のそれ以上に膨張していった。
やがて、自動車よりも、大型トラックよりも膨らんだボゴは、大きすぎる胴体、特に腹肉によって手足と顔が埋もれ、アドバルーンのような球体となった。弛みはほぼなく、脂肪でパンパンに張り詰めている。
「そこの坊や!!署長に飛び降りて!!早く!!」
すると、人々をマンションから遠ざけていた警官の一人、兎のジュディ巡査が、準備が整ったと判断し叫んだ。
犬の少年は一瞬躊躇ったが、部屋に煙が入ってきたことに気付くと窓から飛び降りた。
動物たちの悲鳴が上がる中、少年は巨大な肉塊と化したボゴの上に落ちた。かなりの高さだったが、弾力とともに柔らかいボゴの肉体は衝撃を逃がし少年の身体を怪我無く受け止めた。
その弾力故に少年はボインとバウンドし放り出されたが、サイの警察官、マクホーンがしっかりと受け止めた。
動物たちの悲鳴は、すぐに歓声となり警察たちの活躍を褒めたたえた。
セントラルの一角、工業地帯にて。
「もうだめだ・・・・・・」
とある工場に大型トラックが衝突し、瓦礫やコンテナによって従業員である鹿の青年が生き埋めになってしまったのだ。隙間から脱出したいところだが、足にコンテナ伸し掛かっており動けない。
重機で瓦礫やコンテナを除去してくれているようだが、さっきから瓦礫がぐらぐらと揺れており今にも崩れそうだ。
肉体だけでなく、精神も恐怖で押しつぶされそうになっていると。
「大丈夫ですか!?」
瓦礫の隙間を縫って、ボゴが青年の元にやってきた。制服は着ておらず、黒いスーツのみを着ている。
「だめです、動けません。あなただけでも早く、逃げて・・・・・・」
「いえ、あなたも助けますよ」
ボゴはそう告げると。
「ぬうう・・・・・・」
岩のような肉体に脂肪が生成され始め、丸く、大きく膨らみ始めた。目を丸くする青年をよそに、ボゴは脂肪により太り、膨張し、瓦礫やコンテナを押しのけていく。その重さに負けることなく膨らみ、やがて瓦礫やコンテナを全て吹き飛ばした。瓦礫の山から顔を出した丸く大きな脂肪の塊は、誇らしげにブクンブクンと震えつつ、まだ僅かに膨張を続けていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「これは何でしょうか」
豪勢な造りのズートピア市役所市長室にて、制服姿のボゴは市長から渡されたポスターを怪訝な表情で眺めつつ質問した。
「書いてある通り、警察官募集のポスターですよ」
そう答えたのは、机を挟んでボゴと向かい合う壮年の虎、現ズートピア市長を務めるナックル市長である。突如不在となったズートピア市長の席に、市議会議員から行政経験豊富な彼が市長に推薦された。
2代続けて不祥事で逮捕されたため、市長というポストに抱く市民のイメージはあまり良くない。それを改善すべく、市政を極力オープンにしていく、というスタイルでズートピアのかじ取りを進め、徐々に味方となる市民を増やしつつある。
学生時代にラグビーで鍛えていたため体躯は前々市長のライオンハートよりも一回り大きく、表情も鋭く声も低い。しかし見た目に反し考えは理知的で市民に対しての説明は論理的である。“小柄な兎でも警察官になれる。粗暴な虎にも政治家になれる”というのが彼の持論だ。
ベルウェザー一味の残党逮捕及び差別意識の撤廃を最大の目標としているため、警察とのつながりは強くボゴのこともよく知っている。
「差別意識の撤廃や自由意思の尊重という風潮は、ホップス巡査やワイルド巡査による宣伝でうまくいきました」
「それにより警察官のイメージも良くなり、警官を目指す動物も増えました。ベルウェザー一味の残党も減少しつつある今、宣伝に力を入れなくともいいのでは?仮にやるとしても、引き続きホップスたちにやらせればいい」
ボゴはそう言い、ポスターを机の上に置いた。するとナックルはボゴを見つめて続ける。
「警察官を志願する者は増えた。ただ、“イメージに捕らわれず目指したい職を目指す”という風潮が大きくなり、小動物の志願者が増えた。逆に、大型動物の志願者は減った。小動物の警察官にもできることはある。が、やはり大型動物との格闘等の事態になると、どうしても大型動物の力が必要になる」
ボゴは否定しなかった。ボゴ自身、長い警察官生活でそれを理解している。
「それで、大型動物による宣伝も必要と考えた。しかも君は今、市民に大人気だ。その肉体を、羞恥心に屈せず市民のために使ってくれたことに、感謝している」
「警察官としては、当然のことをしたまでです」
「そう言えば・・・・・・君の肉体とスーツについて、詳しい説明はまだだったな。今日は、改めてそれについて聞きたい」
「はい。それについては、彼から」
ボゴはそう言い、後ろに立っていたラクダ、OKOWANワクチンの開発者であるデザート博士を指した。博士は今まで無言だったが、ボゴに指名されると前に出て、話し始めた。
「それでは、ボゴ署長がどういう経緯でこうなり、今どういった状態か、このスーツは何か、説明します」
デザート博士は手にしていたノートパソコンを開き、画像をナックルに見せながらボゴの現状の説明を始めた。
ボゴは顔をそむけた。その画像とは、ペニスが自分の肉体並に大きくなったボゴが、大量射精をしているところだったからだ。
「ボゴ署長は一度に大量のOKOWANを飲み、性器が肥大化し大量射精を頻繁にしなければならなくなりました。そこで、ワクチンを摂取してOKOWANの抗体を作り、更にはワクチンを使っての治療により性器肥大化と大量射精の症状を抑える治療を始める予定でした。しかし」
博士はパソコンを操作し、次の画像を見せた。そこには、辺り一面が白濁液で埋め尽くされた大地と、その中心にいる丸い肉塊と化したボゴの姿が映っていた。
「私の部下が一人、残党一味に情報を流していました。結果、一味はワクチンの効果を無効にするOKOWANを作りました。その改良型OKOWANはワクチンを無効にするものの、ボゴ署長にしか効果が出ないというシロモノでした。本来ならば脅威ではないはずなんですが、その分効果は数百倍に跳ね上がっています。ボゴ署長専用であるが故に、ボゴ署長には強い効果が発揮される、ということでし」
「そして、ボゴはそれを飲んでしまった」
「はい、敵のアジトにて、事故で大量に飲んでしまいました。結果、ボゴ署長はサッカースタジアムに入りきれないほど巨大化し、島一つ精液で埋め尽くすほどの射精をしました。ワクチン投与により元に戻りましたが、後遺症により、前よりも性器は巨大化し、より頻繁に大量射精をしなければならない肉体となりました。それだけでなく、肉体がこのように、肥満化してしまうようになったんです」
「肥満どころじゃないな」
「ええ。太膨と我々は呼んでいます。脂肪が全身に、特に腹にたっぷりつき、肉塊となってしまうんです。今では大量射精の時など、快楽を感じた時に自然と膨らんでしまうことがあります」
デザート博士が次にパソコンに移した画像には、様々な化学式や円グラフが並んでいた。
「そこで、我々はボゴ署長にワクチンによる治療を行いました。結果、大量射精と太膨をある程度はコントロールできるようになったんです。そこでボゴ署長は、その肉体を操作や人命救助に利用するようにしたのです」
「初めは休職を考えたんですが、この肉体も活用次第では人々のために役立てられると思ったんです」
ボゴは胸を張り、誇らしげに言った。
「それが、巨体を生かした救助、か」
「ええ。しかし、ボゴ署長は精力、性欲、精液生産量が高まっており、いつ性器や肉体が巨大化し、大量射精をしてしまうか分かりません。コントロールは完璧ではなく、抑えられなくなってしまうことがあるんです。町中で大量射精をしてしまうと、大変なことになります」
「誇張でなく、精液で溺れる人が出るだろうな。膨らんだボゴで建物も壊れるだろうし、精液の撤去作業も骨が折れる」
「そこで我々は、この特殊スーツを開発しました。このスーツは宇宙開発にも使われており、頑丈かつ伸縮性がとても高く、ボゴ署長が民家並みに大きくなっても破れません。スーツの中で大量射精をしてしまっても、一滴も外に出しません。また、スーツに内蔵された特殊繊維とワクチン成分により、膨張を抑えることが出来ます」
「なるほど。そのスーツを着ている間は平気、というわけか」
「そうです」
「特殊スーツを着て戦う。まるでコミックのヒーローだな。猶更、宣伝に相応しい」
「相応しくありませんよ」
ボゴは首を横に振った。
「私は薬の影響でこうなったんです。そんな私をヒーローと讃える行為は、犯罪者の薬を肯定してしまうようにも見えます。本来なら、こんな肉体になってはいけないのですよ」
「ふむ、お堅い君らしい考えだ。だから、表彰イベントにも出ないのか」
「ええ。スーツを着ているとはいえ、私の肉体はいつ暴走するか分かりません。人込みなど、大勢の動物がいる場所に行くべきではありません。現に今も、私の肉体が必要となる事故が起きない限りは警察署から一歩も外に出ませんし、デザート博士やその助手が常にそばにいて、ワクチン投薬の準備やスーツの点検を常に行っているのです」
「なるほど。しかし、君以上に有名な警察官はいないからな」
「私は以前、サッカースタジアム並みに巨大化し、ズートピア全体を覆いつくすほどの精液を射精したんですよ。それに」
ボゴは不意に制服を脱いでスーツ姿になると、ナックルを見つめながら下半身に力を込めた。ナックルはスーツの上からでも分かるほど筋肉質な肉体の持ち主であり、ボゴの好みである。興奮するのは簡単だった。
「ぐっ!」
シュウウウウ
突如、ボゴの股間の膨らみが揺れた。萎えていても非常に大きく、亀頭の先端は臍を超え、玉袋は太腿に触れるほど大きいのだが、それがどんどん膨らんでいく。
ブクッ ビキビキ ブクンッ ドゴンッ
そして、揺れた直後にボゴのペニスと睾丸は一瞬で肥大化した。ペニスは胴体並みに太くなり、亀頭は顎に達するほど伸びる。睾丸もバレーボール以上に膨らみ膝まで達するほどの大きさとなる。
スーツはぴったりと肉体に張り付いているため、巨大な雄の性器の形はしっかりと浮かび上がり、さながら黒い肉の塔と化している。
「はぁ・・・・・・このように、性器が肥大化することも、あるんですよ。服越しとは言え、巨大な性器を、公共の場で、見せつけるわけには、いかんでしょう・・・・・・」
ボゴは荒い呼吸を整えつつ、規格外の勃起をナックルに見せつけた。巨大な性器などを見せつけられれば、どんな動物もだじろぎ、気分を害するはずだ。その感覚を味わわせ、OKOWANの恐ろしさを見せつければ、自分を宣伝に使おうとは思わないだろう。
しかし。
「なるほど」
ナックルは椅子から立ち上がると、微笑を浮かべつつ聳えるボゴのペニスに近づいてきた。
「なっ」
拒否反応を示すと思いきや、笑みを浮かべ歩み寄るナックルの姿に、思わずボゴが動揺してしまう。混乱するボゴをよそに、ナックルは樹木によりかかるように肉の幹に触れた。
「うっ!」
OKOWANの後遺症で、ボゴは感度が高まっている。勃起状態だと尚感度は上がるため、思わずスーツの中に先走りを放ちつつ、快感のあまり背を反らした。ボゴが僅かに身を動かせば、連動して巨大な肉樹も揺れた。
「素晴らしい・・・・・・」
ボゴのペニスは血が集まり熱く硬く成長しており、びくびくと痙攣しつつ先走りを放尿のように出し続けている。スーツ越しでもその熱と脈動は、ナックルの手にしっかりと伝わった。鉄や石とは異なり、硬くありながらも肉特有の弾力と、生命の脈動が感じられる。
「市長、あなたは・・・・・・」
目を輝かせて巨大性器を見つめるナックルが、バイかゲイであるとボゴが気付いた次の瞬間、ナックルは耐えきれずボゴの巨根に抱きついた。太く逞しい両腕を広げ、しっかりと太い肉の幹に巻き付ける。衣服越しであっても逞しい大胸筋と腹筋の感触が、裏筋にしっかりと伝わる。
立派な体躯の雄々しい虎は、ボゴにとって好みの男性だった。そんな雄から抱き着かれたボゴに我慢など出来るはずもなかった。
「ぐあああああああ!!!!」
ドブウウゥゥッ!!! ビュググググッ!!! ブビュリュウウウウウウウウ!!!
巨大な肉の大砲を震わせつつ、ボゴは白濁液をスーツの中に発射した。肉の砲弾の中に溜め込まれていた白い濁流が、砲身を通り砲口を広げ絶え間なく撃ちだされ続ける。
射精を察したナックルは、全身を使ってボゴのペニスを扱き、更なる射精を促した。ボゴは雄たけびを上げ、射精を続けた。
デザート博士が開発したスーツは破れることないが、それでも中にはボゴの精液が溜まっていく。その量と勢いはすさまじく、ボゴのスーツが膨らみ始めた。精液が溜まる腹部が膨らんでいくが、半液体である精液は胸や手足の部位にも溜まっていく。
ボゴはペニスの巨大化と射精は抑えきれなかったものの、肉体の肥満化はこらえることが出来た。しかし射精は抑えられず精液はスーツの中に溜まっていき、まるでボゴが肥満化しているかのように膨らんでいく。やはり腹の部位が最も大きく膨らみ、次いで胸、尻、手足と膨らんでいく。ボゴの肥満化に対応するため、ボゴの肉体で膨らみやすい部位の伸縮性を高くしたためである。
「うおっ!」
やがて、精液で膨張するスーツにより、ナックルも、市長室の調度品も、なぎ倒されながら部屋の隅に追いやられていく。そして、部屋いっぱいに黒いスーツは膨らみ、などガラスが全て割れて飛び散った。
一足早く部屋の外に脱出していたデザート博士はため息を吐き、懐からワクチンが入ったケースを取り出し、助手に連絡を入れて吸引機を持ってくるように指示をした。ベルウェザー一味の残党たちが開発した、大量の精液を瞬時に吸引できる特殊掃除機型装置を。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数時間後、精液を除去してワクチン投与により落ち着いたボゴは、何事もなかったかのように警察署に戻り部下たちに報告をしていた。
「・・・・・・以上だ。ベルウェザー一味の残党は確実に精力が弱まりつつある。闇ネットワークの取り締まりは上手くいき、非合法の薬物は回収が進み、残党たちに加担していたアウトローたちの検挙も進んでいる。ワクチンの生産と投与も、着実に広まりつつある」
残党一味の逮捕は順調だった。特に活躍しているのは、ジュディとニックだ。ズートピアの闇社会において絶大な権力を持つマフィア、ミスタービッグと親しいため、有力な情報を入手しやすいのだ。
「ほんと、トントン拍子に進んでいい感じ。さっさと全員逮捕して、退屈な駐車違反担当に戻りたいよ」
「口を慎め、ワイルド」
「慎むのは署長のお腹じゃないですか?」
ニヤニヤと笑いながらボゴに口答えするニック。すかさず、ジュディが肘でニックの脇をつついた。
「ニック!そっちの話題は!」
「いいんだ、ホップス。むしろ、下手に気遣いされる方が辛い」
ボゴの心は強く、ニックの反論には動じない。
「そうそう、ちょっとくらいジョークを言える仲の方がいいだろ」
「度が過ぎたら、傷つけてしまうでしょ。言葉には気を付けないと」
「でも、むしろボゴ署長の肉体は、積極的にアピールすべきだって。たとえあんな体になった原因が悪人の薬でも、市民を救えるなら、今後もずっと活用すべきでしょ。それで救える命があるならね」
相変わらず小馬鹿にしたような表情だが、ニックの言葉は的を得ていた。周囲の同僚たちも、納得したような顔をしている。
「勿論だ。救助は今後も続けるつもりだ」
「もっと活用すべきですよ。またビル火災が起きた時は、この前みたいにクッションに・・・・・・いや、今度は消防車になったらいかがです?」
「はしご車?」
「ええ。その股間のアレを思いっきり太く長くして、2階に届く。取り残された少年少女は、署長のモノを滑り台代わりにして脱出、と。ボゴ署長なら、5回まで届きますかね?そのあとは思い切り白いのをぶっ放して、消火活動を」
「ヌゥイックゥ!!」
唐突な下ネタに過剰反応したジュディが拳を振り上げ、ニックが恐怖におののく。
しかし、ジュディの拳をボゴが掴んで止めた。
「よせ、ホップス」
「ナ、ナイス署長」
「離してください!これはバディである私の役目です!」
「いや、俺の役目だ」
「へ?」
「え?」
ボゴはニックの首根っこを右手で掴み上げ、軽々と持ち上げた。更に、左手で制服のボタンを外し、はだけさせた。スーツに包まれた、立派な大胸筋が露になる。
「ワイルド。この肉体の危険性を、お前には分からせなければならないようだ」
「え、いや、結構です」
「遠慮するな」
ボゴがそう呟くと、その大胸筋に変化が現れ始めた。
既に女性顔負けと言っても過言ではないほど発達していたボゴの胸が、膨らみ始めたのだ。筋肉の膨張ではなく、脂肪がついて丸く大きく膨らんでいく。
「え!?」
「膨張の箇所をある程度コントロールできるようになった」
女性の乳房のように丸く大きく膨らむ乳房は、巨乳と呼べるほど大きくなり、それでも膨張は止まらず爆乳と呼べるほどまで成長していく。肥満化した際は釣鐘型の垂れ乳になるのだが、今の乳房は弛みが無く前方に突き出た砲弾型の爆乳で、ロケットオッパイと呼ぶに相応しい。
「ふう・・・・・・」
膨張が止まった時、ボゴの乳房は女性でもなかなか見られないような特大爆乳と化していた。乳房以外の箇所は筋肉質な男性だが、胸には立派な爆乳があるという、普段は決してみられない肉体である。
「お前、巨乳好きだったな。喜べ!」
ボゴはそう言い、ニックの顔を自身の爆乳に埋めた。
「むううううう!!」
脂肪故に柔らかいボゴの乳肉に、ニックの顔はずぶずぶと沈み込む。しかし、しっかりとした弾力がニックの顔を押し返してきた。
この乳房が女性のそれならばニックは歓喜していたが、相手はボゴだ。同性愛者ではないニックは喜ぶことなど出来ない。加えて、ボゴの乳肉は形を変えてニックの顔に密着しており、鼻も口も封じている。呼吸が出来なくなったニックは、酸素を求めてもがいた。だが、ボゴの力に帰るはずもなく、乳への圧迫は続いた。
「残党たちを一掃するまで、捜査は続くぞ。いいな。次の件だが・・・・・・」
ボゴは暴れるニックの顔面を乳に埋めたまま、報告を続けた。誰もニックの心配をしない。自業自得だからである。相棒のジュディも、ニックのことなど気にせずボゴの話に耳を傾けた。
そして、ボゴの報告が終わりかけた、その時。
「以上だ。今後も警戒を怠るな。それでは、かいさ・・・ん!!」
解散の号令をかけようとした次の瞬間、ニックは最後の力を振り絞って蹴りを放った。その際、つま先がボゴの股間に触れた。
「うっ!!」
予想外の刺激を受け、たまらずボゴは勃起してしまう。
ブチンッ!! ビリビリッ!! ドゴンッ!!
一瞬でボゴの身体以上にまでペニスが肥大化したため、ベルトは千切れ、ズボンは破れ、スーツに包まれた巨大な勃起が姿を現す。
部下たちが皆驚愕する中、ボゴは必死に射精欲に耐えるのだが。
「ぐっ!!」
高く伸びた勃起の先端が、天井に当たった。たまらず腰を震わせると、巨大なペニスも揺れ動き、天井で亀頭が擦られることとなった。
「があああああああ!!!!」
その程度の刺激で十分だった。
ボゴはこらえきれず、再び大量の精液をスーツの中に放ってしまった。数時間前の市長室の時と同様、スーツの中に精液が溜まって膨らみ、水風船ならぬ精液風船となり膨張していく。机や椅子を、更には部下たちまで押しのけつつボゴのスーツは膨らみ、会議室を5秒足らずで埋め尽くしてしまった。
こうして、ボゴは再びデザート博士とその部下たちにより救助されることとなってしまった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その日の夕方、ボゴは一人、広大な荒野で車を走らせていた。今まで以上に大量射精の危険性が上がったため、今も荒野で生活を続けている。
(全く、今日はひどい目に遭ったな)
夕日を浴びてオレンジ色に染まる愛車の中で、ボゴは盛大なため息をついた。
ナックルとニックのせいで大量射精をしたしまい、多大な迷惑を周囲にかけてしまった。デザート博士のスーツが無ければ、被害は甚大なものとなっていただろう。
(俺の精液は半ば固形で、粘着力も強いからな。撤去にどれだけの時間がかかることか)
ボゴは自身の精力による被害と、その危険性のことばかり考えていた。車で移動する際は、いつもそのことを考えている。そうすれば、射精に対する欲求に抑制がかかるのだ。
もし、それが無かったら・・・・・・。
(ようやく、か)
数十分後、車はボゴの家にようやく到着した。
車を止めた直後、ボゴはすぐに車から飛び出し、乱暴な手つきでスーツを脱いだ。分厚い筋肉に、うっすらと脂肪を纏った黒い肉体が夕日の元に晒される。
「んんん・・・・・・」
直後、待ってましたと言わんばかりの勢いで、萎えていても大きすぎるボゴのペニスに血が流れ込み、硬化していきり立ち硬い腹筋を叩き、天を突くように太く長く成長した。
ドゴンという音とともに、先走りが飛び散り周囲に飛び散った。ボゴはいつものように、巨大なペニスを揺らしながら崖の方へと歩いて行った。両足の間に垂れさがる、バランスボールほどに巨大な金玉に苦労しながら。
ボゴが歩いた後にが、べっとりと先走りが垂れていた。
ボゴは性器が巨大化し、精液の製造量が高まり、射精の勢いが強くなり、感度も上がっている。そして、元々高かった性欲も格段に上がっている。日常生活の中では、意識しなければすぐに淫らな妄想を繰り広げてしまい、その結果勃起し、そして射精してしまう。スーツに内蔵された微量のワクチンと、屈強なボゴの精神により抑えているものの、常に耐えがたいほどの性的欲求に苛まれているのだ。
好みの男女を見ればその欲望は跳ね上がり、博士から渡されている抑制薬を服薬しなければならない。ナックルと対峙する前も、大量に抑制薬を飲んでその性欲を抑えていたのだ。
しかし、ここでは我慢する必要がない。スーツを脱いで圧迫感から解放され、町中で見た好みの動物たちや、過去に抱き合った動物たちの姿に思いを巡らせ、存分に勃起する。
「ぐうううううう!!」
ボゴの性器の成長は止まらず、身長よりも高く、胴体よりも太くなっていく。睾丸も膨らみ、地面についてしまった。
それを支えるため、ボゴは全身に脂肪を付け、太っていく。腹も胸もは妊婦を超えるほど膨らみ、風船のようにぶくぶくと太り全身を膨らませていった。
「ぐ・・・・・・ふぅぅ」
数分後、ボゴの肉体は大型トラックにも積み込めないほどの球体化した。それほどまでに膨らんでもペニスは決して埋もれない。先走りによって濡れた肉の塔はクレーン車のようにぐんと力強く空に伸び、トマホークミサイルよりも太い砲身をビクビクと震わせている。睾丸も熟成された精液をため込み、ブクンブクンと発射の時を待つようにゆっくりと膨張を続けていた。
「う・・・・・・ううっ!!うぐうううう!!!!!」
ペニスに刺激を与える必要はなかった。脳内で様々な動物たちが自分に群がり、裸体をさらけ出して魅惑の姿勢を取り、全身を揉み、性器を扱く映像を脳内で再生させれば、それで十分だ。薬で欲求が高まった影響か、妄想は非常にリアルに脳内で広がり、本当に刺激を受けているかのような感覚に浸ることが出来る。
睾丸内の精液は輸精管を駆け抜け、尿道を膨らませながら砲身を突き抜ける。
ブビュルルルルルッ!!!!!ボビュウッ!!!!ゴビュウウッ!!!!!!ボビュルルルルルルルッ!!!!ドボオオオオオオオオオオオォォォォォ!!!!!!
そして、大きく開いた鈴口から白濁液が天高く発射された。間欠泉やポンプ車の放水どころではない。噴火と例えても言い過ぎではないであろう勢いで放たれた精液は数十メートルまで上がり、そして崖の下へと落ちていく。
ボゴの精液は通常の射精と異なり、絶え間なく放たれる。性器は痙攣しつつ休まず精液を撃ち続け、しかも精液は固形に近い粘液のため途切れず、長い蛇がいつまでも肉棒から出続けいるかのように錯覚する。否、それは蛇というより東洋のドラゴン、龍と呼べるほど太く長く、そしてすさまじい威力だった。
当然、ボゴにもたらされる快楽はすさまじい。周囲の被害を気にする必要もないため、全力で射精に集中できる。ベルウェザーの残党たちのルートも遮断したため、精液が悪用される心配もしなくていい。その安堵感により、ボゴは一心不乱に射精を愉しむことが出来た。
(あぁ!!はぁぁ!!気持ちい・・・・・・ぐああああああ!!!)
肉塊と化したボゴは、体を震わせながらいつまでも射精を楽しんでいた。
月光が周囲を照らす深夜。
建物がない荒野は、その広大な不毛の台地が全て月光に晒されている。
そんな荒野の真ん中で、ボゴはいまだに射精を続けていた。
(あぁ・・・・・・はぁ・・・・・・もっと!!もっとだ!!)
ボゴの脳内妄想もまた、休みなく流され続けている。VRのアダルトビデオが、ずっと再生され映像が垂れ流されているような状態だ。
しかし、射精が続く中、いつの間にか脳内に登場する動物は絞られていった。
よりボゴとの付き合いが長く、肉体関係を持った動物だけが残っている。やがて、いつものように一組の男女が最期までボゴの妄想の席を勝ち取っていた。
(ああっ!!ロックス!!ナンギ!!)
その二人とは、ボゴと同格の巨体を持つ情報屋である同い年の犀ロックスと、ヨガインストラクターを務め闇社会の情報にも詳しい熟女の象ナンギである。
二人はボゴ同様に生まれながらの絶倫体質であり、また情報をボゴに提供してくれる存在でもあったため、頻繁に会い、激しいセックスを繰り広げていたのだ。
二人のセックスは、格別に気持ちが良かった。だからこそ、妄想の最期を締めくくるのに相応しい存在だった。妄想の中に出てくる他の男女を押しのけ、ロックスがボゴの後ろに、ナンギが前に立つ。ロックスは既に巨根を勃起させており、ナンギも爆乳を膨らませている。ボゴも妄想の中では通常の体形に戻っており、セックスの準備は万全だった。
そして、ロックスは股間の肉刀をボゴの肛門に押し込んだ。ボゴの腸内は肉の鞘と化し、自分に最大の快楽を与えてくれる一振りを優しく包み込み、締め付け、扱きたてる。
同時に、ナンギはボゴの股間の大砲を自身の膣肉で飲み込んだ。ボゴの腸壁がそうであったように、ナンギの肉壁も柔らかさと締め付けをもってボゴのペニスに快楽を与え、精液を求めて痙攣する。
下半身の前と後ろから発生した、凄まじいまでの快楽。それはボゴの全身を駆け抜け、脳を焼き尽くす。
「オオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!!!」
言葉では表せないほどの快楽を感じたボゴを、ロックスは後ろから、ナンギは前から抱きしめる。ロックスの逞しい肉体が背中に密着し、ナンギの爆乳が顔面を受け止めた。
ドゴオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!ボゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオ!!!!!ドボオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
快楽が高まり、ボゴの射精の勢いが増す。100メートル以上まで飛んだ精液は、雲にまで届きそうな勢いだ。ロックスとナンギのセックスの妄想は、それほどまでに強烈だった。
しかし。
(あぁ・・・・・・ロックス・・・・・・ナンギ・・・・・・ほしい・・・・・・足りない!!!!!)
一方でボゴは物足りなさを感じていた。
妄想はあくまで妄想、現実ではないのだ。
(セックスがしたい!!!セックスを!!!!おおおおおおおおおお!!!!!)
ボゴは喪失感を抱きつつ、心の中で欲望を滾らせていた。どれだけ射精しても消えない欲望を。
ボゴはOKOWANを大量摂取した後、一度もセックスをしていない。
挿入できないほど巨大化した性器を持ち、興奮が高まると建物以上に膨らんでしまい、しかも街を飲み込むほど大量射精をしてしまうボゴは、他者とセックスが出来る状態ではないのだ。性欲と体力も上がっているため、射精に付き合うことも出来ないだろう。
しかし、当然ながらボゴは強くセックスを求めている。元々セックスを頻繁にしなければならないほどの性欲の持ち主で、しかも薬の影響で性欲が上がっているのだから、セックスへの欲求はとてつもなく強い。それが出来ないためやむを得ず自慰ばかりするが、性欲を解消できてもセックスへの欲望の火は消えなかった。
セックスの肉体的快楽は自慰とは比べ物にならないほど強い。ロックスとナンギはセックスの技術が高く、しかもそれぞれ巨大なペニスと名器である膣を持っており、それらをフル活用した性行為は自慰とは比較できないほどの快楽を与えてくれた。性器のみならず、筋肉質な肉体や豊満な体つき、爆乳と巨尻もまた興奮を際立たせ、セックスをより極上のものへ昇華させてくれた。
また、精神的な幸福感も素晴らしいものだった。セックスの際、二人はただ快楽を求め動くだけではなかった。確かな愛情をもって、自分と交わってくれた。愛おしさを込めて抱きしめ合い、口づけを交わし、愛撫をして、性器を結合させる。思いを込めると、その幸福感により快楽は何倍にも増幅した。
本能も、あったのかもしれない。古代から続く遺伝子が、子を残せと指示を出しているのだ。ナンギという素晴らしい女性に自身の子を宿そうと精子が叫ぶ。オックスの子を孕むことは出来ないが、何度も精液を注がれることで生まれた思いが、本能と呼べ宇ほど強くなったのかもしれない。
肉体的にも、精神的にも、そして本能も。ボゴはその魂で、ロックスとナンギとのセックスを求めているのだ。
「があああああああ!!!!!」
肉に埋もれた状態で、ボゴは思い切り叫んだ。欲望が高まり続け、ロックスとナンギとセックスしたいという思いが爆発する。その感情のうねりは、射精に現れた。精液の量と勢いはとどまるところを知らず、今もなお強くなり続けている。その思いに性器と睾丸、全身の脂肪も徐々に膨張を始めていた。
(我慢できん!!!ロックス!!ナンギ!!!ああっ!!があっ!!はがああああ!!!セックスだ!!セックスを!!おおおおおおおおおおお!!!!)
自分の欲望を体現したかのような好みの肉体で、愛の思いをもって、魂の訴えに則り、セックスをしたい。
(ナンギ!!ああっ!!また、乳が、大きくなったんじゃないか!!はあっ!!最高だ!!ううっ!!あの話、受けるぞ!!結婚してくれ!!妊娠、してくれ!!俺の子を!!ほおおおおおおおおお!!)
欲望に比例するかのように、肉体も、性器も大きくなり、射精の勢いも強くなる。
(ロックス!!うおおっ!!またっ!!チンポがあっ!!大きくなったな!!はがあ!!もっと、激しく突いてくれ!!妊娠させてくれ!!孕ませてくれ!!)
抑制は効かなくなる。性を求める心に、際限などないのだ。
(一緒に、暮らして、いつまでも、セックスを!!!うおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああ!!!!!)
ボゴは妄想の中で、何度もロックスとナンギと交わった。犯し、犯され、妊娠し、妊娠させ。
快楽と幸福感を味わいながら射精を続けた。
そして、太陽が顔を出し徐々に気温が熱を帯び始めるころ。
「うっ」
ボゴは目を覚ました。いつの間にか、眠っていたようだ。
体はいつものサイズに戻っている。ペニスも萎えている。もっとも、それでも臍を超えるほどの巨根だが。
周囲には、精液がまき散らされている。肉体には、心地よい疲労感があった。
「ふうっ」
大きく息を吐いたボゴは、その欲望に従うことにした。
「ロックスとナンギと、セックスをする」
その思いは、迷いなく口から出てきた。
もう、我慢することは出来ない。
二人と交わりたくてたまらない。
仮にセックスが出来なくてもいい。
ただただ二人に会いたい。
そして、交わりたい。
愛し合いたい。
仮にセックスが出来なくても、そう、キスや愛撫だけでいい。
愛し合う相手と絶頂を味わい合いたい。
相手も、きっとそれを望んでいるのだと思う。
幸い、今日は休みだ。
「行くか」
ボゴはすくっと立ち上がった。
迷いはない。心は晴れ渡っていた。
この感情は、愛ゆえのものか。それとも、OKOWANの影響で性欲が高まっているだけなのか。弱さゆえに、快楽をこらえきれないだけなのか・・・・・・。
(分からない・・・・・・だが、もう止められない。ここは、従うとしよう)
ボゴはスーツを着て、ズートピアへ向かって車を走らせた。
不思議と、セックスの欲望のあまり弾みで勃起してしまうことはなかった。
愛に、快楽に忠実であるほうが、かえって安定するのだろうか。
(まぁ、いいことだな)
ボゴはまっすぐに、ロックスの元へ向かった。
次に、ナンギの元へ行く。
愛し合うために。